今回は、2014年11月に発売されたHG 1/144 モンテーロ(クリム・ニック専用機)のレビューをご紹介します!
HG モンテーロ(クリム・ニック専用機)は、『ガンダム Gのレコンギスタ』に登場する海賊部隊のMS『モンテーロ』のクリム・ニック専用機1/144スケールモデルキットです。ブルーの機体色を成型色で再現。ビーム・ジャベリンやビーム・ライフル、ビーム・ワイヤーといった特徴的な武装が付属、装備可能なキットになっています。価格は1,728円(税込み)。
劇中初期から登場する海賊部隊所属モビルスーツ『モンテーロ』がキット化。両肩に大型の主翼兼用シールドを装備した特徴的な造形が再現されています。
外装のほとんどがブルー、関節などはゴールドに近い黄土色の成型色になっています。頭部や肩など部分的にシールで補いますが、元々派手ではないカラーリングで素組みでも違和感はありません。だた、外装のブルーに少しおもちゃっぽさも感じるところです。
ポリキャップは定番のPC-001を使用し、すべて使い切ります。ソール部がヒール型で、やや接地に不安定さはありますが、関節強度が高めなので問題なく自立が可能です。
頭部。全体の印象に似合わず、額はゴツゴツとした造形になっています。複数パーツの組み合わせで、側面の合わせ目はモールドっぽい造形に。ツインアイのみシールでの色分けで、後頭部のセンサーや頬のダクトは塗り分けが必要です。
胸部から腰部。エアインテークや腹部などが別パーツで色分けされています。腰部は青一色。
腹部はグリモアなどと同じく球型コクピットブロックが造形され、胸部と腰部で分離が可能です。ポリキャップのボールジョイント接続。
腰部アーマー裏は特にモールドは造形されていません。サイドアーマーの片側3基に装備したミサイルは脱着が可能です。
腕部。肩には大型の主翼兼シールドを装備。腕部自体は細身の比較的シンプルな造形になっています。
二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右挟み込みタイプで前後に合わせ目ができます。肘から分離できるので合わせ目消しはしやすいかと。手首は動きそうな造形をしていますが、可動ギミックはありません。
左のハンドパーツは穴のないノーマルの握り手になっています。
ショルダーアーマー。前後挟み込みタイプで合わせ目ができますが、上部に青いシールを貼って色分けされているので合わせ目も隠れます。前側の白ラインもシールでの色分け。
側面の主翼兼用シールドマウント部は適度に可動します。
なのでシールドをウイングのように広げる演出も可能です。
主翼兼シールド。シールド自体は1枚パーツですが、部分的に別パーツで色分け、造形されています。内側にはビーム・ジャベリンを装備。内側はダークグレーに塗り分けが必要です。
ビーム・ジャベリンは脱着が可能で、ハードポイントも回転可動します。
ビーム・ジャベリン。モナカ割の簡易的な作り、側面にで合わせ目ができます。こちらは収納型なので、先端にビームワイヤーの取り付け口などはありません。
脚部。角型のゴツっとした造形が再現されています。大腿部は筒型で合わせ目はありません。膝から下は左右挟み込みタイプで後部に合わせ目ができます。スネのダクトは塗り分けが必要です。
ソール部。特徴的なヒール型。接地面積が小さいので自立に少し不安定さがあります。つま先とかかとが別パーツで足裏に肉抜き穴はありません。
バックパック。2個パーツの簡易的な前後組み合わせタイプ。バーニア周りなどは塗り分けが必要です。
バックパックは2ダボ接続で、規格のダボ幅なので、HG陸戦型ジムやHGグリモアなど、他のキットのバックパックもマウント可能です。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。陸ジムと同じくらいの大きさです。モンテーロの全高は18.5m。
同シリーズのHGグリモアと並べて。大きさはあまり変わらず。独特の造形を持つシリーズです。
頭部の上下可動は、ある程度広範囲に可動するようです。左右へも、干渉物がなく柔軟に可動します。
腕は肩ポリキャップが上部に引き出せ、Y字にまで高く上げることができます。肘は90度程度とやや狭め。
肩は特に引き出しギミックもなく、腕のボールジョイントなりの前後スイングとなります。
腹部コックピットブロックの上下ボールジョイント接続によって、適度に上半身をスイングさせることができます。
腹部、胸部がボールジョイント接続なので、上半身を左右にも振ることができます。
腰は干渉もなく、ラクに360度回転が可能です。股間部をアクションベースに差し込めるので、近年のキットらしく自由にディスプレイが可能です。
フロントアーマーが広く展開するので、前後開脚も広く展開。リアアーマーは可動しませんが、股間部が柔軟なので開脚範囲も広いです。
肘は完全にというわけにはいきませんが、くの字以上には曲げることができます。膝パーツは段落ちモールド化されていますが、膝外装の内側は抜けた状態です。
ソール部が小型ということもあり、足首の前後可動は広めになっています。その割に左右へはほとんど動きません。
左右への開脚は水平にまで展開可能です。
足の付根が回転可動するので、内股、ガニ股は完全な状態に可動します。
立膝もかなりきれいな姿勢でこなすことができます。
可動域の総括としては、足首の左右可動など、部分的に物足りない箇所はあるものの、全体的な可動はかなり優秀で柔軟なポージングが可能です。強度も高いので、ポロリや不安定なストレスもなく、安定したポージングが楽しめると思います。
ビーム・ジャベリン、ビーム・ワイヤー×2、ビーム・ライフル、武器持ち手(左)が付属。
ビーム・ライフル。本体部分はモナカ割で上下に合わせ目ができます。
特別センサーなどもなく、色分け箇所もほとんどないので、好みで塗装してみてもいいかも。
ビーム・ジャベリン。かなりのロングサイズ武装になります。
モンテーロ本体と並べるとこれくらいの大きさ。ハンドパーツと柄の太さが丁度合っているので保持強度は高いです。
ビーム・ジャベリンはモナカ割なので側面に合わせ目ができます。先端の白2ラインはシールでの色分けです。
ビーム・ライフルを装備して。ライフルもグリップが太めでハンドパーツと合っているのでしっかりと保持が可能です。
腹部や腕部、股間部など、可動が微調整出来る箇所が多いので、自然なスタイルでのポージングが可能です。
収納形態のビーム・ジャベリンも保持が可能です。
腰部ミサイルの発射を演出。
ビーム・ワイヤーは自由に折り曲げる事が可能です。
ビーム・ジャベリンの両先端にビームワイヤーを取り付けることで、ド派手な武装とした楽しむことができます。かなり長くなるので、取り回しは少し難しいかも。
ビーム・ワイヤーはブラックライトで発光。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。ビーム・ジャベリンやビームワイヤーに派手さがあるので、身なり以上の迫力を感じさせるキットになっているのがいいですね。少し肩のウイングが外れやすかったりしますが、各部可動の強度も高く、ポージングもしやすかったです。ほとんどストレスを感じることもなく楽しめました。
主役機ではなかったりして造形的にやや地味な印象もありますが、それを払拭するくらいビーム・ジャベリンの存在感があり、可動域も広いのでポージングにもかっこよさや柔軟性を感じることができます。キットもクリム・ニックらしく憎めないスタイルになっているので、劇中に登場した一機として楽しめるのではないでしょうか。
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1件のコメントがあります。
匿名
on 2019年4月10日 at 20:15 -
合わせ目が武器くらいって優秀だなぁ…