今回は、ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2 ガンダムのレビューをご紹介します!
ENTRY GRADE RX-78-2 ガンダムは、 『機動戦士ガンダム』に登場する主人公機『RX-78-2 ガンダム』の1/144スケールモデルキットです。「初めてガンプラに触れる人」、「久しぶりにガンプラを組む人」、「ガンプラをこよなく愛する人」などの全ユーザーが、新感覚の組み立てを体験できるプラモデルキットになっています。価格は770円(税込み)です。
RX-78-2ガンダムが、「40年の技術が可能にした簡単組立×ハイクオリティの共存」を実現した次世代のファーストガンプラ『ENTRY GRADE(以下、EG)』でキット化。簡単に組み立てが可能ながらも精巧なガンプラが完成できるキットになっています。ガンダムベース東京・福岡で先行販売された商品になります。
成型色はホワイトを中心に、ブルー、レッド、イエローを主としたオーソドックスなガンダムカラー。内部・関節はグレー成型色での再現となっています。
道具、塗装は不要。パーツはランナーから手で切り離すことができます。シールも付属せず。素組みで十分な色分けが再現されています。
すべてPS素材パーツによる構成で、ポリキャップやABS、KPS素材は使用されていません。経年による劣化はあるかもしれませんが、組み立て直後は関節強度が高く、自立も極めて安定しています。
ビーム・ライフルとシールドが付属。HGUCのREVIVE版にはハイパー・バズーカやビームサーベル刃が付属していましたが、このENTRY GRADEにはそれらは付属していません。
HGUC RX-78-2ガンダム(REVIVE)(以下、REVIVE版)と比較しながら各部を見ていきます。
頭部をREVIVE版と並べて。全体的なバランスもよく、シャープでキリッとした表情になっています。メット部はHGUCνガンダムのような1個パーツ構成で合わせ目はありません。ひさしが別パーツですが、その分の合わせ目も段落ちモールド化されています。アンテナ中央と額のセンサーは赤い1個パーツ構成。
頭部のパーツ構成。
アンテナだけ細身なので、パーツを切り離すときに破損させないよう注意が必要です。説明書にも注意書きがされていますが、心配だったのでニッパーで切り離しました。
胴体部。胸部が一回りほど大きくなり、角が立つようなレトロ感ある作りになっています。腰部も黄色いヘリウムコアだけでなく、中央のV字までもしっかりとパーツで色分けされるなど、完成度の高い作りになっています。
胸部のパーツ構成。
胸部や腹部はそれぞれボールジョイント接続で、腹部をぐにゃりと曲げられるようになっています。
腰アーマー裏は各部とも簡易的な作りでモールドなどはありません。股間部も構造の効率化により、スイングや回転可動はしないようになっています。股間部はボールジョイント接続。
腰部のパーツ構成。
フロントアーマーは上半身を少し浮かせて腹部と腰部に隙間を作り、サイドアーマーを干渉から避けるようにして、展開させるようになります。
腕部をREVIVE版と並べて比較。多少簡略化された印象はありますが、全体的に簡素さは感じさせない作りになっています。二の腕と前腕との長さのバランスが変更された印象。
腕部のパーツ構成。
二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右挟み込みタイプですが、合わせ目は端でモールド化されています。前腕は左右に3.0mm穴があるので、腕部は左右で組み変えても対応できるようになっています。
ショルダーアーマーは1個パーツ構成なので合わせ目はありません。REVIVE版に比べるとどうしても作りが簡素ですが、キットを全体で見るとそこまで浮いた感じはないですね。
肩内部はボールジョイント接続。可動方向や可動範囲の広さを意識した自由度の高い構造になっています。脇はボールジョイント接続部がそのまま露出。
脚部をREVIVE版と並べて比較。デザイン的な違いはほとんど感じられません。EGでは大腿部の厚みが少し増している程度。
脚部のパーツ構成。
大腿部は前後挟み込みタイプですが、側面の合わせ目はモールドとしておいても良さそうです。膝から下は左右のモナカ割なので、前後に合わせ目ができます。膝から分離できるので、合わせ目を消すのはラクかと。
膝はHGACリーオーなどの『Fine Build(簡単組立)』キットと同じヒンジ型の組み合わせになっています。構造が簡易的なぶん、膝を曲げると関節パーツの肉抜き穴が露出するようになっています。
足首もヒンジ型。内部パーツは多少肉抜き穴がありますが、アンクルアーマーと兼ね合いで効率のいいつくりになっています。足裏はつま先側に肉抜き穴があります。
バックパック本体はバーニアが可動しない1個パーツ構成ですが、ノズルが別パーツ化されているかのようにしっかりと突き出ていて、見た目はいい感じになっています。
背部は2ダボ接続なので、REVIVE版のバックパックなども取り付け可能です。陸戦型ジムなどのバックパックを取り付けるとそのまま陸戦タイプっぽくもなります。
REVIVE版と並べて比較。EGはカクカクしたデザインなのでもっとレトロ感が強いのかと思いましたが、REVIVE版と並べても変わらないくらいスタイリッシュなフォルムになっています。
その他のHGガンダム(HG RX-78-02 ガンダム(GUNDAM THE ORIGIN版)、HG ガンダムG40 (Industrial Design Ver.)、HG RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL])と並べて。
HGUCガンキャノン(REVIVE)、HGUCガンタンクとも並べて。全然合いそうですね。むしろREVIVE版よりも旧キットなどとの相性が良いかも。
ついでにHGシャア専用ザクⅡとも並べて。(画像左が旧キット、右がリメイク版です。)さすがにシャアザクの場合、旧キットと並べるには無理がありそうです。
頭部は、顎引きはわずかですが、見上げる動きは広く展開が可能です。首が短いので顎と襟が干渉しつつも、左右へは問題なく可動します。
腕は真上にまで上げることができ、肘は1重関節で90度より少し深くまで曲がります。肩は上下には広く展開しますが、前後へのスイングは全くありません。なので武器の両手持ちなどはやや制限されるようになっています。
上半身はまずまず広めに前後スイングさせることができます。
腰は360度回転が可能。アクションベースやスタンドへは、通常通り、股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイとなります。固定強度は高めになっているので、キットがクルッと回転したりすることはなさそうです。
腰アーマーがあまり広く展開しないものの、前後開脚は割と広く展開が可能でした。
膝は二重関節で深めに曲げることができます。膝装甲の裏には肉抜き穴があります。
足首の前後可動はかなり広く展開が可能。左右へはまずまずの可動となります。
左右への開脚は水平までは行きませんが、股間部がボールジョイント接続ながらかなり広く展開することができます。
内股は大腿部と股間部が干渉するので45度程度まで。がに股は水平以上に展開が可能です。
立膝はあまりきれいな姿勢ではないですが、ある程度の形にすることはできるようです。
REVIVE版と可動域を比較して。そんなに違いはないようですが、腰回りや膝の可動などはREVIVE版のほうが自由度が高いです。
可動域の総括としては、さすがにREVIVE版には及ばないものの、この簡易的な構造ながらも十分な可動域を持っていると思います。腹部はREVIVE版にはないひねるような動きができるなど、全体的な自由度は高そうです。
武装類のパーツ構成。
ビーム・ライフルをREVIVE版のもの(画像上)と並べて比較。全体的にシャープな作りになっています。
本体部分はモナカ割で上下に合わせ目ができ、フォアグリップは可動せず。センサーは左右に可動しますが、パーツによる色分けはありません。
シールドをREVIVE版のもの(画像上)と並べて比較。見た目的に遜色のないものになっていますが、EGのものはやや厚みがあります。厚み画像は向こう側がEG。
グリップは組み替えることで配置変更が可能です。バックパックにもマウント可能。
一通り武装して。
ビーム・ライフルはグリップにしっかりと収まりますし、シールドもグリップと前腕ハードポイントでしっかりと固定できるので、保持強度は高いです。武器持ち手こそ付属しませんが、見た目はいいですね。
この簡易的な構造でも十分なくらいに自然なポーズを取ることができます。
ビーム・ライフルのフォアグリップが可動しないので両手持ちさせることはできませんが、それらしいポーズを取ることは可能です。
REVIVE版のハンドパーツを使えばフォアグリップが可動するビーム・ライフルを保持することも可能。平手も取り付けられるのでまた違った表情をつけることも可能です。
両手持ちさせる場合もREVIVE版のハンドパーツを使用します。
サーベル柄には、REVIVE版のビームサーベル刃を取り付けることが可能です。EGではないかのようなしっかりとしたポーズが取れるのはすごいですね。
もちろんREVIVE版のハイパー・バズーカも保持が可能。肘が深くまで曲がらないので多少持たせづらいところはありますが、バズーカのグリップが可動するので肩に担いだり脇に抱えたりするポーズも問題なく可能です。
適当に何枚かどうぞ。
ラストシューティングなど、劇中の定番のポーズも余裕で再現可能です。
以上です。高可動域を確保しつつ組み立てやすさを追求した効率のいいガンプラになっていると思います。かなりパーツが簡略化されていてあっという間に組めますし、HGUCにも劣らない完成度になっているのが見事。ニッパーもピンセットも必要ないので、HGでも組み立てが難しいという方には最適なガンプラと言えますね。
欠点的には、構造が簡易的なので、部分的に合わせ目や肉抜き穴が確認できます。腹部などに隙間ができるのも少し気になりますが、この価格であれば、それくらいは多めに見るべきかと思います。
思った以上に自然なポーズが可能ですし、ポージングの自由度も高く、その美しさに魅了されます。改めてガンプラの進化に感動しますし、予想以上に出来が良かったです。このクォリティであれば、他の機体もこのEGシリーズでのキット化を期待したいですね。
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5 件のコメントがあります。
匿名
on 2020年9月8日 at 17:42 -
kpsではなく?
思っていたのと違う
774
on 2020年9月8日 at 23:38 -
重箱の隅で申し訳ないのですが股間V字の色分けの所の文面
「ぱーつ」と平仮名になってます。
しかしなんでまた一般流通版で折角の武器をオミットしてしまうのか…
匿名
on 2020年9月9日 at 19:43 -
こちらも重箱の隅で(ry ライトパッケージ版はコンビニやイベントでの売りを前提とした仕様なのはインタビュー記事とか
にも出ています。通常版は発売時期はまだ出ていませんが出る事が判明しています。
匿名
on 2020年9月10日 at 23:43 -
リバイブガンダムの写真ですが、肘間接のパーツもう少し奥まで刺さりますよ。二の腕の方へ。
匿名
on 2021年3月11日 at 23:45 -
こちらも重箱の隅を突く様で申し訳ないが、「間接」ではなく「関節」な。