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HG シナンジュ・スタイン(ユニコーンVer.) レビュー

今回は、HG 1/144 シナンジュ・スタイン(ユニコーンVer.)のレビューをご紹介します!

HG シナンジュ・スタイン(ユニコーンVer.)は、『機動戦士ガンダムUC MSV』より、試作型MS「シナンジュ・スタイン」の1/144スケールモデルキットです。UC-MSV設定に準拠した明灰色カラーパターンを成形色で再現。原型機仕様となる胸部や前腕部、プロペラントタンクなどが新規パーツを用いて再現されています。ハイ・ビーム・ライフルやシールドも専用のディテールで新規再現。価格は2,860円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

機動戦士ガンダムUCに登場するシナンジュの改修前の機体「シナンジュ・スタイン」がHGUCでキット化。シナンジュ・スタインはPS3ゲームソフト『機動戦士ガンダムUC』のコンテンツ「episode 0:戦後の戦争」や福井晴敏氏の小説『機動戦士ガンダムUC 戦後の戦争』に登場した機体になります。『スタイン』はドイツ語で『石(原石)』という意味。

2018年10月に一般発売されたHGUC シナンジュ・スタイン(ナラティブVer.)(以下、ナラティブVer.)をベースに、胸元や手首などに袖のないプレーンな機体形状が再現されています。※一部パーツはHGUCシナンジュからの流用。

成型色は全体が若干くすみのあるホワイトでの再現。その他、胸部やソール、バックパックなどにダークブルー、腹部や前腕、膝などにライトグレーが配色されています。内部・関節はナラティブVer.ではブラウンでしたが、こちらはダークグレー成型色での再現となっています。

シールは頭部センサーと腰部ダクトを補うもののみが付属。各部ダクトやバックパックのスラスター、シールドのミサイル、ハイ・ビーム・ライフルの一部装甲など、塗り分けが必要な箇所は多いですが、素組みでも違和感などはなく、十分なくらいの色分けが再現されています。

内部・関節の一部やシナンジュ専用バズーカなどのグレー成型色パーツはKPSとなっています。ハンドパーツなどは通常のPS素材。ABSは使用されていません。

ポリキャップはPC-132ABCを使用し、肘や膝、肩や腰など各部に組み込みます。強度はまずまず高め。背部にプロペラントタンク付きのバックパックを装備しており、多少後方に負荷がかかりますが自立は安定しています。

■付属品

ハイ・ビーム・ライフル、シールド、シナンジュ専用バズーカ、バズーカ用砲口パーツ、ビーム・サーベル刃✕2、握り手(左右※ 左側は手甲パーツなし)、平手(左)、武器持ち手(右)が付属。

余剰パーツが多数付属。シナンジュ用ビーム・ライフルやグレネード・ランチャー、ビームアックスなども余剰となっています。エングレービング部分のパーツがないので、ナラティブVer.と同じ形状では組めません。

形状の異なる部分のみ、ベースのHGUCシナンジュ・スタイン(ナラティブVer.)と比較しながら各部を見ていきます。

■頭部

頭部。形状はナラティブVer.と全く同じ。ツインアイは赤いシールでの色分けで、ヒール感のある表情になっています。額のアンテナこそないですが、赤いシナンジュに似た独特のデザインです。

メット部は左右の組み合わせで後頭部中央に合わせ目ができます。消す場合はフェイスパーツの後ハメなど加工が必要。

■胴体部

胴体部をナラティブVer.と並べて比較。大部分の形状はナラティブVer.と同じですが、成形色が異なるため、少しヒール感が薄れて見えます。

ナラティブVer.は胸元の装甲がエングレービングになっていましたが、このユニコーンVer.はモールドのないフラットな装甲が再現されています。

リアアーマーなどはナラティブVer.と同形状。腰アーマー裏の作りも同じで、リアアーマーにはメカニカルな裏打ちパーツが造形されています。股間部はボールジョイント接続。

肩は複数パーツの組み合わせで、引き出すことで前後スイングなど幅広く可動するようになっています。

■腕部

腕部をナラティブVer.と並べて比較。全体的にエッジのある装甲がデザインされていますが、こちらも前腕のエングレービングがフラットな装甲に変更されています。

エングレービングパーツは一部に合わせ目ができますが、ユニコーンVer.の装甲は合わせ目ができないパーツ構成で完成度高く仕上がっています。

前腕のカバーパーツを外すことで、内部のサーベル柄が露出。サーベル柄は取り外してサーベル刃を組み付けることで、ビームサーベルとして使用することができます。

ショルダーアーマーはナラティブVer.と全く同じ。前後と上部に装甲パーツを被せる構造で合わせ目はありません。側面の装甲は上下に可動します。

■脚部

脚部もナラティブVer.と同形状です。エッジのある装甲と曲状の装甲が混ざり合うような個性的なデザインで造形されています。四方からパーツを組み合わせる構造でこちらも合わせ目はありません。膝のアポジや側面のスリットダクトもパーツできっちりと色分けされています。

後部のスラスターカバーは上下に可動。内部のバーニアはパーツできっちりと色分けされていました。

側面の装甲は接続部がポリキャップ仕様でロールが可能。

■バックパック

バックパックをナラティブVer.と並べて比較。大部分の形状は同じ。6基のバーニアが印象的に造形されていますが、プロペラントタンクは短いものに変更されています。

バックパック左右のユニットはアームによって上下に可動。左右にも少し可動させることができます。各部のバーニア内部は赤く塗り分けが必要です。

■他キットとの比較

ナラティブVer.と並べて。カラーリング以外はそんなに大きな変化は感じないですね。エングレービングのところがフラットなパーツになって少しスッキリしたかなという印象。

 

HGUCシナンジュと並べて。シナンジュはジオン系機らしい曲状のデザインなのに対し、シナンジュ・スタインは連邦所属機らしいエッジの効いた装甲で対象的なデザインになっています。

ユニコーンVer.の各部可動域はナラティブVer.と同じなので、以下のリンクからナラティブVer.のレビューをご参考くださいm(_ _)m

⇒HGUC シナンジュ・スタイン (ナラティブVer.) レビュー

■武装類

ユニコーンVer.用に新造されたハイ・ビーム・ライフル。シナンジュ・スタインの主兵装で、νガンダムHWS装備仕様のハイパー・メガ・ライフルに似た形状を持つ高出力ビーム・ライフルになっています

本体部分はモナカ割。上部の合わせ目は端でモールド化されていますが、下部は全体的に合わせ目ができます。部分的なモールドも塗り分けが必要という比較的簡素な作り。もう少し凝った作りだと良かったですね。

ナラティブVer.のハイ・ビーム・ライフルと並べて。シルエットは似ていますが、造形的には別物。やはりパーツで色分けされているほうが良く見えますね。

シールドをナラティブVer.(画像上)と並べて。大まかな形状は同じですが、裾が尖っておらず、ネオ・ジオンのエンブレムもありません。

裏面もグレネード・ランチャー用のジョイントではなく、ビームキャノンとミサイル4基が造形されたものになっています。

シナンジュ専用バズーカ。HGUCネオジオングからの流用で、センサーなどが複数パーツの組み合わせで細かく造形されています。本体部分、砲口パーツ共に挟み込みタイプなので、上下に合わせ目ができます。

グリップやフォアグリップ、砲口下部の金具は可動式。

砲身やセンサーを組み換え、余剰のシナンジュ用ビーム・ライフルと組み合わせることで強化可能。

余剰のシナンジュ用ビーム・ライフルとグレネード・ランチャーの組み合わせも可能。

■ポージング

ハイ・ビーム・ライフルとシールドを装備して。

ハイ・ビーム・ライフルはグリップのダボをハンドパーツに差し込んで固定しますし、簡単な組み合わせで軽量なので、肩が垂れることなく構えることができます。

アクションベースやスタンドを使って浮かせてディスプレイさせる場合は、股間部に3.0mm軸を差し込みます。大型キットですが、KPSが使用されているため、全体的に少し軽量。なのでさほどディスプレイ時の負荷はかかりません。

バズーカも武器持ち手での保持。こちらはグリップがダボ固定ではなく、隙間もあるのでスルスルします。ですがグリップが広範囲に可動するので持たせやすいです。肩に担ぐポーズもラクでした。

脇に抱えるポーズも様になります。平手が付属するので、バズーカに手を添えるなどポーズに自然な表情が付くのが良いですね。

サーベル刃はナラティブVer.ではクリアーイエローでしたが、こちらはクリアーピンク成形色での再現となっています。ブラックライトで照らしても発光しませんでした。

余剰パーツを含め武装類が豊富に付属するので、ポージングバリエーションも多彩に演出することができます。

適当に数枚どうぞ。

以上です。ナラティブVer.と同じ構造で、相変わらず動かしやすいキットになっています。頭部以外は四肢の可動も柔軟ですし、大型キットでサイズ感もあり、ダイナミックなポージングができるのが良いですね。ユニコーンVer.のフラットな装甲に派手さはないですが、原石の名にふさわしいシンプルなスタイルになっていると思います。

気になる点は、新規のハイ・ビーム・ライフルがもう少し凝った作りでも良かったのかなと。ナラティブVer.とあまり変化がないだけに、パーツで細かく色分けされるなどキットの価値を高めるような作りだと良かったですね。

武装類は豊富に付属し、組み合わせにも自由度があるので、ポージングは割と多彩です。比較的地味な存在かもしれませんが、シナンジュ原型機の良さが味わえるキットとして楽しめそうですね。

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2 件のコメントがあります。

  1. 高井俊明

    on 2020年2月11日 at 11:37 - 返信

    いずれ、プレミアムバンダイで販売されると思っていました。

  2. RX-0好き

    on 2020年3月25日 at 14:23 - 返信

    やっぱりユニコーンバージョンだから、機体が白に近いのがいいですな。
    RGで出てくれー
    ナラティブバージョンもRG出てくれー

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