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MG キュベレイダムド レビュー

今回は、MG 1/100 キュベレイダムドのレビューをご紹介します!

MG 1/100 キュベレイダムドは、ガンダムビルドダイバーズ公式外伝『ガンダムビルドダイバーズ GIMM&BALL’s World Challenge』より、頭部や腕部など各部の妖艶な形状が再現されたキュベレイ『キュベレイダムド』の1/100スケールモデルキットです。頭部、ファンネルポッド、腕部といった部分が新規パーツで造形され、禍々(まがまが)しいシルエットに昇華されています。価格は5,400円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

2001年に発売されたMGキュベレイをベースに、頭部や腕部、腹部などが新規造形パーツで構成されたMGキュベレイダムド。『ダムド』とは「のろわしい「」忌まわしい」といった意味の言葉です。新規パーツ部分には細かいモールドが多数入ったメカニカルな造形になっています。

MGですが大きめのパーツが多く、組み立ては比較的スムーズです。大味な部分もありますが、キュベレイらしい造形は再現されているかと。

カラーリングはホワイトとブラック(グレー)。ダークな印象を持つキュベレイに仕上がっています。ホワイトはパール調の成型色で、光にかざすと若干ですが輝きのある粒子感を楽しむことができます。ハンドパーツなどの新規グレーパーツもメタリック調の成型色が使用されています。

ポリキャップはMGキュベレイと同じくPC-121が各部に多数使用されています。関節強度は各部ともあまり高くなく、肘部はポージングしていると外れたりすることもあるので注意です。脚部もヒール型で気持ち安定しない部分はありますが、全体的に比重バランスはいいのでそれほど自立に問題はありません。

頭部。新規外装パーツによってメカニカルな造モールドが造形されています。新規パーツのモールドをパッとさせるためには、スミ入れをしたほうが良さそうですね。

上下ともに1個パーツ構成。裏打ちパーツにはスリット型のモールドが入っています。

カメラアイはクリアーパーツにシールを貼るだけのシンプル構造。首はポリキャップ接続のパーツで広く引き出せるようになっています。

胸部、腹部。胸部造形はキュベレイと変わらずですが、グレー系成型色でダークな印象が強く出ています。動力パイプパーツなどはメタリック調の成型色が使用されています。腹部はキュベレイに比べ、複数パーツの組み合わせによって細身の骨組みのような造形に。

胸部の表面ハッチを上げ、内部の長方形ハッチを開くことで内部のコックピットが確認できます。内部はシートは造形されていますが、キュベレイのようにコックピットにハマーン・カーンパイロットフィギュアはありません。

腰部。フロントアーマーが新造され、フロントアーマー下部にはメカニカルなモールドが入ったパーツが増設されています。後部は背中のファンネルポッドが新造され、ファンネルポッドを外すと、腰部はスリムな造形です。

フロントアーマー裏はメカニカルな裏打ちパーツが造形されています。サイドアーマー裏はシンプルでモールドは少なめ。

ファンネルポッドを前後から。表面のカバーは新規パーツですが、裏面のファンネル射出口はMGキュベレイから変わらずです。

ファンネルは脱着が可能。ボールジョイント型のポリキャップ接続で、差し込みが固めで取り付けにくいので、取付時に抑えすぎてファンネルの砲口を折ってしまわないよう注意が必要です。取り付けたファンネルは少し角度調整が可能です。

ファンネルは通常の3.0mmダボで接続できないので、射出状態はアームやアクションベースなどをうまく使ってディスプレイするようになるかと思います。

腕部。キュベレイらしいショルダーバインダーはそのままに、前腕が新規パーツでメカニカルに造形されたスタイルになっています。ハンドパーツもワイルドな巨大マニピュレーターが新造されています。

前腕はモールドの入った新規パーツによる造形。二の腕は左右挟み込みタイプですが合わせ目はモールド化されています。前腕も外装が左右挟み込みタイプですが、合わせ目は段落ちモールド化されています。前腕内部にはビームサーベル柄を格納。

サーベル柄は手前のパーツを外して脱着、サーベル刃の取り付けを行います。肘部はスリット入りのパーツで前腕がカバーされています。メタリック成型色の肘パーツが外れやすいので、強度アップなどしたほうがポージングがラクかと。

巨大マニピュレーターは鬼腕のような特殊な造形になっています。

指パーツはモナカ割ですが、合わせ目は段差のあるモールドになっています。

指各部はボールジョイント接続によって適度に可動。ただし指関節は可動しません。

ショルダーバインダーは基本的にはキュベレイと変わらず。ですが丸型のモールドはモールドが入ったメカニカルな新造パーツになっています。

バインダーは肩内部のアームとボールジョイントによってフレキシブルに展開、可動します。前後のバインダーを重ね合わせたときには上部のダボによって固定されるようになっています。

裏打ちパーツの造形は前後バインダー共に同じ形状。

脚部。全体的な造形はキュベレイから変わらずで、モールドも比較的少なめ。各部ライン型モールドは裏側からの別パーツで色分けされています。膝から下は左右挟み込みタイプですが、前側にできる合わせ目は段落ちモールド化されています。ただ、いろいろと弄っていると合わせ目が開いてくることがあるので注意が必要です。

大腿部は前後挟み込みタイプですが側面の合わせ目は段落ちモールド化されています。丸型モールドはこのキット唯一の赤いパーツ造形。脚部内部や膝アーマー裏にもモールドの入った裏打ちパーツが造形されています。

足首から下の部分。キュベレイダムド用のヒール型造形。妖艶な形状が再現されています。かかとはスリット型の造形。つま先側は裏打ちパーツでの造形となっています。

MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと。ダブルゼータにも負けないくらいの大型キットです。脚底がハイヒール型になっているため、その分大きくなっています。ちなみにMGジム・コマンドの頭頂高が18.0m、ダブルゼータガンダムの頭頂高が19.86m(全高21.11m)で、キュベレイの頭頂高は18.4m(全高18.9m)です。(MGキュベレイが手元になく、比較ができず申し訳ないですm(_ _)m)

頭部は顎引きは少しですが、首の可動によって見上げる状態はかなり広く可動します。左右へは頬と首周りの外装が干渉するのでごくわずか。

腕の可動は、ショルダーバインダーは大きく展開可能ですが、付け根部分が干渉するので水平にまでは上がりません。

肘は90度程度の可動となります。 (付け根は90度も可動しませんが、付け根のポリキャップとボールジョイントの可動が加わります。)

肩部は後方へは少しですが、前方へはまずまずスイング可能です。

胸部を少し後方に反らせることができます。僅かな可動で分かりにくいので、赤ラインを引いてみました。

腰は真横程度にまで広く回転させることができます。干渉するので360度までは回転できませんでした。

胸部は画像のように少し左右に傾けることができ、少し左右にひねる動きも可能です。

アクションベース用のマウントパーツなどは付属しておらず、台座へのディスプレイは考えられていないようです。アクションベースに付属のU字型パーツで挟んでも股間部が太くヒワってしまいます。ですがそれなりに挟めるので、これでディスプレイすればいいのかと。

前後開脚は思いの外広く可動させることができます。

膝はくの字より少し深めに可動。膝アーマーは上下可動させることができます。

足首はそれほど広くはないですが、適度に前後可動します。左右へも適度に可動。

つま先は少し可動します。こちらもわかりにくいので赤ラインを引いています。

股間部がボールジョイント接続なため、左右への開脚はごくわずか。

内股、ガニ股も共にそれなりの可動域です。

立て膝はかなり厳しい状態。ほぼ不可能です。ボリューミーな外装の影響や、ベースキットがだいぶ前の発売品なだけに、全体的な可動域はかなり控えめのキットになっていると思います。

ビームサーベル刃×2が付属。

MGキュベレイ用の余剰パーツが多数付属します。ハンドパーツが付属しませんが、それ以外のパーツが揃っているのでハンドパーツなしのキュベレイ(カラバリ)として組むことはできます。

キュベレイダムド用の水転写デカールが付属します。特徴的なマーキングになっています。

柄手前のパーツを外してサーベル刃をマウント。柄自体もしっかりと固定されているので、ポージングしても抜け落ちたりということはありません。

サーベル刃をマウントしてポージング。大きいキットなので重量感と迫力があります。

指が曲がらないですし、武器保持用ハンドパーツが付属しないので、基本的にはサーベル柄を外して保持させることはできません。ですがそれなりに添えて持たせるようなことはできました。

では適当に何枚かどうぞ。

 

以上です。可動域や各部強度はお世辞にもいいとは言えず、緩かったり外れたりディスプレイしにくかったりと、どうしても不満を感じてしまうところはあります。ですがキュベレイらしい造形や新規パーツのメカニカル感、妖艶な造形などはなかなか楽しめますし、キットサイズも大きいのでポージングすると圧倒される部分もあって好感が持てます。

造形がいいのでアクションポーズも映えますし、ダークなカラーリングも特徴的。ワイルドな巨大マニピュレーターも存在感があって、一味違ったキュベレイとして楽しめる、面白いキットになっていました。

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3 件のコメントがあります。

  1. 匿名

    on 2018年11月19日 at 02:21 - 返信

    >モノアイはクリアーパーツにシールを貼るだけのシンプル構造。

    モノアイの「モノ」ってギリシャ語由来の英語連結系で「単一」という意味だからな?

    ザクのモノアイってのは目が一つだからだぞ。

    シールに目ン玉が2つあるんだからツインアイが正解だ!

    • nori

      on 2018年11月19日 at 02:51 - 返信

      コメントありがとうございます!
      ご指摘感謝ですm(_ _)m
      ウィキに「イラストや劇中の作画によって、頭部のカメラアイが単数であったり複数認められたりと一定しない。」と記載があったので、『カメラアイ』に修正しておきました。
      ご了承下さいませm(_ _)m

  2. アンコモン弁護士

    on 2018年11月19日 at 07:45 - 返信

    アイン〇様専用機ぽいと思った。(喝采せよ!)

    古いキットを出す時に必ずついて回る関節強度問題
    ポリキャップだけ改良したキットとかあってもいいんじゃないかな?

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