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HGBD ダブルオーダイバーエースを作る③ ガンダムマーカーエアブラシシステムを使った塗装

今回は、HGBD ダブルオーダイバーエースを作る③をご紹介します!

前回でヤスリがけ、パーツ洗浄といった下処理を済ませているので、今回からいよいよ、ガンダムマーカーエアブラシシステムを使って塗装していきます。

ガンダムマーカーエアブラシシステムは、塗料を使って塗装する一般的なエアブラシ(ハンドピースとコンプレッサー仕様。以下、エアブラシ)に比べ、塗装が比較的容易で手間がかからず、音もなく省スペースでも塗装できてしまうのがメリットです。

その他にも、身近なガンダムマーカーを使って塗装できることや道具類があまり汚れないので掃除がラクなどのメリットも。割といい事ずくめな気もしますが、実際に使ってみて一般的なエアブラシとどう違うのか、細かい部分も確認していきたいと思います。それではまず塗装するための準備からどうぞ。

ガンダムマーカーエアブラシシステム加え、今回はHGBD ガンダムダブルオーダイバーエースの塗装にガンダムマーカーのガンダムSEEDベーシックセットを使用します。通常のベーシックセットに比べて若干色が濃いめなので落ち着いたカラーリングが表現できます。そのかわりガンメタリックが付属していないので、金属質を求める場合はちょっと物足りなさもあるガンダムマーカーセットです。

それと適当なダンボールを用意して周りが汚れないようにします。ガンダムマーカーでも塗装時は若干の粉塵が出るため、このサイズのダンボールでも周りが汚れる場合があります。なので部屋を少しでも汚したくない方は外で塗装するか市販の塗装ブースを使用したほうがいいかと思います。窓やドアを開け、換気は十分な状態で塗装を始めます。

パーツは通常の塗装と同じくペンディングクリップに挟み、塗装ベースなどに立てておきます。ベースは2個用意して、1個は塗装したパーツが分けられるようにしておいたほうがわかりやすくていいですね。ただ、塗装ベースはペンディングクリップを立たせるタイプでくるくると回転してしまいます。これだとパーツ同士が接触することもあるので、発泡スチロールなんかを使ったほうがしっかりと固定できるのでいいですね。

もともと付いている白いペン先を外し、付属の専用替え芯にします。専用替え芯のほうがジワリと塗料が染み出し、塗装時にまんべんなく吹きかけられるので使いやすいです。替え芯に組み換えたらガンダムマーカーに一旦蓋をしてしっかりと振り、塗料皿などに何度かペン先を押し当て、ペン先に塗料を充填させます。

先にエアー缶を取り付けた後で、充填したガンダムマーカーを取り付けます。エアー缶に金属のエアー調整バルブを取り付けるときは、エアーが出て手が冷えたりするので、しっかりと押し込んで手早く締めて固定します。ガンダムマーカーは先端が少し噴射口にかかるくらいが適しているかと。先端すぎると塗料が出ず、根元すぎると塗料が大量に出てムラになったりします。

ガンダムマーカーエアブラシシステムの詳細については以下のレビューページを御覧ください。⇒ガンダムマーカーエアブラシシステム レビュー

エアー缶を繋いでガンダムマーカーを取り付けたらすぐに使用可能です。パーツに吹くとこんな感じ。画像左が塗装後になります。若干のムラができますが、つや消しコートをしたらほとんどわからなくなるくらいきれいに塗装できました。一度吹いたら数秒待ってからもう一度吹くといいですね。(少し待つことでペン先に塗料が充填されます。)そして何度か吹き、塗料が出なくなったらガンダムマーカーを外し、ペン先を押し当てて塗料を充填してから使用します。始めは慣れないので、普段エアブラシを使っている方にとっては少し使いづらいかも。

ガンダムマーカーエアブラシシステムに付属のエアー缶(Mr.エアースーパー190)だと塗装途中でガスが無くなってしまいました。(画像右が塗装済み)もちろん吹き付ける量などによっても変わってくるので一概には言えませんが、付属のエアー缶だと、概ねこれくらいのパーツ数が塗装できるくらいだと思います。ガンプラを組んでからマスキング塗装する分には、これ一缶で足りるかもしれませんね。

付属のMr.エアースーパー190では足りなかったのでタミヤのエアー缶420Dを取り付けてみましたが、どうもガスが抜けっぱなしになってしまったので、新たにMr.エアースーパー420を購入して使用しました。全てのパーツを塗装するのにこの420缶も2/3程度使用したので、HGキットのパーツを全て塗装するには420缶が1本くらいのエアー缶が必要になると思います。(キットによってパーツ数が違うので目安になります。)

ホワイトでも問題なく塗装できました。慣れてくると塗装するのが楽しくなってきます。

通常のエアブラシに比べると少し荒めではありますが、サーベル刃のグラデ塗装もガンダムマーカーエアブラシシステムで出来ました。ホワイトを遠めから吹いてグラデーションを入れています。サーベル刃を1本塗装してホワイトが無くなってしまったので、HGのガンプラでもパーツの多い色は2本くらい用意しておいたほうが良さそうです。

若干境目が荒くなったりマスキングテープの重なったところに浸透しやすいですが、マスキング塗装も出来ました。後ではみ出たところは軽くリタッチし、境目はスミ入れをしてきれいなラインを引いておきます。

グレー、レッド、イエローなど、ダブルオーダイバーエースの各パーツを一通り塗装したら終了です。

以上です。使ってみた感想としては、ガンダムマーカーエアブラシシステムはエアーの出る量や凍結、ガンダムマーカーの塗料調整、角度や配置など、塗装時に気にかけることが多いため、スムーズに塗装だけに注力したい場合は一般的なエアブラシのほうが塗装しやすいと思います。

MGやRGといったパーツ数の多いキットだと、エアー缶が多く必要になってコストもかかるので、頻繁に塗装をしたりパーツ数の多いキットを塗装するなら、一般的なエアブラシのほうが結果的に安く済ませられるかと。

ですが作業に慣れてコツを掴めばスムーズに塗装できると思いますし、音もほぼなく汚れや粉塵も少し気にする程度で済むので、部屋でもあまり周囲に気を使うことなく手軽に塗装できます。(換気と火気には十分な注意が必要です。)

どちらにもそれぞれメリットがありますが、ガンダムマーカーエアブラシシステムでも十分な仕上がりになるので、これからガンプラを塗装してみたいという方にもオススメですし、普段エアブラシを使っていて少しだけ塗装したいというときにも使える、ユーザビリティの高いアイテムなのではないでしょうか。

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