今回は、RG 1/144 ユニコーンガンダム3号機 フェネクス（ナラティブVer.）のレビューをご紹介します！
RG ユニコーンガンダム3号機 フェネクス（ナラティブVer.）は、『機動戦士ガンダムNT』に登場するMS「RX-0 ユニコーンガンダム3号機 フェネクス」の1/144スケールモデルキットです。フェネクス特有の外装をゴールドメッキで再現。各部に内蔵したアドバンスド・MS・ジョイントフレームにより、ユニコーンモード、デストロイモードの変身機構を実現したキットになっています。暴走時の赤いツインアイシールも付属。価格は12,760円（税込み）。プレミアムバンダイ限定の商品です。
ユニコーンガンダムとバンシィのデータを反映して建造された試作型MSで、劇中では連邦やルオ商会の不死鳥狩りを回避。ゾルタンのシナンジュ・スタインやⅡネオ・ジオングとも戦闘を繰り広げた機体「RX-0 ユニコーンガンダム3号機 フェネクス」がRGのゴールドメッキ仕様でキット化。
2017年8月に発売されたRGユニコーガンダムをベースに、「不死鳥」がモチーフのアンテナや背部アームドアーマーDE、NT版で装備された鳳凰の尾状の姿勢制御用スタビライザーが新規造形で再現されています。こちらの形態はユニコーンモード。
成型色は鮮やかに輝くゴールドメッキ仕様。一見しても、組んでいてもほとんどわからないのでおそらくですが、メッキのカラーリングが2色になっているっぽいですね。（気のせいだったらスイマセン；）
関節やソール部、バックパックといったメッキ以外のパーツはRGユニコーンガンダムと同じ、ダークブラウンやダークブルー成形色での再現となっています。デストロイモード時に露出するサイコフレームはクリアーブルー成形色での再現。
外装の大部分がアンダーゲート仕様になっているのでゲート跡が殆ど露出しません。一部露出するゲート跡はガンダムマーカーなどでリタッチすればカモフラージュできそうです。
ポリキャップは不使用。内部にアドバンスド・MS・ジョイントを組み込むことで変形機構を実現しています。その他の関節にはABSが使用されているので、塗装・スミ入れする場合は破損に注意が必要です。
背部にスタビライザー付きのアームドアーマーDEを装備しているため、後方にかなりの負荷がかかります。ですがスタビライザーをうまく支えにすれば自立は可能です。
背部のアームドアーマーDEを外した状態で。ゴールドメッキの輝きがとても美しいですね。メッキ部分は指紋がつきやすいので、気になる場合はゴム手袋などで取り扱うのがよろしいかと。
■付属品
ビームマグナム、ビーム・サーベル刃（クリアーブルー成型色）✕2、平手（左右）、武器持ち手（左右）、デストロイモード用固定式アンテナ、ディスプレイ用ジョイントパーツが付属。
RGユニコーンガンダムやフェネクス用の余剰パーツがいくつか付属。アンテナを含め、武装以外のパーツが一通り付属するので、ゴールドメッキ仕様のユニコーンガンダムとして組むことができます。
専用のリアリスティックデカールが付属。今回はデストロイモード用のツインアイとビームマグナム用のセンサーだけ貼っています。赤いツインアイシールが付属するので、エシャロット事件暴走時のフェネクスも再現可能です。
■各部形状
まずはユニコーンモードの各部から。大部分はRGユニコーンガンダムと同じなので、各部は簡単に見ていきます。デストロイモードの各部は記事後半にご紹介しますので、デストロイモードの各部がご覧になりたい場合は以下のリンクからどうぞ。
■頭部
頭部。大部分はユニコーンガンダムと同じですが、額にはフェネクス特有の不死鳥型アンテナが新造されています。額もくちばし型の装甲に変更。アンテナはユニコーンモード、デストロイモードどちらも固定式のものしかなく、左右への展開ギミック用パーツは付属しません。
■胴体部
胴体部。全体的にまとまりのあるデザインで、各部サイコフレームが外装でがっちりと覆われています。装甲展開用のラインモールドも印象的。
腰アーマー裏は各部とも裏打ちパーツが造形。モールドがきっちりとデザインされているわけではないですが、クリアパーツを交えつつうまく造形されています。股間部は上下にスライド可能。脚部の可動域を広げることができます。
■腕部
腕部。角型でシンプルさがありつつも、バランスの良い造形になっています。左右で対称的な形状に。
■脚部
脚部。どことなくユニコーンの雰囲気を持ちつつ、騎士の装甲をイメージしたような印象的なデザインで造形されています。装甲展開用のラインモールドもメカニカルに造形。大腿部やアンクルアーマーは左右非対称になっているので、組み間違えないよう注意です。
■バックパック
バックパック。構造や外装の成型色などはユニコーンガンダムと同じ。ボックスタイプのコンパクトなバックパックになっています。各部装甲がパーツで色分けされていてリアル。バーニアなどの形状も同じです。
バックパックは背部にジョイントを差し込み、下にスライドさせることでしっかりと固定されます。
アームドアーマーDEの接続用アーム。複数パーツの組み合わせでフレキシブルに可動するようになっています。一部が少し肉抜き穴っぽい造りになっていますが、ディテールとしては許容範囲かと。
アームはバックパック中央のビームマグナムやハイパー・バズーカ接続用の穴に差し込んで固定します。若干固定が緩めですが、軸が長いので抜け落ちることなく装備することができます。
■アームドアーマーDE
アームドアーマーDE。シールドの機能拡張を主目的とする増加サイコフレーム兵装になります。表面に厚みのある装甲、各部に展開構造を持つユニットとしてリアルに造形。
アームドアーマーDE本体はRGバンシィ・ノルンなどに付属しているものと同じ。上下の装甲が取り外し可能で、取り外すことで通常のユニコーンガンダム用シールドとして使用することもできます。
ちょっとわかりにくいかもですが、スタビライザー基部は裏面のジョイントによってシールドにガッチリと固定されるようになっています。左右の小羽は可動式。
スタビライザーは太めのリード線に複数の鱗型パーツを通すことで構成。リード線は内部で2列になっていてしっかりとした強度があります。
最尾は2枚パーツ構成ですが、合わせ目はできない組み合わせになっています。（側面にできるのはパーティングライン。）
アームとアームドアーマーDEとの接続箇所は1箇所のみ。固定強度はあまり高くないですが、クルッと回転することはなく、しっかりと保持してくれます。
■他キットとの比較
RGユニコーンガンダム、RGバンシィ・ノルンと並べて。大部分の形状は同じですが、アンテナ形状や成型色の変化など、それぞれの個性もうまく表現されています。
HGUCフェネクス（ユニコーンモード）（ナラティブVer.）［ゴールドコーティング］と並べて比較。並べて見るとRGの高品質さがよく分かりますね。HGUCは経年でスタビライザーのポロリ頻度が高くなっていて、取り扱うのが少し難しいところがありました。
正面からプロポーションも比較して。一見するとさほど変わらないように見えますが、ショルダーアーマーや胴体部の大きさが少し違うのと、アームドアーマーDEの色分け度合いなどが異なります。
■各部可動域
各部可動域はRGユニコーンガンダムとほぼ同じなので、以下のリンクからRGユニコーンガンダムのレビューをご参考くださいm(_ _)m
■武装類
ビームマグナム。RX-0シリーズ共通の射撃兵装になります。1射撃につきEパックを1つ消費。通常のビームライフルの4倍もの威力を発揮するとのことです。RGユニコーンガンダムに付属しているもの（画像下）と形状、成形色共に同じ。
砲身部分を前後にスライド展開させることで、エネルギーパックが脱着させることができます。フォアグリップは前後にスイング可能。
エネルギーパックはリアアーマーにマウント可能。センサーはグリーンのシールでの色分けです。
ビームマグナムは前腕へのマウントが可能な他、リブを展開することでバックパックにもマウントさせることができます。（ビームマグナム装備時はアームドアーマーDEとアームパーツを外す必要があります。）
■ユニコーンモードでポージング
スタビライザーはリード線を内蔵しているため、適度に反らすことが可能。流れるような自然な形でのディスプレイが可能となっています。
可動域が割と広いので、劇中シーンも高い質で演出することができます。
平手が付属しているので、ポーズにより自然な表情が付くので良いですね。劇中でエネルギー派を繰り出すようなシーンもリアルに演出することができます。
アームドアーマーDEには3.0mm穴がないので、単体でのディスプレイは難しめ。アクションベースやスタンドに付属しているアームで掴んでディスプレイさせてみました。
■RGユニコーンガンダム3号機フェネクス（デストロイモード）
各部装甲を展開してデストロイモードに。頭部アンテナが展開状態になり、各部サイコフレームの露出によってガンダムタイプ特有のスタイルに変化。情報量が多くなり、メカニカルさも強調されています。
ユニコーンモードから脚部の延長によって全高が増したため、スタビライザーの支えが少し効きにくくなっています。ですがうまく姿勢を整え、スタビライザーの位置を調整することで自立させることは可能です。
アームドアーマーDEを外した状態で。ヒロイック且つスタイリッシュなプロポーションで造形。RGはMGのようなプロポーションの違和感はなく、比較的バランスよく造形されています。
■デストロイモードの各部形状
デストロイモードの各部を簡単に見ていきます。
■デストロイモード 頭部
頭部。アンテナパーツの組み換えによって不死鳥が羽を開いたようなデザインに変化。フェイスはツインアイとへの字スリットのマスクが露出し、左右の装甲も反転させることでガンダムタイプ特有のデザインに変形しています。
■デストロイモード 胴体部
胴体部は胸部装甲や腰アーマーなどが展開し、クリアーブルーのサイコフレームが露出。エアインテークを持つガンダムタイプのようなデザインに変化しています。両肩のセンサーも特徴的に造形。
■デストロイモード 腕部
腕部もショルダーアーマーと前腕のサイコフレームが露出し、メカニカルなデザインに変化。ヒロイックさも増しています。
ユニコーンモードでは干渉で展開できなかった前腕のビーム・サーベル発生器は、前方にまで幅広く展開させることができます。
■デストロイモード 脚部
脚部。、膝周りの装甲が突き出るような形でサイコフレームが露出し、ソール部はハイヒール状に変化。大腿部もライン状に割れてサイコフレームが露出するなど、ユニコーンモードとは違ったボリューム感あるデザインに変化しています。
リアアーマーは一部の装甲が展開し、内部のバーニアが露出。足裏にはメカニカルなモールドがデザインされています。
■デストロイモード バックパック
バックパックはサーベル柄が左右に展開して上向きになり、ガンダムタイプらしいシルエットに変化。左右のスラスターカバーや中央上部のハードポイントが展開し、サイコフレームも部分的に露出するなどメカニカル感が強調されています。
■デストロイモード アームドアーマーDE
アームドアーマーDEも各部が展開してより華やかなシルエットに変化。
サイコフレームはブラックライトで照らすと発光します。ビーム・サーベル刃は発光しませんでした。
■デストロイモード 他キットとの比較
HGUCフェネクス（デストロイモード）（ナラティブVer.）［ゴールドコーティング］と並べて比較。ゴールドメッキは同質っぽく、サイコフレームのクリアーブルーも同成形色。ですがプロポーションや各部モールドの緻密さなどはRGのほうが上です。
塗装済みですが、RGユニコーンガンダム、RGバンシィ・ノルン（最終決戦仕様）のデストロイモードと並べて。外装やサイコフレームの色味が違うため、それぞれに良さがあっていいですね。素組みであれば組み換えてオリジナルのカラーリングを楽しんでみても良さそうです。
キットにそこそこの重量があるので、支柱の細いスタンドだと負荷がかかって倒れやすいです。なのである程度、支柱に強度のあるスタンドを使ってディスプレイしたほうが安定すると思います。
アームドアーマーDEにはナラティブVer.特有のスタビライザーを装備しているので、背面からのビューに華やかさ出てよいですね。うまく形をつくれば、劇中のような生物的な表現もできそうです。
アームドアーマーDEを展開した状態でもアームがしっかりと固定されているため、重量で角度が変わらないのがいいですね。組んだ直後なのでポロリもありません。
各部装甲を展開しているぶん、ユニコーンモードに比べると少しポージングが難しかったりします。弄っていると装甲が閉じたりすることもありますし、RGは構造がデリケートなところもあるので、取り扱い時は破損などに少し注意したほうが良さそうです。
前腕の発振器にビーム刃を組み付けることで、ビームトンファーを再現することもできます。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。さすがのRGで、細部の造形や情報量には目を見張るものがありますね。ゴールドメッキもゲート跡がさほど目立たず、素組みするだけで鮮やかなゴールド装甲を演出してくれます。指紋が付きやすいので気になる場合は使い捨てのゴム手袋などを使って取り扱うと良さそうです。
気になる点は、どのRGユニコーン系もそうですが、経年やポージング頻度によって関節が弱くなってきたり、外装パーツのポロリなども発生しやすくなります。なので長期に渡って楽しみたい場合はある程度補強しながらということになるかもです。アドバンスド・MS・ジョイントは一部の可動が硬かったりするので、可動テストをするなど破損に注意して動かす必要がありそうですね。
スタビライザーは2本のリード線が通っているため、強度が高く形が作りやすいですし、それによって劇中シーンもより綿密に再現することができます。惚れ惚れするようなゴールドメッキカラーに加え、リアルなポージングが可能なキットとして、特別な満足感が得られるのが良いですね。
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8 件のコメントがあります。
匿名
on 2020年2月17日 at 22:56 -
正直一般でもプレバンでもいいから非メッキ版出してもらいたい気持ち
メッキは指紋付きが目立ちやすいし何よりメッキ加工か原因か高額に成りがちなんだよねぇ
昔はメッキでも普通の値段だったんだが
RX-0好き
on 2020年3月24日 at 14:28 -
そうですよね。
メッキ版もいいですけど、組み立てる時に指紋がつきやすいですからね。
確かに非メッキ版が出るとありがたいですね。
偽nori
on 2020年2月19日 at 17:34 -
はよ出ねえかなプランB
RX-0のRG好き
on 2020年2月28日 at 17:47 -
ついに出たかぁーRGのフェネクスが。
僕はRX-0のモビルスーツは大好きなんです。
特にユニコーンモードとデストロイモードの変身ができるRGは得に好きです。
僕も注文してます。
フェネクスの覚醒カラー出てほしい。
RX-0好き
on 2020年3月23日 at 12:58 -
3番目にコメントした人と同じ人物です。
聞きたいのですが、あなたはフェネクスの最終決戦使用がRGで出て欲しいですか。
僕はプレバン限定でもいいので出て欲しいです。
RX-0好き
on 2020年3月26日 at 12:50 -
3番目ではなく、4番目です。
失礼しました。
ＲＸ-0好き
on 2020年5月28日 at 17:46 -
僕は2つ頼みました。
ユニコーンモード、デストロイモードの2パターンで並べたいからです。
ＨＧで買えば安いかもしれんけど、ＲＧの方が繊細なんで高いけどそうしました。
シナンジュスタインもＲＧで出んかな？このフェネクスと並べたい。
匿名
on 2021年2月14日 at 19:02 -
非メッキは市販で出ない可能性は否定できません。