こんにちは!今回は、HG 1/144 辟邪のレビューをご紹介します!
HG辟邪(ヘキジャ)は、機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第2期に登場するモビルスーツ『辟邪』の1/144スケールモデルキットです。『辟邪』はテイワズフレームを保有し、『百里』や『百錬』の設計図を元に作られた機体。突撃形態に変形し、ガンダムフレームとはひと味違った独特のスタイルや風格を醸し出しています。パイロットはタービンズ所属女性キャラのラフタ・フランクランド。発売日は2017年1月14日。価格は1,080円(税込み)です。
2色の淡いグリーンと黄色、白のデザイン。鉄血のオルフェンズシリーズでこれまでにない色の組み合わせで、独特のインパクトを持つキットです。
リアクターらしきものを中央に1基装備。テイワズが開発したテイワズフレームを保有。外見的には少しだけ百里を感じさせるものになっています。
直立は足裏の前後が浮き気味なため、少しだけ不安定さを感じます。ですがポージングをさせてもまずまず安定して立たせておけます。
形状は左右対称。肩部のショルダーアーマーが大きい以外は全体的にまとまったスタイルになっていると思います。
頭部。ガンダムタイプのような目や口などはなく、ぬっぺりとしたフェイスが特徴的。表面は白一色で統一され、少し不気味さも感じさせる頭部になっています。
フェイスカバーの内側にはブラックとゴールドのシールで色分けされ、隙間からこの色分け箇所が少しだけ露出してデザインぽくなっています。
頭部裏面はグリーンのシールで色分けされ、センサーのようなところはゴールドシールでの色分けとなっています。背中のリアクター脇も黄色いシールで色分けする箇所があります。
バストアップ。肩部が大きめですが、全体的に不自然さは感じないですね。胸部も細かく色分けされ、3つの丸型モールドなどもあってかなり特徴的なディテールになっています。腹部中央の部分は薄いグリーンシールで色分けされています。丸型モールドは色分けされていないので塗り分けが必要です。
腹部。腰部は大型のサイドアーマーが脚部側に付属していて、フロントアーマーは存在せず。腰回りが白いパーツで色分けされていて、デザイン性も高いです。腰部中央は淡いグリーンのシールでの色分けとなります。
腕部。内部がフレーム型になっているのは腕部のみ。外装は二の腕部分は被せ型ですが、前腕は左右挟み込みタイプで中央に合わせ目ができます。手首は黄色いシール、肘は白いシールでの色分けとなります。腕部の付け根内部パーツには黄色いシールを貼って色分けできるようになっています。
肩部は黄色い大型スラスター兼アーマーが装備され、肩部の付け根で可動します。アーマーが可動するため、腕部の可動にも融通性があります。肩部のアーマーは挟み込みタイプなので、中央に合わせ目ができます。
肩部のアーマー後部はハッチが展開し、スラスターのようなディテールが再現されています。ハッチ内部は色分けされていないので塗り分けが必要です。
肩部アーマーの手前部分は引き出し可能になっていて、上下に可動するギミックを搭載。ギミック上部のダクト内部は色分けされていないので塗り分けが必要です。
脚部。肩部や胸部に比べてやや細身ですが、全体的なディテールや形状バランスはいいものになっています。膝部は白いパーツで色分けされ、デザイン性も高いですね。太ももの外装パーツは前後からの挟み込みですが、膝から下の外装パーツは左右挟み込みなので、中央に合わせ目ができます。ですが前面はシールを貼ることで合わせ目をカモフラージュできています。
サイドアーマーの中央部分は白いシールでの色分けとなります。
足首から下の部分はガンダムフレームキットのように甲とかかと部分には別れておらず、黄色いパーツ上部に色違いのパーツを組み合わせていく形。足裏には大きな肉抜き穴があります。
かかとはトゲトゲした形のパーツが上下に可動します。かかと部分に合わせ目ありです。
HGガンダムグシオンリベイクフルシティとHGユニコーンガンダムと比較してみました。辟邪は少し小ぶりです。ちなみにHGガンダムグシオンリベイクフルシティはHGガンダムバルバトスルプスと同じくらいのサイズで、HG辟邪はHGイオフレーム獅電と同じくらいのサイズです。
頭部が少し凹んだ箇所に格納されているキット(機体)なので、首周りが大きく干渉します。このため首振りはこの狭いスペースでできるかぎりの可動となり、かなり狭い範囲での首振りになります。
腕部は水平より少しだけ上部に可動。肩部のアーマーの影響が少しありますね。
肘の可動はまずまず。外装パーツが干渉するまでは可動してくれます。肘のパーツは内側に肉抜き穴があり、パーツの組み合わせ箇所がそのまま露出しています。
手首には腕部回転ブレードを装備。ちょっとした隠し武器のようになっています。斬撃に対するシールド効果もあるとのこと。(このブレードで敵の太刀を防ぐってことです。)ブレードは折りたたみ可能。
腹部には2箇所ボールジョイント型のポリキャップが内蔵されていますが、腹部への可動効果はほぼないようです。画像のとおり、前かがみは反り状態はほとんど可動しません。
腰部の形状による凹凸が多く、干渉するため腰の回転も画像程度の低範囲となります。
股関節部分に穴があり、アクションベースにディスプレイ可能。
アクションベースへの設置はまずまず安定しています。
フロントアーマーが無いので足上げはかなり広範囲に可動してくれます。後方はリアアーマーがあるのでそれなりです。膝の可動も悪くないですね。
足首の前後への可動は、広いとは言えません。ですが変形機構を持っているため、つま先を大きく上に上げることができるようになっています。
内股、がに股は共に画像のように180度以上可動。両足とも360度回転可能するので十分な可動範囲を持っています。
サイドアーマーが干渉するため左右への開脚はイマイチ。
足首はボールジョイント仕様なので、ある程度脚を開いても接地面が安定するようになっています。
立膝は思ったよりも不安定です。脚部の可動域から少し期待していましたが、そこまでではありませんでした。
付属の武器はトビグチブレードとバヨネットライフル。鳶(とんび)のくちばしのような形をしていることから、トビグチブレードと名付けられているのでしょう。
バヨネットライフルは最中割で、左右2枚のパーツを組み合わせるようになっています。中央に合わせ目が出来ます。シンプルな組み合わせなので、塗装する場合は色分けが必要です。
マニピュレーターの手甲パーツを外して挟み込んで保持させます。腕部の回転ブレードを可動させ、バヨネットライフルに固定させることができます。
バヨネットライフルはリアアーマーにマウント可能。
トビグチブレードはランナーから切り離しでそのままのタイプなので、柄などに小さな肉抜き穴があります。ディテール化して肉抜き穴を埋めずにおくのも手かと。
トビグチブレードもリアアーマーにマウント可能。
トビグチブレードもマニピュレーターと手甲パーツを分離させて挟み込んで保持させます。
ではここから辟邪を突撃形態に変形させていきます。まずはリアアーマーの下部にあるパーツを組み替えで展開させておきます。
肩部アーマーのハッチを開いてスラスターを露出。脚部を前面に可動させたら変形完了です。かなりシンプルで簡単な変形機構です。
突撃形態。高機動化するため、一撃離脱といった攻撃方法も可能になります。
では適当に何枚かどうぞ。
以上です。ショルダーアーマーが少し安定性に欠けるため、腕部を可動させるたびに少しふらつくところがあります。ですが腕部根元のボールジョイントをしっかりと差し込むと、ショルダーアーマーを挟み込むようにして固定されます。それと、腕部を激しく動かすと二の腕から抜けてしまうことがあるので、それも注意ですね。ですが全体的にはそこまで不安定さは感じさせないようになっていると思います。まずまず取り扱いやすいキットで、ディテールも形状もしっかりとしていて楽しめると思います。
頭部のディテールなどが独特なので好みが分かれるところもありますが、色合いやデザインは割りとオシャレなので、好感が持てるキットになっていると思いますよ。