今回は、2015年8月に発売されたMG 1/100 ガンダムアメイジングレッドウォーリアのレビューをご紹介します!
MG ガンダムアメイジングレッドウォーリアは、『ガンダムビルドファイターズトライ』に登場するガンプラ『ガンダムアメイジングレッドウォーリア』の1/100スケールモデルキットです。レッドウォーリアの特徴的な機体形状を再現。各部ミサイルハッチの展開や肩部バーニアユニットの可動の他、付属のオプションパーツによる武器同士の合体ギミック、腰部マウントといった多種多様の楽しみ方が可能なキットになっています。価格は5,280円(税込み)です。
三代目メイジン・カワグチが『プラモ狂四郎』に登場した機体に独自解釈を加えて完成させたガンプラで、劇中ではアドウ・サガのガンダムジエンドや自身が使用したライトニングガンダム、ラルのR35とバトルを繰り広げた『ガンダムアメイジングレッドウォーリア』がMGでキット化。
2008年7月に発売されたMG RX-78-2ガンダム Ver2.0(以下、MGガンダムVer.2.0)の内部フレームを流用しつつ、全身各部の外装や内部フレームの一部、武装類が新規造形で再現されています。
成型色はレッドとダークレッドをベースに、襟やエアインテークにイエローを配色。その他、内部・関節や一部装甲、武装類がグレー成型色での再現となっています。
ホイルシールは頭部とハイパー・バズーカのセンサーを補うくらいでわずか。塗装はほぼ必要がなく、素組みで十分な色分けが再現されています。
MGガンダムVer.2.0の内部フレームにはABS、このキットで新造された一部の内部フレームにはKPSが使用されています。
ポリキャップもMGガンダムVer.2.0用のPC-202を肩や股間部、足首、背部などに使用します。肘膝関節はABSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。背部にハイパー・バズーカやガンブレイド(ショート)などをマウントするバックパックを装備しているため、多少後方に負荷がかかりますが自立は可能です。
ビームガトリング(バレル、弾倉のみ)、ビーム・ライフル甲(バレル、センサーのみ)、ビーム・ライフル乙、ショートライフル、ロングブレイド、スーパーナパーム、ビーム・サーベル刃(長✕2、短✕2)、オプションパーツ(腰部用✕2、グリップ連結用✕2、武器接続用✕4)、ディスプレイ用ジョイントパーツ、メイジン・カワグチフィギュアが付属。
内部フレームなどの余剰パーツがいくつか付属します。
専用のマーキングシールが付属。
内部フレームを全身から。MG RX-78-2ガンダムVer.2.0の内部フレームを流用しつつ、一部がレッドウォーリア用に新造されています。新造箇所がKPSで構成されているからか、ABSフレームのキットに比べて少し軽量になっている気がします。
頭部。への字スリットのないシャープなマスクや縦に長い2本のアンテナなど、レッドウォーリアの特徴的な形状が再現されています。左右のダクトやこめかみのバルカンも内部パーツとの兼ね合いで細かく色分けされています。
メット部形状はRX-78-2と酷似。左右の組み合わせですが、後頭部にできる合わせ目は段落ちモールド化されています。
頭部内部フレームはレッドウォーリア用に新造。ツインアイやとさか後部のセンサーはクリアパーツにシールを貼っての色分けです。
胸部・腹部。こちらもシルエットはRX-78-2に近いですが、表面に増加装甲を持つ特徴的な機体形状が再現されています。
肩にはレッドウォーリアの特徴である可動式バーニアユニットを装備。動力パイプや装甲、側面のスラスター口などもリアルに造形されています。
可動式バーニアユニットは肩とのボールジョイント接続で前後などにフレキシブルに可動。上向きにも展開させることができます。
首は2箇所のボールジョイントで適度に可動。肩はMGガンダムVer.2.0のフォーマットにより、前方や上下などに幅広く可動させることができます。
胸部エアインテークは3連ミサイルポッドが展開可能。背部のレバーを押し込むことでポッドの発射口が露出します。
3連ミサイルポッドは見えない部分もモールドがきっちりと造形。
コックピットハッチは上側にスライド展開可能。内部にはメイジン・カワグチのフィギュアが格納されています。
腹部には可動ギミックがあり、上半身を広めに前後させることができます。
腰部もレッドウォーリア用に厚みのある装甲が新造。エッジの効いた装甲でメカニカルにデザインされています。フロントアーマー中央部やリアアーマーのダクトはパーツによる色分けを再現。
サイドアーマーは装甲を下げることでハードポイントが露出。フロントアーマーも装甲を下げることで3連ミサイルポッドが露出します。スライドさせるパーツの固定強度があまり高くないので、経年で自然に下がってくる可能性も。
腰アーマー裏は各種ともモールド入りの裏打ちパーツが造形。MGガンダムVer.2.0のフォーマットなので、腰アーマーは各種ともボールジョイントパーツで柔軟に可動します。
胴体内部フレーム。MGガンダムVer.2.0のパーツを流用しつつ、胸部や腹部など一部フレームが新造。コアブロックシステムではないため、上半身は分離しないようになっています。
腕部はモールドの少ないプレーンな装甲が造形。ただし右前腕にはビーム・サーベルの発振器が造形されています。
腕部内部フレーム。ショルダーアーマー内部はレッドウォーリア用に新造。上腕以下はほぼMGガンダムVer.2.0のフレームで構成されています。
上腕、前腕各部とも筒型パーツの組み合わせで合わせ目はなし。肘のマルイチモールドも別パーツ化されています。ショルダーアーマーは軽装ですが、合わせ目は端でモールドかされています。上向きに展開可能。
右前腕のビーム・サーベル発振器には、付属のビーム・サーベル刃が組み付け可能。ビーム刃はクリアイエロー成型色での再現です。
ハンドパーツは各指ともボールジョイントで個別に可動。4指は第2関節まで可動するタイプです。大部分はMGガンダムVer.2.0からの流用ですが、手のひらは引き起こしリブ付きのものが新造されています。
左前腕には小型シールドを装備。RX-78-2のものを小型化したようなシールドで、十字などもパーツで細かく色分けされています。ボールジョイント接続で柔軟に可動。
裏面にはメカニカルなモールドが造形。先端にはバルカン口も開口されています。
脚部。RX-78-2の脚部と同じフォルムですが、外装は全てレッドウォーリア用に新造。膝脛には厚みのある増加装甲を装備しています。
脚部内部フレーム。こちらも大部分がMGガンダムVer.2.0のフレームですが、膝や脛のフレームがレッドウォーリア用に新造されています。
大腿部や脛は前後、脹脛は左右から外装パーツを被せますが、合わせ目は各部ともモールド化されています。膝のマルイチモールドは肘と同様別パーツ化されています。
ソール部は基部のみMGガンダムVer.2.0からの流用。大部分がレッドウォーリア用に新造され、左右のシリンダーシャフトや厚みのある足甲などが再現されています。シリンダーシャフトの基部に合わせ目っぽいところが見られます。
ソール部の内部フレーム。
足裏はメカニカルなモールド入りの裏打ちパーツが造形。膝を曲げると内部のフレームも合わせてスライドします。
つま先は上下にスイングさせることができます。
背部にはシンプルなバックパック(ランドセル)と、左右に武装類をマウントさせるためのアームを装備。アームにはハイパー・バズーカとガンブレイド(ショート)を装備していますが、その他の武装をマウントすることも可能です。
バックパック本体はコンパクトなボックスタイプ。下部のスラスターはボールジョイント接続で幅広く上下させることができます。バーニアが別パーツ化されているので、塗り分けると見栄えが良くなりそうですね。
レッドウォーリアの背部へは横長ダボ接続なので、MGガンダムVer.2.0の背部にも装備させることができます。レッドウォーリアの背部には3連ミサイルランチャーのレバーがあるため、干渉してRX-78-2のバックパックを組み付けることは出来ませんでした。
武装類をマウントするためのアームは多数パーツの組み合わせでかなり柔軟に可動します。ロールや前後などフレキスブルに可動するので、武装類をあらゆる向きや位置に調整することができます。合わせ目も出来ないパーツ構成。
背部右側に装備しているハイパー・バズーカ。かなり太さのある実弾砲で、武装の中では一番高い破壊力を持つとのこと。
砲身、本体部各部とも左右の組み合わせですが、上下にできる合わせ目は段落ちなどでモールド化されています。
砲身は伸縮可能。砲身下部のフォアグリップも展開させることができます。
センサーは黄色いシールを貼っての色分け。特にクリアパーツは使用されていません。下部のジョイント部分も左右に角度変更が可能。
砲口は少し浅めですが一応それなりに開口。
ハイパー・バズーカはアームを展開することで砲口を前方に向けることができます。グリップは手のひらのリブで固定できますが、簡単に添えるだけでも十分です。
背部左側に装備しているガンブレイド。その名の通り銃と剣を組み合わせた武装で、ハンドガンの銃身下部に実体式のブレイドを組み付けたものになります。
ハンドガンとショートブレイドに分離が可能。
ブレイドはショートとロングが付属し、ともに2個パーツ構成。ロングブレイドもハンドガンに組み付けることができます。
付属のジョイントパーツを組み付けることで、ロングブレイドとショートブレイドを連結サせることが可能。ナギナタ風の武装として使用することができます。
ハンドガンも合わせ目が出来ないパーツ構成。
側面のハードポイントは上下にロールさせることで穴を隠すことができます。グリップは後方に展開可能。
これだけでも武装類のボリュームが多く、組み合わせの自由度も高いですが、その他にも多数の武装が付属し、背部にマウントさせることができます。その他の武装類は記事後半でご紹介します。
MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べてサイズを比較。キットの大きさはジム・コマンドとほぼ同じ。MGの中では比較的小柄な部類に入ります。アメイジングレッドウォーリアの全高は18.0mという設定。
一番くじのソリッドクリアではありますが、内部フレーム元であるMG RX-78-2ガンダムVer.2.0と並べて。外装はかなり違っていますが、同フレームなのでプロポーションは同じです。
頭部は適度に上下させることができます。左右へも干渉なくスムーズにスイング可能。
腕はY字程度まで上げることができます。ただし肩の可動式バーニアユニットは干渉しないように避けておきます。肘は2重関節で深くまで曲げることが可能。
肩の前後スイングは、後方へは殆どスイングせず。前方へはフレームの展開ギミックによって幅広くスイングさせることができます。
腹部の可動ギミックによって上半身を適度に前後させることができます。
左右へも適度に傾けることが可能。
腰はアーマー類が干渉するため、あまり回転させることができません。アクションベースやスタンドへは、付属のジョイントパーツを股間部に組み付けてのディスプレイです。
前後開脚は、フロントアーマーが適度に可動するので前方へは水平程度まで展開することができます。後方はリアアーマーがあまり可動しないため制限されます。
膝は2重関節で深くまで曲げることができます。
足首の可動は、前後はあまり広く可動しませんが、左右へは45度ほど角度変更が可能です。
左右への開脚は水平まで幅広く展開させることができます。
足の付け根がロールするため、内股は幅広く可動しますが、ガニ股は大腿部と股間部が干渉するので制限されます。
立膝はきれいな姿勢で再現することができました。
可動域の総括としては、MGガンダムVer.2.0のフレーム構造で各部とも幅広く柔軟に可動します。ただし腰部アーマーが干渉して腰の回転が制限されるので、その辺りを考慮しつつポーズを取らせる必要がありそうです。
ショートライフル。コンパクトな小銃で、ビームガトリングやビーム・ライフル甲の基部になる武装でもあります。
ショートライフルも左右の組み合わせですが、上下の合わせ目は段落ちモールド化。グリップは左右にスイングが可能です。特にEパック?の脱着ギミックなどはありません。
付属のジョイントパーツを組み付けることで、ショートライフルをサイドアーマーにマウントさせることができます。ハンドガンと同様、側面のハードポイントはロール可能。穴を露出させたり隠したりできます。
このジョイントパーツはどの武装もマウントできるため、ブレイドやガンブレイドなども腰部にマウントさせることができます。物によっては固定強度があまり高くないので注意です。
ショートライフルにバレルとセンサーを組み付けてビームライフル甲に。ロングバレルのビームライフルで、照準機能も強化されています。
センサー、バレルともに合わせ目などの無い構造。
ビームライフル甲の銃身下部にはスーパーナパームを組み付けることができます。スーパーナパームはMGガンダムVer.2.0に付属しているものと同じ。一旦バレルを分解して組み付けます。
今度はショートライフルにガトリングのバレルや弾倉を組み付けてビームガトリングに。多数のビーム弾を放つ為、命中率が高く、一点に集中して攻撃すればかなりの破壊力が得られるとのこと。
こちらも砲身は左右の組み合わせですが、上下の合わせ目は段落ちなどでモールド化。
後部の弾倉も合わせ目が出来ないパーツ構成です。
ビーム・ライフル乙。携行式のビーム砲になります。全体的に幅のあるビームライフルで、ハンドガンを一回り大きくしたようなシルエット。
本体部は左右の簡単な組み合わせですが、上下の合わせ目は段落ちなどでモールド化されてます。
下部のグリップは収納可能。側面のハードポイントは他の武装類と同様、ロールさせることで穴を露出させたり隠したりすることができます。
ビームライフル乙とビームガトリングは前後に連結可能。ロングサイズの武装して使用することができます。ビームガトリングだけでなくビームライフル甲とも組み合わせが可能。
付属のジョイントパーツと組み合わせることで、ライフル各種を並行に組み合わせたりすることもできます。ただしジョイントパーツの固定強度があまり高くなく、簡単にクルッと反転したりするので実用的ではないかも。
メイジン・カワグチフィギュア。モールドがややあっさりめなのと、ゴーグルを額にのせたオールバックスタイルなので、メイジン・カワグチとは分かりにくいかも。白成型色のみなので塗り分けはしやすそうですね。
簡単に武装して。
武装類が豊富に付属するので何から試そうか迷いますね。それだけ武装類が充実しているので、様々なポージングを楽しむことができます。
ビームライフル系はグリップが手のひらのリブで固定できるので、しっかりと握らせることができて安定した保持が可能。ただし取り外す際は、手のひらのリブが一緒に抜けてしまうことがあるので注意します。
ビームライフル系は比較的軽量なので、重量で肩が垂れたりすることはなかったです。キットを浮かせてディスプレイさせる際、角度を斜めにすると股間部のジョイントパーツがやや外れやすいので注意です。
ブレイド系も単体で使用したり、連結してナギナタとして使用したりとバリエーション豊かな演出ができて良いですね。
エアインテークや腰部装甲のミサイルポッドを展開して射出シーンを再現。
背部のハイパー・バズーカを展開して。アームで連結されているので武装類を落とすことがないですし、アームが自由に可動するので砲口の向きも自由に変えることができます。
ガンブレイドはやや重量があるのでグリップ周りに負荷がかかりますが、片手でも保持させることができました。場合によっては手のひらのリブと共に外れてしまうことがあるので注意です。
ビームガトリングとビームライフル乙を組み合わせてロングサイズのビームガトリングガンに。重量が増しますが、背部のアームに固定すれば、射撃ポーズも余裕で再現することができます。外装を黒く塗ってライトニングブラックウォーリアっぽくしても面白いかも。
説明書に記載されている組み合わせ以外にも、お好みで組み合わせて大型キャノンを再現したり、武装類を複数持たせて重武装仕様を再現しても良いですね。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。プラモ狂四郎を知る昔ながらのファンだと、このレッドウォーリアがMGでキット化されるのはかなり胸熱。多少のアレンジはあるものの、キット自体も全身の赤いカラーリングや各部形状がうまく再現されていると思います。各部3連ミサイルポッドの展開や手のひらの引き起こしリブなど、ディテールや武器保持などにも気を使ってあって良いですね。
気になる点は、MGガンダムVer.2.0のフレームが流用されているため、多少腰部が干渉して可動に不自由さを感じるところがあります。それとリブは武器保持をかなりラクにしてくれますが、武器を持ち替える際、グリップと共にリブまで抜けてしまうので注意が必要です。固定式の武器持ち手があれば完璧だったかも。
武装類がこれでもかというくらい豊富に付属し、あらゆる組み合わせが可能。ロングサイズのビームガトリングやビームキャノンといった武装が再現できますし、ショートライフルやナギナタも再現できるなど、ポージングバリエーションを多彩に演出することができます。ビーム・サーベル刃やスーパーナパームまで付属するなど、飽きることないギミックを思う存分楽しめるキットなのが良いですね。
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