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MG 武者ガンダムMk-II 徳川家康Ver. レビュー

今回は、MG 1/100 武者ガンダムMk-II 徳川家康Ver.のレビューをご紹介します!

MG 武者ガンダムMk-II 徳川家康Ver.は、ガンプラ30周年を記念して発売された記念モデルキットです。戦国時代の武将、徳川家康をイメージした甲冑姿を新規パーツを用いて再現。メッキによる重厚且つ綺羅びやかな装飾の他、特殊素材「和スタイルオリジナルステッカー」による和の風合いを持つキットになっています。価格は7,334円(税込み)です。

徳川家康が初陣で身に着けたとされる甲冑「金陀美具足(きんだみぐそく)」のイメージでデザインされた『武者ガンダムMk-II 徳川家康Ver.』がMGでキット化。

2010年5月に発売されたMG武者ガンダムMk-IIをベースに、ゴールドを基調としたカラーリングや前立(まえたて)を持たない頭部が新規パーツを用いて再現されています。※大元は2005年10月に発売されたMGガンダムMk-II Ver.2.0。

成型色はゴールドをベースに、全身各部に綺羅びやかなゴールドメッキを使用。その他、腕部や大腿部、ソール部など各部がブラック成型色での再現となっています。その他、足首のシャフトはシルバーメッキ、内部・関節パーツはパープルグレー成型色での再現。

シールはMG武者ガンダムMk-IIのものがそのまま付属していますが、使用するのは頭部と武器センサーくらいです。

パープルグレーの内部・関節パーツやブラック成型色パーツの一部にはABSが使用されています。ゴールドメッキの外装パーツはアンダーゲート仕様。

ポリキャップはPC-130Bを各部に使用し、関節強度はまずまず高め。バックパックは中型で特別負荷はかからず、脚底も適度に幅があるので自立は安定しています。

薙刀『閃光丸』、太刀『虎鉄丸』✕2、火砲『昇竜丸』、ジョイントパーツ4種(薙刀用、太刀用:左右、火砲用)が付属。

MG武者ガンダムMk-IIやMGガンダムMk-II Ver.2.0の余剰パーツがいくつか付属。MG武者ガンダムMk-IIのパーツが一通り付属するので、カラバリとして組むことができます。

特殊素材「和スタイルオリジナルステッカー」が付属。和紙に草花のようなデザインがプリントされた、風情や趣のあるシールになっています。

家紋シールが付属。説明書に貼り付けの指示はなく、イメージに合わせて自由にお貼りくださいとのこと。肩膝や胸部のマルモールド部分に貼っても良さそうですね。

専用のガンダムデカール、マーキングシールが付属します。ガンダムデカールは擦って転写するタイプ。

頭部とソール部以外にはメカニカルな内部フレームが造形。内部フレームは大部分がABSでMGガンダムMk-II Ver.2.0と同じものになります。

頭部はガンダムMk-Ⅱがそのまま兜を被ったようなデザイン。額に前立(まえたて)などの装飾はなく、アンテナ中央のひし形装甲のみが造形されています。左右の吹き返し表面はシールでの色分け。ツインアイはクリアパーツにシールを貼っての色分けで、塗装すればクリアパーツを活かすこともできます。

メット部(錣:しころ)は前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。段差があるので、合わせ目消しは少し面倒そう。合わせ目を消す場合はフェイスパーツの後ハメが必要です。

胸部・腹部。ガンダムMk-Ⅱをベースにしたシンプルなシルエットですが、左右には細かくパーツ分割された装飾が造形。中央には家紋をイメージした装甲も造形されています。

胴体部内部フレーム。エアインテーク内部のスリットダクトなどが細かく造形されています。大部分はMGガンダムMk-Ⅱからの流用ですが、中央全天周モニターのコックピットは1個パーツ構成の簡易的なものになっています。

首はボールジョイント接続で適度に可動。肩は前後や上下に適度に可動します。

腰部。鎧をイメージした段差付きの装甲が造形。ギザ状の模様は黒とゴールド成型色パーツとの兼ね合いで細かく色分けされています。ゴールドメッキは指紋が付きやすいので注意。

腰アーマー裏はフロントとリアアーマー裏にデザインされた裏打ちパーツが造形されています。サイドアーマーに裏打ちパーツはなく簡易的。

股間部には可動ギミックがあり、前後にスライドさせることができます。スライド先でロックがかかりますが、固定強度はそこまで高くはありません。

腕部。こちらも鎧を纏ったような華やかな装甲が造形。ゴールドメッキ、ゴールドとブラック成型色パーツで豪華な雰囲気が表現されています。

腕部内部フレーム。肩部と前腕はMG武者ガンダムMk-Ⅱで新造された部分、肘関節はMGガンダムMk-ⅡVer.2.0のものになります。

上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕も合わせ目ができないパーツ構成です。ハンドパーツは親指、人差し指、残り3指が個別に可動するタイプ。

前腕のクローは引き出し可能。クローの固定が甘いのか、引き出し後はプラプラし易いので注意です。クローの装甲部分は1ダボ接続で脱着が可能。

手首は上下にスイングします。

肩装飾はゴールドメッキとゴールド成型色パーツで華やかに造形。側面には大袖をイメージしたような装甲も再現されています。前後には胸部と同じ家紋が造形。

外側の装甲や肩内部の装甲は適度に展開可能。

脚部。黒い装甲が多く渋みがありますが、膝下の各面にはゴールドの綺羅びやかな装甲が造形。紐の結びをイメージしたようなゴールドメッキや家紋など、和の雰囲気がデザイン良く再現されています。

脚部内部フレーム。大部分はMGガンダムMk-ⅡVer.2.0と同じですが、黒とゴールドのパーツはMG武者ガンダムMk-Ⅱで新造されています。

大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目はモールド化。膝から下も外装を細かく被せていく構造で合わせ目はありません。

足首には可動に合わせて伸縮するシリンダーシャフトが造形。こちらもシルバーメッキで綺羅びやかな雰囲気が表現されています。

膝の可動に合わせて大腿部の装甲がスライド。膝をより深くまで曲げることができます。

膝裏とアキレス裏はMGガンダムMk-Ⅱと同様、メッシュパイプによる動力パイプを表現。メッシュパイプは切り口が広がるとパイプに通すのが少し難しくなるので注意です。

ソール部は大部分がMGガンダムMk-ⅡVer.2.0と同じですが、アンクルアーマーは鎧をイメージした装甲になっています。

足裏は適度にモールドが造形。モールドは別パーツ化されているのでマスキングが必要なく、パーツごとに塗装すれば色分けすることができます。つま先は角度変更が可能。

バックパックはMk-Ⅱと同じシルエットですが、外装はすべて武者ガンダムMk-Ⅱで新造された部分になります。他が甲冑風でバックパックはMk-Ⅱのままですが、意外と違和感は少ないようです。

下部4口のバーニアはボールジョイントで少し可動します。

フレキシブルバーニアスラスターは2個パーツ構成ですが、合わせ目はモールドっぽく造形。サーベル柄は日本刀の柄らしい菱形模様がモールド化されています。適度に展開可能。ビーム刃は付属していませんが、MGガンダムMk-ⅡVer.2.0などのサーベル刃が組み付け可能です。

フレキシブルバーニアスラスターは前後や左右にスイング可能。MGガンダムMk-ⅡVer.2.0と同様、側面の動力パイプはメッシュパイプでの再現となっています。

バックパックは太めの縦長2ダボ接続。ですが差し込んで下げることでしっかりと固定できるようになっているので簡単には外れません。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。ジム系よりも頭一つ分ほど大きい中間サイズ。武者ガンダムMk-II 徳川家康Ver.の全高は不詳です。

MG真武者頑駄無と並べて。ベースキットの関係もあって大きさに少し差があります。ですがどちらも装飾が特徴的で、和の雰囲気が強く表現されています。造形も見事。手元にMG武者ガンダムMk-IIやMGガンダムMk-II Ver.2.0がないので比較はできませんでした。ご了承ください。

頭部の可動は少し上下する程度。左右へは干渉なくスムーズにスイングします。

肩の装甲が干渉し易いですが、腕は水平程度まで上げることができます。肘は2重関節で深くまで曲げることが可能。

肩は少し前後する程度です。

腰部のボールジョイントにより、上半身は少し前後します。

腰は干渉し易いですが、一応90度程度まで回転させることができます。浮かせてディスプレイさせる場合は、アクションベースなどに付属しているコの字パーツを股間部に組み付けます。

前後開脚は、前方へは水平程度まで展開可能。後方はリアアーマーが干渉するので制限されます。

膝は2重関節で深くまで曲げることができます。

足首はつま先をしっかりと伸ばすことができます。一方、左右への可動は干渉で制限されます。

股間部がボールジョイントで干渉するので、左右への開脚はハの字程度まで。浮かせて開脚すると重量で少し垂れるので注意です。

脚の付け根がロールするので、内股、がに股は幅広く展開させることができます。

立膝はキレイな姿勢で再現することができました。

可動域の総括としては、見た目によらず各部の可動域は広め。多少干渉で制限される箇所はあるものの、割と柔軟なのでポージングの自由度はありそうです。ただし股間部や膝などの関節が緩めで不安定さがあるのが難点かも。

薙刀『閃光丸』。全体がゴールド成型色でまとめられたシンプルな薙刀状の武装になります。

刃の部分はゴールドメッキ成型色での再現。柄への差し込みがかなり硬かったので、ダボを少し削ってから差し込みました。無理に差し込むとダボや刃が折れてしまう場合があるので注意です。

付属のジョイントパーツをバックパックに差し込むことで、薙刀『閃光丸』を背部にマウントさせることができます。

火砲『昇竜丸』。ガンダムMk-Ⅱのビームライフル先端に、和の装飾を持つバレルを組み合わせた形になります。全体が黒成型色なので、ゴールドメッキの装飾が目を引きます。

本体部分は簡単な左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。

センサーはクリアパーツにグリーンのシールを貼っての色分け。クリアパーツは一旦組み込むと外しにくいので、仮組みで分解する場合は注意が必要です。センサーは少し前後に可動。装甲が干渉するので完全に閉じることはできません。

付属のジョイントパーツを使用することで、背部に火砲『昇竜丸』をマウントすることができます。ジョイントパーツはしっかりと組み付けられるので、簡単に外れるようなことはありません。

太刀『虎鉄丸』。日本刀の形状をした武装になります。ゴールドとパープルグレーパーツののシンプルなデザイン、シンプルなカラーリング。

鞘(さや)は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。

柄には菱形模様のモールドが造形。鞘から虎鉄丸を引き抜くことができます。1本は鞘にしっかりと固定されていますが、もう1本は固定されず鞘から簡単に抜けてしまうようでした。物によって固定強度に差がありそうです。

刃はシルバーメッキでの再現で、特に刃紋などは印字されていません。こちらも柄への差し込みがかなり硬かったので、無理に差し込んでダボや刃を折ってしまわないように注意です。

サイドアーマーに付属のジョイントパーツを組み付けることで、太刀『虎鉄丸』を武士のように脇に装備することができます。

ジョイントパーツはサイドアーマーに引っ掛けるように組み付けます。下への組み付きはしっかりとしていますが、少し浮かせると簡単に外れてしまうので注意です。

一通り武装して。各部に武器をマウントすることで、より武士らしく豪華な感じになりますね。

薙刀『閃光丸』を装備して。特に固定させるようなダボや溝はなく、シンプルにハンドパーツで握らせて保持します。

固定できないのでちょっとのことでスルッと移動したり落としたりしますが、柄に少し凹凸があるのでその部分に引っ掛けたりすればそれなりに保持は可能です。

太刀『虎鉄丸』を装備して。こちらも閃光丸と同様、ダボ固定ではないのでハンドパーツから外れやすいです。一旦握らせたら、あまり弄らないようにしたほうが良さそうですね。

ですが簡単に構えるだけでも十分な格好良さがありますね。全身のゴールドメッキと相まって、地位の高い武人のような雰囲気がにじみ出ているようです。

股間部ボールジョイントが緩いので、設置状態で脚を開きすぎると股が自然に開いてしまうので注意です。パーマネントマットバーニッシュなどである程度補強してからポーズを取らせたほうが良いかもです。

火砲『昇竜丸』を装備して。昇竜丸は手のひらとグリップをダボで固定させるため、ある程度安定した保持が可能です。前腕との干渉が少なく、銃口を思った向きに構えさせられるのもメリット。

ただし手首の強度がやや弱いため、昇竜丸の重量でも少し垂れ気味になるので注意です。関節は全体的に補強したほうが、安心してポージングが楽しめるかも。

浮かせてディスプレイさせる場合は股間部にコの字パーツをはめ込みますが、しっかりと固定されるわけではないのでキットを斜めにすると前方に倒れたりする場合があるので注意です。うまくバランスを取りつつポーズを取らせる必要がありますね。

大腿部と上腕部に特殊素材「和スタイルオリジナルステッカー」を貼り付けて。貼り付けが雑で申し訳ないですが、四方で絵柄が合うようにデザインされているので、隙間なく貼り付ければキレイな和柄模様を演出することができます。

和スタイルオリジナルステッカーを貼り付けた状態で全身から。上腕と大腿部なので少し目立ちにくい感じはありますが、より和の雰囲気が強くなりますし、鼓(つづみ)の音が聞こえるような風情のある容姿になります。

和スタイルオリジナルステッカーはホイルシール以上の厚みがあるので、何度か貼り剥がししても簡単にはヘタれません。付属の徳川家紋シールを貼るとより徳川家康感が強くなりそうですね。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。ゴールドを基調としたカラーリング、ゴールドメッキ、部分的に見られる黒い装甲など、華やかで綺羅びやかな容姿は正に豪華絢爛。武装類を纏った姿も様になりますし、ガンダムMk-Ⅱの中に武士の甲冑の要素が落とし込まれた、雰囲気のあるキットになっていると思います。メッキもアンダーゲート使用で汚い感じが殆どないですし、上品さがあっていいですね。

気になる点は、ベースがMGガンダムMk-ⅡVer.2.0がベースなため、どうしても関節各部の強度が弱いところがあります。自立字のポージングでは自然と股が開くこともありますし、股間部のスライドギミックも少し心許なかったりします。(意外と肩は丈夫。)なので緩い箇所はある程度補強してからポーズを取らせたほうが良さそうです。

和スタイルのオリジナルステッカーは素材がしっかりとしていますし、デザイン性も高いです。甲冑を模した装甲や武士味のある武装など、通常のガンプラにはない装飾と和の雰囲気を持った特別仕様のガンプラとして楽しめるのがいいですね。

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