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HG レッドライダー レビュー

今回は、HG 1/144 レッドライダーのレビューをご紹介します!

HG レッドライダーは、『機動戦士ガンダム アグレッサー』に登場するMS『レッドライダー』の1/144スケールモデルキットです。肩関節のアップデートに加え、レッドライダーの特徴的な機体形状、専用武装が新規造形で再現されたキットになっています。ツヴァイ・ハンダーや試作型100mmマシンガンといった武装が付属する他、クリアバイザーとシールによるAREUS発動状態も再現可能。価格は2,585円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

「ペイルライダー計画」の試作2号機で、連邦軍の特殊部隊「アグレッサー中隊」により運用されたMS『レッドライダー』がHGUCでキット化。2015年4月に発売されたHGUCペイルライダー(陸戦重装備仕様)をベースに、頭部、胸部・腹部、肩部、前腕部、脚部、試作型100mmマシンガン、100mmマシンガンの一部、ツヴァイ・ハンダーが新規造形で再現されています。※初出は2014年に発売されたPS3のゲームソフト『機動戦士ガンダム サイドストーリーズ』の付録「HGUCペイルライダーLimited Metallic Ver.」。

成型色はホワイトとレッドをベース。その他、関節や內部パーツにはグレー、バイザーにはクリアグリーンとクリアレッド、シールドや100mmマシンガンのマガジンなどにはクリームホワイト成型色パーツが使用されています。

シールは頭部や肩部、全身各部のダクトなどを補い、まずまずの量。頭部や全身のダクト用シールは色の異なるものが2枚ずつ付属し、ノーマル状態とAREUS発動状態が選択できるようになっています。

ABSは不使用。一部にKPSが使用されていますが、殆どのパーツがPS素材で構成されています。

ポリキャップはPC-001Aを全身各部に使用し、関節強度はまずまず高め。特別負荷のかかるような装備はなく、自立は安定しています。

ツヴァイ・ハンダー、ツヴァイ・ハンダー刃と柄、試作型100mmマシンガン、試作型100mmマシンガン用ヒート・ソード刃☓2、100mmマシンガン、シールド、シールド用ジョイントパーツ、武器持ち手(右)、ビームサーベル刃、バイザーなし状態の頭部パーツ、クリアレッドのバイザーパーツが付属。

ペイルライダー用の各部余剰パーツが付属します。ショルダーアーマーや武装類がないので、陸戦重装備仕様や空間戦仕様として組むことはできません。

アグレッサー隊の部隊エンブレムシールが付属。

HGUCペイルライダー(陸戦重装備仕様)の軽装状態(以下、ペイルライダー)と比較しながら各部を見ていきます。

頭部形状はペイルライダーと同じ。ですが頬ダクトのシールによる色分け範囲が変わっています。ペルライダーではダクト周りも色分けされていますが、レッドライダーではダクト內部のみ。(ペイルライダーはHADES用にクリアレッドのバイザーを取り付けています。)

とさか前後のセンサーはグリーン、後部ダクトはイエローのシールでの色分け。頭頂部の1本アンテナが印象的にデザインされています。

メット部は前後の組み合わせで頭頂部から側頭部にかけて合わせ目ができます。消す場合は後ハメなどの処理が必要そう。

レッドライダーではバイザーなしの頭部が付属し、表情を変化させることができます。とりあえずシールを貼らない状態。

バイザーなしの頭部。シールを貼っています。悪くはないですが、シールの黒いラインが浅いのでおもちゃ感がありますし、バイザーがないぶん少し物足りない感じがありますね。

胸部。腹部をペイルライダーと並べて比較。シルエットは同じですが、レッドライダーは胸部中央に☓モールドが刻まれたものが新造。肩のダクトやエアインテークはシールによる色分けとなっています。凹んだ箇所にシールを貼るので、ピンセットなどで予め角を折り曲げてから形状に合わせて貼り付けたほうがラクと思います。

シールを貼らない状態で。エアインテーク內部はパーツで色分けされているので、塗装による塗り分けがし易いかと。

肩部はペイルライダーではポリキャップが後方に可動するのに対し、レッドライダーでは前方にスイングするように構造が変更されています。

腰部をペイルライダーと並べて比較。大部分の形状はペイルライダーと同じですが、ペイルライダーはサイドアーマーが共にサーベルホルダーなのに対し、レッドライダーは右側に100mmマシンガン用のマガジンを装備しています。フロントアーマー中央下部はパーツで色分けされ、その上から黄色いシールを貼ります。

フロント・リアアーマー下部のダクトはシールでの色分け。

腰アーマー裏にモールドはなく、表面に沿った形状でシンプル。マガジンはクリームホワイト成型色での再現。ダボ形状が異なるため、付属の試作型100mmマシンガンなどのマガジンと交換することはできません。

腕部をペイルライダーと並べて。ショルダーアーマーがレッドライダー用に新造された他、前腕の装甲がオミットされて通常のシンプルな装甲に変更されています。

二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせで一部に合わせ目ができます。肘から分離するので、合わせ目消しはラクかと。

ショルダーアーマーはシルエット自体はペイルライダーとよく似ていますが、前後の赤い装甲が別パーツ化されておしゃれなデザインに。前後の組み合わせで上部など一部に合わせ目ができます。肩內部パーツから取り外せるので合わせ目消しはラクそう。側面のグレーはシールでの色分けです。

脚部をペイルライダーと並べて比較。大部分の形状は同じですが、膝から下の前面装甲がレッドライダー用に新造。膝の装甲も赤いパーツで色分けされるなど、肩部同様おしゃれなデザインになっています。側面のスラスター內部はレッドライダーでは黄色いシールで色分けされています。

大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目はモールドっぽく造形。膝から下は左右と前面の組み合わせで後部の一部に合わせ目ができるくらいです。膝から分離するので、合わせ目消しはラクかと。

側面のスラスターは裏打ちパーツが造形。膝のダクトや後部スラスターは別パーツ化されています。

膝のダクトはシールで色分けします。段差があって貼りにくいので、ある程度折り目を付けてからシールを押し込みます。ソール部はペイルライダーと全く同じ。足首や足裏の肉抜き穴は少し気になりますが、全体的にまとまりのあるデザインになっています。

バックパックをペイルライダーと並べて比較。形状自体は同じですが、一応レッドライダー用に新造されています。(ペイルライダーは腰のジョイントフレームを外しています。)

バックパックはシンプルな2ダボ接続。他のHGUCキットとは若干幅が異なります。背部にはジョイントフレームの接続穴がそのまま残されているので、ペイルライダーの武装を取り付けることも可能です。

空間戦仕様の装備を組み付けて。少し装備と腕が干渉しますが、同じペイルライダー系なのでよく似合いますね。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。キットの大きさは陸ジムよりも若干大きい程度。レッドライダーの全高は18.0mです。

HGUCペイルライダー(陸戦重装備仕様)と並べて。同じ形状の箇所も多いですが、レッドライダーは全体的な配色や部分的な形状の違いによってデザインセンスが高まっています。レッドライダーのほうがヒロイックさが強いですね。

レッドライダーが後に改修された空間戦仕様(HGUCペイルライダー空間戦仕様)とも並べて。空間戦仕様と陸戦重装備仕様の違いは肩部と装備品。大部分の形状は陸戦重装備仕様と同じです。

劇中で戦闘を繰り広げたHGUCグフHGUCドムとも並べて。並べると意外とドムが小さいことに気が付きます。

可動域はだいたいペイルライダーと同じ。頭部は適度に見上げる動きが可能です。腕は水平程度まで、肘は2重関節で深くまで曲がります。

肩の前後スイングはポリキャップの展開方向が変わっているため、前方に幅広くスイングさせることができます。

腰は干渉なく360度回転可能。膝は2重関節で深くまで曲げることができます。

サイドアーマーを後方に向けて干渉を避けることで、左右への開脚も幅広く展開させることができます。全体的な可動域は広め。干渉もほぼなく、柔軟なポージングが楽しめそうです。

可動域の詳細は以下のリンクから、ペイルライダー陸戦重装備仕様のレビューをご参考くださいm(_ _)m

⇒HGUCペイルライダー(陸戦重装備仕様) レビュー

試作型100mmマシンガン。本機のデータ収集用にエルザが設計したマシンガンになります。なだらかな柄を持つ、独特の形状が印象的な武装。

本体部分はモナカ割で上下に合わせ目ができます。側面のフォアグリップは展開可能ですが、何度も可動させると徐々にズレて外れたりするので注意です。

先端にはヒートソード刃が組付け可能。マシンガンの銃口もしっかりと開口されています。

100mmマシンガン。形状自体は陸ジムなどに付属しているものと同じ。ヤシマ重工製のマシンガンになります。ですが陸ジムから一部装甲パーツが新造され、ペイルライダーが保持できるようにグリップが太くなっています。

陸ジムに付属しているもの(画像上)と並べて。グレーの成型色も違ってますね。

フォアグリップと後部ストックは展開可能。本体部分はモナカ割で上下に合わせ目ができます。

ツヴァイ・ハンダー。レッドライダー専用に開発された攻防一体の兵装になります。通常だとシールドとして機能し、ビーム刃やグリップを展開することで手持ち式の大剣としても使用可能。このキットではビーム刃が別途付属し、組み付けることで大剣として使用することができます。

赤い装甲パーツは前後の組み合わせで上部に合わせ目ができます。上部のカバーパーツを外すことで、付属のグリップパーツを組付け可能。グリップ基部は赤いシールを貼っての色分けです

白い装甲は片側が展開可能。付属のビーム刃を組み付けることで、手持ち式の大剣として使用することができます。

ビーム刃は赤い装甲や白い装甲にしっかりと組み付けられています。

シールド。一部が新造されていますが、形状自体は陸ジムなどに付属しているものと全く同じです。ただしシールド表面にはアグレッサー中隊のマーキングシールを貼るようになっています。

バイポッドを展開することで自立が可能。ジョイントを展開することで、打突系の武器としても使用することができます。

陸ジムとは異なり、ツヴァイ・ハンダーと同じジョイントパーツで装備するため、干渉なく装備することができます。ポロリがなく、取り扱いがかなりラク。

一通り武装して。

試作型100mmマシンガン用に、手首に角度の付いた武器持ち手が付属。トリガーを引く指の造形は少し気になりますが、ダボ固定でグリップにしっかりと組み付くのでふらつきは全くありません。個体差かもですが、手首ボールジョイントがヘロヘロで簡単にポロリしてしまうようでした。なので強度を上げてからポージングさせています。

肩のポリキャップが前方に展開するように構造が変更されたため、武器の両手持ちがしやすくなっています。なので試作型100mmマシンガンの両手持ちもラクに再現することができました。

付属のジョイントパーツを組み付けることで、前腕にツヴァイ・ハンダーを装備可能。ジョイントパーツの組付け位置を変更することで、ツヴァイ・ハンダーを後方に配置することができます。

角度によっては若干ショルダアーマーと干渉しますが、前腕にしっかりと固定されるので、ポージングでも殆どストレスはありませんでした。

試作型100mmマシンガンの先端にヒートソード刃を組み付けて。敵機を切り裂くなど、マシンガン射撃とはまた違ったスタイルのポージングを楽しむことができます。

武装を変えて陸ジムと同じ100mmマシンガンとシールドを装備。味のある装備で泥臭い雰囲気を楽しむことができます。

100mmマシンガンの両手持ちも問題なく再現可能。シールドがバイポッドで自立できるのは、実戦的な雰囲気が強調されるのでいいですね。

ビームサーベルはハンドパーツに隙間なく収まり、抜け落ちることなく保持させることができます。ポージング時も全くストレスはありません。

各部のシールを貼り替えてAREUS発動状態に。派手に変化したわけではないですが、各部ダクトがゴールドになり、頭部バイザーが赤に変わったことで、狂戦士的な雰囲気に変化。

頭部はバイザーがクリアレッドに、內部ツインアイやとさか前後のセンサーが赤に変更された他、頬や後頭部のダクトがゴールドシールでの色分けとなっています。

胸部・腹部は肩と胸のエアインテークがゴールドのシールに変更。

腰部はアーマー下部のダクト各部がゴールドシールに変更されています。

膝のダクトはゴールドのシールに変更。側面のスラスター口は黄色のままです。

クリアグリーンとクリアレッドのバイザーパーツはブラックライトで照らすと発光します。クリアレッドの発光はやや弱め。

各部ダクトのゴールドが意外と映えますね。何気にシールの貼り替えが面倒なので、財布に余裕があれば、2体入手してノーマル状態とAREUS発動状態の両方を楽しむのもありかと。

ツヴァイ・ハンダーにビーム刃を組み付け、手持ち式の大剣として装備。重量がありますが、腕部など各部の関節強度が高いため、ふらつきやヘタれのない安定したポージングが可能となっています。

ツヴァイ・ハンダーはグリップがやや細身でハンドパーツとの間に隙間があるので、たまにクルッと回転したり移動したりするのが難点かなと。両手持ちさせるとある程度落ち着くので、先にポーズを取らせてから最後にツヴァイ・ハンダーの角度を調整すると良さそうです。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。形状自体は以前発売されたペイルライダーとそれほど違いはないですが、白と赤のカラーリングでヒロイックさが強調されていますし、肩や膝部など部分的な色分け装甲によっておしゃれでバランスの取れたデザインに変化しています。背部に武装類がないのも何気にペイルライダー本来の良さを引き出しているのかなと。

気になる点は、個体差かもですが、ハンドパーツの手首ボールジョイントの強度が弱く、簡単にポロリしてしまいます。なので予めしっかりと補強しておいてからキットを楽しむのが良いかもですね。

試作型100mmマシンガンは面白い形状でポージングバリエーションが多彩に演出出来ますし、ツヴァイ・ハンダーもシールドや手持ち大剣として軽武装から重厚感ある武装まで幅のあるポージングを楽しむことができます。陸ジム系の武装も付属するなどコストパフォーマンスもいいですね。更にAREUS発動状態も再現できますし、多くの魅力が詰まったキットになっているのがいいですね。

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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら

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