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HG 水中型ガンダム レビュー

今回は、HG 1/144 水中型ガンダムのレビューをご紹介します!

HG水中型ガンダムは、『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』MSD(Mobile Suit Discovery)より、MS『水中型ガンダム』の1/144スケールモデルキットです。印象深いカラーリングを成型色で、特徴的な各部や武装を新規造形で再現。偏向ビーム・ライフルやハープーン・ガン、射出状態が再現可能なハンドアンカーといった特徴的な武装が付属するキットになっています。価格は2,200円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

アクア・ジムをエースパイロット向けに再設計した、地球連邦軍開発の水陸両用MS『水中型ガンダム』がHGでキット化。一部にHG局地型ガンダム(2016年7月発売)のパーツを流用しつつ、水中専用機特有の頭部や胸部、腰部、脚部といった各部が新規造形パーツを用いて再現されています。偏向ビーム・ライフルやハープーン・ガン、ハンドアンカーなどの武装も新規造形での再現。

成型色はブルーをベースに、各部にオレンジやホワイトが散りばめられたカラフルなカラーリング。頭部の一部はイエロー成型色での再現となっています。

シールは頭部や膝ダクト、つま先、バックパックの一部などを補いますが多くはありません。大部分がパーツで細かく色分けされていますが、それでも色分けしきれない箇所がシールで補われています。それでも色が足りないので、一部装甲やダクト、武装類は細かな塗り分けが必要です。

関節や内部パーツ、腹部などにはダークグレー成型色のKPSが使用されています。ABSは不使用。

ポリキャップはPC-001を肘膝関節以外の箇所に多数使用します。関節強度はまずまず高め。背部に特殊なバックパックを装備していますが、負荷はかからず自立は安定しています。

偏向ビームライフル、水中用ライフルカバーパーツ、ビーム・ピック刃✕2、武器持ち手(右)、ハンドアンカー用のリード線が付属。

専用のマーキングシールが付属します。

頭部。THE ORIGIN MSDでよく見られるバイザータイプですが、あご周りにはガンダムタイプとしては珍しいパイプを装備。水中型の特徴的な形状が再現されています。とさか前後のセンサーは赤、頬のダクトやとさかの一部はオレンジのシールでの色分けで、頬のダクトやあご周り、側頭部の丸モールドなどはグレーに塗り分けが必要です。

側頭部のバルカンや後頭部のスリットモールド、とさか後部の有線式潜望鏡なども特徴的に造形されています。有線式潜望鏡の展開、脱着ギミックはなし。メット部は前後の組み合わせですが、頭頂部から側面にかけての合わせ目は段落ちモールドっぽく造形されています。

クリアレッドのバイザーを外すと通常のツインアイが露出。ツインアイはシールでの色分けです。

胸部も胸板の丸モールドや4口のエアインテークなどが特徴的に造形。胸板の丸モールドや中央の台形モールドなどもパーツで細かく色分けされています。4口エアインテークや腹部中央のオレンジダクト内部はグレーに塗り分けが必要です。

腰部も水中型ガンダム用に新造。スリットダクトや丸モールドなどが細かく造形されています。中央のV字マークもパーツによる色分けを再現。

右のサイドアーマーには2本のビーム・ピックを装備。ピック柄は脱着可能で、付属のビーム刃を組み付けることで武器として使用することができます。一部をオレンジに塗り分けが必要。左のサイドアーマーにも角型の装甲が造形。台形モールドはパーツで色分けされています。最下のモールドはグレーに塗り分けが必要。

腰アーマー裏は各部とも簡易的で特にデザインされていません。

股間部はスライドさせることで脚部の可動域を広げることができます。

右腕部。二の腕や前腕、肘関節は局地型ガンダムと同じですが、ショルダアーマーや前腕のハンドアンカーが新造。水中型ガンダムの特徴的な武装を装備しています。

二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせですが、合わせ目は段差モールド化されています。肘関節は左右の組み合わせですが、合わせ目か段落ちモールドか微妙なところです。

ハンドアンカー。太いアンカーが特徴的ですが、アンカー裏は肉抜き穴になっていて全体的に大味。

付属のリード線を組み付けることで、アンカー射出状態が再現可能です。アンカー中央のアームは少し上下に可動。

左腕部は右腕部と殆ど同じですが、前腕にハープーン・ガンを装備。白いハープーン・ガンは左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。銃口や後部、青い装甲のダクト部分などはオレンジやグレーに塗り分けが必要。中間部の青はシールでの色分けです。

ハープーンガンは脱着可能で、グリップを展開することで手持ち武装として使用することができます。

ショルダーアーマーは比較的落ち着きのあるデザイン。一部装甲はパーツで色分けされていますが、各部にあるスリットダクトやダクト内部はオレンジやグレーに塗り分けが必要です。前後の組み合わせで上部と側面に合わせ目が出来ます。消す場合は後ハメが必要。

脚部。大腿部や膝から下の基部、膝関節は局地型ガンダムからの流用ですが、白い装甲やふくらはぎ左右の装甲が水中型ガンダム用に新造。膝のスリットダクトはオレンジのシールでの色分けですが、一部ダクトや溝はグレーに塗り分けが必要です。

大腿部は前後の組み合わせで側面の合わせ目はモールド化。膝から下は左右の組み合わせで後部の裾に少し合わせ目ができます。膝から分離しないので、合わせ目を消す場合は後ハメが必要です。

ふくらはぎは内側と外側で形状が異なります。どちらも一部がパーツによって色分けされていますが、ダクト内部はグレーなどに塗り分けが必要です。

ソール部も局地型ガンダムと形状は似ていますが、水中型ガンダム用に新造。脚裏は2口のスラスターなどが細かく造形。一部は肉抜き穴です。つま先側面は青いシールでの色分け。

背部には左右に同型の推進型ユニットを持つ特徴的なバックパックを装備。左右の推進器ユニットは側面のスリットダクトや下部スラスターがパーツによって色分けされています。ユニット側面の角型ダクト枠はグレーに塗り分けが必要。ユニット表面の白や、下部のフィンはシールでの色分けです。

バックパック中央部は一部モールドやダクトがパーツで細かく色分けされています。中央の丸モールドや下部スラスター内部はグレーに塗り分けが必要。

推進器ユニットは左右の組み合わせで内側に合わせ目ができます。表面の合わせ目はモールド化されているので、水中型ガンダム本体と組み合わせれば合わせ目は隠れるようです。

推進器ユニットは少し角度変更が可能。

バックパックは上下T型ダボの接続なので、他キットのバックパックとの交換は出来ないようです。赤◯の部分はダボを組み合わせるようになっていますが、ダボがゲートにあったので切り飛ばしてしまいました;このキットはゲート部分にダボがある場合が多いので、誤って切り飛ばさないように注意が必要です。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。本体は陸ジムよりも少し大きい程度ですが、バックパックが突き出ているぶん少し大きく見えます。水中型ガンダムの全高は18.3m。

通常のHG局地型ガンダムが手元にないので、HG局地型ガンダム(北米戦仕様)と並べて。腕部や脚部の一部は同じですが、全体的に水中型ガンダム用に新造されているので別物感がありますね。

頭部は少し上下させることができます。首が短いですが、左右へは干渉なくスムーズにスイングさせることが可能。

腕は水平程度まで上げることが可能。肩のポリキャップは上向きに可動します。肘は2重関節で深くまで曲げることができます。

肩は前後とも同程度にスイングが可能。あまり広くはありません。

上半身は腰のボールジョイントで少し反らすことができます。

腰部内部が干渉するので、腰の回転は45度程度まで。アクションベースやスタンドへは、股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。

フロントアーマーは幅広く可動しますが、大腿部が干渉するので前方への開脚は水平程度まで。後部も適度に開脚可能です。

膝は2重関節で深くまで曲げることが可能。膝装甲裏は合わせ目が出来ますが、肉抜き穴や隙間はありません。

足首は前後左右ともそれなりです。

左右への開脚は水平までは行きませんが、広めに展開させることができます。サイドアーマーが干渉しやすいので注意。ビーム・ピックが外れることがあります。

立膝はある程度再現可能。崩れた感じはないですが、あまりきれいな姿勢ではないようです。

可動域の総括としては、HG THE ORIGINのフォーマットである程度広めに可動させることができます。できれば腰がもう少し回転すると良かったですが、まずまずなポーズを取らせることができそうです。

偏向ビームライフル。水中でも使えるよう、ビームの収束率が変更された専用ビーム・ライフルになります。ビームを収束させるため、砲身は細身に造形。表面にはメカニカルなモールドや動力パイプが造形されています。

本体部分は左右の組み合わせで上下の一部に合わせ目ができます。

ダークグレー成型色のみで構成されているので、一部装甲をホワイトやレッドに、動力パイプやセンサーなどをオレンジに塗り分ける必要があります。

水の抵抗を減らすための水中用ライフルカバーが付属。偏向ビーム・ライフルに組み付けることで航行時のスタイルを再現することができます。戦闘時には取り外すとのこと。一部をオレンジに塗り分ける必要があります。

水中用ライフルカバーは簡単に脱着が可能。左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。

偏向ビーム・ライフルを装備して。

偏向ビーム・ライフルは武器持ち手で保持。グリップにダボがあり、手甲パーツなどに固定させることができます。多少固定強度は弱いものの、ポロリなくポーズを取らせることができました。(一部武器持ち手を使用していませんがご了承くださいm(_ _)m)

シャープなデザインなので射撃シーンもかっこよく決まります。

ハープーンガンは前腕から取り外さなくても射撃ポーズが演出可能。背部ユニットがどことなくフルアーマー感を漂わせてくれるのがいいですね。

前腕から取り外し、グリップを握らせて射撃ポーズを再現。こちらはグリップにダボがないですが、ハンドパーツとグリップが隙間なく組み合わさるので安定した保持が可能です。

ハンドアンカーにリード線を組み付けてアンカー射出状態を再現。独特の攻撃シーンを演出することができます。リード線は適度な固定強度があり、簡単に外れることはなかったですが、細身なのでアンカーを好みの配置にするのが少し難しいので注意です。平手が付属すると、射出する腕部を支えるような表現ができて良かったですね。

股間部の可動ギミックが緩めなので、少し脚部がスイングしやすいです。ポージングでそれほど不自由さはないですが、気になるならある程度強度アップしておいても良いかと。

ビーム・ピックを装備して。ピック柄は太い箇所と細い箇所があるので、ハンドパーツにしっかりと差し込めば抜けることなく保持が可能。ある程度安定したポージングができます。ですが少し抜けると細い箇所が傾き、たまにハンドパーツから抜けることがあるので注意です。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。各部形状が独特且つ個性的でいいですね。一般的な陸戦型、宇宙型などとは異なる水中型仕様ならではの各部形状、カラーリングでインパクトも十分。ある程度塗装は必要ですが、各部がパーツで細かく色分けされているので、素組みでも違和感がないくらいに緻密さがあります。

気になる点は、ハンドアンカーのリード線が細身なので、アンカーが垂れやすく、射出シーンの再現が少し難しいところがあります。うまく曲げて上向きにするなど調整する必要がありそうです。

各部の可動域も広めで柔軟性がありますし、武装類も特殊で一味違ったポージングが再現可能。ブルーとオレンジのカラーリングには存在感がありますし、ポーズを取らせるとどことなくフルアーマー感もなくもないような、他では出せない魅力を持ったキットになっているのがいいですね。

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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら

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長太郎様 ガンダムブログ、とても参考にさせていただいております!MGEX ユニコーン、自分も楽しんで製作しようと思います(^^♪

おっさn様 いつも参考にさせていただいております

tak様 たくさんの画像ありがとうございます。ターンA,ターンXのブログともによかったです。

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長谷川 亮様 いつもサイトを楽しく読ませていただいております。これからも頑張ってください。

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菊地 俊介様 素晴らしい仕上がりに敬服しております。

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