今回は、2013年3月に発売されたMG 1/100 トールギスⅡのレビューをご紹介します!
MG トールギスⅡは、『新機動戦記ガンダムW』に登場するMS『トールギスⅡ』の1/100スケールモデルキットです。頭部形状、設定色を新規パーツを交えて忠実に再現!ドーバーガンの砲身伸縮ギミックにより、印象的なシーンが再現可能なキットになっています。価格は4,180円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
世界国家元首に就任したトレーズ・クシュリナーダが搭乗し、張五飛のアルトロンガンダムと一騎討ちを行った『トールギスⅡ』がMGでキット化。2013年1月に発売されたMGトールギスEWをベースに、ブルーを基調としたカラーリングと、鶏冠状の頭頂部やよりガンダムタイプに近いフェイスなどが新規造形で再現されています。
成型色は清潔感のあるブルーとホワイトをベースに、頭部やエアインテークなどにイエローを配色。関節や内部パーツ、ソール部などはグレー成型色での再現となっています。シールは頭部やスーパーバーニアの一部モールドを補うくらいで少なめ。部分的に塗装は必要ですが、素組みでも十分な色分けが再現されています。
内部パーツの強度が必要な箇所にはABSを使用。ポリキャップはPC-207を関節各部に使用し、関節強度はまずまず高めです。背部にスーパーバーニアを2基装備し、多少後方に比重がかかって倒れやすいですが、バランスを取れば自立も問題なく可能です。
キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん、薄刃ですが強度が高く、長持ちします。 ⇒ヌルっと切れる片刃ニッパー
ドーバーガン、シールド、ビームサーベル✕2、ジョイントアーム2種、指パーツ各種(平手用:左右、武器持ち手:左右、握り手:左右)、ディスプレイ用ジョイントパーツ、トレーズ・クシュリナーダとレディ・アンフィギュアが付属。
専用の水転写デカールが付属します。
形状の異なる箇所だけMGトールギスEW(以下、トールギスEW)と比較しつつ、各部を見ていきます。
頭部をトールギスEWと比較して。ツインアイが造形されるなど、フェイスがよりガンダムタイプに近いデザインになっています。目下の血涙は赤く塗り分けが必要。ツインアイはクリアーパーツにシールを貼っての色分けです。
鶏冠はトールギスEWでは西洋騎士のようなスタイルでしたが、トールギスⅡではより生物的なデザインになっています。鶏冠の白いラインはシールでの色分け。
ガンダムタイプフェイスを外すとリーオータイプのフェイスが露出。角型のセンサーはシルバーのシールを貼り、その上からクリアーパーツを被せる仕様です。
胴体部以下はトールギスEWと全く同じ形状です。
胸部。全体がブルー成型色で引き締まった印象。襟の丸モールドはグレー、エアインテークはイエロー、フックはホワイト成型色での色分けです。
コックピットハッチは開閉可能です。コックピット内部にはシートやフィギュアが造形。トールギスEWではゼクス・マーキスでしたが、こちらはトレーズ・クシュリナーダフィギュアが新造されています。
腰部は幅の広いサイドアーマー、リアアーマーを装備。フロントアーマー以外はブルー成型色での再現となっています。
フロントアーマーは1個パーツ構成で、裏にモールドや裏打ちパーツは造形されていません。
サイドアーマーは裏打ちパーツが造形。大腿部側面にボールジョイント軸で接続します。
リアアーマーは表面の装甲が展開可能。こちらも裏打ちパーツが造形されています。
腕部は西洋の甲冑を模したような、トールギス特有の円筒タイプ。常に肘に角度が付いた状態で、まっすぐに伸ばすことはできないようです。
二の腕、前腕ともに筒型パーツの組み合わせで合わせ目はありません。肘装甲は複数パーツで細かく造形されています。ハンドパーツは親指のみ可動し、残り4指は組み換えるタイプ。
ショルダーアーマーはブルー成型色でまとめられ、無駄のないカラーリングに。
側面の懸架モジュールは、ハッチを開くことでハードポイントが露出。ジョイントアームを介してドーバーガンやシールドを装備可能です。
脚部も西洋騎士のような甲冑のイメージ。成型色のホワイトはトールギスEWに比べて少しグレーめで清潔感のある締まったホワイトになっています。
大腿部は前後挟み込みタイプですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。膝から下は前後挟み込みタイプですが、合わせ目には内部フレームが露出するなど、メカニカルなモールドになっています。
ソール部はコンパクトに造形。各部とも細かくパーツ分割され、脚底もモールドが造形。つま先も少し角度変更が可能です。筒状のアンクルアーマーが外れやすいので注意が必要。
背部には2基のスーパーバーニアを装備。
スーパーバーニア(収納状態)をトールギスEWのものと比較して。形状的に違いはなく、配色が異なるくらいです。
トールギスEWではウイングがシールで色分けされていましたが、トールギスⅡではその色分けはありません。丸モールドはグレーのシールでの色分け。
スーパーバーニアを展開状態で比較して。スーパーバーニアは下部中央の白い装甲を下げることで、各部の装甲が合わせて展開。左内部のバーニア部分を下げることで、外側のウイングが開きます。
RGでは中央の白い装甲も展開しますが、MGではそういったギミックはありません。
スーパーバーニアのアームは少し角度変更が可能。アーム側面には肉抜き穴があります。
MGトールギスEWと並べて比較。トールギスⅡは頭部形状や上半身の成型色が異なることでヒロイックさが強調されています。
RGトールギスⅡとサイズを合わせてプロポーションを比較。プロポーションはほとんど同じですが、成型色はMGがつや消し、RGが艶ありで関節もRGのほうが濃いめのグレーになっています。
各部内部フレームや可動域はトールギスEWとほぼ同じなので、以下のリンクからそちらのレビューをご参考くださいm(_ _)m
ドーバーガン。単一成型色での再現となりますが、各部がパーツ分割によってメカニカルに造形されています。
グリップは前後に可動。フォアグリップは基部が回転し、上下への可動も可能です。
合わせ目は下部の一部にできるのみ。上部センサーはクリアーパーツでの再現となっています。
スプリングが内蔵され、砲身が伸縮可能。伸縮させることで後部の弾倉が露出します。後部のフックも可動式です。
砲身の内部パーツを外すことでドーバーガンの砲身を縮めることができます。
ドーバーガンを縮めることで、劇中のような手で支えるシーンを演出することも可能です。
ドーバーガンはジョイントアームを使って肩部懸架モジュールに接続します。ジョイントアームや付け根ボールジョイントでフレキシブルに可動。
MGトールギスEWのドーバーガンと並べて。全体的な成型色が違っています。トールギスⅡのものはだいぶ明るめ。
シールド。正円状のシンプルなサークルシールドになります。裏面はメカニカルに造形。
シールドもジョイントアームによって肩部懸架モジュールに接続可能です。固定強度もまずまず高め。グリップは可動式です。
トレーズ・クシュリナーダとレディ・アンフィギュア。白成型色で、どちらも細かく造形されています。
一通り武装して。
トールギスEWと同じく、ドーバーガン、シールド共に保持がぎこちなく、ギリギリで保持しているので砲口などの向きを調整するのが難しいところがありますね。
シールドはグリップを握らせずにポーズを取らせたほうが良いかと。
ドーバーガンは両手持ちも可能。フォアグリップはラクに保持できますが、こちらもジョイントアームや右手保持の関係で砲口の向きは制限されます。
スーパーバーニアを展開すれば高速移動するような飛行シーンも再現可能。RGほどアームの可動が柔軟ではないですが、サイズが大きいぶん、背部から見ると迫力がありますね。
ビームサーベルはダボ固定でしっかりとした保持が可能です。指パーツもある程度固定強度があるので、武器の保持はしやすくなっています。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。鶏冠の色分けがシールなのは残念ですが、新造されたガンダムタイプの頭部は整った顔立ちでトールギス本体との違和感もないですし、成型色も落ち着きのあるホワイトや清潔感のあるブルーでトレーズの搭乗機らしい高貴な印象がよく表現されていると思います。
気になる点はトールギスEWから共通することですが、ジョイントアームを介してのドーバーガンの保持がぎこちないので、射撃ポーズでの砲口の向きや可動が制限されそうです。その他、脚を弄っていると手が当たって足首のアンクルアーマーが外れやすいので、注意が必要です。
トールギス本体はMGなので可動も柔軟。関節強度も高いですし、ポージングもしやすいです。武装類もメカニカルに造形されていてリアル。なので劇中のシーン演出も十分に楽しめそうですし、いずれはTV版のアルトロンガンダムもMG化され、最後の一騎打ちシーンが再現できることを期待したいですね。
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