今回は、2021年12月に発売されたHG 1/144 MS-06 ザクIIのレビューをご紹介します!
HG ザクⅡは、 『機動戦士ガンダム』に登場するMS「MS-06 ザクII」の1/144スケールモデルキットです。ザクⅡ特有のシルエットや設定に合わせたランドセル形状を再現。軟質素材の腰部アーマーが付属し、組み替えることでアニメの動きを彷彿とさせる可動が再現できるキットになっています。ザク・マシンガンやザク・バズーカといった代表的な武装も付属。価格は1,760円(税込み)です。
一年戦争時に大量投入されたジオン公国軍の主力量産型MSで、劇中ではジオン公国軍一般兵士が搭乗。第1話からほぼ全編にわたって登場し、幅広く活躍、撃破された機体「MS-06 ザクⅡ」がHGUCでリメイク。 2020年7月に発売されたHG シャア専用ザクIIをベースに、一般機特有のカラーリングや頭部形状が再現されています。
成型色は淡いグリーンとグリーンのツートンカラー。関節や内部、胸部にグレーを配色するなど、量産型ザク特有のミリタリー調のカラーリングが再現されています。バックパックはブルーグリーン成型色での再現。
ホイルシールはモノアイ用のみが付属。各部ともパーツによって設定に近い色分けが再現されているため、塗装は殆ど必要ありません。素組みで十分なくらいに仕上がります。
内部・関節に使用しているダークグレー成型色パーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用。組み換え用の腰部アーマーパーツは軟質素材(ゴム質素材)のTPEが使用されています。
ポリキャップは不使用。肘・膝関節はKPSパーツ構成で関節強度は高め。特別負荷のがかかるような装備はなく、脚底も平らで接地性が高いため、自立は安定しています。
■付属品
ザク・バズーカ、ザク・マシンガン、予備マガジン、ヒートホーク、ヒートホーク用ジョイントパーツ、ハンドパーツ各種(武器持ち手:左右、平手:右、握り手:右)、指揮官機用メット部パーツ、ディスプレイ用ジョイントパーツが付属。
軟質素材(ゴム素材)の腰部アーマーパーツが付属。
余剰パーツがいくつか付属します。
■各部形状
大部分はシャア専用ザクⅡと同じなので、形状が異る頭部とバックパックのみ、HGUCシャア専用ザクⅡと比較しながら見ていきます。
■頭部
頭部をシャア専用ザクⅡと並べて。形状は殆ど同じですが、額に指揮官機用のブレード・アンテナがない一般機仕様。中央ダクト内はスリットモールドが造形されていて造りが細かいです。
モノアイはパーツにピンクのシールを貼っての色分けで、特にモールドなどは造形されていません。
裏面のレバーを左右に振ることでモノアイが左右に可動。表情を変化させることができます。
アンテナ付きの頭部パーツが付属するので、組み替えることで指揮官機仕様も再現することができます。
頭部パーツを組み替えて指揮官機仕様に。ひと味違ったシルエットになり、強く頼りがいを感じる雰囲気が表現されています。
■胴体部
胴体部。背広をモチーフにしたと言われるザク特有のデザインで造形されています。モールドは比較的少なめ。
首パーツは前方に展開可能。幅広く可動するため、頭部を表情豊かに演出することができます。肩も前方に広く展開させることが可能。
胸部左右の装甲パーツはパーツ分割されており、基部がボールジョイント接続で左右やロールなど自由に可動させることができます。
腰部アーマー裏は全くモールドがなくフラットな状態。リアアーマーは中央のマウントラッチが展開できるようになっています。
■腕部
肩部や上腕はエッジのある装甲、前腕部は丸みのある装甲というザク特有のデザインで造形されています。右肩にはザクⅡ特有のL字シールドを装備。
上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕の一部は左右の組み合わせで前面に合わせ目ができます。肘から分離しますが、部分的にパーツで色分けされているため、合わせ目を消す場合は後ハメやマスキング塗装が必要です。
肘はロール可能。より自由で柔軟な動きを表現することができます。手首もボールジョイント接続で引き延ばせ、深く反らすことができます。
L字シールドはジョイントパーツを挟んでの2枚パーツ構成で裏側はモールドが造形。塗り分けると雰囲気が良くなりそうですね。
肩、シールド側共に接続部が可動するようになっています。左肩にもザクⅡ特有のスパイクアーマーを装備。
スパイクは前後のみですが別パーツ化されているので、塗り分けてみても良さそうですね。曲状装甲部分は1個パーツ構成で合わせ目はなし。こちらの接続部はボールジョイント仕様で適度に可動します。
■脚部
脚部。大腿部からふくらはぎ側面にかけて伸びる動力パイプが印象的なザク特有のデザイン。程よい肉付きでバランスよくスタイリッシュに造形されています。
脚部は簡易的ながら内部フレームが造形。
大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。膝から下も細かい外装パーツの組み合わせで各部の合わせ目は段落ちモールド化されています。
膝は深くまで曲げることができますし、可動に合わせて動力パイプも曲がります。ただし反発して曲げた膝が少し伸びる感じがあるので少し注意です。まぁそれでも十分な可動域がありますね。
ソール部もザク特有のプレーンな造形になっています。脚甲パーツはボールジョイントでフレキシブルに可動。接続部は展開させることができます。
足裏はメカニカルなモールドが造形され、肉抜き穴などはありません。
■バックパック
バックパックをシャア専用ザクⅡと並べて。シンプルなボックスタイプですが、シャアザクでは造形されていた小型バーニアがありません。それと、下部のバーニアが少し奥に配置されています。
下部のバーニアは可動せず。内部も簡易的な作りです。
■他キットとの比較
ベースのHGUCシャア専用ザクⅡ(リバイブ)と並べて。共に淡めのアニメに近いカラーリングとなっています。シャアザクとは頭部にアンテナが無い以外、バックパック(ランドセル)の形状が少し違っています。
HG量産型ザク(040)が手元にないので、HGUCシャア専用ザク(032)、THE ORIGIN版のザク(HG ザクⅡ C型) と並べて。リバイブ前のHGUCザクⅡよりもプロポーションがスタイリッシュになり、オリジン版よりもプレーンで馴染み深い造形になっています。
ENTRY GRADE RX-78-2 ガンダム、HGUC RX-78-2 ガンダム(REVIVE)と並べて。どちらと組み合わせても問題なさそうですが、シーンをより緻密に再現するならREVIVE版かと。
■各部可動域
HGUCシャア専用ザクⅡと同じ形状なので各部とも幅広く可動します。腕部はY字程度にまで上げることができ、肘は深くまで曲げることが可能。
腰も360度回転し、立膝や左右への開脚も幅広く展開させることができます。ですが腰部がプラ素材の場合、広く開脚させるとパーツがバラけやすいので注意が必要です。
その他の可動域の詳細は以下のリンクから、HGUCシャア専用ザクⅡのレビューをご参考くださいm(_ _)m
■腰部パーツ(軟質素材)
腰部は軟質素材(ゴム素材)スカートアーマーと交換が可能。
腰部を軟質素材のスカートアーマーに交換した状態。つや消しになりますが、形状はほとんど変わらないので気にするほどではなさそうです。
軟質素材のスカートアーマーに変更することで、前後、左右への開脚が水平以上に展開できるようになります。
なので、深い立膝や高く蹴り上げるポーズなども余裕で再現することが可能です。
■武装類
ザク・マシンガン。ザクⅡ定番の武装で、HGUCシャア専用ザクⅡに付属しているものと同じです。(元々はHGUC黒い三連星専用ザクⅡに付属)
本体部分がモナカ割で部分的に合わせ目ができます。
センサーは上下に、フォアグリップは左右にスイングします。センサー内部はピンクに塗り分けが必要。
上部のドラムマガジンは脱着が可能。予備マガジンと共にサイドアーマーやリアアーマーにマウント可能です。
ザク・バズーカ。こちらも定番の武装で、HGUCシャア専用ザクⅡに付属しているものと同じです。
砲身部は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。
センサーやフォアグリップは上下にスイングが可能。グリップも前後にスイングします。センサーはピンクに塗り分けが必要。
ザク・バズーカは背部のホルダーに懸架可能です。固定強度はあまり高くなく、腕が当たるなどすると外れやすいので注意が必要です。
ヒートホークも同様、HGUCシャア専用ザクⅡに付属しているものと同じです。1個パーツ構成なので刃の部分を黄色く塗り分ける必要があります。収納タイプは付属せず。
ジョイントパーツを使用することで、ヒートホークをサイドアーマーにマウントさせておくことができます。
■ポージング
一通り武装して。武装したザクⅡはかなり様になります。
浮かせてディスプレイさせる場合はシャアザクと同様、股間部にジョイントパーツを組み付け、アクションベースやスタンドの3.0mm軸を差し込みます。しっかりと固定されるので安定したディスプレイが可能です。
ザクマシンガンはストックが三角型で幅があるため、前腕と干渉しやすいですが、手首がボールジョイントで自由に可動するので干渉を避けることができます。なのでポージングの難しさはそんなにないですね。
ただ、個体差かもですが、シャアザクに比べて腕の関節強度が少し弱い感じがしました。
腕がよく動くので、劇中のようなスパイクアーマーで突撃するシーンも再現可能です。
平手が付属するのでポーズに表情が付きます。
ザク・マシンガンの両手持ちもラクに再現可能。肘がロールするので無理なく保持できますが、手首のボールジョイントが抜けやすいのは少し気になりました。(これも個体差かもです。)
腰回りが柔軟に可動するので、動きのあるポーズがリアルに演出できるのが良いですね。
ザク・バズーカを装備して。グリップが前後にスイングするので、腕部や肩部と干渉すること無く自然な姿勢で構えることができます。左用の武器持ち手も付属するので、両腕に武器を保持させることも可能。
脇に抱えるようなポーズもラクな姿勢で再現することができました。武器持ち手はトリガーに指を添えるような形でより自然な保持が表現できるようになっています。
指揮官機仕様にするとかなり印象が違ってきます。一般兵と指揮官機両方楽しめるのは嬉しいですね。
ヒート・ホークを装備して。身軽な装備で軽快な攻撃シーンを再現することができます。ヒート・ホークはダボ固定ではないのでふらつきやすいです。手の角度によってはスルッと抜けたりクルッと角度が変わったりすることがあるので注意が必要です。
頭部を外してHGUCゼータガンダムと組み合わせれば、Zザクも再現することができます。頭部のはめ込みがやや浅く、多少不自然な感じではありますが、劇中でも印象的だった容姿を再現できるのは嬉しいですね。
適当に何枚かどうぞ。
深い立膝ができるので、サイド7のハッチを開くシーンも再現することができます。
以上です。ベースが発売されて間もないHGUCシャア専用ザクⅡ(リバイブ)なので、関節各部がよく動きますし、可動が柔軟で自然なポーズがしやすいです。人間らしい動きや表情が付けられるので、ポージングをしていて楽しくなりますね。グリーンのカラーリングにもミリタリー感があり、量産機らしいかっこよさがよく表現されています。
気になる点は全体的に関節強度は高いので取り扱いやすいですが、前腕のボールジョイント部分が伸びやすいので注意が必要です。それと、ほぼシャアザクと同じなので、別の武装も付属していると良かったですね。
腰部を軟質素材に変えることで深い立膝が出来るようになり、サイド7のハッチを開くシーンが再現しやすくなっていますし、頭部パーツを組み替えることで指揮官機仕様が再現できるのも嬉しいところ。複数機飾ってア・バオア・クー戦やコロニー落としを再現するなど、劇中の印象深いシーンを再現してみるのも面白そうですね。
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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん優秀。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら












































































































