今回は、HG 1/144 GAT-04 ウィンダムのレビューをご紹介します!
HG ウィンダムは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するMS『GAT-04 ウィンダム』の1/144スケールモデルキットです。関節構造にFINE BUILDを採用し、組み立てやすさを追求。同一規格の装備換装システム「ストライカーパックシステム」の再現により、様々なストライカーパックとの連動が可能なキットになっています。背部ジェットストライカーは各部が可動し、表情を変化させることが可能。価格は1,540円(税込み)です。
インド洋攻防戦やクレタ沖挟撃戦などで運用された地球連合軍主力MS『GAT-04 ウィンダム』がHGCEでキット化。ダガーLの後継機として開発され、統合性能はストライクに匹敵するとされる量産機の特徴的な機体形状が新規造形で再現されています。
成型色は主にホワイトを基調に、胸部や肩部、ソール部などにブルーを配色。その他、部分的にブルーグリーンやイエローを配色するなど、ヒロイックさのあるカラーリングが再現されています。内部・関節や各部ダクトはダークグレー、背部ジェットストライカーはパープルグレーとダークグレー成型色での再現。
シールは頭部センサー類やジェットストライカーのウイング、エアインテークなどを補いますがさほど多くはありません。
パープルグレーのジェットストライカー用パーツ、内部・関節のダークグレー成型色パーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用。肘・膝はHGACリーオーと同じようなヒンジ接続のFine Build構造で組み立てやすさが追求されています。
ポリキャップはPC-002を使用し、首や肩、腹部、足首などに組み込みます。肘や膝はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。背部にジェットストライカーを装備していますが、軽量なので後方への負荷はあまりかかりません。かかとも長めに造形されているので自立は安定します。
A52攻盾タイプE、M9409Lビームライフル、ES04Bビームサーベル刃✕2が付属。
背部のジェットストライカーを外した状態で。軽装ながらも肩やふくらはぎなどにボリューム感があります。
頭部。長いV字アンテナが印象的ですが、口元にへの字スリットのない量産機らしいデザインで造形されています。アンテナが長いので、引っ掛けて折ってしまわないように注意。頬のバルカン(トーデスシュレッケン12.5mm自動近接防御火器)はグレーに塗り分けが必要です。
メット部は前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合はフェイスパーツの後ハメが必要。
とさか前後のセンサーはブルーのシールでの色分け。後部のセンサーはシールが小さく少し貼りにくいので、貼り付け時に紛失しないように注意します。
胴体部。胸の白ラインやエアインテーク、腹部、腰部ダクトなど、各部がパーツで細かく緻密に色分けされています。胸部のバルカン(M2M5 トーデスシュレッケン12.5mm自動近接防御火器)やエアインテーク内部はグレーに塗り分けが必要です。
腰部はホワイトを基調としたカラーリングで、モールドも少なくシンプルな作り。サイドアーマーのサーベル柄は脱着が可能です。固定強度があるのでポロリの心配ななさそうです。
腰アーマー裏にモールドは造形されていません。フラットな作りなので裏打ちパーツの自作はしやすそうです。リアアーマー中央のスラスター内部はグレーに塗り分けが必要です。
腕部もモールドは少なめですが、細身でスタイリッシュに造形されています。ショルダーアーマーだけ幅があって存在感がありますね。
肘はFine Build構造で、ヒンジ部分にパーツを組み付け、その上からパーツを被せて組み上げるタイプ。適度な関節強度があります。
上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は前後挟み込みタイプですが、合わせ目は段差モールド化されています。
ショルダーアーマーもパーツによる色分け再現度が高く、前後のライトグリーン装甲や側面のスラスターがパーツで細かく色分けされています。合わせ目は白いパーツの肩ボールジョイント周りに少しできるだけです。(画像では見えない部分。)
脚部も細身でスタイリッシュに造形。モールドも少なめです。側面には大型のバーニアスラスターを装備。膝の装甲や後部の角型スラスター、バーニアスラスター口はダークグレーのパーツでの色分けとなっています。特に塗装の必要はありません。
脚の付け根はポリキャップを交えた構造で特殊。腰部とはKPSパーツによる接続で適度な強度があります。
膝もFine Build構造で、ヒンジパーツをパチンと組み合わせ、カバーパーツで組付け箇所を塞ぐ構造。見た目も良いですし、関節の劣化が少なく適度な関節強度があります。
大腿部は前後挟み込みタイプですが、側面の合わせ目はモールドっぽく造形。膝から下も組み合わせ部分がモールドラインのようになっています。後部に少し合わせ目ができますが、角型スラスターを挟むので合わせ目消しは難しめ。シンプルに段落ちモールド化したほうが良いかもです。
後部の角型スラスターは上下に可動。表情を変化させることができます
側面のバーニアスラスターもロール可動します。内側は全体が肉抜き穴。ロールさせると内側が見えるので、気になる場合は裏打ちパーツなどを自作する必要がありますね。ふくらはぎに小さいダボ穴が空いていますが特に用途はないようです。
ソール部。5個パーツ構成とパーツ数は多くはないですが、組み合わせ効率が良く、足裏もモールド入りの裏打ちパーツでしっかりと造形されています。肉抜き穴などもありません。
背部に装備するジェットストライカー。重力化での運用において機動性を向上させるためのユニットになります。その名の通り、ジェットエンジン2基にウイングを装備したようなスタイルのフライトユニットになっています。ジャスティスのファトゥム-00を参考にしたとのこと。
ジェットストライカーは1ダボ接続ですが、ウィンダム背部の角型フレームと噛み合うように造形されています。ウィンダム背部の角型スラスターに可動ギミックはありません。スラスター内部はグレーに塗り分けが必要。
ジェットストライカー基部は前後の組み合わせですが、中央真横にできる合わせ目は段落ちモールド化。エンジン部の前後にはショックコーンが造形されるなどデザイン性も高いです。後部のコーンは少し長めに造形されています。
エアインテーク内部は前後ともリアルなモールドが造形されています。内部は赤く塗り分けが必要。前方のエアインテークはパーツで色分けされていますが、後部のエアインテークはふちをグレーのシールで色分けします。
主翼は1個パーツ構成。素組みだと色分けされていないので、グレーとイエローのシールで各部を色分けします。下部のハードポイントにはMk1323無誘導ロケット弾ポッドと空対地ミサイル「ドラッヘASM」を装備。
Mk1323無誘導ロケット弾ポッドと空対地ミサイル「ドラッヘASM」はともに2個パーツ構成。特に色分けはされていないので、全体をパープルグレーに、先端をホワイトやレッドなどで細かく塗り分ける必要があります。
尾翼も1個パーツ構成。ふちをグレーのシールで色分けします。
主翼は上下に幅広く可動します。両主翼を下げることで駐機状態も再現可能。
ジェットストライカーは上下にも可動。後部スラスター口の向きを変化させることができます。
ウィンダム本体の背部構造がHGCEエールストライクガンダムと同じなので、画像のようにエールストライカーを装備させることもできますし、逆にジェットストライカーをストライクガンダムに装備させることも出来ます。
HGCEだけでなくHG SEEDのエールストライカー(HG SEED エールストライクガンダムに付属)やマルチプルアサルトストライカー、ストライクルージュのI.W.S.P.を装備させることも可能。RGのエールストライカーは接続部形状が違うので装備できません。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて大きさを比較。HGとしては少し大きめです。ウィンダムの全高は18.67m。
HGCEフォースインパルスガンダムと並べて。どちらもスタイリッシュですが、ウィンダムのほうが少し肉厚な印象。
HG SEEDのスローターダガーとも並べて。HGCEとHG SEEDで発売時期にかなり差があることもあり、造形、プロポーションともに少し差があります。
ついでにHG SEEDのブレイズザクファントムとムラサメとも並べて。こちらも並べるとプロポーションなどに少し差を感じますね。
頭部は適度に上下可動します。左右へも干渉なくスムーズにスイング可能。
腕は水平よりも少し上げることができます。肘は1重関節ですが、V字程度まで曲げることが可能。肘側面はちょっと肉抜き穴っぽいですが、そのままでもまぁ問題ないのかなと。
肩はボールジョイント接続で適度に前後しますが、前方へはポリキャップが引き出せるので広めにスイングさせることができます。
胴体部は2箇所がボールジョイント型ポリキャップ接続なので、上半身も適度に前後させることができます。
腰は少し浮かせることで360度回転が可能。アクションベースやスタンドへは、通常通り、股間部に3.0mmジョイントを差し込んでのディスプレイとなります。
前後開脚は水平程度にまで展開が可能。
膝は二重関節で完全に曲げることができます。膝装甲裏には肉抜き穴があります。
足首はかなり広く前後スイングさせることができます。左右へもそれなりに角度をつけることが可能。
左右への開脚も水平程度まで展開が可能です。
内股は大腿部が干渉するのでわずかです。がにまたは柔軟で、水平以上に可動させることができます。
立膝もきれいな姿勢で再現することができました。
可動域の総括としては、ガンプラトップレベルとまではいきませんが、全体的によく動くキットになっていると思います。関節強度も高めで動かしやすいので、ストレスなくポージングが楽しめそうです。
A52攻盾タイプE。対ビームコーティング処理の施されたウィンダム専用のシールドになります。表面のモールドはイエローのシールでの色分け。裏面は真っ白なので、Mk438/B 2連装多目的ミサイル「ヴュルガーSA10」などをグレーやレッドに塗り分ける必要があります。
ジョイントパーツを組み換えることで、シールドの高さを変更することができます。ジョイントパーツは横にもボールジョイント(赤◯)があるので、腕部の側面と後面でシールドの配置を変更することもできます。
M9409Lビームライフル。中距離射撃用のビーム兵器になります。ダガー系が装備したものよりも大型で、総合的な威力に優れるとのこと。表面にはメカニカルなモールドがデザインされていてチープな感じは全くありません。
本体部分は簡単なモナカ割で上下に合わせ目ができます。センサーのみ別パーツ化。フォアグリップの可動ギミックはありません。
M9409LビームライフルとA52攻盾タイプEを装備して。
背部にジェットストライカーを装備していることもあり、フライトシーンがとても良く似合います。軽量で取り扱いやすいのでディスプレイもラク。
シールドはKPSのジョイントパーツで前腕にしっかりと固定されます。特にポロリなどの心配はありません。位置によっては背部ジェットストライカーと干渉しますが、ボールジョイントで柔軟に可動するため、干渉を避けることができます。
ビームライフルはグリップとハンドパーツが隙間なく組み合わさるため、ふらつきやポロリなどなくしっかりと保持させることができます。トリガーに指を添えるような保持ではないですが不自然な感じはありません。
適度な関節強度があり、可動域も適度にあるのでポージングがしやすいです。簡単にポーズを付けるだけでも十分様になりますし、主役機レベルの格好良さがありますね。
空対地ミサイル「ドラッヘASM」は3.0mm軸に対応していないので、単体でのディスプレイはできません。なのでアクションベースのコの字パーツなどを使ってそれなりに表現してみました。
背部ジェットストライカーが上下に可動するので、垂直移動するような自然なポーズも再現することができます。
シールド内側のミサイル射出体勢を再現してみたり。ミサイルを塗装するともっと射出シーンも様になりそうですね。
サーベル柄はグリップが細身なため、ハンドパーツから少し抜けやすいですが、腕に角度を付けることでうまく構えるポーズを再現することができます。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。組み立てやすさが追求されたFine Buildですが、いい加減な作りではなく、近年のキットらしい質の高い作りになっています。可動域も広いので、ポージングではかっこいいポーズが再現可能。雑魚キャラとは思えないくらいの完成度の高さが感じられますね。
気になる点としては、ウィンダム本体の色分けは再現度が高いですが、ジェットストライカーはパーツ分割が厳しいこともあり、色分けは不十分。塗装が必要になってきます。頭部のアンテナが長いので、頭部を動かしたりするときにも少し気を使いそうです。
関節は意外と経年でも劣化しなさそうな強度がありますし、ジェットストライカーの可動による自由度も高いです。エールストライカーや他のキットとの組み合わせも楽しめるなど、劇中では表現されなかった、ウィンダム本来の魅力が感じられるキットですね。
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2 件のコメントがあります。
かき氷
on 2020年5月28日 at 19:24 -
レビューお疲れ様でした。
ウィンダムって戦闘機みたいで、カッコいいですよね。
ところで1番カッコいいと思う機体はどれですか?
体に気をつけてください。
nori
on 2020年6月3日 at 05:49 -
コメントありがとうございます!
ツイッターなどでもちらほら見られましたが、ウィンダムのかっこよさには、やられメカとは思えない秀逸さがありますね♪
一番かっこいいと思う機体は・・・どれもいいので選べないです;あえて言うならA.O.Z系かな?
ありがたいお言葉感謝ですm(_ _)m
かき氷さんもお体にお気をつけくださいまし^_^