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MG ガンダムストームブリンガー P.F. レビュー

今回は、MG 1/100 ガンダムストームブリンガー P.F.のレビューをご紹介します!

MG ガンダムストームブリンガー P.F.は、『ガンダムビルドダイバーズ GIMM&BALL’s World Challenge』より、ガンプラ「RX-78TB-4[PF]  ガンダムストームブリンガー P.F.」の1/100スケールモデルキットです。ストームブリンガー最終形態の特徴的な機体形状を再現。二連ビームキャノンや360mmロケット砲改といった豊富な武装が付属し、様々なポージングが可能なキットになっています。価格は7,590円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

ジムが製作したストームブリンガーシリーズの4号機で、被弾損耗率の高い各部に装甲パーツを追加することで守備力を向上させた機体「RX-78TB-4[PF] ガンダムストームブリンガー P.F.(ファントム・ファング)」がMGでキット化。

2020年11月に発売されたMG ガンダムストームブリンガーF.A.(フェイタル・アッシュ)/ジム・タービュレンスをベースに、グレーを基調としたカラーリング、頭部や腹部、腰部、肩部、脚部といった各部装甲が新規造形で再現されています。※流用元(MGストームブリンガーMGジム・ドミナンス(フィリップ・ヒューズ機)MGジム・スナイパーIIMG RX-78-2ガンダムVer.2.0)。

成形色はブルーグレーとライトグレーを基調に、胴体部や肩部、膝部などにイエロー、頭部や腹部、腰部、脚部などにホワイトを配色。その他、頭部やソール部、二連ビームキャノンの一部がブルー、武装類がダークグレー成形色での再現となっています。

ホイルシールは頭部や胸部、武器センサー類、ジム・タービュレンスの頭部アンテナを補うくらいでわずか。腹部や腰部ダクトなど一部を塗り分ける必要がありますが、MGは細部までパーツで細かく色分けされているため、組み立てるだけで十分な仕上がりになります。

グレー成型色の内部・関節パーツはKPSとなっています。ランナー製造後しばらくはABSでしたが、近年KPSに変わりました。なのでこのキットにABSは使用されていません。

ポリキャップはPC-202とPC-7を部分的に使用します。肘や膝はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。背部に360mmロケット砲改を持つバックパックを装備していますが、特に負荷はかかりません。接地面も適度にあるため、自立は安定しています。

■付属品

ビームサーベル刃✕2、大型ガトリングガン用トライポッド、二連ビームキャノン用のグリップパーツ、前腕装甲パーツ、ジム・タービュレンス用頭部、指パーツ各種(武器持ち手用:左右、平手用:左右、握り手用:左右)、ディスプレイ用ジョイントパーツが付属。

ベースキットの余剰パーツが多数付属。一部パーツが足りないため、F.A.やジム・ドミナンスとして組むことはできませんが、一部を組み替えて形状を変化させることはできそうです。

専用の水転写デカールが付属。 「V’cards(ブイカーズ)」のエンブレムやナンバリングなどが収録されています。ちなみに「ブイカーズ」はGBWCの主人公が結成するコンビフォースのこと。

■内部フレーム

全体にメカニカルな内部フレームが造形。殆どの箇所はKPSで構成されています。頭部はジム・タービュレンスにのみ内部フレームが再現されているため、ここでは省いています。

各部とも元はMGジム・スナイパーⅡ(大元はMG RX-78-2 ガンダムVer.2.0)の構造。細かなパーツ構成で可動箇所がかなり多く、柔軟に可動するようになっています。

肘のスライド式ギミックや足首のシリンダーシャフトなど、フレームのまま飾っておけるくらいのリアルな可動構造が再現されています。

■各部形状

大部分の形状はMG ガンダムストームブリンガーF.A.(フェイタル・アッシュ)/ジム・タービュレンスと同じですが、部分的に異なる箇所を比較しながら各部を見ていきます。

■頭部

頭部をF.A.(フェイタルアッシュ)と並べて。メット部など大部分の形状は同じですが、F.A.がアンテナ2本なのに対し、P.F.(ファントム・ファング)はアンテナと額のパーツが新造され、アンテナ4本のストライクガンダムに似たデザインになっています。

メット部は前後の組み合わせですが、合わせ目は段落ちなどでモールド化。

とさか前後のセンサーとツインアイはクリアパーツでの再現。センサー類は表面にシールを貼って色分けしますが、塗装することでクリアパーツを活かすこともできます。

ジム・タービュレンス用の頭部をジム・ドミナンス系、F.A.に付属しているジム・タービュレンス用頭部と並べて。F.A.とは形状が同じですが、ジム・ドミナンス系よりもメカニカル感が強くなっています。左側面の平たいアンテナが特徴的。先端部は白いシールで、バイザーのモールドはブルーのシールで色分けします。

合わせ目は段差などで細かくモールド化。細部までモールドがデザインされていてリアルです。

バイザーの丸型センサーなどはクリアブルーパーツでの色分け。下ろすことで、精密射撃時の表現をすることができます。

こちらは全体的にメカニカルな内部フレームが造形。ジム・スナイパーⅡからの流用ですが、バイザー内部のセンサーもリアルにデザインされています。

ジム・タービュレンス用の頭部に組み替えて全身から。頭部を組み替えても全く違和感がないですね。むしろこちらのほうが格好良いまである・・・・。

首パーツはジム・タービュレンス用のものを使用します。

■胴体部

腰部・腹部をF.A.と並べて。大分部の形状は同じですが、腹部にはコックピットを覆うように白い装甲が新造。どことなく往年のパーフェクトガンダムを思わせるデザインになっています。白い装甲は一部をグレーに塗り分けが必要。

首はボールジョイントパーツでフレキシブルに可動しますし、基部は大きく展開させることができます。肩もMGガンダムVer.2.0の構造で前方に幅広く展開可能。上下にも広く可動します。

コックピット内部にはパイロットフィギュアが格納されています。

腰部をF.A.と並べて。内部フレームやフロントアーマーの形状は同じですが、中央の装甲やサイドアーマーが新造。フロントアーマーのスリットダクトはグレーに塗り分けが必要です。

リアアーマーもジム・スナイパーⅡと同じものに置き換わっています。サイドアーマーは円筒状でパーフェクトガンダム味があって良いですね。

腰アーマー裏はサイドとリアアーマーのみ裏打ちパーツが造形。フロントアーマー裏は軽装で裏打ちパーツなどはありません。サイドアーマー裏の肉抜き穴は見えやすい箇所なので、埋めるなど処理しても良いかも。

■腕部

腕部をF.A.と並べて。上腕以下の形状は基本的には同じですが、ショルダーアーマーは外装がP.F.用に新造。派手ではないですが、パイプ状の装甲でインパクトのあるデザインになっています。

上腕、前腕共に筒型パーツの組み合わせで合わせ目はなし。ハンドパーツは親指のみ可動し、残りの4指を組み替えるタイプです。4指は比較的ポロリしやすいので注意。

通常は前腕に二連ビームキャノンを装備しますが、付属のビームサーベル発振器を組み付けることでビームトンファーとして使用することができます。

二連ビームキャノンはダークグレーの部分が簡単な二枚パーツ構成。側面の一部に合わせ目ができますが、処理はラクそうです。

二連ビームキャノンをF.A.のものと並べて比較。大部分の形状は同じですが、表面の青い装甲が新造され、それに伴ってシールド部分も組み付け用に新造されています。グリップパーツは二連ビームキャノンにジョイント可能。

グリップのセンサーは左右にスイング可能。内部も黄色いパーツできっちりと色分けされています。グリップは簡単なモナカ割で各面に合わせ目ができます。

左前腕にもビームサーベル発振器を装備していますが、こちらには大型ガトリングガンのジョイント付きものが新造されています。もちろんビームサーベル刃も組み付け可能。

なので前腕には大型ガトリングガンを装備することができます。深くまで差し込めるため、簡単には外れないようになっています。(画像は組み付けが甘いですね;)

反転して組み替えることで、大型ガトリングガンで射撃体勢に。

ショルダーアーマーは内部フレームに外装を細かく被せていく構造で合わせ目はありません。側面のパイプ状の装甲や小型の角型スラスターはダークグレーに塗り分けが必要。

■脚部

脚部をF.A.と並べて。大腿部や内部フレームは同じですが、膝から下の装甲がP.F.用に新造。肉厚なシルエットに変化しています。側面のスラスターユニットは大部分がF.A.と同じですが、スラスター口基部の円筒パーツはマルイチモールド入りのものが新造されています。

大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段差モールド化。膝から下は左右の組み合わせですが、スネや後部の合わせ目は段落ちモールド化されています。

側面のスラスターは下部のスラスター口が適度に可動。表情を変化させることができます。

脚部裾の装甲も左右、前面に展開可能。裏面にはモールドも細かくデザインされています。

ソール部をF.A.と並べて。基部形状や脚甲などは同形状ですが、アンクルアーマーはオミット。後部の装甲もなくなり、脚底やつま先に平らでシャープなスリッパ型装甲が新造されています。

足裏のデザインはほぼ同じ。つま先やかかとは適度に反らすことができます。

■バックパック

バックパックをF.A.と並べて。バックパックの形状はF.A.と同じ。右に360mmロケット砲改、左にセンサーユニット、下部に2本のプロペラントタンクを持つメカニカルなバックパックを装備しています。

バックパック本体はそこまで複雑な構造ではなく、表面のマルイチモールドや左上のセンサーユニットなどもパーツと一体になっています。

角型と丸型のスラスターは内部が黄色いパーツでの色分け。モールドもリアルにデザインされています。

プロペラントタンクは簡単なモナカ割ですが、側面の合わせ目は段落ちなどでモールド化。表面にも細かなモールドが入っていて質素な感じはありません。

360mmロケット砲改は通常は斜め45度で固定されていますが、引き出すことで前後にスイングさせることができます。

360mmロケット砲改は基部が簡単な左右の組み合わせですが、大部分は段落ちモールド化されています。砲身先端部分に少し合わせ目ができるくらい。

バックパックと本体とは他のストームブリンガー、ジム・ドミナンス系と同様、角型ダボとポリキャップ接続で適度な固定強度があります。裏面は各部ともきっちりと裏打ちパーツが造形。肉抜き穴などはありません。左上部のセンサーはゴールドのシールで色分けします。特にクリアパーツは使用されていません。ちょっと残念。

■他キットとの比較

ベースのMG ガンダムストームブリンガーF.A.(フェイタル・アッシュ)/ジム・タービュレンスと並べて。シルエットにそれほど大きな違いはないですが、部分的に形状が細かく違っています。デザイン的にF.A.がフルアーマーガンダムっぽいのに対し、P.F.はパーフェクトガンダムっぽい感じがありますね。

通常のMGストームブリンガーと並べて。通常のストームブリンガーはヒロイックなカラーリングですが、P.F.はグレーが基調で渋みがあります。ミリタリー感もありますし、4号機なので極められた感じもありますね。

頭部をジム・タービュレンスのものに組み替えて通常のMG ジム・ドミナンスMG ジム・ドミナンス(フィリップ・ヒューズ機)と並べて。どれも基本的な構造は同じですが、形状が細かく違っていてそれぞれにカスタム機ならではの魅力があります。

■各部可動域

各部可動域は元のストームブリンガーやF.A.とほぼ同じ。首は適度に上下させることができ、上半身もやや広めに前後させることができます。腕はY字程度まで広く展開可能。肘も2重関節で完全に曲げることができます。

腰は少し干渉しますが、うまく交わすことで360度回転させることができます。膝も2重関節で深くまで曲げることが可能。立膝もきれいな姿勢で再現することができます。

左右への開脚も水平まで幅広く展開可能。ただし円筒状のサイドアーマーがやや干渉し易いので注意です。足首は脚部装甲が展開する分、やや広く可動するようになっています。

■武装類

大型ガトリングガンはMG ジム・ドミナンス(フィリップ・ヒューズ機)に付属しているものと同じ。側面に弾倉を持つ重厚感ある武装になっています。

側面の弾倉は展開が可能。携行時は収納し、射撃時に展開するようになっています。

弾倉は筒型パーツの組み合わせで合わせ目はなし。基部も簡単な上下の組み合わせながら側面の合わせ目は段落ちモールド化されています。砲身に少し合わせ目ができるくらい。

大型ガトリングガンは付属のトライポッドを組み付けることで、自立式の武装として使用することができます。特に接続部分の回転ギミックなどはありません。

トライポッドも特に可動ギミックはないものの、各部モールドが細かくデザインされています。三本の脚部で接地も安定。

■ポージング

一通り武装して。

二連ビームキャノンは付属の武器保持用指パーツに組み替えてグリップを握らせます。指パーツ内側のダボをグリップに差し込み、更に二連ビームキャノンも前腕に固定できるため、しっかりと保持させることができます。足首に角度が付くので接地させてのポーズも割と自立してくれました。

浮かせてディスプレイさせる場合は股間部に付属のジョイントパーツを組み付けます。MG RX-78-2ガンダムVer.2.0のものがそのまま流用されていて外れやすいので注意。画像のように浮かせてディスプレイさせると簡単に外れて落下することもあります。このあたりは新しいキットで改善して貰いたい要素の一つですね。

二連ビームキャノンを装備していると後部ストックが上腕と干渉するため、肘を曲げる角度は90度までと制限されます。ですがポージングでそんなに困ることもないので問題はないかと。

このフォーマットは肩の強度が弱いのが難点。ガトリングガンもそこそこの重量があるため心配でしたが、腕を上げて射撃するポーズはなんとか耐えてくれました。経年で劣化するとちょっと厳しそうではありますね。

ビーム発振器にビームサーベル刃を組み付けてビームトンファーに。武装類がなかなか充実していて良いですね。ポージングバリエーションが多彩に演出できますし、可動が柔軟なので突き刺すような躍動感あるポーズも再現し易いです。

立膝も深くまで沈められるため、膝をついての射撃ポーズが様になります。平手用の指パーツが付属するので360mmロケット砲改の砲身に手を添えるような演出も可能。欲を言えば指パーツがもっと自然な形だと良かったかも。

ガトリングガンをトライポッドに設置してガンターレットに。ただの射撃武装としてだけでなく、このようなサポートマシンとして使えると演出の幅が広がって良いですね。

ジム・タービュレンス用の頭部に組み替えて。

フルアーマージムのような豪華な容姿を楽しむことができます。ある意味究極のジムを感じさせる高性能感。

リアアーマーから柄を取り外し、ビームサーベル刃を組み付けてビームサーベルとして使用。付属の握り手用指パーツで柄を握らせて保持します。ビーム刃は珍しいクリアブラック成形色での再現。ブラックライトには反応しませんでした。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。腹部や腰部、脚部アーマー、背部ロケット砲改など、各部にパーフェクトガンダム味が感じられるデザインになっているのが良いですね。全体的にデザインが洗練されていますし、シルエットのバランスも良く、外見的な落ち度は全く感じられません。控えめに言ってもめちゃくちゃ格好良いですね。

気になる点は、指パーツや脚のつま先パーツがたまにポロリするので注意です。頻繁に外れるようであれば、あらかじめ固定強度を上げておけば問題はないかと。それと肩関節の強度が少し弱いので、ガトリングガンを構えるポーズでは少し垂れる場合もあるかもです。

ポージングの自由度が高く様になるポーズが再現し易いですし、新造された各部によって重厚感が増しているのも良いですね。グレーを基調としたカラーリングもとても良く合っていて満足度が高いです。武装ギミックのバリエーションも多彩でポージングに幅が出ますし、ストームブリンガーの集大成として極められたキットになっているのが良いですね。

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1件のコメントがあります。

  1. バナナ猫

    on 2024年9月7日 at 21:21 - 返信

    nt-1のチョバムアーマみたいですね

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