今回は、MG 1/100 RGM-89D ジェガンD型のレビューをご紹介します!
MG RGM-89D ジェガンD型は、『機動戦士ガンダムUC』に登場するジェガンのバリエーション機『ジェガンD型』の1/100スケールモデルキットです。一般発売のMGジェガンをベースに、頭部&バルカン・ポッド・システム、バックパック、前腕部など、各部にD型特有の形状が新造されています。価格は4,536円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
2018年7月に一般発売されたMGジェガンをベースに、頭部、ショルダーアーマー、腰部、バックパックなどをD型特有の造形で再現。通常のジェガンとは一味違ったマイナーバージョンアップ機らしい造形が楽しめるキットになっています。
成型色はジェガンらしいライトグリーンがベースですが、一般発売のMGジェガンに比べてグリーンがやや渋い色合いになり、関節や内部パーツの成型色もダークブルーからダークグレ―に変更されています。その他、ダクトやバーニア類もオレンジからイエロー成型色に変更されるなど、通常のMGジェガンに比べて少しミリタリー感が強くなっています。
MGジェガンと同じポリキャップレスながら、関節強度が高めでポージングもしやすいキットです。HGに比べ、少しどっしりとしたプロポーションでボリューム感があります。バックパックも特別大きくなく、後方に比重はかかりません。脚底も広めで自立は安定しています。
内部フレーム。全体がダークグレー成型色で再現されています。MGジェガンに比べ、頭部と肩の内部フレームが新造されています。その他の箇所はMGジェガンと同じ構造、造形です。画像左(スマホの場合は上の画像)がジェガンD型の内部フレームです。
内部フレームを背面から。
内部フレーム頭部をMGジェガンと比較して。画像左がD型頭部です。右側面や顎パーツ、とさかクリアーパーツなどの形状が細かく違っています。モノアイのシールは付属していません。
肩部内部フレームをMGジェガンのものと比較して。こちらも画像左がD型です。D型は小型でコンパクトな造形になっています。
通常のMGジェガンと並べて。画像左がD型です。一見似ていますが、外装や関節、内部フレームなどのカラーリングが異なり、頭部や肩部、その他各部の形状が細かく違っています。D型のほうが少しスリムな印象も。
以下、各部を通常のMGジェガンと並べて比較しながら見ていきます。比較画像は画像左がD型です。
まずは頭部。内部フレームや外装全体が新造され、D型の頭部として構成されています。額の装甲などがシャープになっていて、右側面のダクトが2門に、左側面バルカン・ポッド・システムのアンテナが細身に、正面バイザーの形状が丸型になど、D型の細かい造形が再現されています。
外装のモールドも細かく造形されています。後頭部や額のセンサーは、バイザーと同じクリアーブルーパーツでの色分けです。
胸部から腰部。胸部の造形は通常のジェガンと変わらずで、襟のパーツが濃い目の蓬色になっています。腰部はD型特有の形状が新規パーツで造形されています。
コックピットハッチは開閉が可能で、内部は全天周囲モニターが造形され、パイロットが内蔵されています。
通常のジェガン腰部と並べて。画像左がD型腰部です。中央のV字なども造形が変わっています。
リアアーマーの形状も少し違います。
フロントアーマーは小型ですが、付け根ボールジョイントによって可動し、モールドのない裏打ちパーツが造形されています。
左サイドアーマーのハンド・グレネードラック、右サイドアーマーのビーム・サーベルラックは通常のジェガンと同じ。共にハッチが展開します。
腕部。ショルダーアーマーが新造され、更にエッジが効いた印象に。
前腕の装甲は手首側に切り欠きが追加されたパーツで新造されています。ハンドパーツは親指のみ可動し、残り4本指は組み換え式。画像上がジェガンD型の前腕部です。
ショルダーアーマー。通常のジェガンが丸型なのに比べ、D型は角型のシャープな造形になっています。複数パーツの組み合わせで、合わせ目はモールド化されています。側面のダクト内部はスリット入りの内部パーツで色分けされていますが、両脇のダクト内部は塗り分けが必要です。
脚部。内部フレームに複数の外装パーツを被せる構造で合わせ目はモールド化されています。
後部のバーニアは別パーツ化され、色分けされています。一度はめ込むと抜けにくいので、塗装を考慮して取り付けていません。大腿部は前後挟み込みタイプで合わせ目は段落ちモールド化されています。膝から下は複数パーツの組み合わせ構成。
脚部の袖部が新規パーツ構成になっていて、切り込みが入ったような形状になっています。(画像左がD型)
ソール部は通常のジェガンと造形が同じですが、脚甲部が濃い蓬色のカラーリングになっています。つま先の2本モールドもオレンジからイエローに成型色が変更されています。
バックパック。D型特有のコンパクトな造形が再現されています。画像左がD型のバックパック。
上部2基のバーニア・アームやバックパック全体の長さも違っています。バーニアアーム付け根は動力パイプでの造形がなくなっています。この画像では右がD型のバックパックです。
ダボが同じなので、通常のジェガンバックパックもマウント可能です。
バックパックも内部フレームが造形されています。
バーニア・アームの構造は通常のMGジェガンと同じで、前後挟み込みタイプ。黄色いバーニア部は内部を塗り分ける必要があります。
バーニア・アームは付け根ボールジョイントによって前後などフレキシブルに可動します。
下部の大小バーニアも内部が別パーツでの色分けとなっています。
頭部の可動は、左右へはどちらもスムーズに可動しますが、D型のほうが若干干渉しやすいようです。首の上げ下げは変わらないようでした。
腕の可動はそれほど大きな違いはないですが、ショルダーアーマーが小型になっている分、少し高く上げられるようになっているようです。ショルダーアーマーの頭部への干渉もなくなっていますね。
小型のフロントアーマーが新造されていますが、前後開脚に大きな影響はないようです。
その他の可動域については通常のMGジェガンと同じなのでそちらのレビューをご参考くださいm(_ _)m
シールド、ビーム・ライフル、平手(左右)、サーベル持ち手(左右)、武器持ち手(右)の各指パーツ、ビーム・サーベル刃が付属。
その他、武器持ち手指パーツ(左右)、サーベル刃などが余剰で付属しています。武器持ち手指パーツは、使えなくはないですが、ライフルのグリップがうまく握れず保持が緩かったりします。各部のパーツがないので、通常のMGジェガンとして組むことはできません。
連邦、ロンド・ベル、ネェルアーガマなどのロゴが入った、専用の水転写デカールが付属します。
シールド。2連装ミサイル・ランチャーなどもパーツで色分けされています。
MGジェガンのシールドと並べて。形状はMGジェガンと同じですが、成型色が違っています。画像上が通常のMGジェガン用、下がD型のシールドです。
ビーム・ライフル。形状はMGジェガンのものと同じですが、こちらも成型色が違っています。
MGジェガンのビーム・ライフルと並べて。D型のほうが明るめのグレーになっています。
砲口上のセンサーはクリアーブルーパーツで色分けされています。マガジンは脱着が可能。
ビーム・ライフルとシールドを装備して。ジェガンにはシンプルな軽武装も似合います。
シールドは前腕に固定、ビーム・ライフルは武器持ち手指パーツを使って保持させます。どちらも固定強度はまずまず。
各部可動箇所がかなり細かく柔軟に動くので、ポージングに高い躍動感が生まれます。
ぽろりやたるみもほぼ無く、思い通りのポージングが可能。ポージングしていて楽しくなるキットです。手首が若干緩めなので、ライフルを保持していると少しだけ下がるかも。
サーベル柄にダボ穴などはないですが、武器持ち指でしっかりと挟めるので保持しやすいです。
適当に数枚どうぞ。
以上です。D型ならではのシャープな造形が再現されているのがいいですね。一見するとそれほど違いが無いように見えて細かく違っているので、別機として十分楽しめます。この部分的な形状やカラーリングの違いが、心を引きつける魅力なところでもあると思います。
ベースが近年発売されたMGジェガンなので、フォーマットやプロポーション、構造などは申し分なく、スタイリッシュなジェガンとして楽しめます。可動域も広いので、ポージングもリアルで躍動感のあるシーンが演出可能。MGジェガンとしては初のバリエ機ですが、安定した部分新造でキット化されているので、今後の展開も高い完成度が期待できそうで楽しみですね。
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