今回は、2004年5月に発売されたHG 1/144 ストライクルージュ+I.W.S.P.のレビューをご紹介します!
HG ストライクルージュ+I.W.S.P.は、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するMS『ストライクルージュ』のI.W.S.P.装備仕様1/144スケールモデルキットです。ガンダムSEED MSVで設定された統合兵装ストライカーパックのI.W.S.P.を新規造形で、ストライクガンダムのデッドコピーであるカガリ・ユラ・アスハ搭乗機カラーが淡いルージュで再現されています。価格は1,650円(税込み)です。
2002年11月に発売されたHGエールストライクガンダム(以下、エールストライク)をベースに、ストライクガンダム本体をレッドや淡いピンク成型色で再現。背部には新規造形のI.W.S.P.を装備したキットになっています。I.W.S.P.は統合兵装ストライカーパック (Integrated Weapons Striker Pack) の略称。
成型色は胸部、腹部周りが赤や濃いピンクで、四肢などの外装は淡いピンクになっています。関節はエールストライクと同じグレー成型色で、新規造形のI.W.S.P.はグレーやホワイト成型色で再現されています。I.W.S.P.のウイングや115mmレールガンの一部はシールでの色分けとなります。
ポリキャップ(PC-123プラス)を各部に使用し、各部強度は高めです。背部にI.W.S.P.を背負っていますが、前後への比重バランスは安定していて自立に影響はありません。安定した自立が可能です。
俯瞰。
本体部分はエールストライクと同じ形状なので各部を簡単に見ていきます。I.W.S.P.は外しています。
頭部。メット部を淡いピンク、アンテナを濃いピンクの成型色でまとめられ、通常とは異なる赤めのカラーリングになっています。ツインアイはくまどりまでシールで色分け。
胴体部。こちらも胸部が赤、腹部が濃いめのピンク、腹部が淡いピンクで再現されています。本来のトリコロールカラーとは異なるカラーリングで通常のガンダムタイプとは少し違った印象に。エールストライクにあったシールでの色分けはありません。
腰アーマー裏にモールドは造形されていません。
股間部のボールジョイント軸が簡単に破損してしまったので、真鍮を埋め込んで補強しました;
腕部。全体的に淡いピンクでまとめられています。二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右挟み込みタイプで合わせ目ができます。肘が分離可能なので合わせ目消しはラクなタイプ。
ショルダーアーマーは挟み込みタイプですが、合わせ目が端にくるようになっています。
脚部。こちらも全体的に淡いピンクで再現されていますが、グレーのフレームパーツを交えたストライクガンダムならではの色分けになっています。ソールは濃い目のピンクでの色分け。
大腿部は左右挟み込みタイプで中央に合わせ目ができます。膝から下はスネや後部に、グレーの部分も後部に合わせ目ができるようになっています。膝から分離可能ですが、きっちりと色分けする場合はマスキング塗装など細かい作業が必要そうです。足裏はモールド入りのパーツで蓋をするので肉抜き穴はありません。
I.W.S.P.はエールストライクなどと同じく、背部のポリキャップによる1穴接続。
I.W.S.P.。左右に伸びる幅広のウイングと前面に伸びる長い砲身の115mmレールガン、レールガン下部にマウントされた105mm単装砲、下部に2本マウントされた9.1メートル対艦刀などを装備した複合ユニットです。複数パーツによって細かく造形されています。
I.W.S.P.をいろんな角度から。
115mmレールガン。砲身部分は左右挟み込みタイプで上下に合わせ目ができます。上部は白いシールで幅広く色分けしています。シールが大きいのと曲部なので、劣化などによって剥がれやすくなってくるので注意です。レールガンは付け根がポリキャップ接続で、斜め45度くらいまで上げることができます。
砲身は左右にも展開が可能。上部のの高精度照準センサーは白成型色なので、周りをグレーで塗り分ける必要があります。
後部のスラスターは少し上下可動します。スラスター内部はグレーに塗り分けが必要です。
上部の大きめウイングは上部を白いシールで色分けします。下部は色分けされていないので、白く塗り分ける必要があります。
上部の垂直尾翼も一部白いシールでの色分けです。左右にまたがってシールを貼り付けるので、こちらもやや剥がれやすかったりするので注意です。大きめウイングの付け根にはエンジンが造形されています。
エンジン後部は2基のバーニアが造形。特に可動箇所はありません。
下部のウイングは上下に可動します。こちらも一部が白いシールでの色分けで、上下1枚シールを貼り付けるので剥がれやすかったりします。
レールガン下部に造形された105mm単装砲。シンプルな作りですが、砲口は開口されています。
下部には2本の9.1メートル対艦刀を装備しています。鞘は筒型ではなくコの字型。対艦刀をラクに引き抜くことができますが、干渉しやすいので塗装する場合は擦れや剥げに注意が必要です。
対艦刀は簡単な1個パーツ構成。グリップはグレーに、付け根は赤に塗り分ける必要があります。
ストライクルージュ本体の可動域はHGエールストライクガンダムと同じなので、可動域や詳細を確認したい場合は下記のリンクからHGエールストライクガンダムのレビューをご参考くださいm(_ _)m
コンバインドシールド、対ビームシールド、57mm高エネルギービームライフル、ビームブーメラン用のビーム刃が付属。ビーム・サーベルは付属しません。
カガリ・ユラ・アスハのパーソナルマークが入ったマーキングシールが付属します。
コンバインドシールド。30mm6銃身ガトリング砲とビームブーメランが一体化している実態盾になります。赤い外装は縁を白く、内側のモールド類をグレーに塗り分ける必要があります。
ガトリング砲は筒状パーツの組み合わせで合わせ目はありません。
裏面のグリップは可動式。
シールド表面のビームブーメランは脱着が可能。ブーメランの付け根グレー部分は左右挟み込みタイプで合わせ目ができます。
付属のビーム刃が取付可能。
対ビームシールド。形状はエールストライクに付属しているものと同じですが、ストライクルージュに合わせて濃いめピンクと淡めピンク成型色になっています。
57mm高エネルギービームライフル。こちらはエールストライクと形状も成型色も同じです。
フォアグリップは可動式。左右挟み込みタイプで上下に合わせ目ができます。
57mm高エネルギービームライフルとコンバインドシールドを装備して。57mm高エネルギービームライフルは通常のエールストライクと同じく遊びが多いです。抜け落ちることはないですが、多少ポージングで位置が定まりにくいかも。コンバインドシールドは通常のシールドと同じく前腕に挟み込み、グリップを握らせての保持となります。しっかりと固定されるのでラクに取り回しが可能。
HGエールストライクガンダムと並べて。I.W.S.P.のウイングが横に長く、全体的に存在感があります。成型色もルージュカラーで印象がだいぶ違って見えますね。
双方を組み換えればストライクガンダムのI.W.S.P.装備型も再現可能ですし、
劇中に登場したエールストライカー装備のストライクルージュも再現可能です。
重装備仕様なので、簡単なポーズでもかっこよく決まります。羽根ものはだいたいかっこよく映りますよね。
旧キットなので可動域は広くないですが、造形で補ってくれています。コンバインドシールドは背部のウイングなどと干渉しやすいので注意です。
ビームブーメランをぶん投げる演出も可能です。
レールガンを構えて。平手が欲しいところです;
9.1メートル対艦刀を装備して。グリップが細いので、ハンドパーツからやや抜けやすいです。武装類が多いので、いろんなポーズが再現出来ていいですね。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。重装備仕様なので、簡単なポーズでも様になる演出が可能です。なので特にポージングに凝らなくてもラクにかっこいいポーズでディスプレイできるのがいいですね。旧ストライクガンダムがベースですが、I.W.S.P.があるからか、ポージングさせてもそんなに古さを感じさせないような気がします。
欠点的にはやはりHGCEなどに比べると可動域が狭く、派手なポージングをさせるのは難しいかなと思います。合わせ目もそれなりに出るので、見栄えという部分ではHGCEなどに比べると劣るかも。ですがこのルージュカラーは通常のストライクガンダムとは一味違った良さが感じられます。
I.W.S.P.の作りも良く、うまくストライクルージュを引き立ててくれます。武装類が豊富でポージングも豊かに飾れるのがいいですね。通常のエールストライクガンダム(別売り)と双方組み換えることで劇中のストライクルージュやI.W.S.P.装備のストライクガンダムが再現できるなど、遊べる要素が多いのも魅力ですね。
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2 件のコメントがあります。
匿名
on 2019年12月26日 at 05:57 -
HGCE版とのからみも見たかったぜ!
nori
on 2020年1月6日 at 00:53 -
コメントありがとうございます!
HGCEをレビューしたときにHG SEEDとの比較をしますので、今しばらくお待ちくださいましm(_ _)m