今回は、1999年6月に発売されたMG 1/100 MS-09 ドムのレビューをご紹介します!
MG MS-09 ドムは、『機動戦士ガンダム』に登場するMS『MS-09 ドム』の1/100スケールモデルキットです。重厚感あふれるプロポーションに加え、内部の細密なメカディテールを再現。ジャイアントバズーカやヒートサーベル、ラケーテンバズ、90mmマシンガン、シュツルムファウストといった多数の武装が付属するキットになっています。1/20スケールのオルテガフィギュアも付属。価格は4,320円(税込み)です。
劇中、夜間の森を疾走したジオン公国軍量産型重MSがMGでキット化。MG特有の内部フレームとプレーンな造形の外装パーツで構成されています。ズッシリとした肉厚な造形が特徴的ですが、プロポーションはバランス良く仕上がっています。
成型色はパープルとブラックがメイン。ややおもちゃっぽさのあるパープルカラーが主体なので、塗装やつや消しを吹いてミリタリー感を加えてみるのもいいかもです。ランナーにABSは使用されておらず、PS素材のみでのランナー構成のようです。
ポリキャップ(PC-121)を各部に使用。関節強度は高めです。胴体、脚部ともに肉厚で背負い物もなく、後方に比重がかかることもないので、自立は極めて安定しています。
頭部。胴体に埋め込まれたようなフラットスタイルと、クリアーパーツによる十字フェイスというドム独特の造形になっています。構造自体がシンプルなので、簡単なパーツ構成で合わせ目もなく再現されています。
シンプルな外装とは異なり、内部はメカニカルなフレームが造形されています。
モノアイはポリキャップとボールジョイントの構成で、フェイスの十字に合わせてフレキシブルに可動するようになっています。表面はクリアーパーツにピンクのシールでの色分けです。
胸部から腰部。寸胴型でモールドも少ないプレーンな造形ですが、各部がパーツによって分割されていて洗練された構造になっています。
胸部の拡散ビーム砲はクリアーパーツでの再現。黄色く塗装する必要があります。
腹部はコックピットハッチが開閉可能。内部にはパイロットフィギュアが内蔵されています。
胸部を分離させると、腹部にはメカニカルなコックピットユニットが内蔵されています。
腰アーマー裏は赤いパーツで裏打ちされています。裏打ちパーツにモールド造形はなし。リアアーマーの内側には、フレキシブルに可動する3機のバーニアが造形されています。バーニアの付け根はポリキャップ式。
腕部。ドム特有に肉厚な造形が再現されています。
二の腕、前腕、ハンドパーツ共に独立構造になっていて、合わせ目が無いような構成で完成度が高いです。肩内部パーツのみ合わせ目あり。ハンドパーツは各指がフレキシブルに可動し、柔軟性と適度な強度があります。手のひらには武器保持用ダボ穴もあります。
ショルダーアーマーは前後挟み込みタイプで上部に合わせ目ができます。内部はモールドの入った赤い内部パーツで色分けされています。
脚部。超重量級のスカート造形でモールドも殆どありませんが、存在感のある脚部になっています。
スカート後部は左右挟み込みタイプなので合わせ目ができます。脚部は見た目はシンプルですが、モールド部分は別パーツ化されていたり、大腿部の合わせ目は段落ちモールド化されていたりで、何気に複雑な構造になっています。
脚部は内部フレーム構造を再現。スカート内部も赤い内部フレームが採用され、メカニカルな造形が再現されています。下部には3基のバーニアを増設。
足首から下の部分は、表面的にはシンプルですが、足首は複数パーツで可動範囲を広げる措置がしてありますし、足裏はモールドの入った別パーツで蓋がされています。
背部。バックパックのような造形はなく、2基のバーニアと中央のヒートサーベルマウント部がが増設されているのみです。
ですが内部はメカニカルなフレーム構造が再現されています。
バーニアは特徴的な造形で、付け根がボールジョイントで適度に可動しますが、強度が高くて動きにくいので表情は少しつけにくいようです。
MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べて。ジムに比べてやや大きめ。肉厚ではありますが、全高自体は
それほど大きくはないようです。ドムの全高は 18.6m。
頭部は少し上向きにすることができます。左右へも肩装甲の範囲内での可動となります。ただ、首の装甲は頭部の動きに合わせて可動します。
腕部は水平より少し上にまで上げることができます。肘はV字程度にまで可動。
肩は付け根ボールジョイントが少し奥でのジョイントになっていて、肩の前後スイングは干渉するため極わずか。
胸部、腹部、腰部がそれぞれ分割され、共にボールジョイント接続なので腹部の可動は柔軟。上半身が適度に前後スイングします。
上半身は適度に左右に振ることができます。
腹部が腰部に埋まった形状で干渉するので、腰の回転は殆どできません。アクションベースマウントパーツや固定部などが無いため、股間部にアクションベースに付属しているコの字パーツを取り付けてディスプレイさせます。
肉厚な胴体と脚部ですが、フロントアーマーが適度に可動するので前後開脚はまずまず展開可能。股間部の強度が高いので、脚部が重量で垂れ下がることはありません。
膝もくの字程度と、見た目によらず深めに可動します。膝は別パーツ化されていて、分割して展開します。膝内部パーツは左右挟み込みタイプなので合わせ目ができます。
足首は、つま先を伸ばす動きは殆どできませんが、つま先を上げる動きは広く可動します。脚部スカートアーマーが広めですが、左右への可動はあまり広くはありません。
左右への開脚はハの字程度。
股間部がボールジョイントなのと大腿部が肉厚なので、内股、ガニ股もわずかになります。
立膝も深く沈めることはできませんでした。
可動域の総括としては、さすがに柔軟とはいかず、外装なりの可動となっています。ただ、各部の強度は高く、重量にも負けないので、ポージングがしやすいのでいいですね。
ジャイアント・バズ、ラケーテン・バズ、ヒート・サーベル、
90mmマシンガン、シュツルムファウスト×2、予備マガジン(左右)、予備マガジンマウントパーツ×2、シュツルムファウスト用ロケット仕様パーツ×2、シュツルムファウスト用マウントラッチ×2、黒い三連星フィギュア1体、オルテガフィギュアが付属。多彩な武装類が付属しています。
マーキングシールに加え、擦って転写するガンダムデカールも付属します。
1/20オルテガフィギュア。ライトブラウン成型色で、PS素材ですがソフビっぽさを感じる造形。2個パーツの簡易的な作りですが、フェイスなどの造形は細かいです。
オルテガフィギュアは付属のパイロットフィギュアやドムと比べるとこの大きさ。どうしても違和感が・・・・;
ジャイアント・バズ。それほど複雑な構造では無いですが、複数パーツで構成され、可動箇所も多めです。砲身、後部が分割構造のポリキャップ接続で、共に上下に合わせ目ができます。
砲口は別パーツで適度に開口され、センサーはクリアーパーツによる再現。(抜けなくなるので取り付けていません。)フォアグリップは上下に可動しますが、グリップの可動ギミックはありません。
ラケーテン・バズ。ドイツ語で、俗にいうロケットバズーカです。ジャイアント・バズ後期生産型の改良版とのこと。本体部分はモナカ割なので、上下に合わせ目ができます。
砲口は別パーツで開口され、角型の装甲もモールドが造形されています。
センサーはモナカ割の簡易的な作りで各部に合わせ目ができます。特に色分けはされていないので、部分的に塗り分けが必要です。角型装甲の裏には別パーツでグリップが造形されています。フォアグリップは前後に可動します。
後部のマガジンは脱着可能です。マガジンはモナカ割で各部に合わせ目ができ、内部には別パーツで弾頭が造形されています。
90mmマシンガン。適度にモールドが入っていて造形的にもいい出来です。本体部分はモナカ割なので各部に合わせ目ができます。
マガジンは脱着可能で、側面のダボは展開可能。
サイドアーマーの装甲を外すとポリキャップが露出するので、そこに90mmマシンガンをマウントすることができます。
シュツルムファウストは数個パーツの簡易的な造形。グリップパーツとロケット弾用パーツを組み換え可能です。
シュツルムファウストは付属のラッチを使用することでサイドアーマーにマウント可能です。
マガジンも付属のジョイントパーツを使うことでサイドアーマーにマウント可能。シュツルムファウストはマウントパーツ枠から抜け落ちやすいですが、マウントパーツやマガジンの固定強度は高いです。
後部のラッチは展開可動し、ヒートサーベルを挟み込んでマウントさせることができます。
適当に武装して。
ジャイアント・バズはグリップが可動しないので、角度がつけられず、保持が少し難しめ。手のひらのダボ穴とグリップのダボで組み合わせられるのと、指パーツで握らせられますが、しっかりと固定されるわけではないので不安定さがあります。
逆に脇に抱えるようにしたほうが保持しやすいかも。頭部メットが外しやすいので、モノアイはラクに角度調整が可能です。
ラケーテン・バズはグリップが可動するのでかなり持たせやすいです。
90mmマシンガンはグリップにダボがないので、ハンドパーツでグリップを握らせての保持になります。固定されるわけではないですが、指でしっかりと握らせればそれなりに保持が可能です。
ヒートサーベルもダボ固定ではないので多少のふらつきはありますが、指でしっかりと握らせればポージングにあまり不自由さはないかと。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。かなり前に発売されたキットでありながら、今でも十分に通用するくらいの構造や完成度を持ったキットだと思います。各部強度も高めでポロリ箇所もほとんど無いですし、取り扱いもしやすいのでポージングもラク。今でもこのキットが支持されているのが良く分かりますし、大げさかもしれませんが、バンダイ開発者の魂みたいなものさえ感じます。
可動域がそれほど広くないので、ポージングの柔軟性という部分では少し物足りなさはありますが、元々図体の大きいキットなので存在感は十分。地上運用機として接地ポーズを楽しむにも、ズッシリとした機体形状は味があっていいと思います。武器類も豊富なので、お好みの装備で楽しんだり、3機揃えて1stの名シーンを再現したりと、ファンの心を掴んで離さないキットになっているのではないでしょうか。
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2 件のコメントがあります。
MGドムトローペンも欲しいな
on 2019年3月4日 at 04:28 -
バーニアとバックパックの間のパーツ向き逆ではないかと
nori
on 2019年3月4日 at 10:55 -
コメントありがとうございます!
ご指摘感謝ですm(_ _)m
バーニアのパーツ、逆向きに取り付けちゃってる・・・_| ̄|○
修正するとなると全画像撮り直しになるので、このままになりますがどうかご了承くださいm(_ _)m