今回は、MG 1/100 ガンダムF90用 ミッションパック Hタイプのレビューをご紹介します!
MG ガンダムF90用 ミッションパック Hタイプは、企画『機動戦士ガンダムF90』に登場するMS『ガンダムF90』用ミッションパック『Hタイプ』の1/100スケールモデルキットです。26種類のミッションパックのうち、高速陸戦仕様のH(ホバー)タイプを新規造形で再現。ホバーユニットやバックパック、4連ミサイル・ポッド、2連グレネード・パックといったHタイプ特有の装備が再現されたキットになっています。価格は1,870円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
高速陸戦仕様のミッションパック『H(ホバー)タイプ』がキット化。『MGガンダムF90』(別売り)に装備することでガンダムF90 Hタイプが再現可能なキットになっています。内容物はHタイプの装備一式(4連ミサイル・ポッド左右、バックパック、2連グレネード・パック、腰部ホバーユニット左右、脚部ホバーユニット左右、サーチライト左右、ビーム・ピストル、シールド)。
成型色はミリタリー調のグリーンとパープルグレーをベースに、各部ミサイルやダクトにレッド、サーチライトにクリアーを配色。パープルグレー成型色パーツにはKPSが使用されています。
シールはサーチライト用のみ。各部ともパーツで色分けされていて塗装は殆ど必要ありません。素組みで十分な仕上がりになっています。
専用の水転写デカールが付属。Hタイプのマーキングとコーション系がいくつか収録されています。
動力パイプパーツが余剰で付属。
バックパックの動力パイプはWCランナー(タグに汎用パイプ1と記載)として付属していて、説明書には1個切り離して組み合わせてから次の1個を切り離すという指示があります。はじめは少し難しく感じるかもですが、慣れるとパーツが紛失することもなくラクに組み立てることができます。
肩部に装着する4連ミサイル・ポッド。Hタイプの主兵装で、角型の重量感ある武装になっています。
砲口は弾頭部分が別パーツ化され、赤いパーツによる色分けを再現。弾頭部分が色分けされているので塗装もしやすそうです。
簡単なパーツ構成ですが、合わせ目は各部とも段落ちモールド化されています。
後部も円形のスリットモールドが造形。
背部に装着するバックパック。ホバー・システムのユニットと一体化した装備ユニットになります。合わせ目のできないパーツ構成。側面からは動力パイプが伸びています。
後部の2基バーニアはボールジョイント接続で少し上下や左右に可動します。バーニア内部にはスリットモールドが造形されるなど少しおしゃれなデザインに。側面の装甲も裏打ちパーツに細かなモールドが造形されています。
下部のホバーユニットもフィンや内部スリットモールドなどが細かく造形。
右前腕に装着する2連グレネード・パック。こちらも簡単な構造ですが、左右の組み合わせ部分は段落ちなどでモールド化されています。側面のダクトやグレネードも赤いパーツで色分けされるなど、各部とも抜かりなく造形されています。
腰部側面に装着するホバーユニット。派手さはないですが、合わせ目が出来ないパーツ構成で裏面にはメッシュ状のモールドが入っています。
脚部ホバーユニット。ホバー口に多数のフィンを備えた幅広のユニットになります。それほど複雑な構造ではないですが、各部の合わせ目は段落ちなどでモールド化。合わせ目を消すような手間のかかる処理が必要ない作りになっています。
部分的なアポジも別パーツによる色分けを再現。アポジの丸モールドはシルバーっぽい色に塗り分ける必要があります。
ホバー口の内部には細かなスリットモールドも造形。特に可動ギミックなどはありません。
脚部に組み付ける際は2パーツに分解して組み付けます。中身が見えない部分まで細かなモールドが造形。換装時の状態で飾っておくのも面白そうですね。
こちらも合わせ目は段落ちなどでモールド化。
サーチライト。腰部のハードポイントにマウントするユニットになります。クリアパーツを含む2個パーツ構成で作り自体は簡易的。クリアパーツを被せるようになっていますが、一度はめ込むと抜けにくいので浅めに組み付けています。裏面は肉抜き穴ですが組み付けると隠れます。
内部にはスリットモールドが造形されていて、その上からグリーンのシールを貼って色分けします。
シールド。小型の専用シールドで、左前腕部のハードポイントに装着。こちらも簡単な3個パーツ講師柄ですが、裏面にラインモールドが造形されるなどディテールはしっかりとしています。
グリップは展開可能。
ビーム・ピストル。携行性に優れた取り回しの良い武装です。こちらも作り自体は簡易的ながら、表面にはメカニカルでミリタリー感のあるモールドが再現されています。特に色分けが必要な箇所もありません。
本体部分は最中割ですが、上下の合わせ目は段落ちモールド化。
銃口などもチープさのないデザインになっています。
ミッションパックHタイプをMGガンダムF90(別売り)に装着した状態で全身から。高速陸戦仕様で、地上戦能力を強化するため、局地専用MSであるドムシリーズの特徴を取り入れているとのこと。高速ホバー走行による一撃離脱戦法を身上としています。ちなみにホバー走行は4時間前後が限界とのこと。
特に肩部の4連ミサイル・ポッドや腰部、脚部ホバーユニットに存在感があり、ちょっとした重厚感を味わうことができます。ドムシリーズの特徴を取り入れていることから、どことなくジオン系機っぽい雰囲気もなくはないですね。
両肩に4連ミサイル・ポッドを装備していますが、特に前後などに負荷はかからず、自立は問題なく可能です。
両肩の4連ミサイル・ポッドはF90のショルダーアーマー上部にあるカバーパーツを外して組み付けます。横長ダボと丸ダボ接続である程度しっかりと固定させることが可能。左右や上下への可動ギミックはありません。
前腕の2連グレネード・パックは前腕のカバーパーツを外し、縦型ダボと丸ダボの2箇所で固定。こちらもダボが深いのでしっかりと固定させることができます。
前面のサーチライトはフロントアーマーの黄色いカバーパーツを外して装着。丸ダボと横長ダボの2箇所で固定されるので、角度が変わったりすることなくはめ込めます。組み付ける向きに注意です。
腰部のホバーユニットはサイドアーマーのカバーパーツを外して組み付けます。こちらも工字ダボと長めの丸ダボで接続するため、しっかりと固定されます。
背部バックパックはF90のバックパックを外して組み付けます。
バックパックの下部装甲(ホバーユニット)は前後にスイングが可能。F90リアアーマーにはミッションパック接続用のフックがありますが、装甲を浮かせることでそれらの干渉を避けることができます。
腰部ホバーユニットとは動力パイプで連結しますが、腰をひねる動きができるよう、動力パイプがスライドするようになっています。ただしあまりひねりすぎると抜けてしまうので注意です。
脚部のホバーユニットは一旦バラし、ふくらはぎのカバーパーツを外して側面のホバーユニットパーツを組み付けます。そして後から後部のホバーユニットを組み付けて固定します。
組み付けたホバーユニットによって、F90の後部は大部分が隠れるようになります。
ビーム・ピストルはF90に付属している武器保持用の指パーツを組み付けて保持させます。経年で指パーツがポロリしやすいので、初版を購入してヘタれている場合は予め補強しておいたほうが良いかもですね。
シールドはF90の握り手指パーツでグリップを握らせ、前腕のカバーパーツを外して組み付けます。丸ダボのみですが、グリップを握るので保持はしっかりとしています。
両肩に4連ミサイル・ポッドを装備していますが、頭部は干渉なく左右にスイングさせることができます。
ですが腕を上げるとアンテナが干渉してしまうので、アンテナを折らないように注意しながら腕を動かします。腕は45度より少し上がる程度。
HGタイプのユニットを装備したことで多少肩部や腰部に少し不自由さを感じることもありますが、全体的にはF90本体の可動を生かしたポーズを取らせることができます。
ビーム・ピストルは小型で取り回しがラク。トリガーに指を添える自然な保持ができるのもいいですね。
4連装ミサイル・ポッドはできれば上下や左右などの可動ギミックがあると、もう少し表情が付いて良かったですね。
シールドも小型で取り回しがラク。干渉などもないので自由に向きを変えることができます。F90が劣化で関節がヌルヌルになっていたり外装パーツがポロリしたりが多いので、ある程度補強してからポーズを取らせたほうがストレスがなくて良いかと。
ホバーユニットで地上を滑るようなシーンを演出。背部のホバー用スラスターが特徴的で、スラスター口のスリットフィンなどから推進力や機動性を感じさせる表情を魅せます。
前腕の2連グレネード・パック発射シーンを再現。
MGガンダムF90 2号機(別売り)とHパックを組み合わせて。F902号機がパープルカラーなので、Hパックを装備させるとより深みが増しますし、色味的にどことなくヒールさを感じさせる雰囲気に。
F90Ⅱに装備させて。明るめのカラーリングや面長の頭部などから、F90に比べるとデザイン的にちょっと合わない印象も。F90よりもアンテナが細身なので、破損させないように特に注意する必要があります。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。4連ミサイル・ポッドや各部ユニットには重厚感がありますし、ミリタリー調のグリーンカラーも渋みや兵器感があっていいですね。特に背部から見るホバーユニットには高速陸戦仕様ならではのリアルさがありますし、機動性を感じさせるような迫力あるデザインになっています。
気になる点はあまりないですが、できれば4連ミサイル・ポッドが可動するなどもう少しギミックがあると表情が付いて良かったかなと。それとHタイプとは関係ないですが、F90が経年でヘタれているとポロリなどでストレスが出てくるので、予め補強しておいたほうがよりHタイプの特徴に集中できるかと。
バックパックから腰部ユニットにかけて動力パイプが造形されるなど、どことなくジオン系機のような要素があるのも魅力。組み立て直後のF90であればポロリも殆どないので取り扱いがラク。ポーズが付けやすいので、地上戦用に強化されたユニットならではのホバーシーンを演出するなどして楽しみたいですね。
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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら