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HG 105ダガー+ガンバレル レビュー

今回は、2004年9月に発売されたHG 1/144 GAT-01A1 105ダガー+ガンバレルのレビューをご紹介します!

HG 105ダガー+ガンバレルは、『機動戦士ガンダムSEED MSV』より、MS『GAT-01A1 105ダガー』と『ガンバレルストライカー』の1/144スケールモデルキットです。MSバリエーション機の特徴的な機体形状を再現。背部のガンバレルストライカー脱着ギミックの他、MA形態への変形、パーツの差し替えによるミサイルハッチの開閉が再現可能となっています。価格は1,650円(税込み)です。

地球連合軍量産型主力MS『GAT-01A1 105ダガー』と、宇宙戦闘用として開発された有線式ガンバレル装備仕様ストライカーパック『ガンバレルストライカー』がHG SEEDでキット化。別名『ガンバレルダガー』とも呼ばれる特徴的な機体形状が新規造形で再現されています。

成型色は105ダガーがブルーとホワイトを基調としたカラーリング。その他、頭部や腹部にレッド、肩部や腰部、内部・関節などにダークグレーが配色されています。一方のガンバレルストライカーはオレンジとホワイトがベース。その他は内部装甲やガトリング機関砲などがダークグレー成型色での再現となっています。

シールは105ダガーの頭部センサーや腕部、膝部モールド、ガンバレルストライカーの機首部分を補うくらいで少なめ。105ダガーの肩部や腰部、ガンバレルストライカーの各部モールド、シールドの一部などを細かく塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。

KPSやABSは不使用。殆どのパーツがPS素材なので、塗装する場合でも特に破損を気にする必要はなさそうです。

ポリキャップはPC-123プラスを使用し、全身各部に組み込みます。肘、膝関節もポリキャップとPSパーツの構成で関節強度はまずまず高め。背部にガンバレルストライカーを装備するため、多少後方に負荷はかかりますが、関節強度が高いので問題なく自立してくれます。

シールド、57mmビームライフル、ES01ビームサーベル刃✕2、ガンバレルストライカー用のレールガン✕4とハッチ展開用アーム✕4、専用台座が付属。

専用のマーキングシールが付属。地球連合軍とモーガン・シュバリエ大尉のパーソナルマーク、ナンバーマーキングが収録されています。

ガンバレルストライカーを外した状態の『GAT-01A1 105ダガー』を全身から。105ダガーはストライクガンダムをベースに、扱いやすい簡単な新型OSを搭載。パイロット能力を問わず操縦しやすいMSとして完成させた機体になります。

頭部は特別イケメンというわけでもなく、アンテナも触覚をイメージしたようなシンプルなデザイン。白い外装にグレーのマスクというヒトクセあるカラーリングも印象的です。こめかみのイーゲルシュテルンIIや頬のダクトはグレーに塗り分けが必要。

メット部は前後の組み合わせで側頭部に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合はフェイスパーツの後ハメが必要。ツインアイの部分は青いシールで、とさか前後のセンサーはグリーンのシールでの色分けとなっています。

胴体部。こちらもガンダムタイプを簡素にしたようなシンプルなデザイン。ですが各部ともエッジの効いたシャープな装甲が造形されています。胸部中央の三角モールドはシールでの色分け。襟はグレーに、腹部の脇はダークグレーに塗り分けが必要です。

腰部側面にはサーベルホルダーが造形。サーベル柄の固定強度はまずまずありますが、手が当たると偶に外れることがあるので注意です。ホルダー基部はグレーに塗り分けが必要。

首はポリキャップ、肩は1軸接続ですが、どちらにも可動ギミックはありません。

リアアーマーもモールドが少なくシンプルな作り。中央のスラスターは基部をグレー、スラスター口のふちをダークグレーに塗り分けが必要です。腰アーマー裏は特にモールドや凹凸はなくフラットな状態。裏打ちパーツが自作しやすそうな作りです。

腕部も派手さはないですが、各部ともエッジの効いた角型装甲。上腕の黒ラインや前腕のマルイチハードポイントなど、ちょっとしたワンポイントも加えられています。マルイチハードポイントはグレーに塗り分けが必要。

上腕は筒型で合わせ目はなし。表面モールドは黒いシールで色分けします。前腕は左右の組み合わせで前後に合わせ目あり。肘から分離するので、合わせ目を消すのはラクそうです。

ショルダーアーマーは前後の組み合わせで上部に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合は側面グレーのダクトパーツを後ハメが必要。前後の三角モールドはオレンジのシールで色分けします。上部フレームはグレーに塗り分けが必要。

側面のスラスターは少し上下に可動。

脚部。派手さはなく、人型タイプのシンプルな丸みある装甲が造形されています。ですが膝周りがブルーで色分けされるなど、少しヒロイックな感じもありますね。膝の三角モールドや黒い縦ラインはシールでの色分け。側面のマルイチハードポイントや後部角型スラスターなどはグレーに塗り分けが必要です。

大腿部、膝から下の青と白ともに左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。膝から分離するぶん合わせ目消しはラクですが、膝から下の青と白の色分け部分は後ハメなど細かな処理が必要です。シンプルに段落ちモールド化したほうが良いかも。

ソール部は脚底がグレーに色分けされるなど、少しオシャレな感じにデザインされています。足裏のモールドもしっかりとした作りで肉抜き穴などはありません。足首のパーツは合わせ目消しが必要。

背部に装備するガンバレルストライカー。X字型に装備するガンバレルが特徴的で、バレルは光ケーブルを介した遠隔操作により、独立した機動攻撃が可能とのこと。ただしこのキットではガンバレルの脱着やケーブルを用いた展開ギミックはありません。

ガンバレルストライカーは1ダボジョイントパーツを105ダガー背部のポリキャップ穴に組み付けての装備となります。遊びがあって少し左右に動きますが、外れるほどではないので問題はないかと。

1ダボジョイントパーツは脱着が可能。

ジョイントパーツを外して機首を前方に展開することで飛行形態になります。ガンバレルストライカーは元々ストライクガンダム用に開発された装備で、ムウ・ラ・フラガに与えられる予定だったそうです。

機首はオレンジの装甲が上下の組み合わせですが、合わせ目は裏面でモールド化。キャノピー(センサー?)部分はグリーンのシールでの色分けです。

機首下部にはガトリング機関砲を装備。砲身が別パーツで色分けされるなど作りが細かいです。白い装甲部分は左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。消す場合は砲身部分の後ハメが必要。

後部はウイングやスラスターが別パーツで色分けされ、モールドも細かく入っていて作りが良いです。スラスター中央の丸型バーニアはゴールド(オレンジ?)に塗り分けが必要。

ガンバレルはオレンジの装甲が左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。シンプルに消すだけで良さそうですが、凹凸があるのと、4基あるので手間はかかりそうですね。

付属のレールガン砲口パーツとグレーのアームパーツを使用することで、ハッチ展開状態を再現することができます。白いハッチ内側の中央と、ハッチを展開することで露出するグレーパーツの丸モールドはオレンジに塗り分けが必要。

下部のスタビライザーは前後にスイングさせることができます。

付属のスタンドを使えば浮かせてディスプレイさせることはできますが、見た目よくフライトシーンを再現したい場合はスタンドのアームで挟むなどしてディスプレイさせる必要がありそうです。

機首が長くシャープなデザインなので、ディスプレイさせることでスピード感が感じられて良いですね。

付属パーツを使用してガンバレルのハッチ展開状態に。ハッチを展開することでディテールが細かくなり、シルエットにも幅が出てきます。唯一ガンバレルの射出状態が再現できないのが残念。

分離することで105ダガーと一緒に飾っておけるのは良いですね。

ガンバレルストライカーはHG SEEDのエールストライクガンダムHGCEエールストライクガンダムにも装着可能。どちらも格好良く装備できています。ただし1軸接続なため、少し回転し易いので注意です。

一方の105ダガーにもストライカーパック各種が組み付け可能です。まずはHG SEEDのエールストライカーを装備して。こちらもよく似合っていますね。HGCEのエールストライカーも装備可能です。

ジェットストライカー(HGCEウィンダムに付属。)を装備して。カラーリングがうまくマッチしているので、塗装せず素組みのまま組み合わせるだけでも十分。機動性の高い量産型機らしさがよく表現されています。

その他、マルチランチャーパックやドッペルホルン連装無反動砲も装備させることが可能。マルチランチャーパックには重量がありますが、関節強度が高いのでバランスよく装備させれば問題なく自立が可能です。こちらも未塗装でもよく合っています。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。陸ジムよりも若干小さいかなという程度。背部のガンバレルストライカーもそんなに大きくはありません。105ダガーの全高は18.00m。

HG SEEDエールストライクガンダムと並べて。ともにHG SEEDシリーズなのでプロポーションは同じ。105ダガーのほうは量産機ということで各部が簡略化されている印象です。

HGCEエールストライクガンダムと並べて。発売日に差があることもあり、プロポーションバランスに少し差がありますね。105ダガーもHGCEでキット化して貰いたいところです。

HG 105スローターダガーと並べて。スローターダガーのほうが後発ですが、カラーリングが違っているだけで形状は同じです。

HGCEストライクダガーと並べて。105ダガーはストライクダガーで排除された各種機能を盛り込んだ量産機。形状もほぼ同じです。ジャンルがHG SEEDとHGCEで違っているため、プロポーションが異なりますが、組み合わせて改造すればHGCEフォーマットで105ダガーも再現できそうではありますね。

頭部は少し上下する程度。左右への可動は、顎と襟が干渉し易いですが、少し浮かせることで問題なくスイングさせることができます。

腕はショルダーアーマー側面のスラスターを展開させることで水平程度まで上げることができます。展開させないと干渉で制限されます。肘は1重関節で90度程度曲がります。肩の前後スイングギミックはありません。画像は省きました。

上半身を少し引き伸ばすことで腰の干渉が避けられ、上半身を少し前後させることができます。

腰は少し干渉しますが360度回転可能。浮かせてディスプレイさせる場合は付属の台座を使用します。支柱を股間部に組み付けるだけでOK。股間部にコの字パーツを組み付けることもできますが、この場合、股があまり開かなくなるので注意です。

前後開脚は広めに展開可能。

膝は2重関節ですが、装甲が干渉するのでくの字程度までしか曲がりません。

足首は広めに前後させることができます。左右へは少しスイングする程度。

股間部がボールジョイントなので、左右への開脚はハの字程度まで展開可能。

内股、がに股はともに45度程度までとなります。

立膝はきれいな姿勢で再現することができました。

可動域の総括としては、HG SEEDのフォーマットで全体的に可動域は特別広くはありません。ですが特別狭いという程でもなく、腰も360度回転したり、前後開脚も広めに展開するので、うまくやれば様になるポーズ再現できそうではありますね。

M703 57mmビームライフル。57ミリの有効ビーム径を持つ指向性エネルギー投射武装になります。威力、信頼性、燃費のバランスに優れ、正式配備されて以来、連合軍陣営で最も多く生産されたとのこと。表面のモールドが細かく、チープな感じは全くありません。

簡単なモナカ割で上下に合わせ目ができます。

センサーも特に色分けはなし。合わせ目を跨ぐため、処理が少し難しいので注意です。センサー内部は塗り分けると良くなりそうですね。

シールド。防御用の実態盾になります。射入してきたビームのエネルギーそのものを動力源に、装甲部分の共振機能を励起し、分子レベルの鏡面を形成。ビームを乱反射させて破壊力を減衰させるとのこと。簡単な3個パーツ構成ながらも表面は適度に色分けされています。表面中央の縦ラインは黄色く塗り分けが必要。

付属の専用台座。オレンジ成型色での再現で、支柱が太めに造形されるなど特徴的な台座になっています。支柱は底板にスライドさせて組み付けますが、はじめは組み付けが硬いので取り外す際は破損に注意です。

台座裏にはジョイントパーツを組み付けておくことができます。使用していない時にまとめて保管しておけるのは良いですね。ただし枠にうまくハメないとポロポロ外れてしまう場合があるので注意です。

画像のように組み替えることで、支柱を短くすることができます。

短い支柱はガンバレルストライカー用で、ガンバレルストライカーを単体でディスプレイさせることができます。

一通り武装して。

57mmビームライフルはグリップをハンドパーツで挟んで保持しますが、隙間があって少し向きが変わりやすいので注意です。手甲パーツの組み付けは固く、ハンドパーツがバラけることはありません。

シンプルに装備して使用するストライカーパックとは異なり、ガンバレルストライカーはパイロットが搭乗し、単機で攻撃できるユニットなので、装備した状態での背面ビューは個性的なものがありますね。

シールドは前腕に挟み込むだけなので固定強度はさほど高くはありません。特に弄ることがなければポロリすることもなし。弄っているとスルッと外れてしまうことがあるので注意です。

ジョイントパーツを前腕に組み付けることで、シールドを腕部に装備させることが可能。ジョイントパーツは2箇所にダボ軸があるので、組み替えることで後部や側面に配置することができます。

腰を掴むとサーベル柄に手が当たって外れることがあるので、取り扱い時は腰部周りに少し気をつけたいところです。

ビームサーベルは柄のダボがハンドパーツにうまく引っかかるため、安定した保持が可能です。

ビーム刃はクリアピンク成型色での再現。特にブラックライトで照らしても発光はしませんが、オレンジのパーツは光を吸収する感じがありました。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。ガンバレルストライカーの造形がよく、メカニカル且つバランスの良いプロポーションで造形されています。105ダガーに背部にマウントさせればダガーが引き立ちますし、単体でディスプレイさせてもフライトシーンが格好良く演出できます。それだけに、浮かせてディスプレイする際の可動が制限されたりするのがもったいないところではありますね。

気になる点は、ダガーの腰のサーベル柄に手が当たると外れることがあるのと、ガンバレルストライカーもハッチ展開時に、組み付けたアームパーツが外れる場合があるので注意です。小さいパーツなので紛失にも注意。それと宇宙用の装備なので、できればアクションベースやスタンドを使ったディスプレイできるようになっていると良かったかなと。

まぁそれでも、ガンバレルダガーの状態だと重量感があって格好良いですし、分離させ、2機並べてディスプレイさせるのも映えます。ガンバレルのハッチ展開ギミックなど、細かい部分も丁寧に再現されていますし、だいぶ前に発売されたキットとしてはかなり優秀。HGCEのキットと組み合わせても違和感がないので、ストライクに装備させて異なる仕様を再現するなど幅広く楽しみたいですね。

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