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HGCE ストライクルージュ レビュー

今回は、 2014年3月に発売されたHGCE 1/144 MBF-02+AQM/E-X01 ストライクルージュのレビューをご紹介します!

HGCE ストライクルージュは、『機動戦士ガンダムSEED』他に登場するMS「MBF-02+AQM/E-X01 ストライクルージュ」の1/144スケールモデルキットです。特徴的なルージュカラーを成形色で再現。着脱式のエールストライカーユニットの他、ビームライフルやシールドといった多彩な装備が付属するキットになっています。価格は1,540円(税込み)です。

中破したストライクの改修・修復時に製造した予備パーツを使って作り上げたデッドコピーで、劇中ではカガリ・ユラ・アスハが搭乗。第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦で出撃した他、DESTINYではオーブ軍説得にも尽力した機体「MBF-02+AQM/E-X01 ストライクルージュ」がHGCEでキット化

2014年2月に発売されたHGCEエールストライクガンダムのカラバリキットで、色味が異なる頭部アンテナや腹部、ソール部、シールドなどのパーツが別途追加されています。その他、ストライクルージュ用の新規マーキングシールが付属。※内部・関節パーツはHGBFビルドストライクガンダムフルパッケージからの流用。

成形色は赤みを帯びたホワイトを基調に、各部にレッドやピンクを配色。その他、背部エールストライカーはブラックやイエロー、内部や関節、GAT-Xフレーム、武装類はグレー成型色での再現となっています。

ホイルシールは頭部センサー類や対ビームシールドの一部、エールストライカーのウイングを補いますが多くはありません。塗装は頬のダクトや足裏、アーマーシュナイダーなどを塗り分ける必要がありますが多くはありません。素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。

エールストライカーのブラックと内部・関節パーツなどに使用されているグレー成型色パーツはKPS素材。ABSは不使用なので、塗装やスミ入れをする場合も破損を気にせず安心して取り組めそうです。

ポリキャップはPC-002を使用。関節各部に組み込み、すべて使い切ります。肘はKPSのみ、膝はポリキャップとKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。背部にエールストライカーを装備しているため、やや後方に負荷がかかりますが、関節強度が高いので問題なく自立させることができます。

■付属品

57mm高エネルギービームライフル、対ビームシールド、アーマーシュナイダー✕2、ビームサーベル刃✕2が付属。

カラバリ用の余剰パーツやHGBFビルドストライクガンダム用のパーツが余剰で付属します。

専用のマーキングシールが付属。カガリ・ユラ・アスハのパーソナルマークが収録されています。獅子と百合のイラストが印象的。これは父ウズミ・ナラ・アスハにちなんでのものとのこと。

■各部形状

HGCEストライクルージュの各部を見ていきます。

まずは背部のエールストライカーを外した素体の状態で全身から。形状自体はストライクガンダムと同じ。HGCEのフォーマットでスタイリッシュ且つメカニカルに造形されています。ルージュの赤を基調としたカラーリングが印象的ですし、部分的に露出するフレームが良い味を出していますね。

■頭部

頭部。ストライクらしい4本アンテナが特徴的。デザインにまとまりがありますし、造形バランスも完璧。主役機らしいイケメンフェイスに仕上がっています。左右のダクトやイーゲルシュテルンはグレーに塗り分けが必要。

メット部は前後の組み合わせで側頭部に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合はフェイスパーツの後ハメが必要。とさか前後のセンサーはグリーンのシールでの色分けです。

ツインアイは赤いパーツにシールを貼っての色分けです。

■胴体部

胸部・腹部。モールドは少なめですが、エッジの効いた装甲とグレーのGAT-Xフレームが印象的に造形。メカニカルさが強調されています。赤いルージュカラーも良いですね。

首、肩ともにポリキャップ仕様。首はダブルボールジョイントでフレキシブルに可動します。肩は前方に展開可能。

腰部。こちらもエッジが効いていますが、程よくお洒落にデザインされています。各部ダクトはグレーに塗り分けが必要。

腰アーマー裏は特にモールドはなく簡易的な造り。ふちに深さがあるので、裏打ちパーツの自作などはしやすそうですね。

■腕部

腕部。こちらもエッジが効いた装甲が造形。適度にメカニカルで味のあるデザインになっています。ショルダーアーマーのフレームや上部のラッチも特徴的。

腕部には簡単な内部フレームが造形。

上腕は筒型パーツで合わせ目はなし。前腕は前後の組み合わせですが合わせ目ができない構造になっています。HGなのでENTRY GRADEに比べて肘関節の造りが細かめ。

ショルダーアーマー。フレームの前後から白い外装を被せる構造で合わせ目はモールド化。上部ラッチの展開ギミックなどはありません。

■脚部

脚部。細身ながらも人体らしい丸みのあるデザインで造形。膝から下はグレーのフレームが多めでメカニカルさも強調されています。

脚部にも簡単な内部フレームが造形されています。

大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目はモールドっぽく造形。膝から下はグレーのフレームが左右の組み合わせで前後の一部に合わせ目ができます。白い装甲も後部に少し合わせ目ができる構造。合わせ目を消す場合は複雑な後ハメ加工が必要そう。

ソール部。程よくメカニカルで良いですが、足裏はつま先の多くが肉抜き穴です。土踏まずのスラスター周りはグレーに塗り分けが必要。

■バックパック(エールストライカー)

背部に装備するエールストライカー。大気圏内外での高機動戦闘を目的として開発されたストライカーです。汎用性が高く、ビームサーベル搭載によって格闘能力も向上しているとのこと。各部ともパーツで細かく色分けされているため、ほぼ塗装の必要はありません。

エールストライカー基部。厚みのある装甲と後部中央のスタビライザー、左右のウイングやサーベルホルダーで構成されています。前面のダクトは赤いパーツでの色分け。

基部は簡単な上下の組み合わせで側面に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合はウイングや赤いダクトパーツの後ハメが必要。

白いスタビライザー部分は左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。こちらは細かく分解できるため、合わせ目消しはラク。スラスター内部にはメカニカルなモールドがデザインされています。メタリック調に塗り分けると映えそうですね。

ウイングは簡単な1個パーツ構成。黒いパーツに赤いシールを貼って色分けします。シールは端が浮きやすいので注意が必要。

下部のスラスターユニット。側面にダクト、上下に赤いフィンを持つ特徴的なユニットになっています。フィンは上が短く下が長いので組み間違えないように注意です。

黒い装甲部分は左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合は赤いフィンの後ハメが必要。

こちらも後部スラスター内部にはメカニカルなモールドが造形。ぜひ塗り分けてメカニカルさを強調させたいところです。

ウイングは上下に可動。下げることで駐機状態を再現することができます。

下部のスラスターユニットは上下に可動。ポリキャップではなくKPSパーツ接続なので、適度に強度があって劣化しにくい構造になっています。

左右にも可動。表情を変化させることができます。

ストライクガンダムとエールストライカーとは1ダボ接続ですが、グレーのフレームに黒いジョイントパーツを差し込むため、しっかりと固定されて外れにくいです。

ジョイントパーツは脱着が可能。スタビライザーの角穴を含め、他キットのパーツと組み合わせてパーフェクトストライクガンダムを再現するための構造になっているのかなと思います。

オプションパーツセット ガンプラ 01(別売り)とオプションパーツセット ガンプラ 02(別売り)のパーツを組み合わせることで、パーフェクトストライクガンダムを再現することができます。関節強度が高いので、背部にマルチプルアサルトストライカーを装備してもラクに自立してくれます。

その他、HG ウィンダム&ダガーL用 拡張セットのマルチランチャーパックや対艦用装備「ドッペルホルン連装無反動砲」も装備可能です。

HGウィンダムに付属しているジェットストライカーも装備可能。ストライクノワールのノワールストライカーも装備させることができます。

■他キットとの比較

HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)、HGUCνガンダム(ファンネルなし)と並べて大きさを確認。RX-78-2ガンダムと同等程度の大きさです。比較的小柄なので、νガンダムの大きさが際立って見えますね。ちなみにストライクルージュの全高は17.72m。

ベースのHGCEエールストライクガンダムと並べて。形状は全く同じですが、カラーリングが違っているため、印象も少し違っていますね。背部のエールストライカーはスタビライザー以外カラーリングも同じです。

素体をENTRY GRADEストライクルージュ(ガンプラ入りラウンドBOXに付属)と並べて。造形やプロポーションはほとんど同じですが、構造やカラーリングがだいぶ違っています。ENTRY GRADEのほうが色味が濃いですね。

HG SEEDのストライクルージュ+I.W.S.Pと並べて比較。HG SEEDとHGCEではプロポーションが全く違っています。カラーリングもかなり違って、HG SEEDは色が濃いめ。

HG SEEDのI.W.S.PとHGCEのエールストライカーは交換が可能。シールド用ジョイントパーツを使用すれば、ガトリングシールドも装備させることができます。HGCEでI.W.S.Pはキット化されていないので、改造なしで装備できるのはありがたいですね。

■各部可動域

形状が全く同じなので、各部可動域もHGCEストライクガンダムと全く同じ。頭部は幅広く上下しますし、腕はY字程度まで上げることができます。肘は2重関節で完全に曲げることが可能。

腰は少し干渉しますが、360度回転させることができます。膝も2重関節で深くまで曲げることが可能。立膝もきれいな姿勢で再現することができます。

 

左右への開脚も水平程度まで幅広く展開可能。干渉でサイドアーマーがやや外れやすいので開き過ぎに注意です。足首は45度程度まで広めに可動。こちらもアンクルアーマーが少し外れやすいかなという感じ。

各部ともかなり幅広く可動しますし、ポージングの自由度が高く柔軟。強度も程よくあるので、ほとんどストレスなくポージングが楽しめそうです。さすが主役キットのカラバリ。質の高い可動を見せてくれますね。

ちなみにHG SEEDとENTRY GRADEのストライクルージュの可動域はこんな感じ。ENTRY GRADEもなかなかですが、HGCEが一番可動が柔軟です。レトロ感や味を楽しむならHG SEED、サクッと組み立てやポージングディスプレイを楽しむならENTRY GRADE、あらゆる面で高水準を目指すならHGCEといった感じ。

■武装類

57mm高エネルギービームライフル。ストライクと同型のビームライフルで、ストライクルージュの主兵装になります。本機唯一の射撃兵器として多用された他、M1アストレイの71式ビームライフルの開発にも影響を与えたとのこと。

本体部分は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。フラットな面が多いですが、合わせ目を消す場合は凹凸部分のモールドを落とさないように注意です。銃口やセンサーは別パーツ化されているので塗り分けても面白そう。

フォアグリップは左右にスイングします。

対ビームシールド。M1アストレイと同タイプのシールドになります。表面に対ビームコーティングが施されている他、実体弾/ビーム兵器双方に高い防御力を発揮するとのこと。上部の白いフレーム部分はシールでの色分けです。

裏面にはメカニカルなモールドが造形。グリップはモールドのみの造形となっています。一部肉抜き穴あり。ジョイントパーツはロールや上下に可動します。KPSパーツ接続で強度が高め。

■ポージング

一通り武装して。

高エネルギービームライフルはハンドパーツでグリップを握らせて保持します。トリガーに指を添えないタイプ。ダボ固定ではないですが、グリップに太さがあるのでふらつくことなく安定した保持が可能です。

やはり主人公機と同形状ということもあって簡単なポーズでもかなり格好良く映りますね。造形美が計算し尽くされたような形状。細身でスタイリッシュながらも、背部エールストライカーを装備していることで重厚感が出ています。

グリップが左右にスイングしますし、肩も適度に前方に展開するので、高エネルギービームライフルの両手持ちは余裕を持って保持させることができます。両手持ちした状態で腕を上下に動かすことも可能。

対ビームシールドはジョイントパーツを介して前腕に組み付け可能。1ダボでしっかりと固定できるので安定した保持が可能です。多少シールド上部とショルダーアーマーが干渉するので、うまく避けるようにしてポーズを取らせます。

ジョイントパーツを組み替えることで側面と後面に配置可能。

エールストライカーのスラスター類がメカメカしく、背面からのビューもなかなか見応えがあります。

足首が深く曲がるので、エールストライカーを装備した状態でもしっかりと自立してくれます。

ビームサーベル刃はクリアピンク成形色での再現。ブラックライトには反応しませんでした。

ビームサーベル柄はハンドパーツ穴と同じくらいの太さがありますが、やや固定が甘く、角度によってはスルッと抜ける場合もあるので注意です。

二刀流も様になりますね。

アーマーシュナイダーはグリップをハンドパーツに差し込むだけで保持が可能。柄が太めなのでハンドパーツから抜けることもないですし、軽武装なのでポージングの自由度も高いです。

おそらくルージュは使用していないと思いますが、SEED冒頭のストライクのような軽快なポーズを再現することができます。グレー成型色のみでの再現なので、刃の部分をシルバーに塗り分けが必要です。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。主人公機と同形状で完成度が高く、簡単なポーズを付けるだけでも十分な格好良さを味わうことができます。可動強度も高いですし、ポージングの自由度も高いというあらゆる面で落ち度のないキット。赤を基調としたルージュカラーもこの機体デザインととてもよく合っていますし、カラバリ以上の良さを感じさせますね。

気になる点はほとんどないですが、あえて言うなら部分的な合わせ目とシールでの色分け箇所かなと。そんなに目立つわけではないですが、最新のキットであれば合わせ目のない構造になっていたと思いますし、ウイングやシールドのシール色分け箇所もパーツで色分けされていたかなと思います。

これまでに発売されている様々なストライカーパックが装着できるのも魅力ですし、ルージュ版のパーフェクトストライクガンダムなどが再現できるのも嬉しいところ。改めてHGCEストライクガンダムの良さを再認識してみるのも良いですし、今だからできるカスタマイズを楽しんでみるのも良いのではないでしょうか。

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