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HG MS-06S ザクII マリーンズ バージョン レビュー

今回は、HG 1/144 MS-06S ザクII マリーンズ バージョンのレビューをご紹介します!

HG MS-06S ザクII マリーンズ バージョンは、ガンダム40周年を記念してプロ野球12球団とのコラボによって商品化された千葉ロッテマリーンズ仕様のMS-06S ザクIIです。マリーンズユニフォームビジター用のブラックカラーに、千葉ロッテマリーンズの入ったマーキングシールが付属。価格は3,000円(税込み)。千葉ロッテマリーンズオンラインストアにて予約販売された商品です。

2002年7月に発売されたHGUCMS-06Sシャア専用ザクIIが千葉ロッテマリーンズのビジターユニフォームカラーでキット化。チームが持つ、シャープさ、スピード感、力強さを表したデザインで、2014年から採用されているとのこと。

成型色はそのビジターカラーのブラックをメインに、部分的にあしらわれているホワイトとレッドを採用。レッドのラインは闘志あふれる勝利への執念と、敵地でもファンの熱い気持ちと一緒に戦い抜いていくという願いが込められているようです。

ポリキャップはPC-123プラスを多数使用し、関節強度なども高めです。脚底が広めで足首も特殊な可動をしてしっかりと接地できるので自立は安定しています。

頭部。全体がブラックですが、モノアイ部分が白パーツにピンクのモノアイシールを貼っての色分けです。モノアイのモールドなどはありません。白いパーツは何気にアンダーゲート仕様です。

モノアイはメット部を外して可動させます。オリジン版ザクなどのように可動レバーはありません。

胸部から腰部。モールドも殆ど無いシンプルな造形。ただ、その分、より重機感が強いものになっているかと。胸部から腰部まで一体型パーツなので、腰の回転や上半身の前後スイングなどの可動はありません。

腕部。右肩にはL字シールドを装備。

二の腕は筒型、前腕は左右挟み込みタイプで上下に合わせ目ができます。

L字シールドは2枚重ね。裏面は白成型色パーツで、適度に造形されています。ポリキャップにシンプルなボールジョイント接続です。

左肩にはスパイクアーマーを装備。こちらはダボ軸とポリキャップ接続。左右挟み込みタイプで合わせ目ができます。

脚部。大腿部、膝から下共に左右挟み込みタイプで前後に合わせ目ができます。

ソール部は脚底が白パーツ、甲部が黒パーツの2色構成。足裏はモールドが造形されています。

バックパック。シンプルな1個パーツ。バーニアなどの造形はありません。バックパックで動力パイプを固定しています。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。一体だけ別物感さえ漂う風貌。

オリジン版のシャア専用ザクⅡと並べて。さすがにオリジン版はモールドが多く、リアルな造形になっています。ただ、可動箇所は多いですが、ヘロヘロになりやすいのが弱点ですね。プロポーションもだいぶ違いますが、並べて見るとこれはこれでなかなか面白い・・・。

首が浅めということもあり、頭部はほとんど上下可動できません。左右へは干渉なく水平にまで可動します。

腕部は左右ともシールドやスパイクアーマーを交わすようにすれば水平にまで上げることができます。

肘は90度程度まで可動。肩は広めに前方にスイングが可能です。武器の両手持ちなどはしやすそうです。

股間部にアクションベース用の穴などはないので、アクションベースに付属しているコの字パーツで挟んでのディスプレイとなります。前後開脚は思ったよりも広めに展開が可能。

膝はくの字程度まで可動。膝裏に裏打ちパーツなどは造形されていません。

足首はつま先がしっかりと伸ばせますし、内部軸を引き出すことで足首の左右への可動域を広げることができます。

内部軸が手前に広く展開するという特殊な動きがあります。

アクションベースにディスプレイさせた場合は殆ど開脚できませんが、接地状態での左右への開脚はハの字程度に。足首も少しいびつにはなりますが、しっかりと接地できています。

内股、ガニ股は共に45度程度まで。

立膝は美しくはないですが、それなりにはできるといった感じ。

可動域の総括としては、物足りない箇所もありますが、発売当時としては「なんとか動くキットになるように意識した」感じが見て取れるのがなんかいいですね。

ザク・バズーカ、ザク・マシンガン、ヒートホーク、ヒートホーク用マウントパーツ、武器持ち手(左右)が付属。すべてブラック成型色です。

千葉ロッテマリーンズのロゴなどが入ったマーキングシールが付属します。

ザク・バズーカ。砲口や後部は別パーツですが、砲身部分はモナカ割で上下に合わせ目ができます。

ザク・マシンガン。こちらも銃口やドラムマガジンは別パーツ化されていますが、銃身部分はモナカ割で上下に合わせ目ができます。

ザク・バズーカ、ザク・マシンガンともにフォアグリップやセンサーは可動式。センサーはピンクに塗り分けが必要です。

リアアーマー中央部を展開するとラックが露出し、ザク・バズーカがマウント可能です。

ヒートホークは簡単な1個パーツ構成。刃などの色分けがないので、お好みで塗り分けてもいいかも。

サイドアーマーにマウントパーツを取り付けることで、ヒートホークを懸架可能です。

一通り武装して。バズーカやヒートホークの懸架強度が甘かったり、ザク・マシンガンの保持に遊びが多かったりで、全体的に詰めが甘いようなところはありますが、それぞれ干渉なく保持ができています。

脚部自体はそんなに表現が付けられませんが、足首がよく動くので、その部分で少し表現が付けられる感じ。

肩の動きは柔軟なので、ザク・マシンガンの両手持ちは余裕でした。

ザク・バズーカも遊びが多いですし、グリップも可動しませんが、そこまで持たせにくい感じはなかったです。柔軟ではないですが、割と肩に担いだりできました。

両手持ちも問題なし。

脇に抱えるようにしたほうが、保持はラクですね。ただこのポーズだと、バズーカに添える平手なんかがあると嬉しいところです。

ヒートホークはスカスカなので、抜け落ちたりクルッと回転したりしてポーズの付け方が難しいところも。

千葉ロッテマリーンズのマーキングシールを貼った状態で。胸部の白い模様やスパイクアーマーのマリーンズロゴなど、ビジターユニフォームっぽい配置やデザインになっています。

シールを貼った状態で適当に何枚かどうぞ。

以上です。部分的なホワイトが異質に感じるところもありますが、黒いザクⅡとしてはなかなかいい味が出ていると思います。キットの質自体はどうしてもHGUC初期のザクⅡなので小難しいところはありますが、可動を意識してか、足首など部分的な構造が特殊になっているのは面白いところです。

ただ、このザクⅡを12球団分すべてを揃えるというのはなかなか・・・;コンプリートしたいという気持ちはありますが、予算に余裕があったり、HGUCザクⅡファンだったり、プロ野球ファンだったりでないと、コンプリートまでは難しいかも。

特殊なカラーリングはオリジン版ザクなどの塗装の手本として参考にするのも一つの楽しみですし、意外と渋いところもあってよくも見えるので、そのあたりを楽しむもありですね。

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