今回は、2000年10月に発売されたMG 1/100 RX-79[G] ガンダムイージーエイトのレビューをご紹介します!
MG RX-79[G] ガンダムイージーエイトは、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場する陸戦型ガンダム現地改修機『RX-79[G] ガンダムイージーエイト』の1/100スケールモデルキットです。ビス止め式の関節を使用し、関節強度の調整が可能。ビームライフル、ビームサーベル、シールド、バズーカといった武装類の他、1/20シロー・アマダのフィギュアが付属します。価格は3,240円(税込み)です。
内部フレームや一部外装はMG陸戦型ジム、陸戦型ガンダムと共通。現地改修機っぽさが感じられる構成と、重機感のある陸戦型機らしい造形が再現されたキットになっています。
成型色はややクリーム色のホワイトとブルーグリーン、グレーといったシンプルなカラーリング。元々派手さのない機体なだけに、細かい箇所の塗装さえもないくらい、素組みでも十分な仕上がりです。
自立は問題なく可能。ですが足首の可動範囲が狭いので、股を広げると少し浮いた感じになることも。各部にポリキャップ(PC-122)が使用されていますが、股間部や膝などが少しゆるいので、ポージングすると多少ふらついたり自然に開脚したりすることもありので注意です。一部の関節パーツや内部フレームなど、強度が必要な部分にはABS素材が使われています。
頭部。ガンダムタイプのフェイスに、イージーエイトならではの頑丈な装甲造形を再現。頭部は前後挟み込みタイプの簡単な作りで、上部から側面にかけて合わせ目ができます。ツインアイ、顎、とさか前後のセンサーはシールでの色分け。
側面のアンテナは、白い方の取り付けや角度調整が難しいですし、細身なので折ったりしないよう注意が必要です。
胸部から腰部。腰部は比較的シンプルですが、胸部はかなり肉厚な装甲が造形されています。
胸部の装甲は展開が可能。内部にはフィンなどメカニカルな造形が別パーツで再現されています。
上部のコックピットも展開可能。コックピットは別パーツで細かく造形されています。
腰アーマー裏に裏打ちパーツはありませんが、モールドが造形されています。
股間部はボールジョイント接続で、前後に可動するギミックがあります。
サイドアーマーの予備マガジンは脱着が可能。予備マガジンはモナカ割です。
腕部。陸戦型タイプ定番の角型でシンプルな形状になっています。
二の腕、前腕共に筒型外装なので合わせ目はありません。ハンドパーツは親指と人差指が独立可動するタイプ。
内部はメカニカルなフレーム構造になっています。肩と肘の2箇所がビス止めになっていて、関節強度を調整することができます。
ショルダーアーマーもモールドは少なめでシンプルな造形。前後挟み込みタイプですが合わせ目は段差部分でモールド化されています。上部は一部装甲がなく、肩内部パーツが露出するようになっています。上部のフックは適度に可動します。
脚部。それほど太くはないですが、イージーエイトらしいゴツゴツとした造形が再現されています。大腿部は筒型、膝から下は複数パーツの構成で合わせ目はできないようになっています。
脚部も内部フレームが造形され、外装はポリキャップ接続などでラクに脱着が可能になっています。膝はビス止め構造ではなく、ポリキャップとパーツによる組み合わせです。
外装パーツの内側にもモールドが造形されています。
膝やスネ、かかとの外装は適度に可動し、脚部の角度に合わせて展開するので、外装が可動を妨げることはありません。
ふくらはぎの装甲にはサーベル柄を内蔵。外装パーツは裏打ちパーツやアームによって細かく造形、展開するようになっています。
ウェポンラック。特徴的な造形が再現されています。
ウェポンラックはポリキャップによる3ダボ接続。固定強度はまずまずです。側面のバーニアは内部がスリット入り。可動はしません。
ラックのアームは上下共に展開可能で、裏打ちパーツが造形されています。アームはさらに上下に可動します。強度が高くスライドさせにくいので、誤って手を滑らせ、手がアンテナにあたって破損といった場合も考えられるので慎重に伸縮させます。
MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べて。1年戦争時の機体なのでジムと同じサイズ。イージーエイトの頭頂高は18.0mです。
頭部はわずかに上下可動する程度。顎引きも殆どできません。左右へは水平にも可動しますが、顎と襟が干渉してこすりながらの可動になるので、塗装する場合は剥げが気になるところです。
腕部は水平程度まで上げることができます。肘は完全に折り曲げることが可能。
肩は付け根がボールジョイント接続で、わずかですが前後スイングします。
腰部が可動するので、上半身が僅かですが前後スイングします。
腰もわずかに回転する程度です。アクションベースマウントパーツは付属せず、アクションベースに付属のコの字パーツを使ってのディスプレイとなります。 陸戦型機なので、あまり浮いたようなポージングはしないかも。
フロントアーマーが広く展開できるので、前側へはある程度開脚させることができます。
膝の可動は90度程度まで。膝内部パーツは合わせ目が段落ちモールド化されています。
足首は全体的にあまり可動しませんが、つま先を上げる動きは広めです。
左右への開脚はハの字程度まで。コの字パーツを股間に挟まなくても可動範囲はほとんど変わりません。
股間部がボールジョイント接続なので、内股、ガニ股は45度程度の可動となります。
立膝はなんとかギリギリで様になる感じ。強引に立て膝にするとフロントアーマーが外れたりするので注意です。
可動域の総括としては、どの関節もそれほど柔軟ではなく、結構ポージングは制限されそうです。今ひとつという部分が多いですね。ですが陸戦タイプの重機感のある造形である程度様になると思います。
ハイパー・バズーカ、ビームライフル、100mmマシンガン、ビームサーベル刃×2、
シールド、ウェポンコンテナ、握り手(左右)、平手(左右)、1/20と1/100シロー・アマダフィギュアが付属。ハイパー・バズーカとフィギュア以外はだいたい陸戦型機共通の武装になります。
陸戦型ガンダム用のパーツもいくつか余剰で付属。
マーキングシールと擦って転写するガンダムデカールが付属。ミリタリー調のフォントが特徴的。
1/20シロー・アマダフィギュア。MGドムのオルテガフィギュアのような2個パーツ構成ではなく、1個パーツによる造形です。連邦の軍服で再現されています。
ウェポンコンテナ。MG陸戦型ガンダムやMG陸戦型ジムと共通です。各面ごとにパーツ分けされ、合わせ目はモールド化されています。
ハッチは2枚蓋構造で展開が可能。内部にはメカニカルなモールドが造形されています。下側のハッチは手前に少し引き出してから開けるので、ムリに開いて破損させないよう注意です。
内部のハイパー・バズーカ格納パーツは脱着可能。
ウェポンコンテナは背中のウェポンラックにマウント可能。2本のダボ固定で上下もアームも固定されるので、固定強度はまずまず高めです。コンテナをマウントすると後方に比重がかかるので、より自立に不安定さが出るのと、腹部も反ったりするので、ある程度強度アップをしたほうがいいかもです。コンテナを背負っても自立は可能です。
ハイパー・バズーカ。複数パーツによる細かい造形になっています。砲身を含め、部分的に左右挟み込み構造だったりモナカ割だったりなので合わせ目ができます。
センサーなどは塗り分けが必要です。グリップの可動ギミックはありません。
後部のマガジンは脱着が可能です。
ハイパー・バズーカは各部が分解可能。
分解したハイパー・バズーカはウェポンコンテナ内部に収納することができます。
ビーム・ライフル。本体部分は左右挟み込みタイプなので上下に合わせ目ができます。部分的に塗り分けが必要です。
センサーはシールでの色分け。フォアグリップは左右に可動します。
100mmマシンガン。陸戦型機おなじみの武装です。本体部分はモナカ割なので上下に合わせ目ができます。
側面のフォアグリップは可動式で、下部のマガジンは脱着可能。サイドアーマーの予備マガジンと組み換えることができます。後部のストックは展開可能。
シールド。パーツによって色分けされ、合わせ目はモールド化されています。マウント部は可動し、シールド内側にはモールドも造形されています。
一通り武装(ウェポンコンテナ、100mmマシンガン、シールドを装備)して。
シールドは前腕にしっかりとダボ固定されますが、100mmマシンガンやビーム・ライフルはダボ固定ではないためふらつきます。指による保持でかなり安定しないので、ポージングでは少し気を使いそう。股間部のゆるさもあって注意が散漫になりやすいので、ポージングをある程度妥協する必要があるかもです。
肩があまりスイングできないので劇中シーンのような柔軟な両手持ちはできませんが、100mmマシンガンの両手持ちくらいは問題なく可能です。
ハイパー・バズーカは肩に乗せる部分がスライド可動し、ラクに担ぐことができます。グリップはダボ固定ではないですが、担いでいればある程度の保持が可能です。
形状バランスの関係か、100mmマシンガンよりもビーム・ライフルのほうが保持がしやすかったです。
サーベルはハンドパーツでしっかりと握れ、問題なく保持できました。
いろいろな劇中シーンを再現。シールドが回転しないのは何気に痛いかも。
以上です。武装類が多く、様々なポージングが可能なキットになっています。肉厚な装甲と展開可能な外装はまさしく陸戦型機の泥臭いスタイルを楽しむためのキットになっているかと。ハイパー・バズーカがウェポンコンテナに格納可能だったりして実用的な感じが出ているのもいいですね。
欠点は、各部にポリキャップを使っているものの、股関節などの強度が弱めで不安定さが出るのはもったいないところです。肩や肘がビス止めで調整できるのに対し、重荷を背負うキットで重要な脚部周りは割と弱めなので、ある程度強度アップしたほうが安心してポージングが楽しめそうです。
脱着可能な予備マガジンやサーベル柄が収納可能なふくらはぎギミック、内部メカが露出する胸部ギミックなど、細かい部分にも手を加えられて楽しみの多い、地上運機としてのリアルさが感じられるキットになっていました。
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