HG ガンダムレギルス〔MEMORY OF EDEN〕 レビュー

今回は、HG 1/144 ガンダムレギルス〔MEMORY OF EDEN〕のレビューをご紹介します!

HG ガンダムレギルス〔MEMORY OF EDEN〕は、OVA作品『機動戦士ガンダムAGE ~MEMORY OF EDEN~』に登場するMS『ガンダムレギルス』の1/144スケールモデルキットです。MEMORY OF EDEN版レギルスの赤いカラーリングを成型色で再現。羽や各部関節が広範囲に可動するなど、ダイナミックなアクションポーズが再現可能なキットになっています。シールドの展開やレギルスコアへの分離ギミックも再現。価格は1,650円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

EXA-DBのサブユニットからの技術と鹵獲したAGE-3オービタルの機体解析データを掛け合わせて設計されたMS『ガンダムレギルス〔MEMORY OF EDEN〕』(以下、MOE版)がHGでキット化。2012年10月に発売されたHGガンダムレギルスをベースに、ゼハート・ガレットのパーソナルカラーである赤い機体色が再現されています。

成型色は全身のレッド(オレンジ)をベースに、全身各部にイエロー、胸部にダークパープル、腰部やソールなどにパープルを配色。関節や内部、脚甲、ウイング裏などダークグレー成型色パーツでの再現となっています。

シールは頭部や胸部、ウイングのモールド、武器センサーなどを補いますが多くはありません。塗装も殆ど必要がなく、素組みで十分な色分けが再現されています。

ABS、KPSは不使用。殆どのパーツはPS素材で構成されています。ヴェイガン所属機特有の獣感と、ガンダムタイプを融合させたような特徴的な機体形状が再現されています。

ポリキャップはPC-001Aを使用し、殆どの関節部分に組み込みます。関節強度はまずまず高め。脚底が小さく、背部にウイングやレギルスキャノンを装備していますが、自立は割りと安定しています。

レギルスライフル、レギルスシールド、握り手✕2)、レギルスライフル持ち手(左右兼用)、レギルスコアディスプレイ用ジョイントパーツ、ビームサーベル刃✕2、ツインアイ再現用頭部パーツが付属します。

頭部は4本アンテナやマスクなど、ガンダムタイプのセオリーを持ちつつも、どこかヴェイガン所属機の獣感を漂わせるデザインで造形。スリットアイやこめかみのバルカン、顎、左右のスリットダクトなども別パーツ化され、塗装などもしやすくなっています。

メット部は左右の組み合わせて後頭部に合わせ目ができますが、パーツを挟み込むタイプではないので、合わせ目はそのまま消すことができます。

カメラアイは通常のスリットアイとツインアイのパーツが付属。お好みの形状をチョイスすることができます。シールの貼り付けが難しいので、うまく貼り付けないと変化が分かりにくいかも。額のセンサーシールは1枚しかないので貼り替えるようになります。

胸部もガンダムタイプらしい造形を持ちつつも、縦型スリットのエアインテークや腹部のビームバスターなどヴェイガン機らしさも併せ持つデザイン。ビームバスターはグリーンのシールでの色分けです。

腰部は棘感があり、中央のスリットダクトなども動物の鱗を感じさせるような獣感の強いデザイン。フロント・リアアーマーの黄色いラインはシールでの色分けです。

腰アーマー裏にモールドなどはなくシンプル。各アーマーはボールジョイント接続ですが、リアアーマーが比較的外れやすいので注意です。

股間部のカバーパーツを外すことで3.0mm穴が露出。このポリキャップ穴に3.0mm軸を差し込むことで、アクションベースやスタンドを使用してのディスプレイが可能です。

腕部。派手さはないですが、ガフランなどのヴェイガン所属機に似たデザインで、ショルダーアーマーのスリットダクトやハンドパーツなどにも獣味が感じられます。前腕のシール貼り忘れてますね;

二の腕は筒型で合わせ目はなし。肘関節と前腕は左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。分解できるので合わせ目消しはラクそう。

手のひらにはビームバルカンの銃口が造形。ボールジョイント接続で少し角度を変更することができます。銃口もしっかりと開口。

ショルダーアーマーは前後の組み合わせで中央に合わせ目ができます。スリットダクトの黄色いパーツを挟むので、合わせ目を消す場合は後ハメが必要。

脚部も腕部同様、細身で他のヴェイガン所属機に比べると獣味は薄め。大腿部やふくらはぎのスリットダクトはパーツによる色分けで印象的にデザインされています。

大腿部は前後の組み合わせで側面に、膝関節と膝から下の部分は左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。各部とも分離するのでその点では合わせ目消しがラク。ですがふくらはぎのスリットダクトは後ハメが必要なので、その辺りはちょっと手間ですね。

ソール部はシャープに造形。脚甲から脚底まで各面がパーツで細かく色分けされていて作りが丁寧。アンクルアーマーは適度に上下可動します。組み付ける際は上下の向きに注意。足裏も肉抜き穴はなく、モールドやスリットダクトでしっかりと造形されています。

背部にはコウモリの羽のようなウイングと尻尾を模したレギルスキャノンを装備。獣感の強いユニットになっています。

バックパック基部はスリット状のスラスターが造形。合わせ目が出来ないパーツ構成です。ウイングとはボールジョイント型ポリキャップ接続。固定強度はあまり高くはないですが、可動は柔軟で劣化も少なそうです。

ウイングの折りたたんだ状態。部分的に裏打ちパーツが露出するように設計されているような、デザイン性の高さを感じさせる作りになっています。

ウイングはポリキャップ接続で幅広く展開可能。ウイングの内側にはスリットダクトがリアルに造形。

接続部がロールし、外側のウイングを上下に可動させることができます。ヒンジ接続部は合わせ目あり。一部モールドは黒いシールで色分けします。

バックパック下部には獣の尻尾をイメージしたようなレギルスキャノンを装備。

アームは複数のパーツやポリキャップで細かく造形され、上下やロールなどフレキシブルに可動します。なので尻尾らしいリアルな表情付けが可能。

レギルスキャノンの砲身部は左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。アームから分離するので合わせ目消しはラク。

砲口は簡単な作りで途中までの開口ですが、内部を黒く塗るだけでもそれらしくはなりそうです。

背部ユニットは頭部ごと胴体部から分離させることが可能。脱出装置であるレギルスコアが再現されています。レギルスコアは付属のジョイントパーツを下部に組み付けることで単体でディスプレイさせることが可能。

レギルスコアはコウモリを模したような独特のデザイン。禍々しさや奇妙さも併せ持つ個性的なシルエットで造形されています。レギルスコアでディスプレイさせる場合はウイングと背部レギルスキャノンのアームを展開しておきます。

浮かせてディスプレイさせるとなんとも言えない奇妙さがありますね。

ウイングを可動させれば羽ばたくような演出もできますし、レギルスキャノンを前方に向けることで攻撃的なポーズを取らせることもできます。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。大きさはルプスレクス程度で、HGとしては若干大きめ。ガンダムレギルスの全高は19.1mです。

ベースのHGガンダムレギルスと並べて。通常のレギルスはガンダムタイプらしいカラーリングですが、MOE版はシャア専用機のような赤いカラーリングになっています。

ゼハート・ガレットのライバル、アセム・アスノ搭乗機であるHGガンダムAGE-2ダークハウンドと並べて。

各部可動域も通常のガンダムレギルスと同じ。頭部は幅広く見上げることができます。腕は水平程度まで。肘は2重関節でV字程度まで曲がります。

腰は干渉なく360度回転可能。膝も2重関節で深くまで曲げることができます。立膝もきれいな姿勢で再現することができそうです。

股間部がボールジョイントなので左右への開脚はハの字程度まで。足首もそれほど深くは曲がりません。

足首の可動域はやや物足りないものがありますが、劇中では宇宙空間でしか運用されていないのであまり気にする必要はないのかなと。その他の箇所は細身で十分に動くのでポージングの自由度は高そうです。

レギルスライフル。ガンダムレギルス専用の行式大型ビームライフルになります。ゼイドラのゼイドラガンを発展させた武装で、高い威力を有するとのこと。

単純なモナカ割で上下に合わせ目ができます。センサーと銃口はグリーンのシールでの色分け。形状、成型色共に通常のガンダムレギルスに付属しているものと同じです。

レギルスシールド。ガンダムレギルス用の実体シールドになります。ガンダムの影響を受けて採用されたとのこと。表面のスリットダクトなど各部がパーツで忠実に色分けされています。

表面の装甲位置を組み替えてずらすことで、レギルスビット展開状態を再現することができます。レギルスビットは付属せず。内部はグリーンのシールでの色分けです。

通常のガンダムレギルスのシールドと並べて。そんなに大差があるわけではないですが、雰囲気の変化は感じられますね。

一通り武装して。武器を保持させるとだいぶ雰囲気が変わってきますね。

レギルスライフルはグリップに付属の持ち手を組み付けて保持。隙間なくしっかりと保持できるので、ポージング時にふらついたりすることなく構えることができます。

レギルスシールドは前腕側面へのダボ接続。固定強度はまずまずで、弄っていても簡単に外れるようなことはなさそうです。穴なしの握り手も付属するので、組み替えることで表情を変化させることができます。

各部とも柔軟に可動するので、ポージングでもバランスのいいポーズが取れますし、造形美もあるのでその分ポーズが格好良く見えます。

武装類を使用せず、平手のビームバルカンや背面のウイング、レギルスキャノンを展開することで、ワイルドで生物的なポージングを楽しむことができます。このようなポーズが再現できるのはヴェイガン所属機ならでは。

ビーム・サーベル刃は平手のビームバルカン口に組み付けます。ブラックライトで照らしても発光はせず。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。ライバル機らしい赤いカラーリングが通常版とは違った良さを出していますし、ゼハート・ガレット専用機らしさが表現されているようでいいですね。それにヴェイガン所属機の獣感とガンダムタイプのデザインが混じり合った個性的なキットになっていると思います。造形がいいのでポージングも格好良く決まりますし、細身で可動域も広く、適度に強度もあるので取り扱いやすいです。

気になる点はあまりないですが、スリットアイとツインアイがありますが、表情の変化がやや分かりにくいのかなと。自分のシールの貼り方がまずいのかもですが、どちらを使用してもひと目見ただけだとあまり変わらない感じがしますね。

背部のレギルスキャノンやレギルスコアの展開など、ギミックは個性の塊でヴェイガン所属機らしさが十二分に味わえますし、レギルスコアの奇妙な雰囲気も妙に味があっていいですね。劇中ではアセムのダークハウンドと激戦を繰り広げましたが、ウイング展開やワイルドな可動で迫力も出ますし、それを十分に体現できるキットとして楽しめそうですね。

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2 件のコメントがあります。

  1. 匿名

    on 2023年1月18日 at 19:59 - 返信

    胸部のグリーンはビーム砲ですよ

    • nori

      on 2023年1月19日 at 01:20 - 返信

      コメントありがとうございます!
      ですよね・・・;なぜ間違えたかな;
      ご指摘感謝ですm(_ _)m修正しておきます;

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