塗装レシピと写真レビュー | 素組みレビュー | パッケージ・ランナーレビュー | ガンダムフレームレビュー
外装パーツ 胸部・頭部の取り付け ⇒ 外装パーツ 腕部の取り付け ⇒ 外装パーツ 脚部の取り付け ⇒ 外装パーツ 腰部の取り付け ⇒ バックパックの組み立て ⇒ 武器の組み立て ⇒ 製作(改修・塗装・メタルパーツの埋め込みなど)
こんにちは!今回は、ハイレゾリューションモデル ガンダムバルバトスの製作をご紹介します!
ハイレゾリューションモデルのガンダムバルバトスは、外装パーツがすでにパーツやメッキなどでコーティングされた高品質なバルバトスです。それだけに、改修や塗装をするというのも勿体無いような話ですが、実際にやってみると以外といい感じに仕上がりました。
全体的に行ったことは、改修として合せ目消し、メタルパーツの取り付けなどです。それほど複雑ではない、カンタンな作業量のみにしていますので、手軽にできる内容になっているかと思います。
塗装に関しては、ハイレゾガンダムバルバトス本来のカラーリングを元に、ほんのすこし色味を変えて、くどすぎない程度の塗装にしています。なので、素組みとそれほど差がないと感じるかもしれませんが、少し上品で繊細な感じは出ていると思います。
なかなか高価なキットなだけに、いい感じに改修や塗装をしたいと思っていても手が出しにくいという方はぜひ参考にしていただければと思います。ではまず、改修、塗装済みのハイレゾリューションモデル ガンダムバルバトスをご覧ください。
ちなみに塗装前の画像はこちらです。
全体的なカラーリングにそれほど違いはありませんが、外装パーツの情報量という意味では、スミ入れやデカール、メタルパーツによって細かく追加されていると思います。それによって、リアルさはだいぶ良くなっているのではないかと思います。
白い外装に関しては、贅沢なパール塗装がしてあるので、これを落とすのは少し名残惜しかったですが、実際にパール塗装を落とし、塗装、トップコートをした後で、そういった後悔は微塵もなかったです。素組み状態よりもかなりいい出来栄えになったと感じています。
ちなみに、ガンダムフレームはシャフト部分をマスキングし、トップコートをしています。詳細については、以前ご紹介した『ガンダムフレームのトップコート』の記事をご覧ください。また、外装パーツのパール塗装やメッキ塗装の剥がし方についても、以前の記事にまとめていますので、そちらをご覧ください。
⇒ハイレゾ ガンダムバルバトス メッキ・パール塗装の落とし方
⇒ハイレゾ ガンダムバルバトス ガンダムフレームのトップコート
それではハイレゾガンダムバルバトスの製作の流れを、順を追ってご紹介していきます。
①ハイレゾリューションモデル ガンダムバルバトスの改修(合せ目消し)
前述しましたが、今回ハイレゾバルバトスに行った改修点は、合せ目消しとメタルパーツの埋め込みです。
合せ目消しに関しては、バルバトス本体はほぼ100%と言っていいくらい、合わせ目がないので、特に処理するところはありません。問題は武器の方で、滑空砲は最中割なので合わせ目が目立ちます。なので、これを消しておきます。
滑空砲本体は、格納できる部分と本体とでパーツに伸縮ギミックがあるので、これに支障をきたさないように接着します。合わせ目に隙間なく接着剤を塗り、慎重に組み合わせていきます。接着する時に、接着剤が手についてパーツの色んな所に接着剤をつけてしまわないよう注意です。できるだけ接着面や接着剤に手が触れないようにしましょう。
砲身も同じように接着しておきます。使用したのは画像のとおりGSIクレオスのMr.セメントですが、プラモデル用接着剤ならなんでもOKだと思います。
合わせ目を接着したら、しばらく置いて乾燥させます。瞬間接着剤のほうが、硬化が早くて便利かもしれませんね。
しっかりと接着しているか確認したら、紙やすりでキレイに合わせ目を消しておきます。モールドが消えてしまわないよう注意しながらヤスリがけします。あと、削り過ぎると円形の砲身の形が変わってしまうので、円形を維持しているか確認しながら削っていきます。
本体も、画像のように接着剤がついた合わせ目をヤスリがけで消していきます。
一通りヤスリがけして、画像のように合わせ目が消えました。
合わせ目を消したあとは、パーツにヤスリかすがたくさんついているので、他の白いパーツなどもすべてヤスリがけし、一緒にパーツ洗浄をしてキレイにヤスリかすを落としておきます。
パーツ洗浄に関しては、ナイロン袋にパーツと水を入れて食器用洗剤を数滴垂らし、口を縛ってよく振って洗ってもいいですし、超音波洗浄機を使用してもいいと思います。パーツを無くさないよう作業し、食器用洗剤を使う場合はざるなどに移してパーツをしっかりと洗い、洗剤を落としておきましょう。
パーツ洗浄をして、パーツを乾燥させた状態。右上のガンダムフレームはただの飾りです(笑)
②ハイレゾリューションモデル ガンダムバルバトスの改修(メタルパーツの穴あけ)
ではメタルパーツを埋め込むための穴を開けていきます。今回埋め込むメタルパーツは、このサイトでお馴染み、イボルブワークス製のマイナスモールド1.7mmと、1.0mmの2種類です。1.7mmはいつもこのサイトでご紹介していますが、1.0mmを埋め込むのは初めてくらいですかね~。1.0mmのメタルパーツはとにかく小さいので、ピンセットではさみそこねると、どこかに飛んで行く可能性も高いです。小さい分紛失率も高いので、注意して取り扱って下さい。
メタルパーツを埋め込む箇所を一通りご紹介すると、1.7mmのメタルパーツは画像上から、太刀の柄、滑空砲、ショルダーアーマーの菱型パーツ、脚部外装パーツ膝です。1.0mmのメタルパーツは画像上から、太刀の柄、二の腕、腿、フロントアーマー、、アンクルガード、リアアーマー、膝部脇パーツ、胸部パーツです。後で穴あけ後の画像をご紹介しますので、穴あけ箇所についてはそちらでご確認下さい。
メタルパーツの穴あけはピンバイスで行います。模型用のピンバイス、1.7mm、1.0mmのドリルとピンバイスを用意しておきます。あと、ピンバイスで穴あけを行ったあと、穴の表面に凹みを入れるため、丸ビットを使用します。丸ビットは、リューター用のものなど、都合のいいものをご用意下さい。自分はプラモプラスの丸ビットを使用しています。(画像真ん中の山形ビットは使用しませんでした)
膝に1.7mmピンバイスとドリルで穴を開け、丸ビットで適度にグリグリと型どっていきます。こうすることで、メタルパーツを埋め込んだ周りに凹みができ、キレイなディティールにすることができます。その他の箇所も同様に穴を開けておきます。
各部にピンバイスで穴あけした画像です。画像をクリックすると、大きいサイズの画像を確認することが出来ます。穴あけ位置や、方向に注意して、間違えないように穴を開けていきます。
メタルパーツを埋め込むための穴を開けたら、今度は塗装に移ります。
③ハイレゾリューションモデル ガンダムバルバトスの塗装
ここから、ハイレゾバルバトスの各パーツに塗装をしていきます。繰り返しになりますが、ハイレゾバルバトスに元から塗装されていたパール塗装は、溶剤で色を落としています。メッキパーツに関しても、溶剤とキッチンハイターでメッキ塗装を落として黒いランナー色にしています。
●アイアン色、茶色パーツの塗装
内装パーツは茶色のパーツ類と、もともとアイアン色で塗装されていたパーツ類です。画像がぼやけていて少し見にくいかもしれませんが、ご了承いただきたいと思います。これらをスターブライトアイアンで塗装していきます。ただ、そのままアイアン塗装すると、光の当たり方によって下地の茶色が見えてしまうので、Mr.カラーのウィノーブラックで下地塗装します。下地塗装はつやありの黒系なら何でもいいかと。
マニピュレーターに関しては、黄土色の部分と茶色の部分で分かれているので、茶色の部分だけ塗装するよう、マスキングをしておきます。
ウィノーブラックで下地塗装した画像です。乾いたらスターブライトアイアンで塗装しておきます。ハイレゾガンダムバルバトスはガンダムフレームは組立済みなので、パーツは周りをつつみ込むパーツのみです。ですが、それでもパーツ数が多く、小さいパーツも多いので、塗装時になくさないよう注意が必要です。
●灰色パーツの塗装
ハイレゾバルバトスには、白よりもグレーっぽい灰色のパーツがあります。これらは素組みの状態だと少しグレーが強すぎると感じていたので、白いパーツとあまり差が出ないよう、比較的白に近いグレーで塗装しました。フラットホワイト95%+ニュートラルグレー5%(共にガイアカラー)で塗装しましたが、思ったよりもグレーが強くなったので、もう少しグレーを弱めてもいいかと思います。
●白色パーツの塗装
外装で一番目立つ白色パーツは、普通の白では味気ないと感じたので、お台場のガンダムのような少し茶色が混ざった色合いにしてみました。塗装時の画像はないですが、カラーリングはフラットホワイト80%+インテリアカラー20%(共にガイアカラー)です。完成後のこの色にはかなり満足しています。予想通り、お台場ガンダムのような色合いにすることができました。
●メッキパーツの塗装
メッキパーツの塗装はまず、下地としてスターブライトシルバー(ガイアカラー)を吹きかけておきました。スターブライトシルバーで塗装した後、青、赤、黄色それぞれのパーツにクリアー系の塗装をして、自作のメッキ調にしようと考えたわけです。
まずは下地塗装として、もともとメッキ塗装されていたパーツ類にスターブライトシルバーを吹きかけておきます。乾いたら、赤のパーツにクリアーレッド(Mr.カラー)、青のパーツにクリアーブルー(Mr.カラー)を吹きかけました。クリアー系はムラが出ないように丁寧に吹きかけておきます。こうすることでメッキのような仕上がりにすることができます。黄色に関しては、クリアーイエローを吹く予定でしたが、手持ちが無いことに気づき、急遽、スターブライトプラス80%+スターブライトゴールド20%(共にガイアカラー)での塗装になりました。スターブライトプラスがかなり黄色度が強いため、スターブライトゴールドを少し加えて明るさを落としています。結果的に、この色もなかなか美しく、いい仕上がりになったと思います。
●その他の塗装
ピンクのクリアーパーツについては、裏面にもともとシルバーで発色効果を持たせてあるので、このシルバー塗装をマスキングテープで保護し、表面からクリアーレッドを吹きかけました。こうすることで、パーツのクリアー感はそのままに、少し赤を強めにさせてバルバトスのマークを強調させるようにしています。
●スミ入れ
スミ入れはコピックモデラーのブラック0.02を使用しました。このサイトではおなじみのペンです。タミヤのスミ入れ塗料グレーを使うことも考えたのですが、グレーパーツの色合いがそこそこ濃い目だったことで、タミヤのスミ入れ塗料グレーではあまりスミ入れが目立たないようだったので、黒のラインが目立つよう、コピックモデラーを使用しました。それと、ただ単にめんどくさかった、コピックモデラーの方がスミ入れがラクだったという理由です(笑)コピックモデラーでスジをなぞるだけで、簡単にスミ入れが出来ます。
塗装に関しては以上です。このサイトでは基本エアブラシ塗装をしています。ガンプラ初心者で、もしこれからガンプラの塗装を本格的に楽しもうと思っているなら、エアブラシの道具を揃えてエアブラシ塗装をすることをオススメします。綺麗に塗装できるので、満足できる仕上がりになると思いますよ。
④ハイレゾリューションモデル ガンダムバルバトスのデカール貼り
デカールは、ハイキューパーツ製1/100サイズのRB01コーションデカールを使用しました。使用したデカールの色は、グレー&オレンジとホワイト、そしてグレーです。ハイレゾガンダムバルバトスはパーツが細かく分かれていますし、パーツもしっかりと色分けされているので、ディティールも申し分ない完成度があります。なので、デカールは比較的少なめに貼り付け、あくまでワンポイントとして、少し広めに開いている箇所だけ貼り付けるようにしました。
画像のように、ワックスの入れ物に水を入れ、デカールに水をつけています。そしてパーツにデカールを貼り付け、綿棒で水気を取ります。仕上げにマークセッターを塗って、乾いた後でも剥がれないようにしておきます。デカールを貼る位置に関しては、次回ご紹介するハイレゾガンダムバルバトスの塗装レシピと写真レビューをご覧ください。
デカールを貼り付けたパーツ一覧です。全体的に見てもデカールを貼ったパーツは少なめで、大きいパーツにだけデカールを貼っています。
以上、簡単にデカール貼りのご紹介でした。もともと情報量が多いハイレゾガンダムバルバトスなので、はじめはデカールを貼らないことも考えました。ですが、お台場のガンダムを意識した時、デカールがないとやっぱり物足りない気がしたので少し足してみました。
⑤ハイレゾリューションモデル ガンダムバルバトスのトップコート
デカールを貼ったパーツを含め、すべてのパーツにトップコートをしていきます。メッキ調の青、赤、黄色部分、アイアン色パーツにはつやありのクリアーを吹き、白、グレー、黄土色など、その他のパーツはつや消しのクリアーを吹いています。トップコートはいつものように、クリアー塗料1に対して溶剤3で合わせてトップコートしています。特につやありはしっかりと薄めないと、濃いままだと蜘蛛の巣のような糸状になってエアブラシから出てくるので注意です。糸状になって出てくるとパーツが真っ白になってしまいます。なにか別のものに一度吹きかけて様子を見てからパーツに吹きかけるようにしましょう。
マニピュレーターに関しては、スターブライトアイアンで塗装後、マスキング箇所を剥がし、今度は塗装した部分にマスキングをしてトップコートします。
トップコート後、マニピュレーターに巻いておいたマスキングテープをはがすとこのような感じになります。
以上でトップコート完了です。
⑥ハイレゾリューションモデル ガンダムバルバトスの改修(メタルパーツの埋め込み)
では最後の製作工程として、塗装前にピンバイスで穴を開けた各外装パーツにメタルパーツを埋め込んでいきます。
用意するものは、メタルパーツと精密ドライバー(マイナス)、瞬間接着剤、ピンセットです。精密ドライバーはメタルパーツのマイナスモールドの向きを整えるために使います。ただ、メタルパーツ1.0mmの取り付けに関しては、さらに先端が小さい精密ドライバーを使う必要があるかと。自分が持っている精密ドライバーではマイナスの穴にドライバーが太すぎて入りませんでした^_^;ドライバーの先端をヤスリで削ろうかとも考えましたが、取り付け時になんとか向きを調整することが出来たので問題なかったです。
取り付け方は、まずピンセットでメタルパーツを穴に入れ、裏面から接着剤を少し流し込み、ドライバーで向きを調整します。爪楊枝などで、裏から接着剤をメタルパーツになじませておきます。先程もお伝えしましたが、1.0mmのメタルパーツはとにかく小さいので、取り扱いに注意し、なくさないようにしましょう。あと、接着剤をつけ過ぎないように注意です。パーツの外装にはみ出ると、修正がきかなくなり、見た目が悪くなりますので。手にも接着剤がつかないよう注意しましょう。手についた接着剤に気が付かず、パーツを触って接着剤がついてしまうこともありますよ。
画像のように、穴あけした箇所に一通りメタルパーツを埋め込んでいきます。滑空砲のメタルパーツ取り付けに関しては、裏面から接着剤を流しこむことが出来ないので、ピンセットでメタルパーツを掴み、メタルパーツの横面に接着剤をつけて取り付けました。メタルパーツの取り付け箇所が接着剤で汚れてしまわないよう、接着剤のつけすぎには注意です。あと、メタルパーツが少しでもずれると滑空砲本体に接着剤がついてしまうので、慎重に取り付けていきます。
以上でハイレゾリューションモデル ガンダムバルバトスの製作工程は終了です。あとはパーツをガンダムフレームに取り付けて完成させるだけです。素組みの状態でのパール塗装も悪くはないですし、このままでも・・・と思ってしまいがちですが、キレイに塗装・改修してやることでさらにキットに磨きがかかります。自分的には、高価なキットだけに、はじめは塗装や改修にはかなり不安がありました。ですが仕上げてみてからのこの完成度は想像以上でした(^^) なので、ぜひ塗装や改修にチャレンジしてみてくださいね。そしてオリジナリティーあるハイレゾバルバトスを完成してみてくださいね。
では良いガンプラライフを。ではでは~。