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HGCE フリーダムガンダム レビュー

今回は、2015年8月に発売されたHGCE 1/144 ZGMF-X10A フリーダムガンダムのレビューをご紹介します!

HGCE フリーダムガンダムは、『機動戦士ガンダムSEED』に登場する主人公機「ZGMF-X10A フリーダムガンダム」の1/144スケールモデルキットです。より洗練されたプロポーションを実現し、作りやすさを徹底追及。2重関節による腹部可動や柔軟な脚部関節により、迫力のアクションが再現可能なキットになっています。価格は1,980円(税込み)です。

ニュートロンジャマーキャンセラー採用による核エンジン搭載機で、劇中では主人公「キラ・ヤマト」が搭乗。オペレーション・スピットブレイクにおけるアークエンジェル救出やヤキン・ドゥーエ攻防戦におけるプロヴィデンスガンダム撃破など、多大なる功績を遂げた機体「ZGMF-X10A フリーダムガンダム」がHGCEでキット化。

背部にウイングやバラエーナプラズマ収束ビーム砲、腰部にクスィフィアスレール砲といった特徴的な武装を持つヒロイックな機体形状を新規造形で再現。各部を展開することでハイマットモード、フルバーストモードが再現可能となっています。

2003年6月に発売されたHG SEED フリーダムガンダムの発売から十数年、ガンプラ35周年を記念して”新生-REVIVE-“されたキットになります。

成型色はホワイトやダークブルーを基調に、各部にブルーやレッドなどを配色。その他、頭部アンテナがイエロー、腰のクスィフィアスレール砲がパープルグレー、内部・関節がグレー成型色での再現となっています。全体的に落ち着きを感じるデザイン性の高いカラーリング。

ホイルシールが付属し、頭部ツインアイやクスィフィアスレール砲の一部、ウイングの一部、ルプスビームライフルの一部などを補います。

モールドやダクト内部、ビームライフルのセンサーなどを細かく塗り分ける必要がありますが、各部がパーツで適度に色分けされているため、素組みでも十分な仕上がりになります。

グレー成型色の内部・関節パーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用。

ポリキャップはPC-002をすべて使用し、肩や腰、足首などに組み込みます。肘や膝関節はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。背部に大型のウイングを装備しているため、羽を後部に向けると負荷がかかって自立が難しくなりますが、左右に幅広く展開してバランスを調整することで自立は可能です。

■付属品

対ビームシールド、MA-M01ラケルタビームサーベル刃✕2、MA-M20ルプスビームライフルが付属。

■各部形状

HGCEフリーダムガンダムの各部を見ていきます。

背部バックパック(ウイング)を外した状態で。ウイングを外すと負荷がかからなくなり、ラクに自立させることができます。

■頭部

頭部。ヒロイックなデザインで、4本アンテナや頬のグレー装甲が印象的に造形。額の赤い装甲やアンテナなどもパーツで細かく色分けされています。左右のダクトはグレーに塗り分けが必要。

メット部は前後の組み合わせで上部から側面にかけて合わせ目ができます。合わせ目を消す場合はフェイスパーツの後ハメが必要。とさか前後のセンサーはブルー、ツインアイはクリアイエローパーツにシールを貼っての色分けです。

シルバーのシールが付属し、内側に貼り付けることでクリアパーツをきらびやかに演出できます。ただしクリアパーツを活かす場合はツインアイのふちをグレーに塗り分ける必要があります。

■胴体部

胴体部。襟や胸部中央、エアインテーク、腹部といった各部がパーツで細かく色分けされています。胸部左右にはデュアルセンサーもモールド化されるなど高い完成度で造形。胸部は前後挟み込みタイプですが、上部や側面の合わせ目は段落ちモールド化されています。

首はボールジョイント型ポリキャップで柔軟に可動。肩はポリキャップのみの構造で上向きに展開するようになっています。

サイドアーマーには特徴的な武装であるクスィフィアスレール砲とラケルタ・ビームサーベル柄を装備。側面の台形モールドやサーベル柄の一部はグレーに塗り分けが必要です。サーベル柄は上部から簡単にはめ込むだけなので、手が当たるとややポロリしやすいので注意です。

クスィフィアスレール砲は前後に展開し、ロングサイズのレール砲として使用することができます。展開することで迫力ある射撃ポーズが演出可能。

砲身各部にモールドは少なく、比較的プレーンなデザイン。

砲身や後部装甲など、各部は簡単な左右挟み込みタイプで上下に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合はグレーのジョイント部分の後ハメが必要。

砲口や後部ダクトはダークブルーのパーツに赤いシールを貼っての色分けです。近年のキットだとこういった部分もパーツで色分けされていたでしょうね。

側面のグリップは展開が可能。先端にちょっとしたリブがあるので、爪を引っ掛けるなどすればラクに展開させることができます。

リアアーマーはシンプルな縦長形状。ですが表面には適度なモールドが造形されているため、チープな感じはありません。スミ入れなどするとグッと引き立ちそうです。腰アーマー裏にモールドはなし。前面から見える部分なので、技術があれば何かしら裏打ちパーツを自作しても良さそうですね。

■腕部

腕部。こちらも細身でシンプルですが、適度にエッジが効いていてショルダーアーマーも幅広。膝裏もグレーの装甲が突き出たような特徴的なデザインになっています。

上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右挟み込みタイプですが、合わせ目は端でモールド化されています。

ショルダーアーマーは前後挟み込みタイプですが、こちらも合わせ目はモールド化。上部の装甲は赤いパーツで、側面のスラスターは青いパーツでの色分けです。スラスターの内部はスリットモールドが造形されるなど細部の質は高め。

■脚部

脚部。こちらも細身で軽快さが感じられるスタイルになっています。モールドも特別多くはないですが、膝のダークブルーの装甲はパーツで適度に色分けされています。膝の縦長ダクト内部は赤く塗り分けが必要。

大腿部は筒型で合わせ目はなし。膝から下は左右挟み込みタイプですが、後部の合わせ目は段落ちモールド化されています。ふくらはぎ後部のモールド(赤◯)はグレーに塗り分けが必要。

後部スラスターカバーの内側にはスラスターが造形されています。こちらも内部をグレーなどに塗り分けが必要。

ソール部。シンプルながらもシャープな造形が再現されています。脚甲のスリットダクトはグレーに塗り分けが必要。アンクルアーマーも左右挟み込みタイプですが、合わせ目はモールド化されています。足裏はつま先側のふちに肉抜き穴があります。

つま先は適度にスイングが可能。表情を変化させることができます。

■バックパック(ウイングユニット)

背部には中央にバックパック、左右にバラエーナプラズマ収束ビーム砲を内蔵したウイングユニットを装備。フリーダムガンダムの特徴的なシルエットを演出しています。

バックパックはコンパクトなボックスタイプ。ダークブルーの装甲を左右で組み合わせる構造ですが、合わせ目はモールド化されています。後部の一部装甲はシールでの色分けです。

下部のスラスターはグレーのパーツでの色分けを再現。内部には簡単なスリットモールドが造形されていますが、ふちの内側は赤く塗り分ける必要があります。

バックパックは2ダボ接続。HGUC陸戦型ジムやHG水星の魔女関連のキットとダボ幅は同じです。ですがフリーダムガンダムの背部には2基の小さなダクトが造形されているため、干渉してしまい、他キットのバックパックなどを取り付けるのは難しいようでした。

ウイングユニットは薄型の青いウイング2枚と、その間にバラエーナプラズマ収束ビーム砲が配置されています。各部ともパーツによる色分けで合わせ目は出来ない組み合わせになっています。

左右のウイングは個別に展開が可能。上下に幅広く展開させることができます。

ウイングユニットのアーム接続部も可動するため、もう片側のウイングも独立して幅広く展開させることができます。アーム接続部には小型のウイング(赤◯)も造形されています。

バラエーナプラズマ収束ビーム砲もそれ単体で可動させることが可能。前方に展開させることで、キャノンのような武装として使用することができます。

バラエーナプラズマ収束ビーム砲。高出力プラズマカノンになります。フリーダムが装備する火器の中で最大の射程と威力を誇り、威力はランチャーストライクの「アグニ」に匹敵するとのこと。

砲身部分は左右挟み込みタイプですが、上下の合わせ目は段差モールド化されています。ダークブルーの装甲はパーツで色分けされていますが、赤いラインはシールでの色分けとなっています。

後部のスリットダクトや砲口内部はグレーに塗り分けが必要。比較的ベーシックなデザインですが、MGフリーダムガンダムVer.2.0のような個性的なアレンジがないのは良いですね。

付け根が左右に可動し、砲口を左右に振ることができます。

ウイングユニットは基部の前後への展開やロールなど各部がフレキシブルに可動します。表情を様々に変化させることができます。

これらの可動によってウイングユニットを後部に展開したり、すべてのウイングを広く展開したりと様々な形に変化させることができます。後部に展開すると負荷がかかって倒れますが、ウイングを左右に配置すると自立は可能です。

■他キットとの比較

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。サイズ的には標準的で特別大きくはありません。フリーダムガンダムの全高は18.03mです。

手持ちなところでHG SEEDのエールストライクガンダムやHGCEデスティニーガンダムと並べて。HGCEのプロポーションや完成度の高さには目を見張るものがあります。羽根物機体としての存在感もすごいですね。

HGCE ストライクフリーダムガンダムと並べて。カラーリングや配色、形状はよく似ていますが、ウイングの形状が違っているため、ストフリのほうが少しボリューム感があります。フリーダムのほうがシンプル。

SDCSフリーダムガンダムMGSDフリーダムガンダムと並べて。フリーダムガンダムは人気機体なので様々なブランドでキット化されています。好みに応じて楽しめるのが良いですね。

■各部可動域

頭部は適度に上下可動します。左右へは多少顎と襟が干渉しますが、可動はスムーズ。

腕は肩の引出しギミックによって水平以上に上げることができます。肘も完全に曲げることが可能。

肩は付け根ボールジョイントで適度に前後スイングします。

腹部は2重関節(腹部2箇所のボールジョイント)ですが、可動は腰のボールジョイントを中心に適度に前後スイングするくらいです。

腰は干渉しやすいですが、上半身が抜けない程度に引き出すことで360度回転が可能です。アクションベースやスタンドへは、通常通り、股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイとなります。

前後開脚は、フロントアーマーが広く可動するので前方へは幅広く展開が可能。後方へは長いリアアーマーが干渉するのでそれなりとなります。

膝は2重関節で完全に曲げることができます。膝装甲は左右の組み合わせですが、中央の合わせ目は段落ちモールド化。膝裏も整った作りになっています。

足首は前方、左右共に干渉しやすく、それなりの可動となります。

左右への開脚は水平程度まで展開可能。ただしサイドアーマーやサーベル柄が干渉して外れやすいので注意です。

大腿部と股間部が干渉するため、内股は45度程度まで。ガニ股もやや干渉しますが、水平程度までは展開することができます。

可動が柔軟なため、立膝はきれいな姿勢でこなすことができました。

可動域の総括としては、腰のクスィフィアスレール砲の干渉やサーベル柄のポロリは気になりますが、全体的に可動域が広く、よく動くキットになっていると思います。ウイングの展開ギミックも合わせるとより躍動感あるポーズが再現できそうですね。

■武装類

対ビームシールド。ラミネート装甲の改良技術が取り入れられた専用の超硬度盾になります。各部がパーツで色分けされていますが、一部の赤い装甲はシールでの色分けです。折り返すように貼るため、少し浮きやすいので注意。

裏面は肉抜きっぽいですが、モールドっぽいのでそのままでも良さそうです。

説明書に記載はありませんが、グリップは組み換えることで配置変更が可能。グリップの付け根はロールが可能です。

MA-M20 ルプス・ビームライフル。フリーダムやジャスティスの兵装として初めて実用化された携帯型のビームライフルになります。簡単なパーツ構成で造りはシンプル。青いラインはシールでの色分けです。

グレーの基部は左右の組み合わせで下部に合わせ目ができます。白いパーツを外すだけで簡単に合わせ目を処理することができます。一部の合わせ目は段落ちモールド化。

フォアグリップは左右に可動します。

ルプス・ビームライフルは側面のダボによってリアアーマーにマウントすることができます。

■ポージング

MA-M20ルプスビームライフルと対ビームシールドを装備して。

MA-M20ルプスビームライフルは武器持ち手はなく、トリガーに指を添えずそのまま保持するタイプになります。キットの完成度が高いだけにちょっともったいない感じも。グリップとハンドパーツとの隙間が少なく、遊びは少ないです。

対ビームシールドはグリップをハンドパーツに差し込むだけの保持となります。クルッと回転しそうですが、グリップをしっかりと差し込むことで固定されます。

関節の可動域が広く、かなり柔軟に可動します。ポージングも自由度が高いですし、ストレスなくポージングできるのがいいですね。

背部ウイングユニットを展開し、劇中第35話「舞い降りる剣」のワンシーンっぽく演出。MSがこれほど格好良く見えたことはないくらいの印象的なシーンでしたが、このキットではその登場シーンも忠実に再現することができます。

ラケルタ・ビームサーベルもハンドパーツに隙間なく差し込めますし、後部も少し太くなっているので、特に抜け落ちたりすることなく保持できました。

連結させることでナギナタなような双刃状態「アンビデクストラス・ハルバード」も再現することができます。

バラエーナプラズマ収束ビーム砲やクスィフィアスレール砲の展開など、特殊な武装類によって様々なポージングが楽しめますし、フリーダムガンダムならではの格好良さを味わうことができます。

ウイングやバラエーナプラズマ収束ビーム砲を展開し、ハイマット・フルバーストモードを再現。ド派手な攻撃スタイルになります。

ウイングを展開した状態だとバラエーナプラズマ収束ビーム砲の可動が若干制限されるので、うまく配置するのが少し難しいかも。ですがきれいに展開させると超攻撃的な演出ができていいですね。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。洗練されたスタイリッシュなプロポーションや、短時間で組み立てられる簡単化された構造を実現するなど、主役機らしくあらゆる面で高い完成度が追求されたキットになっていると思います。ガンプラ初心者の方でも安心して組み立てられ、そして遊べるキットですね。

欠点的には、腰のラケルタ・ビームサーベル柄がややポロリしやすいのと、MA-M20ルプスビームライフルは武器持ち手での保持だと良かったかなぁと。それ以外は文句なく、かなり優秀だと思います。

劇中シーンの演出や再現性はかなり高いものがありますし、全体的な合わせ目などもできるだけ少なく仕上げてあります。SEEDファンならぜひ手にしておきたい定番のガンプラとして幅広く楽しめそうですね。

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2 件のコメントがあります。

  1. エターナル

    on 2024年10月11日 at 07:51 - 返信

    seedの再放送見て欲しくなりました!

    • nori

      on 2024年10月12日 at 22:18 - 返信

      コメントありがとうございます!
      ぜひご購入を!!

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