今回は、HG 1/144 ベアッガイオハナ & アロハロ セットのレビューをご紹介します!
HG ベアッガイオハナ & アロハロ セットは、『ガンダムビルドメタバース』より、ガンプラ『ベアッガイオハナ』と『アロハロ』の1/144スケールモデルキットセットです。可愛らしいマスコットキャラクターのセットが南国仕様で登場。フェイスパーツやアームパーツ、細部の可動による表情付けに加え、連動用ジョイントによる手つなぎ状態やおんぶ状態が再現可能なキットになっています。価格は3,190円(税込み)です。
ベアッガイF(ファミリー)をベースにカスタムした南国仕様の『ベアッガイオハナ』、そしてハロプラをベースにカスタムした南国仕様のハロ『アロハロ』がセットで登場。
『ベアッガイオハナ』は2014年11月に発売されたHGBFベアッガイF(ファミリー)※をベースに、『アロハロ』は2020年3月に発売されたハロプラ ハロ ベーシックグリーンをベースに、南国仕様の特徴的なカラーリングが再現されています。専用の新規マーキングシールも付属。※ママッガイとプチッガイで構成されたキットで、ママッガイの元はHGBFベアッガイⅢです。HGBFベアッガイFに付属しているのは通常のプチッガイですが、このキットに付属しているのはHGPGプチッガイ サーフグリーン&ギターになります。
殆どのパーツはPS素材ですが、ママッガイに使用されているピンクの内部パーツはABSとなっています。
怒りの表情パーツ、延長用の腕部パーツ、武器持ち手用パーツ✕2、手繋ぎパーツ、チェアーストライカー、ジョイントパーツ2種(ブラウン、ダークグレー)、アロハロ用の底面カバーパーツが付属。
HGUCアッガイやプチッガイなどの余剰パーツがいくつか付属します。
専用のマーキングシールが付属。ヤシの木やハイビスカス、プルメリア、花飾りといったハワイを想起させるものや、太陽をイメージしたハロなどのイラストが収録されています。ママッガイ用のポリキャップは珍しいクリアカラー。
まずはママッガイから見ていきます。
■ママッガイ
ママッガイ。ベアッガイオハナの母親キャラクターになります。「オハナ」とはハワイ語で「家族」という意味。ちなみに説明書には「父親のパパッガイはお仕事中とのことなので安心してほしい」という記載がありました。
成型色はママッガイ(ベアッガイⅢ)がブルーと茶色味のあるホワイトを基調としたカラーリング。その他、背部のママッガイリボンはグリーン、内部・関節は可愛らしいピンク成型色での再現となっています。シールは付属せず。塗装もほぼ必要ありません。
大部分はPS素材で構成されています。ピンクの内部パーツにはABSが使用されているため、塗装する場合は破損に注意が必要です。
ポリキャップはPC-123プラスを使用し、全身各部の関節に組み込みます。関節強度はまずまず高め。特に背部にママッガイリボンを装備していますが、軽量なので負荷はかからず、自立は安定しています。
頭部。クマをイメージした丸みのある可愛らしい頭部が再現されています。縦長の黒い瞳に素朴な感じがあって良いですね。瞳の黒はシールでの色分けですが、耳内側の白や鼻の黒はパーツで細かく色分けされています。
メット部は前後の組み合わせですが、頭頂部や側頭部にできる合わせ目は段落ちモールド化。
耳は前後にスイングしますし、360度ロールさせることもできます。耳を動かすだけで表情を細かく変化させることができるのは良いですね。
顔のパーツはボールジョイント型ポリキャップで可動や組み換えが可能。組み替えることで怒りの表情に変化します。怒りの表情の黒目もシールでの色分け。口を開くことで内部のビーム砲が露出。
首はポリキャップ接続です。
胴体部の大部分は大元のHGUCアッガイを基にしたデザイン。逆三角形の胴体とスリットの入った腹部装甲がなんとも言えない動物感を醸し出しています。ランドセルは中央にハードポイントが設けられた簡易的なものになっています。
首はベアッガイⅢでのクマ頭新造によって、ダークグレーのボールジョイントパーツも少し長めのものになっています。首はピンクのパーツが上下に、ダークグレーのパーツが前後にスイング可能。肩は1軸固定なので、肩の上下や前後スイングギミックはありません。
股間部も1軸固定で可動ギミックはなし。一番下の装甲もベアッガイⅢで新造された可愛らしい球状の尻尾になっています。
腕部。大部分はアッガイと同じですが、円筒状で優しい雰囲気がありますし、そのままでも十分に動物らしい可愛らしさがあります。筒型パーツの組み合わせで合わせ目もなし。
腕部は全体に内部フレームが造形。内部フレームもむき出し状態で飾れるくらいのメカニカルなディテールが再現されています。内部フレームは上腕、前腕ともに左右の組み合わせで合わせ目ができます。
ハンドパーツの部分はアッガイでは6連ミサイルランチャーを装備していますが、ママッガイは肉球をイメージしたような動物手になっています。中央にはビーム砲穴が開口。
ハンドパーツは付属の肉球パーツに組み替えることで、穴ありの武器持ち手に変更することができます。穴には3.0mm軸が差し込めるので、何かしら武器が持たせられるようですね。
脚部もアッガイと同じ。丸みのある素朴な脚部が再現されています。節々から覗くピンクの内部フレームがファンシーで可愛らしさを感じさせますね。
脚部も全体に内部フレームが造形。モールドも細かくデザインされていてメカニカルです。こちらも大腿部、膝関節、膝から下各部とも左右(前後)の組み合わせで合わせ目ができます。
足首はボールジョイントとポリキャップの接続で柔軟に可動。ソール部も内側、足底ともにモールドが造形され、蓋パーツで塞がれているので肉抜き穴などもありません。
背部には可愛らしいママッガイリボンを装備。通常のPS素材に比べると少し柔らかさがあり、ツヤツヤとしたグリーン成型色になっています。
ママッガイリボンは簡単な1軸接続ですが、角型ダボもはめ込むだめ、しっかりと固定されます。回転などして向きが変わることもありません。
左右のリボン輪っか部分はボールジョイント型ポリキャップでロールなどフレキシブルに可動。内側にはスリットダクトがモールド化されるなどメカらしい雰囲気も併せ持っています。簡単なモナカ割で側面に合わせ目あり。
1個パーツ構成のリボンひらひら部分もボールジョイント型ポリキャップで柔軟に可動。エールストライカーのスタビライザーのように表情を変化させることができます。
背部ハードポイントにダークグレーのジョイントパーツを組み付けることで、エールストライカーなどのストライカーパックを装備することができます。ただし少し後方に配置されるため、重量のあるストライカーパックだとママッガイが倒れやすくなる可能性も。
ママッガイをHGUCアッガイと並べて。胴体部の形状は同じですが、頭部と背部ママッガイリボンによって可愛らしいマスコットキャラクターに変化しています。頭のデカさが際立っていますね;
頭部は少し上下させることができます。左右へは干渉なくスムーズにスイング可能。
腕は水平よりも少し上まで上げることができます。肘は少し角度変更ができる程度。肩の前後スイングや腰の回転ギミックなどはありません。
浮かせてディスプレイさせる場合は股間部のカバーパーツを外してその穴に3.0mm軸を差し込みます。
前後開脚は前後に幅広く展開可能。
膝は深くまで曲げることができます。
足首は適度に前後させることができます。左右へも適度にスイング可能。
左右への開脚ギミックは水平まで幅広く展開させることができます。
内股、ガニ股はともに45度程度まで展開させることができます。
この体型でも立膝はきれいな姿勢で再現することができました。
可動域の総括としては、一見あまり可動しないように見えますが、何気に開脚が広かったり膝が深くまで曲がったりと動きをつけることができます。なので可愛らしいバタバタしたポーズはもちろん、うまくすれば激しく躍動感あるポーズも表現することが出来そうです。
簡単にポージング。肩が柔軟に可動しますし、左右への開脚も幅広く展開するため、様になるポーズを取らせることができます。KPSが使われていないぶん重量がありますが、少し負荷がかかるくらいなので細身の支柱でも耐えれてくれますね。
フェイスパーツを組み替えて怒りの表情に。表情が変わるとママッガイの雰囲気が一気に変化します。
腕部に延長パーツを組み付けて。素朴な表情のときは手足が伸びると少し違和感がありますが、怒りの表情だと攻撃的なスタイルになって格好良いですね。
ハンドパーツや口のビーム砲口にはビームサーベル刃が組み付け可能。組み付けることでビームを発射しているような演出をすることができます。このキットにビーム刃は付属していないので他キットから拝借しました。
続いてプチッガイのレビューです。
■プチッガイ
プチッガイ。ビルドファイターズシリーズで登場したディフォルメ版のベアッガイになります。このベアッガイオハナではママッガイの子供という設定になっています。優しい雰囲気のグリーンカラーや背部のリボンが可愛らしさを引き立たせています。
台座。簡易的な作りですが、パズルのピースをイメージした遊び心を感じさせるデザインになっています。支柱をプチッガイの背部に組み付けることで、プチッガイを安定してディスプレイさせることができます。
ウクレレ。簡単な1個パーツ構成ですが、弦やヘッド、ストラップなどが細かく造形されています。ウクレレという設定ですが、ベースキットがHGPGプチッガイ サーフグリーン&ギターなので、弦が6本あるのが偶にキズ;(ちなみに6弦のウクレレもあります。)
頭部。こちらもベアッガイⅢのフェイスを小型にしたような素朴な表情が印象的。口周りはパーツでの色分けですが、目や鼻は黒いシールでの色分けとなっています。
耳はロール可能。内側も白いパーツで細かく色分けされています。頭部は前後の組み合わせですが、上部や側面の合わせ目は段落ちモールド化。
胴体部はボールジョイント型ポリキャップで四肢を自由に可動させることができます。肘膝が曲がらないのでバタバタした感じにはなりますが、それが可愛らしさを強調する形になるので良いですね。
腕部は筒型で合わせ目はなし。胴体と脚部は合わせ目ができるパーツ構成です。ソール部はボールジョイント接続なので、少し向きを変えることができます。
背部3.0mm穴にアクションベースやスタンドの軸を差し込むことで、プチッガイを浮かせてディスプレイさせることができます。ハンドパーツ先にも3.0mm穴があるので、こちらを利用することもできます。
ネックに手を当ててギターを弾くようなポーズを再現。
ママッガイの背部に腰掛けの形をしたチェアーストライカーを組み付けることで、プチッガイのおんぶ状態を再現することができます。
なぜか母を思い出して泣けてくる・・・・(T_T)
付属のジョイントパーツを組み付けることで、ママッガイとプチッガイの手を連結することができます。お互いに手を握るような、親子や家族のような様子が表現出来て良いですね。
ママッガイも内股など自然な動きが再現できるので、子供の希望を叶えようとする親心みたいなものもうまく表現することができます。
最後はアロハロです。
■アロハロ
アロハロ。名前に組み込まれている「アロハ」とはハワイの挨拶のこと。配信されている『ガンダムビルドメタバース』では、ハワイのホビーショップ「メモリアルガンプラ」のテーブルにアロハロが置かれているのを確認することができます。ブルーとピンクを基調としたカラーリング。
耳と足の装甲の内側にはメカニカルなモールドが造形。
ハンドパーツはボールジョイント接続で柔軟に可動。内側には肉抜き穴があります。
新バージョンのハロプラがベースなので、口を大きく展開することが出来ます。内部にはキーボードやモニターをイメージしたようなモールドが造形。内側には3.0mm穴があるので、武器を組み付けるなどカスタマイズすることができます。
アロハロのスタンドもパズルのピースを象ったデザイン。支柱パーツは中央から外して反転させ、後部5箇所のいずれかに組み付けておくことができます。
アロハロの底面にカバーパーツを組み付けることで、3.0mm穴を塞ぐことができます。手足を外してカバーパーツで蓋をすることで、球状のハロとしてスタンドに設置することも可能。耳の内側にはハンドパーツが組み付けておけます。(この場合蓋を完全に閉じることはできません。)
台座裏には手足のパーツやカバーパーツを組み付けておくことができます。パーツ不使用時に組み付けておくことで、パーツの紛失を防ぐことができます。
底面の3.0mm穴を利用することで、アロハロを浮かせてディスプレイさせることが可能。目は内部パーツとの兼ね合いでピンクに色分けされています。
耳を展開した状態、手足を露出させた状態など、色んな表情のハロが再現できるのが良いですね。
付属の3体をHG陸戦型ジムと並べてサイズを比較。プチッガイやアロハロはSD並みの小さいキットですが、ママッガイは陸ジムよりも頭ぶん大きくなってます。・・・・・家族写真みたい・・・・。
3体を組み合わせてディスプレイ。可愛らしいマスコットキャラクターを組み合わせることで、卓上がにぎやかに演出出来て良いですね。
付属のマーキングシールを貼ってみました。ハワイにちなんだ模様を各部に追加することで、南国仕様の雰囲気が更に強調されます。
ハロの耳に太陽のハロとSと書かれたマーキングシール、頬にはヤシの木をイメージしたマーキングシールを貼るようになっています。プチッガイは左側頭部にプルメリアのシールを貼るようになっています。
ママッガイは襟元に花飾りのマーキングシールを貼るようになっています。ハイビスカスのシールは説明書に貼る指示がないので、お好みでママッガイの側頭部に貼って頭飾りにしてみても良いかもです。
シールを貼った状態で3体を組み合わせて。プチッガイとアロハロの台座はパズルピース型なので連結が可能。
ハワイの浜辺やリゾート地などでくつろぐようなシーンを演出してみるのも楽しみがあって良いですね。・・・パパッガイはお仕事中・・・・・;
適当に何枚かどうぞ。
以上です。このキットを一つ購入するだけで、ベアッガイⅢやプチッガイ、ハロプラがまとめて入手できるのはキャラクターファンにとってはたまらない魅力の一つ。組み合わせることで可愛らしさ全開の家族演出ができますし、ジョイントパーツによって親子で連れ添う姿が演出できるのも、なんとも言えない愛らしさがあって良いですね。
気になる点は特にありません。あえて言うならママッガイの腕部延長パーツ。ある程度反らすとボールジョイントの接続部分が抜ける場合があるので注意です。
ママッガイは可動が柔軟で、内股などの女性らしいポーズを取らせることができますし、プチッガイも子供らしいぎこちない動きを表現することができます。また、付属のマーキングシールによって南国仕様の演出が楽しめるのは、これまでのビルド系にはない雰囲気も味わえて良いですね。
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