今回は、HG 1/144 ZGMF/A-262PD-P マイティーストライクフリーダムガンダムのレビューをご紹介します!
HG マイティーストライクフリーダムガンダムは、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場する主人公機「ZGMF/A-262PD-P マイティーストライクフリーダムガンダム」の1/144スケールモデルキットです。背部にプラウドディフェンダーを持つ特徴的な機体形状を再現。内部構造「SEEDアクションシステム」を搭載するなど、ダイナミックなアクションポーズが再現可能なっています。価格は2,970円(税込み)です。
ストライクフリーダム弐式の背部にプラウドディフェンダーを装備した姿で、劇中ではキラとラクスの二人が搭乗。マルチロックオンによって広範囲の敵機や敵艦を撃墜したほか、ブラックナイトスコードカルラも撃破する活躍を見せた機体「ZGMF/A-262PD-P マイティーストライクフリーダムガンダム」がHGCEでキット化。
3Dメタリックシール、リアルメタリックグロスインジェクション、SEEDアクションシステムなど、多数のギミックとこれまでのガンプラの最新技術が集約されたキットになっています。
成形色はホワイトを基調に、胸部や膝部などにダークグレー、腹部やソール部などにブルーを配色。その他、頭部や胸部など各部にレッドが点在。肩の一部や腰部レール砲などがライトグレー、内部・関節はゴールド成形色での再現となっています。背部プラウドディフェンダーはホワイトとゴールド成形色での再現。
ゴールド成形色パーツは2色あり、「リアルメタリックグロスインジェクション」が採用されているものとマットなものがあります。「リアルメタリックグロスインジェクション」は金属光沢感が表現されており、角度を変えると光が反射するくらいの美しい成形色になっています。
ホイルシールと3Dメタリックシールが付属。ホイルシールは頭部センサー類や額のディスラプター、高エネルギービーム・ライフルの一部などを補うもので量はまずまず多め。一方の3Dメタリックシールはその名の通り、キラキラとメタリックピンクに輝くシールで、プラウドディフェンダーのラインモールドを補います。
ライトグレーとゴールド2色はKPSっぽい軽めの素材が使用されているようでした。ABSは不使用なので、塗装する場合もさほど破損を気にせずに済みそうです。
ポリキャップは不使用。肘や膝関節はゴールドのKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高めです。背部に大柄なプラウドディフェンダーを装備しているため、後方に負荷がかかって倒れやすいです。ですがウイングを左右に開いたり、本体のバランスを調整すれば自立は可能です。
■付属品
高エネルギービーム・ライフル(左右)、対艦刀フツノミタマ、ビームサーベル アクータラケルタ刃✕2、アクータラケルタ連結柄、ビームシールドエフェクトパーツ、平手(左右)、ディスラプター用アンテナパーツが付属。
■各部形状
背部プラウドディフェンダーを外した状態で全身から。
■頭部
頭部。全体的にエッジが効いていてきめ細かい印象。特にツインアイは少し切れ目になって凛々しくなり、マスクや左右の装甲などもシャープにデザインされています。額のディスラプターは閉じた状態。中央にラインモールドが入っています。
メット部は前後の組み合わせですが、側頭部の合わせ目は段落ちモールド化。
ツインアイととさか前後のセンサーはクリアパーツにシールを貼っての色分け。なのでシールを貼らず塗装することでクリアパーツを活かすこともできます。
頭部は小さいパーツが多いので紛失に注意です。シールも小さいものが多く、きれいに貼るのが難しかったりするので注意。頭部センサーなどはシールを貼らなくても色分けされているのでなしで良いかも。
額のEGM-Y148 収束重核子ビーム砲ディスラプターはゴールドのアンテナパーツを組み替えることで発射状態が再現可能。展開した赤い装甲部分はシールでの色分けです。笑ってしまう気持ちも分かりますが、これはこれでナイスな武装かと;
■胴体部
胸部・腹部。形状はストライクフリーダムとあまり変わらない印象ですが、胸上部の装甲はアーチ状になり、襟の部分もよりシャープに造形されています。腹部にはトヴァシュトリ超高インパルス砲を装備。
首はパーツによる構成で前後にスイング可能。肩はSEEDアクションシステムの搭載により、前方への展開や上下へのスイングが可能となっています。
腹部もSEEDアクションシステムによって前後や左右など幅広く可動します。特に背部の青い装甲部分はカチカチッと簡単なロックがかかるようになっているため、適度に姿勢を維持してくれます。
腰部。前後とも適度に幅のあるアーマーが造形。サイドアーマーにはストライクフリーダムの特徴であるレールガンを装備しています。フロントアーマーのラインモールドが印象的。
腰側面にはフォランスアスタ レール砲を装備。ストライクフリーダムにはなかったロール機能が備わっているため、折りたたんだ状態でも前後に可動させることができます。
フォランスアスタ レール砲は砲身と後部を前後に展開可能。
砲身側は上下、後部は左右の組み合わせですが、合わせ目は段落ちなどでモールド化されています。上部のサーベル柄は脱着可能。たまにポロリしますが、組み合わせをしっかりとしておけばある程度防げるかと。
砲口内部もパーツで色分けされているので塗り分けがしやすそうです。
腰アーマー裏は各面とも表面に準じた作りでほぼフラットな状態。なので裏打ちパーツを自作などする場合もラクそうです。
股関節はSEEDアクションシステムによる新技術が採用され、基部を左右に展開させることができます。この動きによって深い内股が再現できますし、劇中で見せたような脚を閉じた状態のポーズも再現することができます。
■腕部
腕部。ショルダーアーマーは幅のある装甲を装備していますが、上腕以下は比較的細身。前腕には特徴的なエクレージェビームシールド発生器を装備しています。
上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせですが、中央の合わせ目は段落ちモールド化されています。
前腕手首側のビームシールド発生器基部はボールジョイント接続で柔軟に可動。自然な表情を付けることができます。
発生器中央の赤いパーツを一旦外し、付属のエフェクトパーツを組み付けることでエクレージェビームシールドの展開状態を再現することができます。エフェクトパーツはストフリではシンプルなクリアブルーでしたが、このマイティーストライクフリーダムでは虹色に光る偏光樹脂パーツが使用されています。
ショルダーアーマー。マイティーストライクフリーダム独自のデザインで、外側にはライトグレーでワンポイント加えられています。合わせ目が出来ないパーツ構成。側面のダクトもブルーのパーツできっちりと色分けされています。
肩内部のゴールドパーツには追加の可動ギミックがあり、2個所が可動するため、腕をより高くまで上げられるようになっています。
■脚部
脚部。全体的に細身ですが、落ち着きのあるカラーリングでまとまりがあります。膝周りのダークグレーも印象的。スネの縦長ダクトもパーツで色分けされるなど細部まで丁寧にデザインされています。
大腿部は筒型で合わせ目はなし。膝から下左右と前面の組み合わせですが、合わせ目は各部とも段落ちなどでモールド化されています。
後部スラスターは上下に可動。内部の角型スラスター口までパーツ分割によって色分けがされていて完成度が高いです。
ソールはつま先が長めですが比較的シンプルなデザイン。足裏もモールド入りの裏打ちパーツになっているため、肉抜き穴などはありません。つま先は適度に角度変更が可能。
背部には新設計のウイングであるプラウドディフェンダーを装備。フリーダムガンダムのウイングに近い、山型のウイングになっています。成形色はホワイトとゴールドが基調の清潔感あるカラーリング。
プラウドディフェンダー機首部分は近未来的マシンのようなデザイン。キャノピー部分はライトグレーパーツでの色分けですが、後部の青いラインはシールで色分けします。
ウイングはトゲ感のあるウイングの3枚重ねで、ゴールドのウイングを白いウイングで挟み込むような構造になっています。
重なる3枚のウイングはそれぞれ個別に展開可能。
中央ゴールドの装甲は上部のウイングが個別に展開。カチカチッとロックがかかるように可動するため、形状を維持することができます。
一方の羽状ウイングは簡単なモナカ割で側面に合わせ目ができます。
白いウイングの一部装甲はスライド展開が可能。内部からピンクの3Dメタリックシールが露出します。
ちょっとわかりにくいかもですが、3Dメタリックシールは光が当たると発光しているように美しく輝きます。
プラウドディフェンダーは底面に3.0mm穴があるため、アクションベースやスタンドを使って単体でディスプレイさせることができます。
浮かせてディスプレイ。軽量で3.0mm軸もしっかりと固定されているので、特にディスプレイで不自由な感じはないですね。
ウイングの一部を展開してピンクのラインを覗かせたり、ウイングを上下や展開するなどして表情を変化させることもできます。
ウイングの接続部はロールや前後への展開が可能。
マイティーストライクフリーダムの背部にはボックスタイプのスラスターを装備。そのスラスター部分にプラウドディフェンダーを上からスライドさせて固定するようになっています。固定強度は高め。
スラスターパーツを外すとマイティーストライクフリーダム本体の背部は2ダボ接続になっているので、フリーダムのウイングやその他2ダボ接続のバックパックを組み付けてカスタマイズすることができます。
ストライクフリーダムの起動兵装ウイングを装備することで簡単なストライクフリーダムガンダム弐式が再現できますし、ハイマットフルバーストモードも再現することができます。
■他キットとの比較
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。特別大きくはなく、HGとしては中間位のサイズ。ルプスレクスと同程度の大きさになっています。マイティーストライクフリーダムの全高は18.88m。
HGCEストライクフリーダムガンダムと並べて。ストライクフリーダムの本体部分は一見すると形状が同じに見えますが、細部形状が割と違っているのと、内部構造は全くの別物です。
背部ウイングを外した状態で全身を比較。シルエットや配色など似た感じの部分は多いですが、よく見ると結構違っています。
HGCEフリーダムガンダムとも並べて。流石に初代フリーダムと比べるとかなり洗練されている印象です。
同作品に登場しているHGCEライジングストライクフリーダムガンダムとも並べて。ウイング形状などデザイン的に似ている箇所はありますが、カラーリングや全高などは違っています。どちらも主人公機なので格好良いですしそれぞれに良さがありますね。
■各部可動域
頭部はSEEDアクションシステムのギミックによって幅広く上下します。左右へも干渉なくスイング可能。
肩の可動により、腕はY字程度まで上げることが可能。肘も2重関節で深くまで曲げることができます。
肩はボールジョイント接続で後方に適度にスイング可能。前方へは肩の展開ギミックによって広くスイングさせることができます。
胸部や腹部の可動、腰部ボールジョイントによって上半身を広めに前後させることができます。
腰は少し干渉しますが、うまく浮かせることで360度回転させることができます。アクションベースやスタンドを使って浮かせてディスプレイさせる場合は、一般的なHGと同様、股間部に3.0mm軸を差し込みます。
膝は2重関節で深くまで曲げることができます。膝周りの作りにも落ち度はありません。
足首はかなり幅広く前後させることができます。左右へも広めにスイング可能。
左右への開脚も水平に近いくらいに広く展開させることができます。
股間部をスライドさせることで干渉が避けられるため、内股、ガニ股を広く可動させることができます。
立膝もまずまずきれいな姿勢で再現することができました。
可動域の総括としては、ぎこちなさを感じる部分はほぼなく、どの関節も文句がないくらいによく可動します。適度な強度を持たせつつ幅広い可動域を実現しているのが良いですね。なのでポージングが思いのままに楽しめそうですし、どんなポーズでも再現してくれそうです。
■武装類
高エネルギービーム・ライフル。ストライクフリーダムガンダムから装備する専用の携行武装になります。2丁付属。
合わせ目は出来ないパーツ構成になっています。青や赤のライン、センサーなどはシールで色分けしますが、ストフリのもの以上にきっちりと色分けされています。
どちらもグリップが収納可能。後部は展開するものとストックが引き出せるものに分かれています。
なので前側の銃身をスライド展開させ、前後で連結させることでロング・ライフルとして使用することができます。
高エネルギービーム・ライフルは腰部側面のレールガンにマウント可能。
HGCEストライクフリーダムガンダムの高エネルギービーム・ライフルと並べて。シールによる色分け箇所だけでなく、グリップや後部の形状なども細かく違っていてより洗練されている感じですね。
対艦刀「フツノミタマ」。ストライクフリーダム弐式用の日本刀型実体剣になります。3個パーツ構成で柄や鍔がパーツでしっかりと色分けされています。
刀身部分の表面には2種類の質感が採用され、リアルな光沢感が表現されています。
柄は日本刀特有のひし形模様がモールド化。裾はゴールドに塗り分けが必要です。
対艦刀「フツノミタマ」はプラウドディフェンダーにマウント可能。組み合わせが固めなので、もし刃の部分を塗装する場合は塗装ハゲに注意が必要です。
■ポージング
一通り武装して。
関節強度が高いので四肢がグリグリ動かせますし、干渉がなくぎこちなさを感じさせないので、思ったようなポーズをサクッと再現することができます。ポーズを付けるのがかなりラクですね。平手は幅広く開いたような形なので迫力があります。
高エネルギービーム・ライフルはハンドパーツの手甲をバラし、グリップを握らせて保持します。グリップがかなりしっかりとはまり込むので、ポージング時にふらついたりすることなくポーズを取らせることができます。
ポーズを付ける際に腰のサーベル柄に手が当たりやすく、サーベル柄が外れやすいので少し面倒。うまく避けつつポーズを付けるようになりそうです。
ビームサーベル アクータタケルタを装備して。こちらも一旦手甲をバラして柄を握らせて保持します。問題なく保持することができますが、手甲パーツが少し緩むとスルッと移動する場合があるので注意です。
ビーム刃はクリアピンク成形色での再現。ブラックライトで照らしても反応しませんでした。
ビームシールドは偏光樹脂が使われているので、光が当たると虹色に輝きます。あらゆる武装に最新のガンプラ技術が使われているのが良いですね。
背部ウイングや腰のレールガンを展開することで、ストフリの真骨頂とも言えるハイマットフルバーストモードのようなポーズも再現することができます。
額のアンテナパーツをディスラプター展開状態のものに組み替えて。ダブルゼータのハイメガキャノンっぽい雰囲気もあって面白いですね。
ちなみにディスラプターは「ビームを照射された物質の原子は崩壊すると同時に核分裂を抑制され、従来のような爆発的反応を生じることなく分解・消失する」とのこと。(wikipediaより)
背部の装甲を展開してピンクの3Dメタリックシールを露出。弄っていると前腕のボールジョイント部分やビームシールド発生器などがポロリしやすくなってくるので注意です。
対艦刀「フツノミタマ」を装備して。こちらはハンドパーツに柄を差し込むだけで保持が可能です。刃の部分にツヤ感のある素材が使われているので、重厚な日本刀刃の雰囲気がよく表現されています。
和の雰囲気が加わるため、これまでのストフリとは違った魅力が感じられるようになるのが良いですね。
その他ハルバートやロング・ライフルなど、従来のストフリの武装も網羅。ポージングバリエーションが多彩に演出できますし、遊びの幅も広がります。関節強度が高いので、ロング・ライフルの片手持ちも楽勝。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。通常のストライクフリーダムに比べても細部がパーツで色分けされていたり、よりシャープに造形されていたりと洗練されています。上手くデザインされているため、程よいマッシブ感も出ていてとても格好良いですね。とにかくポージングの再現性がかなり高く、どんなポーズでも格好良く決まりますし、思った通りのポーズを再現してくれます。
気になる点は、弄っていると腰のサーベル柄に手があたりやすく、柄が外れやすいです。もはやフリーダム系の代名詞ですが、ちょっと面倒なのである程度固定強度を上げておいたほうが良さそうです。それと徐々に前腕のボールジョイントとビームシールド発生器が外れやすくなってくるので注意です。
対艦刀「フツノミタマ」は簡単に構えるだけでも和の雰囲気が表現されて神秘的な雰囲気になりますし、背部のプラウドディフェンダーも展開するとかなりの迫力に。ホワイトとゴールドで清潔感や神々しさを感じさせますし、ガンプラとしても最高水準の極みを持ったキットなのが良いですね。
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4 件のコメントがあります。
ストライカー
on 2024年5月25日 at 23:20 -
マイティーストライクの腰のライフル装備する部分にゲルググメナースのレールガンを取り付けた画像を入れて欲しいです。自分勝手な要求をすみません。
774
on 2024年5月27日 at 01:17 -
主に上半身の金色関節部分の複数個所で、きつい・破損した等という報告が見られます
場合によっては力任せではなく、シリコンスプレーを使う、やするなどした方が良いかもしれません
ヘタに緩くすると自立できなくなるKPSの宿命ですか…
nori
on 2024年5月29日 at 19:08 -
コメントありがとうございます!
自分のはきついかなとは思いましたが、
破損するような感じはなかったですね。
ある程度個体差があるのかも。
shio
on 2024年6月5日 at 06:08 -
本当、これを軸にストフリ出し直して欲しいくらいに出来が良くて感動。
当時も顔が不細工・手足が棒過ぎ・羽がノッペリしてるって言ってたんですがあまり相手にされず
今回マイティーが出たおかげで「あれ?ストフリ、もしかしてそんな格好良くない?」って人が増えてくれて正直嬉しい
ただフツノミタマは鞘付けて欲しかったのと、プラウドの根元が少し緩いのが気になるところ。
サーベルも左右挟み込み接着で保持力を上げるフリーダムの時と同じことができなくて・・・ダイソーバーニッシュで対処
自分はHGCEストフリを持ってないのと、持ってたとてディテールが合わないと思ったので
2穴の間に溝を掘ってRGの羽を付けられるようにしました、たまらん。
弐式プレバンで良いから出てくれ~