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HGCE ストライクフリーダムガンダム レビュー

今回は、2016年11月に発売されたHGCE 1/144 ZGMF-X20A ストライクフリーダムガンダムのレビューをご紹介します!

HGCE ストライクフリーダムガンダムは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するMS『ZGMF-X20A ストライクフリーダムガンダム』の1/144スケールキットです。最新フォーマットにより、スタイリッシュなプロポーションで立体化。ビームライフル連結ギミックの他、背部ウイングの可動域向上によるハイマット・フルバーストモードが再現可能なキットになっています。スーパードラグーン、腰部レールガンも展開可能。価格は2,200円(税込み)です。

フリーダムの後継機として製造され、動力は超小型核原子炉とバッテリーを併用したハイパーデュートリオンエンジンを採用。劇中では25機のMSを2分で撃破するなど、第2次連合・プラント大戦末期の戦場を駆け抜けたキラ・ヤマト搭乗機『ZGMF-X20A ストライクフリーダムガンダム』がHGCEでキット化。

2005年9月に発売されたHG SEED ストライクフリーダムガンダムからのREVIVEで、スタイリッシュな機体形状や背部のスーパードラグーン機動兵装ウイング、高エネルギービームライフル、クスィフィアス3レール砲といった特徴的な武装が新規造形で再現されています。

成型色はホワイトをベースに、胸部や背部ウイングにダークグレー、腹部やソール部、ドラグーンなどにブルー、全身各部にレッド、頭部アンテナにイエローを配色したフリーダムガンダムカラー。その他、内部・関節パーツはゴールド成型色での再現で、ストライクフリーダムガンダム独自の綺羅びやかさを感じさせるカラーリングになっています。

シールは頭部センサーやウイングの一部モールド、高エネルギービームライフルの一部を補うくらいで少なめ。膝などの各部ダクトや背部スラスター内部などを塗り分ける必要がありますが、素組みでも殆ど違和感が無いくらいの色分けが再現されています。

関節や内部に使用されているゴールド成型色パーツはKPS素材です。ABSは不使用。ポリキャップはPC-002を肩部や胴体部、股間部、足首などに使用します。ポリキャップもゴールド成型色という他ではあまり見ない仕様。

肘・膝関節はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。背部に大型のスーパードラグーン機動兵装ウイングを装備しているため、後方に負荷がかかって倒れやすいですが、左右に展開してバランス良く配置することで自立は可能です。

高エネルギービームライフル(2基)、ビームシールド、ビームサーベル刃✕2、平手(左右)が付属します。

背部のスーパードラグーン機動兵装ウイングを外した状態で全身から。

頭部。丸みのあるシルエットや幅のある4本アンテナが印象的に造形。頬の装甲などもパーツで細かく色分けされています。こめかみの31mm近接防御機関砲はグレーに塗り分けが必要。とさか前後のセンサーは青いシールでの色分けです。

メット部は前後の組み合わせで上部から側面にかけて合わせ目ができます。合わせ目を消す場合はフェイスパーツの後ハメが必要。後頭部のダクトはグレーに塗り分けが必要です。

ツインアイはクリアブルーパーツにシールを貼っての再現で、下にシルバーのシールを貼ることでクリアパーツを活かすこともできます。

胸部・腹部。ガンダムタイプ特有のエアインテークや上部装甲など、各部がパーツで細かく色分けされています。腹部のカリドゥス複相ビーム砲もゴールドパーツで綺羅びやかに造形。ちなみにカリドゥス複相ビーム砲は短砲身の高出力ビーム砲で、デスティニーの長射程ビーム砲に匹敵する威力を持つとのこと。

肩のポリキャップは前方に少し展開可能。首はパーツによる構成で適度な強度があります。

腰部は特別派手さはなく、前後とも縦長でエッジの効いたアーマーが造形。

腰アーマーは前後とも幅広く展開させることができます。前後アーマーとも裏面はフラットな状態なので、比較的モールドなどが自作しやすそうですね。

腰部左右にはフリーダムガンダムのクスィフィアスの発展改良型であるクスィフィアス3レール砲を装備。クスィフィアス3レール砲はスラスターを内蔵し、不使用時にはAMBAC(アンバック)ユニットとしても機能するとのこと。

砲口と後部のダクトは前後に展開可能です。基部のサーベルホルダーもロール可能。

砲身、後部共に左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。それぞれモナカ割なので合わせ目消しはラク。

砲口は内部もパーツで色分けされているので、塗り分けたりすると印象が変わってきそうです。

腕部。ショルダーアーマーはフリーダムガンダムの名残を感じさせる幅広の装甲、上腕以下は細身ながらも前腕にはビームシールド発生器を装備しています。

腕部にはHGCE系の簡単な内部フレームが造形。

上腕、前腕共に筒型パーツの組み合わせで合わせ目はなし。前腕のビームシールド発生器も各部がパーツで細かく色分けされています。

赤いパーツを組み替えて付属のビームシールドを組み付けることで、ビームシールド発生状態を再現することができます。ビームシールドはクリアブルー成型色での再現。

ショルダーアーマーは前後の組み合わせで上部の一部に合わせ目ができます。消す場合は側面の青いダクトパーツの後ハメが必要。ダクト内部はグレーに塗り分ける必要があります。

脚部はフリーダムガンダムと同様、丸みを帯びた細身でスタイリッシュなデザイン。膝のダクトはフチをグレー、内部を赤に塗り分けが必要です。

大腿部は筒型で合わせ目はありません。膝から下は前面と左右の組み合わせで、側面や後部に少し合わせ目ができます。そのままでも良さそうですが、膝から分離するので合わせ目消しはラクそう。脚部は大腿部にのみ、簡単な内部フレームがあります。

後部の装甲を展開することでスラスターが露出。スラスターは簡単な1個パーツ構成なので内部を塗り分ける必要があります。

ソール部は派手さはないですが、つま先がやや長め。このため、機体のスタイリッシュさが増しているようです。アンクルアーマーは左右の組み合わせですが、合わせ目は端にくるようになっています。脚甲やアンクルアーマーのダクト内部はグレーに塗り分けが必要。

足裏は蓋をするタイプではないですが、細かなモールドが造形されています。つま先は角度変更が可能。つま先裏に肉抜き穴があるのはちょっともったいない感じがありますね。

背部には幅のあるスーパードラグーン機動兵装ウイングを装備。カラーリングこそフリーダムガンダムのウイングユニットと同じですが、ストライクフリーダムガンダムの機動兵装ウイングは裾にかけて広がるマントのようなシルエットになっています。

バックパック本体は基部が簡単な2個パーツ構成ですが、中央に合わせ目は段落ちモールドか。スラスター内部はふちを赤に、内部をグレーに塗り分けが必要です。

スーパードラグーン機動兵装ウイングとはシンプルな2ダボ接続。

なのでフリーダムガンダムのウイングも装備することができますし、HGUCやHG水星の魔女シリーズのバックパックも装備可能です。

ウイングは同形状の2枚羽を重ねたような形。

片側の羽は45度ほど展開が可能です。

ウイングのダークブルーの装甲は左右の組み合わせ箇所があり、一部に合わせ目ができます。合わせ目はそのまま消すだけで良さそう。

ウイングを連結するアーム部分は各部が可動可能。赤いダクトは内部がパーツで色分けされています。スリットモールドも細かく造形。ゴールドのモールドはシールでの色分けです。

スーパードラグーンは取り外しが可能。ウイングから簡単に引き抜くだけです。ウイング側のドラグーン接続部はフレームのようになっているので、ゴールドに塗ると映えそうですね。

スーパードラグーンは簡単な1個パーツ構成。組み立てや取り扱いはラクですが、そのぶんチープな感じが強いのはちょっともったいないところです。

気休め的な感じで向きも上下逆ですが、一応隙間に3.0mm軸を差し込むことで単体でディスプレイさせることができます。

ウイングはアーム部分の可動で上下や前後スイングなど広く可動させることができます。

なので、背部ウイングは幅広く展開させることができ、ハイマットモードも再現可能。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。陸ジムよりも頭一つ分ほど大きめでHGとしては中間サイズ。ですが背部のウイングが大柄なので左右に幅があります。ストライクフリーダムガンダムの全高は18.88m。

HGCE フリーダムガンダムと並べて。カラーリングや形状は後継機らしくよく似ていますが、ウイングの形状が違っているせいか少しボリューム感があります。

劇中で死闘を繰り広げたHGCE デスティニーガンダムとも並べて。どちらもハネモノの機体なので存在感がありますね。羽を展開したバトルシーンでディスプレイさせると映えそうです。

劇中で共闘したHGCE インフィニットジャスティスガンダムと並べて。インフィニットジャスティスはポリキャップレスですが、発売時期はそんなに離れていないのでプロポーションなどに差はなく、組み合わせても全く問題はなさそうですね。

プレバンから発売されたHGCE ストライクフリーダムガンダム光の翼DXエディションと並べて。光の翼エディションは関節がゴールドメッキで外装も少しグレー味があるので締まった感じがありますね。

塗装済みですがRGストライクフリーダムガンダムと並べて。RGは情報量がスゴイですが、プロポーションはHGCEのほうがバランスよく仕上がっているかなと。

首周りに余裕があるので、頭部は適度に上下させることができます。顎が襟と干渉し易いですが、左右へは水平まで問題なくスイングさせることができます。

腕は水平よりも少し上まで上げることができます。肘は2重関節で深くまで曲げることが可能。

肩はボールジョイント接続で適度に前後スイングが可能。前方へはポリキャップが引き出せるのでそのぶん広くスイングします。

胸部や腹部のボールジョイントで上半身を適度に前後させることができます。

クスィフィアス3レール砲が干渉するので、腰の回転は90度程度まで。アクションベースやスタンドへは、通常通り股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。

腰アーマーが広く可動するので、前後開脚は水平まで幅広く展開させることができます。

膝は2重関節で、干渉もないので完全に曲げることができます。

足首は前後に広く可動。左右への可動はやや制限されます。

左右への開脚は水平以上に幅広く展開可能。

大腿部と股間部が干渉するので内股は制限されます。がに股は水平程度まで展開可能。

立膝はまずまずな姿勢で再現することができました。

可動域の総括としては、極限に広く可動するわけではないですが、各部とも可動が柔軟。特に股間部の可動が柔軟で、前後や左右への開脚、肘膝曲げなどが幅広く展開するので、その辺りを活かしてうまくポーズを取らせたいところです。

高エネルギービームライフル。ルプス ビームライフルを改良した専用の携行武装になります。近距離や遠距離、敵機の数等といった様々な戦況への対処を可能とするとのこと。

各部が適度にパーツで色分けされていますが、青いラインやセンサー周り、銃口部分の赤いラインなどをシールで補います。

センサーは青いシールでの色分け。特に左右の組み合わせ箇所はなく、合わせ目も出来ないパーツ構成です。

銃身は伸縮可能。グリップも収納可能です。

もう一方の高エネルギービームライフル。一見するとシルエットやカラーリング、シールでの色分け箇所共にほぼ同形状ですが、側面のジョイントダボが左右対称の位置に造形されています。

センサーは青いシールでの色分け。グリップは収納可能です。こちらは銃身の伸縮ギミックはありません。

2挺の高エネルギービームライフルは片側の後部が展開可能。片側の後部は伸縮し、ストックとして使用することができます。

2挺を前後に連結させてロングレンジビームライフルに。

クスィフィアス3レール砲を後方に配置することで、2挺の高エネルギービームライフルを腰部にマウントすることができます。ただし、左右に開脚させた場合、ライフルが干渉で外れやすいので注意です。

高エネルギービームライフルを装備して。

高エネルギービームライフルはグリップをハンドパーツに差し込むだけで保持が可能。ハンドパーツをバラす必要がないので簡単でラクに保持させることができます。

ライフルの2挺持ちというのはガンダムの中でも一部の機体に限られるので、そういった部分では新鮮味があっていいですね。

主人公機であるフリーダムガンダムの後継機なので、ポージングの格好良さが他とは段違い。簡単な射撃ポーズでも決まりやすいですし、ディスプレイ映えします。

高エネルギービームライフルを連結させてロングレンジビームライフルに。軽装タイプの両手持ちとはまた違った重射撃スタイルでの攻撃シーンを再現することができます。関節強度が高いので腕が垂れることもないですし、特に取り扱いに不自由さもないですね。

背部の機動兵装ウイングは特に説明書にスーパードラグーン位置を変えられるような記載はないですが、画像のように少しスライドさせることで展開したような表現をすることもできます。

ビームシールドは前腕にしっかりと固定されますし、肩などとの干渉もほとんどなく取り扱いやすいです。ブラックライトで照らすと発光するのもいいですね。

ビームサーベル刃はクリアピンク成型色での再現。サーベル柄はやや細身なため、ハンドパーツとの間に隙間ができます。スルッと移動し易いので注意。長さがあるので抜け落ちるほどではないですが、少し位置がズレやすいので注意です。

シュペールラケルタ ビームサーベルを連結させてアンビデクストラス・ハルバードに。SEED DESTINYの劇中では使用していない形態ですが、ポージングに幅が出ます。左右両方の平手が付属し、どちらでも柔らかい表情が付けられるのも嬉しいところ。

腰のクスィフィアス3レール砲も展開してハイマット・フルバーストモードに。

コトブキヤのM.S.G モデリングサポートグッズ プレイングベースAを使用してスーパードラグーン射出シーンを演出。ドラグーンをうまく配置すれば、一斉射撃のような迫力あるディスプレイを再現することができます。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。HG SEEDやRGなどと比べてもかなりプロポーションが良く、スタイリッシュに仕上がっているのがいいですね。各部のパーツによる色分けも細かいですし、可動も柔軟でポージングで表情が付きやすいです。関節がゴールド成型色での再現なので、ストライクフリーダムらしい綺羅びやかで上品な雰囲気も味わうことができます。

気になる点は、スーパードラグーンが簡単な1個パーツ構成で空洞も目立つので、どうしてもチープな感じがしてしまいます。コスト的に致し方ないところはありますが、もう少し凝った作りだと良かったですね。それとウイングが少し不自然な感じがしないでもない・・・。

スーパードラグーンはうまく展開・配置できれば迫力ある一斉射シーンが再現できますし、高エネルギービームライフルの連結なども忠実に再現されています。ビームシールドの展開やシュペールラケルタ ビームサーベル連結によるアンビデクストラス・ハルバードなど、圧倒的な武装ボリュームによって多彩な攻撃演出ができるキットになっているのがいいですね。

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