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MG ガンダムバルバトス用 拡張パーツセット レビュー

今回は、MG 1/100 ガンダムバルバトス用 拡張パーツセットのレビューをご紹介します!

MG ガンダムバルバトス用 拡張パーツセットは、MG ガンダムバルバトス(別売り)と組み合わせることで『ガンダムバルバトス第1・第2・第3・第5形態、第5形態地上戦仕様、第6形態』が再現できる、武装類とオプションパーツの1/100スケールモデル拡張セットです。新規造形で再現された各形態ごとの装甲や武装の他、1/100サイズのモビルワーカー、新規デザインの水転写式デカールが付属しています。価格は3,410円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

ストーリーの進行に応じて各種兵装を換装させていったガンダムバルバトス。各形態への換装用パーツ『ガンダムバルバトス用 拡張パーツセット』がMGでキット化されました。MGガンダムバルバトスと組み合わせることで、第1形態~第6形態(第4形態を除く)までの各形態が再現可能なキットになっています。

説明書には『未組み立てのMGガンダムバルバトス(別売り)が必要』、『完成しているものには取り付けられません』と記載。一旦組んだ状態だと分解が難しいので、未組み立てのものが推奨されています。自分は完成済みのものを組み換えてレビューしていますが、各部を換装する場合はパーツ分割時に破損させないように注意が必要です。

第1形態~第6形態(第4形態を除く)までの各部パーツが付属しています。

専用の水転写デカールが付属。鉄華団やCGSのロゴマークだけでなくギャラルホルンやボードウィン家のエンブレム、弾痕などが付属し、1/100や1/144などに流用できそうな使い勝手の良いものになっています。

ラバーシールが付属。ハイヒール型のソール部足裏に貼ることで、キットを自立させても滑りにくいような仕様になっています。

各形態を確認したい場合は以下のリンクからどうぞ。

第1形態
第2形態
第3形態
第5形態
第5形態(地上戦仕様)
第6形態
・モビルワーカー

■第1形態

まずは第1形態から換装させていきます。

第1形態用の換装パーツ。左腕のガントレットや装甲パーツが付属しています。

MGガンダムバルバトス(以下、通常版)を組み換えて第1形態に。ショルダーアーマーをパージし、左腕部を付属の第1形態用パーツに組み換えることで再現が可能です。MGガンダムバルバトスの各部可動域については、下記のリンクからMGガンダムバルバトスのレビューをご参考くださいm(_ _)m

⇒MG ガンダムバルバトス レビュー

火星の砂漠で発見された当初の姿で、左腕にガントレットや別機体の装甲を装備した形態になります。

左腕部。細部までパーツ分割され、複数パーツの組み合わせによって各部の合わせ目はモールド化されています。パーツによる色分け再現度も高く、モールドも細かく入っています。

ガントレット裏もモールド入りの裏打ちパーツが造形。ガントレットは接続ダボが浅めで比較的ぽろりしやすいので注意が必要です。

左腕部は前腕全体が装甲で覆われていますが、特に干渉はなく、通常版(第4形態)と比べても肘の可動域はほとんど同じです。

ただし肘を覆う装甲が前腕と共に可動するため、肘を曲げた状態だとシリンダーシャフトが露出するスタイルになっています。

第1話などでの格納、整備シーンっぽく再現。

ショルダアーマーがないので肩の可動に余裕があります。MGガンダムバルバトスは指パーツに多少劣化が見られ、外れやすくなっていたので、武装類の保持が少し難しかったです。

■第2形態

続いて第2形態です。

第2形態用の換装パーツです。第1形態と共通の左腕部装甲パーツに加え、ブルーにカラーリングされたグレイズの肩装甲が付属しています。

MGガンダムバルバトスを組み換えて第2形態に。第1形態にショルダーアーマーを組み付けることで再現が可能です。

鉄華団が宇宙へ上がる際に施された形態で、肩にブルーの装甲が追加されたことで、第1形態よりもヒロイックさや丈夫さが増したようになっています。

ショルダーアーマーは表面にモールドが造形。合わせ目は色分けパーツの境目にくるようになっています。通常版(第4形態)と組み合わせ方は同じで、前後から挟み込んで固定するのでぽろりはありません。

腕は水平程度までの可動となり、ショルダーアーマーなしの状態よりもやや可動域が狭まるようです。ですがそれほど気にするほどではないかなと。これ以上上げるとショルダーアーマーが外れる場合があるので注意が必要です。

動き自体は第1形態とそんなに変わらないので、ポージングも特に不自由さはありません。サクサクとポーズを再現することができます。

劇中では滑腔砲を装備して宇宙をかけるシーンが多かったですが、バックパックのアームにヘタれが見られるのと、グリップの指パーツが外れやすくなっているので滑腔砲の保持には少しストレスを感じました。

■第3形態

次に第3形態です。

第3形態用の換装パーツです。左腕部パーツとショルダーアーマーは第1形態、第2形態とそれぞれ共通。第3形態用にワイヤークローが付属しています。ワイヤークロー射出用のリード線とジョイントパーツも付属。

MGガンダムバルバトスを組み換えて第3形態に。第2形態から一部前腕パーツを外してワイヤークローを組み付けることで再現が可能です。

タービンズ百錬との戦闘時の姿で、左腕部にシュヴァルベ・グレイズから鹵獲したワイヤークローを装備した状態になります。

左腕部。二の腕と前腕の装甲は第1形態から変わらず。外側にワイヤークローが増設されています。

ワイヤークローはクロー刃が開閉可能。1/100シュヴァルベ・グレイズのものとは違い、少しシャープで密度感のある作りになっています。

第2形態に比べて少し重武装化していますが、可動などに不自由さはなく、第2形態と同じくポージングさせやすいです。

ワイヤークロー射出時は付け根にジョイントパーツを取り付け、リード線を差し込んで再現します。

リード線はやや太めでそこそこ強度があるので、あまり刃先が垂れることなくポーズを取らせることができます。

■第5形態

第5形態です。

第5形態用の換装パーツです。胸部リアクティブアーマー、腕部増加装甲、腰部フライトユニットなどが付属しています。

MGガンダムバルバトスを組み換えて第5形態に。第3形態までとは武装類が異なるため、第3形態から組み換えるよりも通常版(第4形態)から組み換えるほうが換装させやすいかと。

地上への降下作戦前、ガンダムキマリスとの戦闘用に換装した姿になります。シュヴァルベ・グレイズから鹵獲した腰部フライトユニットやモンターク商会から提供された対キマリス用のリアクティブアーマー、前腕の増加装甲を装備。第3形態からスタイルが大幅に変化し、胸部や腰部などに存在感のある武装が備わっています。

胸部のリアクティブアーマーは上下挟み込みタイプ。色分けはなくシンプルなカラーリングで、適度にモールドが造形されています。

上下2枚パーツ構成で、通常版の胸部に挟み込むだけで装備が可能です。

腕部には増加装甲を装備。第1形態の装甲とは異なり、二の腕や肘左右の装甲などは第4形態のものが使用されています。青いガントレット(シールド?)も形状が変化し、全体的に厚みのある作りに仕上がっています。

肘には特徴的な迫撃砲を装備。

追撃砲は前方に向け、スライド展開させることができます。

腰部フライトユニット。リアアーマーからフレキシブルアームを介して左右に配置されています。

フレキシブルアームは複数パーツの組み合わせによって各部が細かく可動。

リアアーマーとは1ダボ接続ですが、固定強度はまずまずあるのでぽろりの心配はなさそうです。

フライトユニットのスラスター。シンプルな配色ですがモールドも適度に入っていて見栄えは良さそうです。ただ、裏面には肉抜き穴があるのでその点は少しもったいなく感じますね。

下部のダークグレーの装甲は展開が可能です。

腕部の装甲が少し太めで少し干渉しやすそうですが、肘はV字程度まで曲げることができます。腰も干渉なく360度回転が可能。肘の追撃砲と腰のフライトユニットが干渉する場合があるので注意が必要です。

重武装型なのでやや干渉しがちですが、ある程度のポーズはできますし、ディスプレイさせても厚みのある装甲には迫力が感じられます。

■第5形態(地上戦仕様)

続いて第5形態の地上戦仕様です。

第5形態(地上戦仕様)用の換装パーツです。前腕の一部装甲は第5形態と共通ですが、前腕の170mm機関砲、ハイヒール型のソール部パーツ、レンチメイスが付属しています。

第5形態(地上戦仕様)。通常版(第4形態)から前腕を組み換えて170mm機関砲を装備。ソール部は通常版のものを分解し、つま先とかかとを組み換えることで再現可能です。

第5形態と比べて胸部リアクティブアーマーや背部フライトユニットはなく、前腕には追撃砲に変わって170mm機関砲が造形されています。ソールにはハイヒール型に変化し、全体的にスマートな印象に。

腕部は第5形態の追撃砲を省いた状態から、別途170mm機関砲やマガジンなどのパーツを組み合わせたものを前腕に装備しています。それ以外の腕部装甲は第5形態と共通。

170mm機関砲は細部まで細かく造形されています。各部の合わせ目もすべて段落ちモールド化。

砲口は伸縮が可能。内側に浅めのレバーが造形されています。

ソール部はハイヒール状の装甲が新造されています。部分的に浮き気味になりますが、自立は可能です。クネッとなりやすいので安定しているとは言えないかも。足裏にはラバーシールを貼るようになっているので、滑って脚が開いたりすることはないので自立に不安はありません。

ソール部には内部フレームが造形。

レンチメイス。内部に特殊チェーンソーを備えた大型特殊メイスになります。マスターグレードらしい作り込まれた構造になっています。

内外パーツで構成されていて部分的な色分けもパーツによって再現。グリップ周りなど各部にできる合わせ目も段落ちモールド化されています。

上部の装甲をスライドさせることでチェーンソー刃が露出。

開閉部分の内部。チェーンソー刃もしっかりとした造形が再現されています。

グリップを引くことで先端部の装甲が開閉します。

レンチメイスはかなりの重量があるので、劣化でヘタれている指パーツだとハンドパーツから抜けてしまって保持が難しいです。購入から時間が経っているバルバトスと組み合わせる場合は予め補強しておいたほうが良さそうです。

両手持ちも前腕のガントレットや補強した指パーツが外れやすいので、打撃系のきれいなポーズを再現するのはかなり難易度が高いです。レンチメイスを接地させて自然なポーズでディスプレイさせるのが無難かと。

■第6形態

第6形態です。

第6形態用の換装パーツです。前腕の装甲やハイヒール状のソール部、前腕の170mm機関砲、レンチメイスは第5形態(地上戦仕様)と共通です。第6形態用として、胸部肩部の増加装甲、腰のブースターユニットが付属しています。

第5形態(地上戦仕様)からショルダーアーマーを組み換え、胸部増加装甲を取り付けます。腰部にはブースターユニットを装備。

キマリストルーパーとのバトルなど、エドモントンでの決戦時の形態になります。胸部に増加装甲、肩部にはグレイズリッター用の増加装甲を装備し、腰部には機動性能を上げるためのブースターユニットを装備した形態。

胸部増加装甲。エアインテークのような部分もパーツで色分けされています。

正面から装甲を被せ、上から外装パーツを取り付けるだけの簡単装備。ですが通常版の胸部に引っかけてしっかりと固定されるので強度は高めです。多少顎と干渉しやすいので、頭部を動かしていると顎の赤いパーツが外れることもあるかも。

肩部装甲。グレイズリッター用のものを換装し、前後左右に装甲を纏った印象的な装甲パーツになります。1/100のガンダムバルバトス第6形態のものとは異なり、側面の装甲もパーツによってきっちりと色分けされています。

各部の装甲は展開が可能。裏面にはモールドや別パーツによるスラスターも造形されています。

外側の装甲は付け根が少しスイング可動します。

腰部にはサイドアーマーの代わりにブースターユニットを装備。

ブースターユニットはシンプルなダークグレー成型色ですが、一部がライトグレー成型色パーツで色分けされています。表面にはモールドも細かく造形。

挟み込みタイプですが、側面の合わせ目はモールド化されています。

アームは2箇所の可動部によってフレキシブルに可動します。

下部の装甲は展開可能。内側は肉抜き穴っぽい作りです。

肩に増加装甲を装備していますが、外側の装甲が展開したり構造的に腕部が干渉しないようになっているので、通常版(第4形態)などと変わらず広く腕を上げることができます。

バックパックにジョイントパーツを取り付けることで、レンチメイスをマウントさせることができます。多少背部に比重がかかりますが、自立は問題なく可能です。

指パーツなどがバラけやすいので、レンチメイスを使ったポージングにはかなり苦労しました;レンチメイスを使ってポーズを取りたい場合は各部の補強をしたほうがいいと思いますが、補強する場合は補強しすぎてダボをねじ切ったりしないように注意も必要です。

オルガ・イツカフィギュア。拳を上げたポーズで、MGガンダムバルバトスに付属している三日月・オーガスフィギュアと組み合わせることで、OPなどのシーンを再現することができます。

■モビルワーカー

ラストはモビルワーカーです。

各部に細かいモールドが入るなど、リアルでメカニカルな作りになっています。こちらは上部にもシートが造形された指揮官機仕様。左右に30mmマシンガンを装備させています。(30mmマシンガンのはめ込みが甘いですね;)

裏面はガッツリとした肉抜き穴があります。

30mmマシンガンは上下に可動し、上部装甲は少し左右に振ることができます。

コックピットハッチは開閉可能で、内部にはMGガンダムバルバトスに付属している三日月オーガスフィギュアを格納することができます。

一般機仕様の上部パーツや左右ミサイルランチャーも付属し、組み換えることで一般機仕様のモビルワーカーも再現可能です。ミサイルランチャーは1個パーツ構成で裏面には肉抜き穴があります。

特に3.0mm穴が空いているわけではなく説明書にも記載はないですが、中央の穴に3.0mm軸を差し込めば固定され、浮かせた状態でのディスプレイもできるみたいでした。

劇中シーンのようにバルバトスの脇に添えると、バルバトス実物の大きさを感じるような演出ができそうです。

適当に何枚かどうぞ。

胸部や肩部装甲を外すことで、ラストバトル時の形態も再現可能です。

以上です。MGらしく各形態の各部装甲の作りはリアルで細かく、MGガンダムバルバトス本体と組み合わせても十分な作りになっていますし、ギミックも十分で楽しみは多いです。完成済みのバルバトスを使っても組み換えがそこまで難しくはないですし、組み換えて各形態を楽しむにも遊びごたえがあって満足度は高いですね。

欠点的には、レンチメイスが複雑な構成なこともあって、指組み換え式のMGバルバトスにおいてはかなり保持が難しい状態。すぐに指パーツが外れたり前腕のガントレットが外れたりするので、ポージングはかなり厳しいものとなりそうです。おとなしく接地させつつ、手を添えて立たせたポーズなどにしておくほうがよさそうです。それと部分的に肉抜き穴があるのもちょっと気になる部分ではありますね。

モビルワーカーもモールドが細かく造形されて見た目もよく、コックピットの開閉ギミックや一般機と隊長機への組み換えなど気が利いている部分が多いです。劇中の様々なシーンのバルバトスが再現できるので、本体と合わせてバルバトスのすべての形態を楽しみ尽くすのもいいですね。

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2 件のコメントがあります。

  1. リラくん

    on 2020年10月20日 at 00:05 - 返信

    第5地上型以降の再現には、パーツの破損を考慮して説明書の記載通りに未組立てのバルバトスを使用した方がいいかもですね。

    自分は、到着前にハイヒール用に購入しておいた物を組み立て中です。

    • nori

      on 2020年11月4日 at 23:20 - 返信

      コメントありがとうございます!
      確かに第5形態(地上戦仕様)以下はソール部など組み換える箇所が多いですし、未組立てのキットを用意しておくほうが良さそうですね。
      それだけで第1~第5形態(ノーマル)と第5(地上戦仕様)、第6形態、最終形態それぞれが分けて楽しめるのはいいですね。
      第6形態の状態で残しておきたいというのもありますし。

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