今回は、2005年3月に発売されたHG 1/144 ZGMF-1000/A1 ガナーザクウォーリアのレビューをご紹介します!
HG 1/144 ガナーザクウォーリアは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するMS『ガナーザクウォーリア』の1/144スケールモデルキットです。1stのザクをデザインベースに、SEEDシリーズ独自の造形を再現。4色のイロプラでより劇中に近い配色が再現されたキットになっています。ガナーウィザードの特徴的な高エネルギー長射程ビーム砲に加え、ビーム突撃銃も付属。価格は1,430円(税込み)です。
主にディアッカ・エルスマンが搭乗し、ユニウスセブンの破砕作業を行ったザクウォーリア『ガナーザクウォーリア』がキット化。2004年11月に発売されたHGザクウォーリアをベースに、M1500オルトロス高エネルギー長射程ビーム砲やエネルギー供給タンクといった特徴的なガナーウィザードを装備したキットになっています。『ガナー』とは英語で「射撃手、砲手」の意味。
成型色は淡いグリーン、グリーン、ホワイト、イエローの4色に加え、関節や内部パーツ、部分的な外装パーツをダークグレー成型色で再現。ガナーウィザードはブルーグレーに配色されています。シールは主に背部ガナーウィザードの赤を色分けしますが、ザクウォーリア、ガナーウィザード共に塗装によって色分けが必要な箇所があります。
ポリキャップは(PC123プラスとボールジョイント型ポリキャップのPC-7を使用し、関節強度はまずまずです。背部にガナーウィザードを装備していますが、特に自立に影響はありません。
ガナーウィザードを外した軽装のザクウォーリアで。
頭部は後部まで装甲で覆われるなど、フリッツヘルムタイプにデザインされています。上部のメットパーツを被せる仕様なので合わせ目はありません。
モノアイはフラットなパーツにシールを貼っての色分けで、モノアイモールドは造形されていません。
首はポリキャップパーツ。
モノアイは左右に可動させることができますが、裏面などにレバーが無いので取り扱いがしにくいかもです。
胴体部。エアインテークが造形されるなど、1stザクとは異なり、ややヒロイックなデザインになっています。エアインテークは白いパーツで色分けされていますが、内部をグレーに塗り分ける必要があります。
フロント、リアアーマーともに下部のダクトはイエロー成型色パーツでの色分けです。サイドアーマーには2基の手榴弾(ハンドグレネード)を装備。脱着が可能ですが、簡単な横長ダボ接続です。手榴弾の一部は白く塗り分けが必要。腰アーマー裏にモールドは造形されていません。リアアーマーは可動しませんが、フロントとサイドアーマーは幅広く展開が可能。
腕部。二の腕は筒型で合わせ目はありませんが、前腕は左右挟み込みタイプなので前後に合わせ目ができます。手首側のポリキャップがうまくはまり込まないのか、合わせ目に隙間ができやすいので注意が必要です。肘から分離するので、合わせ目を消すのはラクそうです。
1stのザクとは異なり、右肩にスパイクアーマーを装備しています。スパイクアーマーにはほとんどモールドが造形されていません。挟み込みタイプで、合わせ目を消す場合は後ハメなどが必要です。
左肩には対ビームシールドを装備。肩部は角型。前後挟み込みタイプですが、こちらも中央あたりに合わせ目ができます。処理する場合は後ハメなどが必要。シールド付け根のL字アームは付け根がボールジョイント型ポリキャップでフレキシブルに可動します。
対ビームシールドは表面の装甲が淡いグリーン成型色パーツでの色分けですが、裏面のフチには肉抜き穴がある簡単な作りになっています。裏面2基のビーム突撃銃用ドラム型ビームマガジンは脱着が可能。マガジン裏にも肉抜き穴があります。
脚部。大腿部は左右挟み込みタイプで、腰アーマーで隠れる部分に合わせ目ができますが、隠れない部分は段落ちモールド化されているようです。膝から下も左右挟み込みタイプですが、こちらは前後にガッツリ合わせ目ができます。膝から分離できるので合わせ目を消すのはラクそう。
後部や側面のスラスター内部は黄色く塗り分けが必要です。後部のスラスターは適度に可動します。
ソール部は簡単なパーツ構成。ですが裏面には肉抜き穴のない底パーツが造形されています。
背部は中央のポリキャップのみの簡単な作り。下部のスラスターは内部をグレーに塗り分ける必要があります。
背部に装備するガナーウィザード。左に専用エネルギータンク、右にM1500オルトロス高エネルギー長射程ビーム砲を持つ特徴的な砲戦型ウィザードになります。配色は基部がダークグレー、タンクと高エネルギー長射程ビーム砲がブルーグレー。ビーム砲のエネルギーケーブルには赤いリード線が使用してあります。
接続は中央のダボと左右の角型ダボの3箇所による接続。固定強度はまずまず高めです。
ダークグレー成型色の基部は2個パーツ構成で上下に合わせ目ができます。
エネルギータンクは上部がモナカ割なので合わせ目ができます。底は別パーツ化。赤いラインはシールで補いますが、古いキットなのでシールが剥がれやすい場合があるので注意が必要です。
ビーム砲の付け根は接続アームによってフレキシブルに可動。
M1500オルトロス高エネルギー長射程ビーム砲は砲口と後部ストックを展開することで射撃形態に。全体的に左右挟み込みタイプで上下に合わせ目ができます。側面の赤いモールドはシールでの色分け。
砲口は左右の三角モールドが赤いシールでの色分けで、砲口は白やグレーに塗り分けが必要です。
後部もセンサーはふちを白く、内部をライトブルーに塗り分けが必要。側面のフォアグリップは展開が可能です。
HGガナーザクウォーリア(ルナマリア・ホーク専用機)と並べて。ザクウォーリア本体の成型色が異なるだけですが、印象は少し違って見えます。シャアザクと量産型ザク的な色分け感もありますね。
HGフォースインパルスガンダム(HG SEED)、HGブレイズザクファントム(レイ・ザ・バレル専用機)とも並べて。各種ともHG SEEDシリーズなので、組み合わせても違和感はなさそうですね。今更ですが、HGでスラッシュザクファントムがキット化されていないのが残念。
HGCEフリーダムガンダム、HGCEフォースインパルスガンダムとも並べて比較。HGCEと並べるとどうしてもプロポーションなどに差が出てしまいます。ザクウォーリア系もリメイクが必要かも。
HGガナーザクウォーリアの各部可動域については、HG ガナーザクウォーリア(ルナマリア・ホーク専用機)とほぼ同じなのでそちらのレビューをご参考くださいm(_ _)m
⇒HG ガナーザクウォーリア(ルナマリア・ホーク専用機) レビュー
MMI-M633ビーム突撃銃、MA-M8ビームトマホーク、持ち手(右)、平手(左)が付属。
持ち手(右)は腕に取り付けているものとほとんど同じですが、説明書ではビーム突撃銃用とビームトマホーク用で分けてあるみたいです。
MMI-M633ビーム突撃銃。上部にドラム型のビームマガジンを装備するなど、ザクマシンガンを近未来化したようなデザインになっています。
本体は左右挟み込みタイプなので上下に合わせ目ができます。ビームマガジンは脱着が可能で、基部も少し引き出すことで左右に可動します。フォアグリップは真横にまで展開が可能。
リアアーマーの装甲を下げることで、ビーム突撃砲をマウント可能です。ただ、ビームマガジンがガナーウィザート基部と干渉しやすいので注意が必要です。
MA-M8ビームトマホーク。一個パーツ構成でダークグレー単色なので、刃の部分はグラデーションピンクに塗り分けが必要です。
股間部にアクションベースなどに付属しているコの字パーツを取り付けることでディスプレイが可能ですが、あまり股が開けなくなり、ポージングが制限されるところがあります。
ビーム突撃砲はハンドパーツがバラけにくいので落下することなく保持ができますし、グリグリ動かしてもポロリなどはありません。ただ、ハンドパーツにダボ固定されるわけではないのと、穴とグリップの幅が違うのでふらつきやすいです。
肩のスイング幅は広くないですが、ビーム突撃砲の両手持ちは割とすんなりできますし特に難しさはなかったです。膝や肘が抜けやすいのでその点は注意が必要。
ビームトマホークは少し遊びがありますが、保持に問題はなし。
手榴弾を投げるシーンを演出。平手が付属するので表情がついていいですね。
M1500オルトロス高エネルギー長射程ビーム砲はガナーウィザートの接続アームがフレキシブルに可動するのでラクに構えることができます。リード線もそれなりに長さがあるので干渉しません。両手持ちもしやすかったです。
迫力のある射撃ポーズが再現できます。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。やや緩めのプロポーションですが、造形的なバランスは良く作られていますし、ポージングはとても良く決まります。1stの量産型ザクをイメージしたようなグリーンカラーで親しみやすい部分もありますね。
欠点的は部分はやはり各部の合わせ目。肘や膝関節が分離できるので合わせ目を消すのはラクそうですが、武装類にも一通り合わせ目があり、すべてを処理するにはそこそこ手間がかかりそうです。
HGCEが充実してきているので、それに合わせてリメイクも期待したいですが、M1500オルトロス高エネルギー長射程ビーム砲もダイナミックなポージングができますし成型色もよいので、HG SEEDシリーズでもまだまだ十分に楽しめるキットなのではないでしょうか。
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