HGUC ユニコーンガンダム2号機 バンシィ(デストロイモード) レビュー

今回は、2012年1月に発売されたHGUC 1/144 RX-0 ユニコーンガンダム2号機 バンシィ(デストロイモード)のレビューをご紹介します!

HGUC ユニコーンガンダム2号機 バンシィ(デストロイモード)は、『機動戦士ガンダムUC』に登場するMS『ユニコーンガンダム2号機 バンシィ』のデストロイモード1/144スケールモデルキットです。漆黒を基調とした機体色を成型色で再現。百獣の王『獅子』を思わせる機体形状や両腕の武装が新規造形で再現されたキットになっています。価格は1,980円(税込み)です。

「UC計画」に基づいてアナハイム・エレクトロニクス社が開発したユニコーンガンダムの2号機『ユニコーンガンダム2号機 バンシィ』のデストロイモードがHGUCでキット化。2009年11月に発売されたHGUCユニコーンガンダム デストロイモード(以下、1号機)をベースに、バンシィの特徴的なアンテナや襟、両腕のアームド・アーマーBS、アームド・アーマーVNが新造。マリーダ・クルス搭乗時の機体形状が再現されています。

成型色は黒に近いダークブルーをベースに、新造された頭部アンテナや襟をパール調のオレンジで再現。ユニコーンガンダムではクリアー(レッド)成型色で再現されていた全身サイコフレームもパール調のオレンジで統一されています。バックパックやソール部などはダークグレー成型色で漆黒な雰囲気を表現。シールは頭部や各部のダクトを補いますが少なめ。塗装も殆ど必要がなく、素組みで十分な色分けが再現されています。

内部、関節や腹部などはグレー成型色パーツでの再現。KPSやABSは使用されておらず、すべてPS素材で構成されています。

ポリキャップはゴールド成型色のPC132ACを使用し、関節強度はまずまず高め。大きな背負いものもなく、接地面も適度にあるので自立は安定しています。

キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん、薄刃ですが強度が高く、長持ちします。 ⇒ヌルっと切れる片刃ニッパー

握り手(左)が付属。(腕部には平手を組み付けています。)

余剰パーツがいくつか付属します。ビームマグナムやシールドも完全な形で組むことができますが、両腕にアームド・アーマーBSやアームド・アーマーVNを装備しているため、そのままでは保持させることが出来ません。V字アンテナが付属していませんが、胸部や腕部パーツが付属しているのでそれ以外の部分はユニコーンガンダムのカラバリとして組むことができます。

各部をユニコーンガンダム デストロイモード(1号機)と比較しながら見ていきます。

頭部をユニコーンガンダム(デストロイモード)と並べて比較。ライオンの鬣(たてがみ)をイメージしたバンシィ特有のブレードアンテナが新造されています。

それ以外の形状は1号機と同じですが、ダークブルー成型色で少し締まって見えます。合わせ目が出来ないパーツ構成になっています。

胴体部。大部分の形状は1号機と変わらず。ですがダークブルーとパールオレンジ成型色で上品さを感じるカラーリングになっています。1号機では特に色分けされていなかったサイドアーマーのダクトがゴールドのシールで色分けされています。

襟はバンシィ用に棘状の装甲が新造。このため、胸部パーツもそれに合わせてごっそり新規パーツになっています。

背部は1号機と全く同じ。背部のサイコフレーム部分はパールオレンジで塗装する必要があります。

腰アーマー裏はサイドアーマーのみ裏打ちパーツが造形。リアアーマーにはバーニアが造形されています。

左腕部。腕部本体は1号機と変わらずですが、前腕にアームド・アーマーBS(ビーム・スマートガン)を装備しています。アームド・アーマーBSは展開した状態で固定。折りたたみや砲身の伸縮ギミックはオミットされています。

二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕はサイコフレームを含む複数パーツの組み合わせで合わせ目はありません。前腕のビームトンファーはアームド・アーマーBSが干渉するのでほぼ展開させることができません。

アームド・アーマーBS。サイコフレーム部分を含め、パーツで細かく組み合わさっているため、合わせ目などはありません。

内部にハンドパーツは格納されていません。前腕にガッチリと組み合わさっているので簡単にはポロリや分解しないようになっています。内側は網状のモールドが造形。全体をダークブルーに塗り分ける必要があります。

左腕部は前腕にアームド・アーマーVN(ヴァイブロ・ネイル)を装備。右腕のアームド・アーマーBSが細身なのに対し、こちらは肉厚で重厚感あるユニットになっています。

アームド・アーマーVNもダークブルーとパールオレンジ2色の成型色パーツによって各部が細かく造形されています。合わせ目などもなし。RGやMGのようなクロー展開ギミックはありません。

こちらは内側にハンドパーツが組み込めるようになっています。

アームド・アーマーは左右で組み替えることも可能。

脚部はユニコーンガンダムと全く同じ形状。ただしバンシィは各部ダクトがゴールドのシールで色分けされています。

大腿部の内側が少し合わせ目っぽくなっていますが、それ以外はサイコフレームパーツを交えた細かいパーツ構成で合わせ目はなし。

デストロイモードなので、ソール部はハイヒール型に造形。ダークグレーの脚底が黒く、ヒール感を感じさせるカラーリングになっています。足裏はグレー成型色の裏打ちパーツが造形。

バックパックもユニコーンガンダムと同型。ただしダークグレー成型色ベースの渋いカラーリングになっています。

バーニアはリアアーマー内部、バックパック共に別パーツ化。内部はパールオレンジ成型色のダボ固定で色分けされています。塗装すると更に映えそうな作り。

HGUCユニコーンガンダム(デストロイモード)と並べて。頭部や両腕の武装などがユニコーンガンダムの物足りなさを補うようにデザイン、配置されている感じがします。バンシィのほうがよりバランスが取れているような印象も。色味も対称的ですし、サイコフレームもパール調になっているのはいいですね。

RGとも並べて比較して。RGは各部が繊細で、経年劣化によって砕けるように各部がバラけていきますが、HGUCは強度があってかっちりとしている分取り扱い安くていいですね。

RGはサイコフレームがクリアーオレンジ成型色になっています。RGは一般発売のバンシィ・ノルンに、プレバンから発売のRG 拡張ユニット アームドアーマーVN/BSを組み付けています。

各部の可動をユニコーンガンダムと比べながら簡単に見ていきます。

頭部は起伏のある襟パーツが干渉して見上げる動きは殆どできず、首の可動がかなり制限されているようです。

左右へは多少ぎこちなさはありますが問題なくスイングが可能。

両腕にアームド・アーマーを装備していますが、肘の可動に特に影響はないようです。

その他の可動域はユニコーンガンダムと変わらず。特別よく動くキットではないですが、ある程度のポーズを取らせることは可能です。

その他の可動域や部分的な形状はユニコーンガンダムと同じなので、詳細については以下のリンクからHGUCユニコーンガンダム(デストロイモード)のレビューをご参考くださいm(_ _)m

⇒HGUC ユニコーンガンダム デストロイモード レビュー

アームドアーマーBSは前腕にガッチリと固定されているので、特に不満なくポージングさせることができます。折りたたむことができないのでポージングの幅は狭まりますが、それでも砲口を向けての射撃ポーズはかなり様になっています。

アームド・アーマーVNもクローの展開こそ出来ないものの、腕を伸ばしたり振り上げたりするだけでも襲いかかるようなポーズが再現できるので迫力が出ます。

HGUC ユニコーンガンダム ユニコーンモードからサーベル刃を拝借すれば、劇中ではなかったデストロイモードでのビームサーベル刃を振り回すポーズも再現することができます。ただしアームド・アーマーVNの間からサーベル刃を伸ばすので向きが少し変なのと、サーベル柄がダボ固定ではないため、スルっと抜ける場合があるので注意が必要。

ちょっと面倒ではありますが、各部を余剰パーツと組み替えればバンシィの軽装バージョンを再現することも可能です。

このスタイルにすると両腕が開くので、余剰のビームマグナムやシールドを装備してのポージングを楽しむことができます。

この形態にするとポージングの幅が広がっていいですが、欲を言えばV字アンテナやアンテナ中央のパーツが付属していると、黒いユニコーンガンダムが再現できてよかったかも。

胸部と襟パーツを組み替えて、バンシィ・ノルンっぽく再現することも可能。

バンシィの武装類はアームド・アーマーBSとVNだけですが、余剰パーツが充実しているので組み替えるだけでも十分に遊びの幅が広がります。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。大部分は1号機とそれほど変わらないながらも、漆黒のカラーリングや頭部形状、両腕の武装によって雰囲気の異なるキットに変化しています。獅子を想起させるデザインにもインパクトがありますし、アームド・アーマーが追加されたことでプロポーションバランスが高まり、1号機以上の造形美を感じさせる作りになっているのがいいですね。

気になる点は1号機と同じですが、脚の付け根ボールジョイント接続部がややバラけやすいです。脚をハの字にするだけで脚が外れてしまうので、ポージングを繰り返す際は何度も組み直すことになるかも。肘や膝関節も少し抜けやすかったりするので注意が必要です。

MGは少し脚長でプロポーションに違和感がありますが、このHGUCはプロポーションも優秀。余剰パーツを使えばバンシィ・ノルン風のスタイルも再現できるなど、何気に遊びの幅があって楽しめます。サイコフレームのパールオレンジも味のある色味ですし、思った以上の完成度を持った魅力的なキットになっているのがいいですね。

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