今回は、HG 1/144 ブレイジングガンダムのレビューをご紹介します!
HG ブレイジングガンダムは、全6話のショートフィルム『ガンダムブレイカーバトローグ』に登場するガンプラ『ブレイジングガンダム』の1/144スケールモデルキットです。ゴッドガンダムの兄弟機をコンセプトにカスタマイズされた機体形状を再現。幅広い可動域に加え、足技が再現可能なクリアグリーン足パーツ、ビームトンファーといった武装が付属するキットになっています。価格は2,200円(税込み)です。
ベースとなったゴッドガンダムから大幅に軽量化された超高速の近接戦闘機体であるサツキノ・ミサのガンプラ『ブレイジングガンダム』がHGでキット化。2010年5月に発売されたHGFC Gガンダムをベースに、近接戦闘仕様の特徴的な機体形状が新規パーツを交えて再現されています。
成型色はホワイトとレッドをベースに、頭部や胸部、脚甲にイエロー、腹部やソール部などにダークブルーを配色。その名の通り『炎』をイメージしたようなカラーリングになっています。
シールは頭部や部分的なダクトやモールドを補いますが少なめ。素組みで十分な色分けが再現されています。
ABSやKPSは不使用。大部分のパーツはPS素材で構成されています。
ポリキャップはPC-001を関節や内部に使用し、関節強度はまずまず高め。背部に負荷のかかる装備はなく、自立は安定しています。
必殺技再現用の脚部エフェクトパーツ、ゴッドフィンガー用の平手(左右)、握り手(穴あり:左右)、ビームソード刃(長・短)が付属。
ブレイジングマスク非装備状態の頭部用パーツがいくつか付属します。
HGFC Gガンダム用の余剰パーツがいくつか付属。胸部やコアランダー用パーツなどがないので、完全なGガンダムとして組むことはできないようです。
各部をHGFC Gガンダム(以下、Gガンダム)と比較しながら見ていきます。
頭部は全体的に新造され、表面には赤いブレイジングマスクが造形されています。アンテナととさかパーツはゴッドガンダムと同じものを使用。とさか前後のセンサーはシールでの色分けです。
メット部は前後の組み合わせですが、合わせ目はマスクとの境目になっています。後頭部も形状は殆ど同じですが、溝の深いものが新造されています。
ブレイジングマスクなしの頭部。マスクにへの字スリットはなく全体が白で統一されるなど、ゴッドガンダムベースながらもどこか女性らしい雰囲気も。組み立て時にブレイジングマスクありなしどちらかを選択式で再現することができます。
ブレイジングマスクなしの状態で全身から。マスクありの硬派な印象から少し雰囲気が変化しています。
胴体部。一部にGガンダムのパーツを流用しつつ大部分が新造されています。胸部は新規パーツを織り交ぜた構成で、中央のエネルギーマルチプライヤーゲートはオミット。腰部フロントアーマーも下部の装甲が新造されています。
リアアーマーも上部はGガンダムと同じですが、下部装甲が新造されて身軽なスタイルに。
腰アーマー裏は肉抜き穴っぽいフレーム構造。モールドっぽいので、逆に改修がしやすいかも。リアアーマーは少し展開可能です。
腕部。Gガンダムベースですが、前腕やショルダーアーマーに特有の装備が新造され、シルエットが大幅に変更しています。
二の腕、前腕共に筒型で合わせ目はありません。前腕側面にはブレイジングブーストプロテクターを装備。
ブレイジングブーストプロテクターはそれぞれの装甲が展開可能。各部ともパーツによる色分けが再現されています。
ショルダーアーマーはシンプルな前後の組み合わせ。ですが中央の合わせ目は段落ちなどでモールド化されています。
脚部。こちらもGガンダムベースですが、膝から下の前装甲が新造。スネやふくらはぎ後部のダクト内部は黒いシールでの色分けです。
大腿部は左右の組み合わせですが中央の合わせ目は段落ちモールド化。膝から下は後部がGガンダムと同じ構造で、細かくパーツ分割され、合わせ目ができないパーツ構成になっています。
後部の装甲は少し引き出すことで展開可能。内部フレームが露出します。内部フレームはモールドのない簡易的なスラスターが造形。
ソール部はGガンダムとは少し形状の異なるものが新造。脚甲にはGガンダムの前腕にあったゴッドフィンガープロテクターに似たアンクルアーマーが追加されています。
足裏はGガンダムからの流用。適度にモールドが入っています。アンクルアーマー裏は肉抜き穴ですが、表面からは殆ど見えません。中央の黄色い装甲は少し展開が可能。
背部には特徴的な推進器ユニットが新造。コアランダーへの分離ギミックはオミットされています。
全体が新規造形パーツで構成されていますが、推進機部分のみGガンダムからの流用です。左右にはビームトンファーを装備。ダボ固定なのである程度固定強度がありますが、手が当たりやすく、外れやすいので注意が必要です。
前後の組み合わせで上部などに合わせ目ができます。
ビームトンファーは2個パーツ構成。
推進器ユニットはシンプルな2ダボ接続。共通幅のキットであれば交換することもできます。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。HGとしては中間くらいのサイズかと。ブレイジングガンダムの頭頂高は16.9mですが、少しオーバースケールになっているようです。
ベースのHGFC Gガンダムと並べて。面影が残らないくらいにカスタマイズされています。名残があるのは頭部アンテナとふくらはぎ辺りくらいな感じですね。
同シリーズのHGパーフェクトストライクフリーダム、
HGガンダムヘリオス、HGガンダムリヴランスヘブンと並べて。どれ存在感がある武装をしていますが、このブレイジングガンダムは近接戦闘仕様ということもあって比較的軽装です。
頭部は高くまで見上げる動きが可能です。左右へも干渉なくラクにスイングが可能。
腕はY字程度まで上げることが可能。肘は1重関節で90度程度までとやや物足りない感じも。
肩は広めに前後スイングさせることができます。
腰部に少し隙間があるのと、ボールジョイント接続によって上半身を適度に前後スイングさせることができます。
腰は干渉なく360度回転可能。バックパックを装備していても、多少腰のサーベル柄が干渉しますが可能です。アクションベースやスタンドへは、通常通り股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイとなります。スタンドによってはかなり強度高く固定されるので、軸の破損に注意が必要かも。
腰アーマーが前後とも可動するので、前後開脚は共に水平程度まで展開が可能です。
膝もまずまず深くまで曲げることが可能。膝装甲裏は少し肉抜き穴がありますが、裏打ちパーツも造形されています。
足首は前後左右ともあまり広くはないようです。
左右への開脚は、水平まではいきませんが、幅広く展開することができます。
内股、がに股は共に干渉なく広く可動させることができます。
立膝は若干崩れますが、まずまずな姿勢で再現することができました。
可動域の総括としては、近接戦闘仕様にしては、足首が柔軟でなかったり、肘が90度までだったりと少し物足りない箇所があるのはもったいないかも。ですが脚部は厚みがありながらも股間部や足の付根、膝などがしっかりと可動するので、柔軟なポーズに対応してくれそうです。
各部ともまずまず可動するので近接戦闘の格闘ポーズが付けやすいです。し、首も柔軟にスイングするので表情が付きやすいです。ただ、ポーズを取っているとトンファーに手が当たりやすく、外れやすいのがちょっと難点ですね;
ビームトンファーはハンドパーツにしっかりと固定されます。遊びもなく抜け落ちないので保持はしやすいです。グリグリ動かすとハンドパーツがバラけることがあるので注意です。
クリアーグリーン成型色の長短のビーム刃が付属し、トンファーにくみつけることでより攻撃的な演出をすることができます。ビーム刃刃ブラックライトで照らしても発光はせず。
ビーム刃はサーベル柄にも組み付け可能。サーベル柄もハンドパーツとは隙間なくしっかりと保持できます。
必殺技再現用の脚部エフェクトパーツは簡易的なもなか割で中央に合わせ目ができます。アンクルアーマーを組み替えて使用します。
ソールを脚部エフェクトパーツに組み替えることで、必殺技の『爆熱爆砕ブレイジングキック』が再現可能。エフェクトパーツもブラックライトで照らしても発光しませんでした。
ブレイジングマスク非装備状態の頭部に組み替えて。マスクありとは少し雰囲気が違ってきます。
頭部が変化したことで、ゴッドガンダムらしい雰囲気が出てきました。劇中第1話でバトルを繰り広げた際の印象的なポーズも問題なく再現可能です。
カスタマイズできる部位は説明書にアイコン(赤◯)が記載されています。
これを頼りに他のガンダムブレイカーバトローグ(HGGBB)シリーズキットと組み合わせることで、オリジナルのガンプラも再現可能です。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。近接戦闘に特化した機体形状で、格闘系のポーズを取らせるとどんなポーズでも決まりますし、軽快なシーン演出を楽しむことができます。各部の可動域も広めに作られているので、干渉などのぎこちなさがなくいろんなポーズに対応してくれるのがいいですね。脚部エフェクトパーツも特徴的で、劇中の必殺技シーンの表現が映えるものになっています。
気になる点は、背部のビームトンファーがかなりポロリしやすいので、弄っているとストレスを感じやすいかも。腰のサーベル柄もたまに干渉で外れるので面倒な感じはありますね。
ブレイジングマスク装着型やマスクを取り外した状態など、機体に二面性があることでより楽しみが増していますし、ゴッドガンダムに付属していた掌底パーツがあることで表現力も高まっています。ビームトンファーも演出力が高いので、プレイバリューの高いキットとして楽しめそうですね。
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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん優秀。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら