今回は、2000年1月に発売されたHGUC 1/144 RX-75 ガンタンクのレビューをご紹介します!
HGUC ガンタンクは、『機動戦士ガンダム』に登場する長距離支援型MS「RX-75 ガンタンク」の1/144スケールモデルキットです。カトキハジメによってリニューアルされたデザインを基に1/144スケール化。軟質素材によるキャタピラを使用しつつ、特徴的な機体形状を再現。頭部キャノピーにはクリアパーツを使用するなど、細部までリアルに再現されたキットになっています。価格は880円(税込み)です。
V作戦によってRX-78-2ガンダム、RX-77-2ガンキャノンと共に開発され、地球連邦軍所属宇宙戦艦「ホワイトベース」に配備。主にハヤトとリュウ、そしてアムロ、カイも搭乗し、1年戦争の戦火を駆け抜けた機体「RX-75 ガンタンク」がHGUCでキット化。
2足歩行システムの実用化前の開発機ということで、脚部に無限軌道(キャタピラ)を持つタンクのような機体形状が再現されています。
成型色はブルー、レッド、グレーがメイン。エアインテークや腹部のモールドはイエロー成型色パーツによる色分けとなっています。
ホイルシールは付属せず。無限軌道のホイールやコックピットのパイロットフィギュアなどの塗り分けが必要ですが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。
パーツの素材はほぼPSでKPSやABSは使用されていません。なので破損を気にせず塗装に取り組むことができます。無限軌道は軟式素材での再現で、キャタピラの形状をしっかりと維持してくれます。
ポリキャップ(PC-123)は頭部と腹部、腕部に使用するくらいで少なめ。無限軌道で広範囲に接地しているため、特にキットが傾いたり倒れたりすることはありません。自立は極めて安定しています。関節強度もまずまず高めです。
特に付属している武装などはありません。
頭部。MSの中では数少ない頭部にコックピットが備わったタイプです。前後挟み込みタイプで上部から側面にかけて合わせ目ができます。キャノピーはクリアーブルー成型色で、コックピット内部が確認できるようになっています。キャノピーはアンダーゲート仕様でゲート跡が出ません。
キャノピーに開閉ギミックはありませんが、外すと内部のコックピットが露出。パイロットはコックピットパーツと一体型で、ロボットのような簡単なデザインで造形されています。ハヤトやリュウに見立てるには少し物足りない感じはありますね;
肩の120mm低反動キャノンは左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。肩から分離するので合わせ目消しはラクそう。
120mm低反動キャノンの付け根はポリキャップで上下に可動。肩側からの1軸にポリキャップ部分を差し込んで固定します。上に向けるとポリキャップがチラ見しますが、さほど目立つものではありません。
120mm低反動キャノンは65度程度まで幅広く展開させることができます。
左右へも少しながら可動します。
胴体部。胸部、腰部共に前後挟み込みタイプで側面に合わせ目ができます。腹部側面の合わせ目は段落ちモールド化。エアインテークや腰回りの丸モールドはイエローパーツによって細かく色分けされていてリアル。コアファイターとの合体分離ギミックはありません。腹部にもコックピットがありますが、このキットでは造形されていません。
腕部。一般的なMSのような5指マニピュレーターではなく、先端には40ミリ4連装ボップ・ミサイル・ランチャー(以下ポップ・ミサイル・ランチャー)を装備。ガンタンク特有の腕部形状が再現されています。
肩と肘が左右の組み合わせで側面に合わせ目ができますが、上腕やポップ・ミサイル・ランチャーの砲身などは筒型パーツなので合わせ目はできません。肘から分離可能なので合わせ目消しも比較的ラクかと。肩はパーツを重ねる構造なので後ハメ加工が必要そうですね。
ポップ・ミサイル・ランチャーは4門とも砲口が開口されています。
下部の無限軌道基部。青い装甲部分ですが、上下挟み込みタイプで前後とも角の部分に合わせ目ができるようになっています。2個パーツの組み合わせなので、合わせ目消しはラク。前後とも別パーツで牽引フックが造形されています。細かい部分の配慮もしっかりとされています。
底面には4基のスラスターが造形。
無限軌道。7基のホイールとそれに巻きつけられたベルトで構成されています。ホイールの内側はびっしりとモールドが造形されるなど、実機的な雰囲気が強く表現されています。
無限軌道のホイールはどれも形状が似ていて組み間違えそうですが、パーツナンバーが異なりますし、裏面のダボ穴の大きさが違っているので間違って組んでしまうことはないかと。ホイール基部はグレーに塗り分けが必要です。
無限軌道のベルトは軟式素材。車輪の角型ダボに差し込んで巻きつけていきます。赤丸の部分が固定されてしまうため、ベルトがロールしたりホイールが回転したりするようなギミックはありません。
ベルトは角度を付けて曲げることができますが、曲げすぎると白化したりするので注意です。向きも間違えないように注意が必要です。
背部バックパック。2気筒のスラスターが造形されています。簡単な2個パーツ構成。モールドが細かくデザインされているわけではないですが、チープな感じは全くありません。
下部にはスリット入りの排気用ダクトフィンがリアルに造形。
バックパックは他のキットにはない2軸ダボ固定、なので無改造で他キットのバックパックは装備できません。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。完全な2足歩行の人型機ではないですが、若干小柄な程度でさほど小さい感じはないですね。ちなみにガンタンクの全高は15.6mです。
HG RX-78-2 ガンダム(カラバリ)、HGガンキャノンと並べて。ガンダム、ガンキャノン共にREVIVE版としてリメイクされているので、ガンタンクもいずれはリメイクされることを期待します。
頭部は少し見上げることができます。左右へもわずかに可動。
腕は水平にまで上げることができます。肘は45度程度までの可動となります。肩は胸部から伸びる軸固定になっていて、前後スイングはできないようになっています。(画像は省きました。)
腹部は軸とポリキャップとの接続部分を少し浮かせてやることで、上半身を360度回転させることができます。浮かせない場合はわずかに可動する程度。
付属品はありません。
腕や頭部がまずまず動くので、ある程度ポーズは付けることができます。120mm低反動キャノンも上下に広く可動するので、表情に変化は出ますね。
特に派手なポーズを決めたりすることはできないですが、下から見上げるようなビューだとかなりの迫力を感じることができます。
スタンド用の3.0mm穴などはなく、浮かせてディスプレイできるようにはなっていないため、宇宙での運用シーンなどを再現したい場合はアクションベースに付属しているコの字パーツなどをうまく使ってやる必要がありそうです。
ちなみにHG THE ORIGINシリーズのHGガンタンク初期型とはフォルムが同じなだけで形状は全く異なるため、パーツの流用などはありません。
コアファイターの分離ギミックはないですが、上半身を浮かせたシーンを演出してみました。ハヤトが砲台になるシーン・・・・;
RX-78-2が別バージョンですが、一応オープニングっぽく。3体が揃うとかなり様になりますし、REVIVE版と並べても全くといっていいほど違和感がないので組み合わせて楽しむにも良いですね。
ガンキャノンが横にいるだけで戦場の臨場感が出るので、ガンタンクの印象もだいぶ違ってきます。
以上です。REVIVEのガンダムやガンキャノンと並べても特に古臭さはなく、現代でも通用するキットだと思います。できれば精密化されたリメイク版のキット化を期待したいですが、このHG初期に発売されたガンタンクでも十分な仕上がりで完成度は高めです。
可動域が広くなく、可動箇所も少ないですが、劇中でも特別躍動感を表現したシーンもないので問題ないかと。ROBOT魂のようなエフェクトパーツが付属しているともっと表現の幅が広がるのかもですね。
意外と大きめで存在感がありますし、ガンキャノンなどと合わせることで劇中シーンの表現力がより高まります。RX計画(V作戦)の一体として、手元に置いておきたいキットの一つですね。
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3 件のコメントがあります。
匿名
on 2020年1月6日 at 23:17 -
いやー久しぶりにハヤトっていう名前を聞きました。
ガンタンクも懐かしい!?
でもRX ‐ 78 –
手袋
on 2020年1月6日 at 23:30 -
こんばんはー手袋です
上のひと、途中で終わってますけど?
それはさておいて
ガンタンクおったな~
久しぶりに見ました。
ガンキャノンみたいにガンタンクの新しいの出てないのって可哀想ですね
(新しくするとこ無いけど…‥…‥…)
自分今探して見たけど…
ガンタンク持ってなかった(T-T)
ガンダムとガンキャノンあるのに…‥
noriさん私買います!! ガンタンクを
話しは変わりますがnoriさん懐かしのガンプラありますか?
ガンプラ大好き
on 2020年1月7日 at 00:57 -
強そうなガンタンクを作ろうと思ってジャイアントガトリングを2つ買ってきました。色々とあれこれして両腕をガトリングにしたんですが、ガトリング砲とかバルカン砲って短距離の武器じゃねえのか!?と気付いてしまい悲しくなってしまいました。