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HGBD:R エルドラブルート レビュー

今回は、HGBD:R 1/144 エルドラブルートのレビューをご紹介します!

HGBD:R エルドラブルートは、『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』に登場する量産機「エルドラブルート」の1/144スケールモデルキットです。4脚の特徴的な機体形状を新規パーツを用いて再現。背部にビーム発射装置を装備するなど、独特のスタイルが印象的なキットになっています。四叉の槍テトラデントなどの武装が付属。価格は2,200円(税込み)です。

エルドラアーミーに4脚型ユニットを装着した陸戦強化タイプで、劇中ではフレディのミッションに登場。ミッションクリアを阻む最初の難関としてヒロト達ビルドダイバーズの前に立ちふさがった機体「エルドラブルート」がHGBD:Fでキット化。

2019年11月に発売されたHGFCデスアーミー(以下、デスアーミー)の上半身を流用しつつ、特徴的な下半身の4脚ユニットや背部ビームキャノン、槍武装であるテトラデントが新規造形で再現されています。

成型色はグレー気味のパープルとダークブルーの2色がメイン。その他、モノアイや腹部がブラック成形色での再現となっています。アルスのヒトツメのガンプラらしい、ヒール感の強いカラーリング。

ホイルシールが付属し、頭部や胸部モールド、背部ビームキャノンなどを補いますが特別多くはありません。各部の丸モールドやテトラデント刃などを塗装する必要がありますが、全体的にパーツで細かく色分けされているため、素組みでも十分な仕上がりになります。

ABSは不使用。内部・関節やテトラデントといった一部のダークブルーパーツはKPS素材となっています。

ポリキャップはボールジョイント型のPC-7を数個使用するだけです。殆どの部分がパーツによる組み合わせで関節強度はまずまず高め。四ツ脚なので自立は極めて安定していますし、普通に取り扱えば倒れることもほぼありません。

■付属品

テトラデントが付属。

HGデスアーミー用の脚部パーツや金棒型ビームライフルが余剰で付属。ソールや脚裾のパーツが無いので、HGデスアーミーを完全な形で組むことはできません。

HGデスアーミー(以下、デスアーミー)と比較しながら各部を見ていきます。

■頭部

頭部。デスアーミーと同様に丸みがあり、頭頂部には特徴的な1本アンテナを装備。大きなヒトツメを持つ禍々しいデザインになっています。額の左右モールドはパープルのシールでの色分けです。

デスアーミーと同様、ヒトツメは円形パーツにシールを貼っての再現。パーツの表面にはモールドが造形されているので、塗装で塗り分けることも可能です。

円形パーツの前面が大きいヒトツメ、後面が小さいヒトツメのシールを貼るので、向きを反転させれば表情を変化させることができます。頭部底面もそれ用にレバー用のスリット穴が空いていて、レバーを動かすことでモノアイを左右に振ることも可能。

デスアーミーの頭部と比較して。カラーリングを含め禍々しい雰囲気が強くなっています。

■胴体部

胴体部をデスアーミーと並べて比較。中央部六角形モールドや襟、腰アーマー類の形状が違っています。胸部中央のモールドはシールでの色分け。左右の丸モールドは黒く塗り分けが必要です。

背部はだいたい同じような形状ですが、エルドラブルートのリアアーマーは可動しません。

腰アーマー裏は各面ともモールドは造形されていません。フロントアーマーは前面に広く展開可能。股間部にはデスアーミーの股間軸がそのまま残されています。

四脚ユニットと組み合わせる場合は、上半身の股間部を十字の溝に差し込むようになっています。完全に固定されてしまうため、上半身を回転させたりすることはできません。

■背部

背部には特徴的なビームキャノンを装備。ただしキャノンといっても砲身を上下するようなものではなく、エルドラアーミーの脚部を改造してビームキャノン化したものになります。ビームキャノンの砲口はモールドの上からシールを貼っての色分け。

ビームキャノンはボールジョイント型ポリキャップ接続で少し可動します。

ビームキャノン基部もデスアーミーで使用されていた膝関節がそのまま残されています。

なのでその関節可動によってビームキャノンを適度に前後させることができます。

背部ビームキャノンは固定式なので、デスビーストのように展開して人型にすることはできません。ですがHGデスアーミー(別売り)の脚部を取り付ければ、一応人型にすることも可能です。

■腕部

腕部をデスアーミーと比較して。肩や肘がスパイクアーマーに変更され、前腕のバングルはスパイクのないものになっています。

構造はデスアーミーと同じ。上腕は筒型で合わせ目はなく、前腕は前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。肘から分離はできないので、合わせ目を消す場合は後ハメなどの加工が必要そう。バングルにも合わせ目ができます。手首は可動式で前後にスイング可能。

ショルダーアーマーも前後の組み合わせで上部に合わせ目ができます。スパイクにも合わせ目あり。

■脚部ユニット

脚部ユニットは4つ脚で大柄。禍々しい独特の容姿で存在感があります。

底部にはスリット入りのモールドが造形され、後部にはアクションベースへのジョイント穴が造形されています。

脚の付け根はT字ダボ接続で固定強度は高め。可動ギミックこそないですが、ガッチリと組み付くため不安定さは全くありません。

脚部は複数パーツの組み合わせで造りがしっかりとしています。ただし脚底が小さいので、上手くバランスをとらないと脚部1本での自立は難しいところがあります。

各部にパーツを細かく組み合わせていく構造で合わせ目はモールド化。ですが後部は左右の組み合わせ箇所が多く、大腿部や膝から下の部分に縦に合わせ目が出来るようになっています。

足裏は細かいモールドが入った裏打ちパーツが造形。全てパーツで蓋がされているため、肉抜き穴などはありません。

■可動域

脚の付け根は適度に可動、ユニットに動きを付けることができます。

膝も深くまで曲げることが可能。

膝関節はパーティングラインのみで合わせ目などはありません。

足首も広めに前後させることができますし、左右へも少し振ることができます。ただし足首がそんなに頑丈な構造ではないので、グリグリ動かして破損させないように注意が必要です。

腕や肘など、上半身の可動はだいたいデスアーミーと同じです。腹部は背部のビームキャノンと干渉するため、あまり反らせることはできないようでした。

■他キットとの比較

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。一見すると大きく見えますが、他のキットと並べるとさほど大きいわけではありません。HGルプスレクスのような少し大きめのキットと同等程度の大きさ。4脚で左右に幅があるので、その分大きく見える感じですね。

HGFCデスアーミーと並べて。デスアーミーが小柄なので、並べると大きさにかなり差があります。

後にプレミアムバンダイから発売されたHGデスビースト並べて比較。デスビーストは禍々しくもまだ落ち着いた雰囲気がありますが、エルドラブルートはカラーリングを含め、更に禍々しく個性的なデザインになっています。

■武装類

テトラデント。エルドラブルートの主武装になります。四叉の槍で、柄の先端からビームを発射することが可能とのこと。

4又刃の部分はグレーなどに塗り分けが必要。中央のビーム発射口にはモールドが造形され、表面を青いシールで色分けするようになっています。

4又刃部分は複数パーツの組み合わせで合わせ目はなし。シンプルですが作りはなかなかいいです。

柄部分はシンプルな棒型で、保持用のダボ穴などはありません。

HGデスアーミーからソール部と脚裾の装甲を拝借すれば、人型のエルドラブルートを再現することもできます。前腕のバングルは余剰のデスアーミー用のものに組み替えても面白そうですね。

■ポージング

四脚なので、簡単なポーズでも迫力があります。

テトラデントにそこそこ重量があるため、片手で保持すると手首がクルッと反転することがあります。幸い手首ボールジョイントをしっかりと押し込んで固定しておけば、なんとか片手でも保持が可能。緩まないように気にかけながらポーズを取らせる必要がありそうですね。

アクションベースを使って浮かせた状態でディスプレイ。面白みはありますが、浮かせると足元がだらしなく見えたり弱々しく見えたりします。なので普通に接地した状態でポーズを取らせたほうが、よりキットの魅力が引き出せそうですね。

背部のビームキャノンを展開して。あまり角度をつけることができず、柔軟性には欠けますが、ブルーの砲口には存在感がありますし、破壊力を感じさせるデザインで攻撃的な演出を楽しむには十分です。

別売りのマーズフォーウェポンズなどを装備させるとより迫力が増しますし、ポージングの幅が広がります。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。四脚の奇妙な造形になっていて、通常のヒロイックなガンプラとは一味違う禍々しさなどが演出できて面白いですね。脚部ユニットもなかなか複雑な形状になっていて、可動もよく、演出力も高いです。

欠点的にはやはり背部の脚部が固定式になっていること。デスアーミーは脚部が折り畳めるようになっていましたが、こちらはその構造が使われていないのでちょっともったいない感じがありますね。ただ、余剰パーツやHGFCデスアーミーのパーツを一部使用することで人型も再現できるので、その点はなんとか補えるかなという感じです。

サイズ感があり、ポージングにも迫力があってやられメカに感じない一方、複数揃えれば群れで襲ってくるような演出も楽しめると思います。デスアーミーと同じく無機質感が良く表現されているので、ディスプレイ時の敵役としても最適なキットとして演出できますね。

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