今回は、2015年2月に発売されたHG 1/144 エルフ・ブルック(マスク専用機)のレビューをご紹介します!
HG エルフ・ブルック(マスク専用機) は、『ガンダム Gのレコンギスタ』に登場するマスク大尉搭乗MS『エルフ・ブルック』の1/144スケールモデルキットです。可動範囲を考慮した関節構造によって大胆なポーズが演出可能。パーツ差し替えによって脚部にビームサーベルが装備可能な他、専用パーツとの組み換えで飛行形態が再現可能なキットになっています。価格は1,944円(税込み)。
特徴的な形状を持つキャピタル・アーミィ所属量産型機がキット化。プロトタイプである『エルフ・ブル』はキット化されていませんが、こちらはマスク大尉専用機として一般発売されました。プレバンから量産機カラーも発売されています。
成型色はホワイトとブラウンがメイン。ホワイトも少し茶系が混ざった色合いになっています。ラインモールドやセンサーなど、部分的にシールで補いますが、素組みでも十分な色分けが出来ています。
背部に長距離航続用ブースターを装備しているため後方に倒れやすいですが、なんとか自立は可能です。長距離航続用ブースターは脱着可能なので、外した状態で楽しむのもいいと思います。
長距離航続用ブースターを外した状態で。外した状態でも足細なのでやや安定性に欠けますが、自立は可能です。
頭部。他ではあまり見ない特徴的な形状になっています。アイは双眼式のセンサーで、モールドが造形されたパーツにシールを貼っての色分けです。
メット部は左右挟み込みタイプですが、後頭部にできる合わせ目は段落ちモールド化されています。首はポリキャップパーツにプラパーツを取り付けるタイプで塗装しやすくなっています。他のキットでもこうであればいいですね。
胸部から腰部。こちらも特徴的な形状になっています。胸部は飛行を意識したような薄型タイプ。部分的な色分けも細かく、しっかりとした作りです。腰部はほぼモナカ割ですが、中央の合わせ目は段落ちモールド化されています。腰アーマーなどはありません。
胸部の装甲は上下に可動。表面のオレンジの装甲もスライド可動します。
腕部。薄っぺらな形状が特徴的。
二の腕、前腕共に左右挟み込みタイプで前後に合わせ目ができます。肘が分離するので、合わせ目消しはラクそうです。前腕にある2箇所のビーム砲はモールドにシールを貼っての色分け。ハンドパーツは平手のみ付属し、手首には肉抜き穴があります。
肩の装甲は縦型のアーマータイプ。V字のラインモールドやビーム砲モールドはシールでの色分けです。モナカ割ですが、合わせ目は内側にできるようになっています。
肩は回転可動します。
脚部。こちらも薄っぺらな特徴的な形状。
大腿部、膝から下共に左右挟み込みタイプで、前後に合わせ目ができます。膝から分離可能なので、合わせ目消しはラクかと。膝のビーム砲はパーツでの色分けで、左右のセンサーはグリーンのシールでの色分けです。膝のラインモールドは黒いシールでの色分け。
ソール部はハの字型の特徴的な形状。裏打ちパーツが造形されています。
かかとのパーツを外すことでコンパクトに折りたためます。
長距離航続用ブースター。ブースターらしい単色と、シンプルな形状で再現されています。
ブースターのマウントは角型ダボ接続。固定強度はまずまずで、抜け落ちたりすることはありません。
ブースターは支柱が可動しますし、ブースターユニットの付け根も回転可動します。
ブースターユニットは上下挟み込みタイプで側面に合わせ目ができます。
下部3箇所のバーニアは別パーツ化されていますがシンプルな造形。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。ガンプラとしてはまずまずなサイズです。ちなみに機体の全高は19.1m。
他のHG Gのレコンギスタ登場機と並べて。Gレコの中でも大きめのキットです。
頭部は変形の都合もあり、顎引きが深めになっています。見上げる動きはわずか。左右へは多少干渉はあるものの、水平にまで可動します。
腕は肩の装甲を回転させることで干渉を避け、水平にまで上げることができます。肘は深くまで折り曲げることができます。二の腕のロール可動はありません。
ディスプレイは付属の台座にマウントパーツを取り付けてディスプレイする方法と、股間部に直接アクションベースを差し込む方法があります。付属の台座だとかなり高さが出てしまうので、普通にアクションベース5にディスプレイするほうが場所を取らなくて良いかも。
脚の付け根がボールジョイント接続で、左右への開脚はハの字程度まで。腹部や腰は全く可動しないので、上半身の前後スイングや腰の回転などはありません。
腰にアーマー類がないので、脚部は干渉なく広く前後開脚させることができます。
膝はくの字程度までの可動です。膝には裏打ちパーツが造形されていますが、中央に合わせ目ができます。足首の可動もありません。
内股、がに股もわずかに可動する程度です。
立膝は出来なくはないですが、つま先がかなり突き出た形になりますね。
可動域の総括としては、特殊な形状なこともあり、見た目ほど動かない箇所は多いです。ただ、造形的に幅が広い分、ちょっとしたポーズでもダイナミックに演出ができそうではありますね。
ビームサーベル×2、変形用頭部アンテナパーツ、変形用胴体部パーツ、台座用マウントパーツ、変形時のディスプレイ用パーツが付属。
専用の台座が付属します。MGフリーダムガンダムVer.2.0など、マスターグレードキットにも付属している台座になります。
台座の支柱は一度引き抜いて差し込むことで角度変更が可能。
変形用胴体部パーツは上下挟み込みタイプの簡単な作りです。エルフ・ブルックの腹部以下の部分が展開した形状のものになります。
MS形態を何枚か。
浮かせた状態の場合はソール部を閉じてからディスプレイさせます。
脚部にビームサーベルを取り付けるときは、すねとかかとのパーツを外しておきます。
そしてかかとを閉じ、すねにビームサーベルを取り付けます。
両足にビームサーベルを取り付けた状態で。かなり足が長くなるので、この状態だと付属の台座を使った方がディスプレイしやすいですね。
アクションベース4だと支柱が長いので、浮かせた状態でのディスプレイが可能です。ディスプレイ時に角度を付けたい場合はこちらの方がいいかと。
長距離航続用ブースターを装備した状態で。
飛行形態への変形は、長距離航続用ブースターを装備した状態で胴体部と脚部を分解。ソール部は閉じた状態にしておきます。
頭部はアンテナを組み換えて首を下げて収納。胸部を展開してオレンジの装甲を後方にスライドさせます。長距離航続用ブースターは支柱を伸ばしておきます。
腕は肘を折り曲げ、コンパクトに収納。肩を可動させてウイングのように配置します。そして付属の変形用胴体部パーツに脚部を取り付けます。
胴体部に取り付けたら飛行形態への変形完了です。
台座に変形時のディスプレイ用パーツを取り付けて、飛行形態のエルフ・ブルックをディスプレイさせます。固定強度は高く、安定したディスプレイが可能です。
普通に3.0mmダボを差し込んでアクションベースにディスプレイさせることもできます。
飛行形態を色んな角度から。
ブースターを取り付けた状態だとある程度重量がありますが、3.0mmのダボが折れてしまうほどではないかと。無理にガシガシしなければ、破損もないと思います。
ブースターを外した状態で。軽量で身軽になりました。腕部を展開させることで、指先からビームを発射するシーンなども演出可能です。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。特別グリグリ動くキットでもないですが、ツボを付いたような造形が魅力的。アクションポーズを取らなくても、うまく整ったポーズを再現できれば、それだけで絵になるキットだと思います。関節も強度があるのでポーズが崩れることもないですし、ポロリもほぼないので安心して取り扱えます。
飛行形態も違った演出ができていいですね。長距離航続用ブースターやビームサーベルを踏まえ、他の人型キットとは違った印象、楽しみが味わえますし、マスク専用機としてクールなカラーリングも楽しめる、なかなか面白みのある良キットでした。
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