HGBF ライトニングZガンダム レビュー

今回は、2015年7月に発売されたHGBF 1/144 ライトニングZガンダムのレビューをご紹介します!

HGBF ライトニングZガンダムは、『ガンダムビルドファイターズトライ』に登場するガンプラ「MSZ-006LGT ライトニングZガンダム」の1/144スケールモデルキットです。ゼータ系MSの独特なフォルムを精細に演出。武装や背部バインダーの組み換えギミックにより、キャノン形態やフェニックスバースト発射形態といった特徴的な形態が再現可能となっています。価格は2,640円(税込み)です。

サカイ・ミナトと決着をつける為、コウサカ・ユウマがメイジン杯の出展用として完成させたガンプラで、劇中では第25話(最終話)のみに登場。すーぱーふみなとガンプラバトルを繰り広げた他、カミキ・ミライのプチッガイを救出するなど活躍を見せた機体「MSZ-006LGT ライトニングZガンダム」がHGBFでキット化。

ゼータガンダムをベースに制作した設定ですが、特に他キットからの流用はなし。ゼータ系の洗練されたデザインと、オリジナル要素である荒々しい装甲を持つ特徴的な機体形状が新規造形で再現されています。ウェイブライダー形態への変形機構はありません。

成形色はホワイトとブルーを基調に、各部にイエローやレッド、背部にレッドやブラックを配色したゼータガンダムカラー。その他、内部や関節、一部装甲やバーニア、ビームライフルなどはグレー成型色での再現となっています。

ホイルシールが付属し、頭部や武器センサー、腕部や脚部のモールド、バインダーの一部などを補いますが多くはありません。一部ダクトやシールド裏などを塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。

内部や関節などのグレー成型色パーツはKPS素材が使われています。ABSは不使用。なので破損など、塗装によるパーツへの影響は殆どなさそうです。

ポリキャップはPC-02とボールジョイント型のPC-7を使用し、全身各部に組み込みます。肘はKPS、膝はポリキャップとKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。背部に幅のあるバインダー、スタビライザーを装備していますが、特に負荷はかからず自立は安定します。

■付属品

ビームライフル、シールド、ビームブレード刃✕2が付属。

■各部形状

HGUCゼータガンダム(REVIVE)(以下、ゼータ)と比較しながら、HGBFライトニングZガンダムの各部を見ていきます。

■頭部

頭部をゼータと並べて。端正な顔立ちのゼータ顔で造形。への字スリットのないマスクやシャープな装甲、4本アンテナなどが特徴的に造形されています。通常のゼータよりもバランスが良く洗練されている印象。左右のダクトやバルカンは特に別パーツ化されていないため、グレーに塗り分けが必要です。

メット部は前後の組み合わせで頭頂部から側頭部にかけて合わせ目ができます。合わせ目を消す場合はフェイスパーツの後ハメが必要。とさか前後のセンサーはグリーンのシールで色分けします。

ツインアイは白いパーツにシールを貼っての再現。特にパーツ分割されていないため、塗装で塗り分けるのは少し難易度が高そうです。

■胴体部

胸部、腹部。大部分はゼータガンダムと同じようなデザインですが、腹部にはシリンダーシャフトが特徴的に造形。ちょっとしたアレンジが加えられ、スタイリッシュなフォルムに変化しています。

首や肩はボールジョイント接続で前後などフレキシブルに可動します。肩との接続部は1軸接続。付け根の白い装甲もゼータ系そのままのデザインで再現されています。

腰部をゼータと並べて比較。大部分はゼータガンダムそのままのようなデザインですが、フロントアーマーはモールド入りの装甲がハの字に配置。サイドアーマーも少し延長されてワイルドさが増している印象です。

リアアーマーも殆ど変わらず。ただしリアアーマー先にバーニアはなく、簡易的なダクトのみとなっています。中央のバーニアは別パーツ化されているので塗り分けても良さそうですね。

腰アーマー裏も特にモールドはありません。特に凹凸もないので裏打ちパーツの自作はしやすいかと。股間部にはシリンダーのような特徴的なユニットが造形。内部にはボールジョイント型ポリキャップが埋め込まれていて股間部が左右にスイングします。

■腕部

腕部。全体的にゼータガンダムのデザインを踏襲していますが、部分的に白やグレーの装甲が追加されるなどアレンジが加えられています。前腕のイエローモールドはシールでの色分け。

腕部には一応簡単な内部フレームが造形されています。

上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は青い装甲が左右の組み合わせですが、後部の合わせ目は段落ちモールド化されています。

肘と前腕の接続部はロール可能。

ショルダーアーマーは青い装甲が前後の組み合わせですが、合わせ目は端でモールド化。グレーやホワイトの装甲は後ハメ仕様です。脇のダクトはオレンジに塗り分けが必要。ダクト内部が簡易的なのはちょっと淋しいかも。

側面の装甲は適度に展開可能。腕部との干渉を避けることができます。

■脚部

脚部。こちらも大部分はゼータガンダムそのままのようなデザインですが、部分的にトゲ感のある装甲や羽などが追加されています。スネの青い装甲もどことなく百式っぽさがあって親しみが感じられるようになっています。

脚部は全体に簡単な内部フレームが造形されています。

大腿部は筒型パーツで合わせ目はなし。膝から下も多数パーツの組み合わせで、後部の合わせ目も端でモールド化されています。

足の付け根はポリキャップを交えた構造で柔軟に可動。ただしこの構造は経年でヘタレることが多いです。内側の角型ダクトは一旦組み込むと外しにくいので、仮組みなどする場合は注意が必要です。

ソールもゼータガンダムらしいデザインでシャープに造形。グレーの足首パーツは組み付ける向きに注意です。

足裏はつま先側のふちが肉抜き穴ですが、その他の部分はモールドが細かく造形されています。特に可動ギミックはありません。

■バックパック

背部装備をゼータと並べて比較。ゼータは幅のあるバインダーを装備していますが、フォルム自体はシンプル。一方のライトニングZはゼータのバインダーを元に、左右に荒々しいウイングが追加されて幅が増しています。

スタビライザーはゼータそのままのようなデザイン。裏面のスリットダクトもきっちりとモールド化されています。肉抜き穴もなし。中間部が展開可能です。

スタビライザーやバインダーのアームは角型ダボ接続で背部にしっかりと固定されます。

バインダーのアームはボールジョイント型ポリキャップを交えた3個パーツ構成で適度に上下します。一部に肉抜き穴あり。

バインダーは黒基調ですが、上部の白やウイングの赤装甲はパーツできっちりと色分けされています。ダクト内部や裾の赤装甲部分はシールでの色分け。

バインダー基部は2枚パーツを重ねる構造で側面に合わせ目ができます。

外側のウイングは2個所が可動し、シルエットを変化させることができます。

バインダー自体もアームの可動ギミックによって45度ほど展開可能。

■他キットとの比較

HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)、HGUCνガンダム(ファンネルなし)と並べて大きさを確認。νガンダムほどではないですが、HGとしては比較的大きめ。背部バインダーが大柄なのも大きく見える要因の一つです。

HGUCゼータガンダム(REVIVE)と並べて。ベース機がゼータなのでデザインはよく似ていますが、ライトニングZのほうが造形が荒々しく、細部形状もかなり違っています。大きさにも差がありますね。

HGBFライトニングガンダムと並べて。ベースがゼータとリ・ガズィで異なるため、デザインもそれに準じたものになっています。

HGBFすーぱーふみなが手元にないので、手元にある同種のHGBFすーぱーふみな ティターンズメイドVer.と並べて。すーぱーふみながかなり大きいので、組み合わせて劇中シーンを再現するのはちょっと無理があるかもですね;

■各部可動域

バインダーは背部から取り外し、ウイングにビームブレードパーツを組み付けて前腕に装備することで、フェニックスバースト形態を再現することができます。

頭部は適度に上下します。左右へは襟が干渉するため、制限されるようでした。顎を少し引いた状態にすれば広めに可動するかなというところ。

腕は水平程度まで上げることが可能。肘は2重関節で深くまで曲げることができます。

肩は少し前後スイングが可能。

腰部no

ボールジョイントにより、上半身は少し前後します。

装甲が干渉するため、腰は少しひねる程度。浮かせてディスプレイさせる場合は、アクションベースやスタンドの3.0mm軸を股間部に差し込みます。

腰アーマーはあまり広く展開しませんが、大腿部が細身で長いので前後開脚は適度に展開することができます。

膝も2重関節である程度深くまで曲げることができます。細身の膝装甲裏に裏打ちパーツはなく肉抜き状態。

足首は前後左右とも適度に可動します。

左右への開脚は、サイドアーマーを後方に向ければ、干渉が避けられ、幅広く展開できるようになっています。

足の付け根がロールするので、内股、がに股ともに広く展開することができます。

立膝はまずまずな姿勢で再現することができました。

可動域の総括としては、全体的に特別広いわけではなく、首や腰のロールなど制限の大きい箇所もありますが、広く可動する箇所もあるため、それらを活かせば見映えのするポーズも再現できるかなと思います。

■武装類

ビームライフル。ライトニングZガンダムのメイン火器になります。一般的なライフルより命中精度が高く、ユウマの操縦技術なら百発百中の命中率を実現するとのこと。

グレー成形色のみですが、側面には大型の筒型センサーを装備。ゼータのものよりも存在感のある武装になっています。

銃身部分は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。筒状のセンサーも同様、合わせ目あり。

筒状センサー、上部センサーともにグリーンのシールで色分けします。

銃口は開口。

上下のフィンのような装甲は適度に可動。

グリップ、グリップガード、フィン状の装甲各種ともキャノン形態用に収納することができます。

シールド。先端にメガ粒子砲を内蔵するライトニングZガンダム専用のシールドです。火器としても運用可能。裏面の一部はグレーに塗り分けが必要です。

裏面のジョイントはボールジョイント型ポリキャップ接続で柔軟に可動。グリップもヒンジ接続で可動します。

ビームライフルとシールドをゼータ(REVIVE版)のものと並べて。似ているようですが、違っている箇所も多いです。

背部バインダーを外すことで、ビームライフルとシールドがマウント可能。キャノン形態を再現することができます。

■ポージング

一通り武装して。

ビームライフルは通常の握り手でグリップを握らせて保持します。

ダボ固定ではないですが、グリップに太さがあるので特にふらつくことなく保持することができます。

シールドは前腕にダボ固定します。

こちらもしっかりと組み付けられます。たまに干渉で外れることはありますが、特にストレスを感じるほどではないですね。形状の関係から、通常のゼータと同じ向きで装備することはできないようでした。

肘装甲と背部バインダーなどが干渉するため、ややぎこちない感じはありますが、ウイングなどの装備品が派手なので簡単なポーズでも様になります。簡単なポーズでも十分に格好良く表現できるのが良いですね。

背部にビームライフルとシールド、両前腕にバインダーを装備してキャノン形態に。

背部にマウントしたビームライフルとシールドを前方に傾けることで、キャノン砲で射撃するような攻撃を演出することができます。

両腕にバインダーを装備すると、やや重量で肩が垂れやすくなるのと、肘関節のロール軸が抜けやすくなるので注意です。

前腕に組み付けたバインダーは、腕を突き出すことでビームブレードで切り裂くようなポーズも再現できます。

シールドはグリップを握らせることで、単体の射撃武装としても使用することができます。ゼータのシールドは細身でシャープなので、射撃武装としてもあまり違和感はない感じですね。

背部の装備を外し、両腕を前方に向けてシールドを中央で構えれば、フェニックスバースト形態が再現可能。独特の攻撃パターンを演出することができます。

劇中では炎のフェニックスが飛び出していたので、そういったエフェクトパーツが付属していても良かったかも。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。カラーリングなどからかなりゼータガンダムっぽく見えますが、個性的な武装によって特徴的なポージングが楽しめるのが良いですね。通常のゼータでは見られないキャノン形態やフェニックスバースト形態が演出できるのがかなり新鮮。機体形状にもかなりアレンジが効いていますし、ちょっとしたポーズでも華やかさが感じられるようになっています。

気になる点はあまりないですが、前腕にバインダーを装備するとやや肩ボールジョイントが垂れたり肘関節が抜けやすいかなと。組んだ直後はそこまで気にはならないですが、経年で弱まる可能性はありますね。それとウェイブライダー形態への変形ギミックがないのはちょっと勿体ない気がするかなと。

劇中では活躍シーンがあまりなかったですが、プロトタイプゼータのような雰囲気があって存在感は抜群。今回はカミキ・ミライのプチッガイなどが手元になかったので適当に代用していますが、HGすーぱーふみなや白プチッガイなどと組み合わせ、劇中最終話のワチャワチャしたシーンを演出してみるのも面白いのではないでしょうか。

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