HGUC バイアラン レビュー

今回は、HGUC 1/144 バイアランのレビューをご紹介します!

HGUC 1/144 バイアランは、『機動戦士Zガンダム』に登場する試作型MS『バイアラン』の1/144スケールモデルキットです。HG最新のプロポーションで立体化。Z版バイアランの頭部などを新規造形で再現し、裏打ちパーツ色再現など、各部のディテールを追求したキットです。価格は2,808円(税込み)。

待望のキット化を果たしたHGUCバイアラン。2012年11月に一般発売されたHGUCバイアラン・カスタムと、2017年8月にプレバンで発売されたバイアラン・イゾルデを部分的に流用し、その他の一部が新規造形で構成されたキットになっています。

成型色はネイビーとブルーグレーで、バイアランらしい渋いカラーリングが再現されています。レッドとイエロー、グリーンの動力パイプパーツなどで色分けされ、シールは部分的に補うのみ。バーニア内部などの塗り分けは必要ですが、しっかりとした色分けが実現されていると思います。

各部にポリキャップを使用しているので可動は柔軟。強度もまずまず高めです。スネと外装パーツが干渉するのと、バックパックの影響でやや後方に比重がかかり、ポージングによっては倒れやすかったりするので注意が必要です。

頭部。バイアラン・カスタム(以下、バイカス)に似たイケメンフェイス。バイカスではゴーグル+マスクの造形でしたが、こちらはモノアイ+シャープなフェイスの造形になっています。額のセンサーはグリーンのシールによる色分けで、アンテナは差し込みが少し難しく、場合によっては折れることもあるので取り付けには注意が必要かと。(個体差があるかもです。)

モノアイはシールによる色分けで、すでにモノアイが付いたものや、黒く塗装してモノアイのみ貼り付ける仕様など、お好みでチョイスが可能です。

胸部。造形自体はバイカスやイゾルデとほぼ同じですが、カラーリングはバイカス寄り。動力パイプのグリーンは少し濃い色になっています。

両脇のバインダーは、バイカスは1個パーツ、イゾルデは内部をシールによって色分けされていましたが、バイアランは新規パーツで造形され、パーツによって色分けされています。

腹部、腰部。形状はバイカスやイゾルデとほぼ変わらず。動力パイプ、ダクト類、スリット入りのサイドアーマーなど、各部がパーツによって細かく色分けされた造形になっています。フロントのダクトはシールによる色分けです。

リアアーマーの大型スラスターは、バイカスよりも小型でイゾルデと同じ形状になっています。大型スラスターの中央ダクトは塗り分けが必要です。

腕部。L字型の特徴的な造形。ワイドなショルダーアーマーと、肩先から伸びる細身の腕部がデザインの秀逸さを感じさせます。

肩から下の二の腕、前腕部分はイゾルデからの流用。どちらも挟み込みタイプなので中央に合わせ目ができます。肘から分離しないため、合わせ目消しには後ハメ加工などが必要そうです。

二の腕にはサーベル柄を収納可能。ハンドパーツは鳥足のような3本指です。手のひらにメガ粒子砲の砲口は造形されていません。

ショルダーアーマー。外装は前後挟み込みタイプなので、上部には合わせ目ができます。合わせ目消しは後ハメ加工やマスキング塗装など大変そうなので、段落ちモールド化したりしたほうがいいかもです。

内部パーツもメカニカルなディテールが造形されています。下部のスラスターは内部を赤く塗り分ける必要があります。

肩側面のスラスター。バイカスやイゾルデとは異なり、バイアラン用に新造された部分になります。ダクト類はパーツによって色分けされ、造形もコンパクトな形状に。モールドの一部をシールで補うようになっています。

脚部。バイアラン特有の曲型に造形されています。形状はイゾルデに近いですが、後部のアーマーがなく、スラスターのみの造形になっています。キュベレイにもつながるような特徴的な形状です。

大腿部は前後挟み込みタイプなので側面に合わせ目ができます。膝から下は新造されたパーツによってモールド類が比較的少なめの造形に。後部はシャフトシリンダーのような造形パーツを組み込む仕様になっています。

足首から下の部分。イゾルデと全く同じ形状。甲のラインは黄色いシールによる色分けで、つま先とかかとの間に、内部パーツの肉抜き穴が露出しています。足裏に肉抜き穴はなく、つま先側は別パーツで蓋をする形になっています。

バックパックは小型で、両脇にバインダーを装備。バイカスやイゾルデではプロペラントタンクと接合された増加スラスターを装備していましたが、バイアランにタンクはなく、バインダー側面のタンク接続部分はパーツで塞ぐような形になっています。

バインダーは左右挟み込みタイプなので合わせ目ができます。モールドの一部は黄色いシールによる色分けで、後部のダクトは赤いパーツによる色分け。

バックパックの基部は前後挟み込みタイプの簡易的な造形。バインダーはポリキャップとダボ接続です。下部は簡易的なフィンが連なる造形。

バックパックは2基のダボによる接続ですが、まずまず安定して外れにくいです。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと。他キットと比べてもなかなかの大きさです。

続いてHGUCバイアラン・イゾルデとの比較です。頭部や肩部、プロペラントタンクはもちろん、脇のアーマーや脚部アーマー、腰左右のアーマーなど、細かい部分の造形も違っています。

頭部の可動域は、首が長めなので適度に見上げる動きが可能です。頭部の裾が曲型なので、肩と干渉して左右への可動はかなりぎこちないです。ですが水平程度にまではなんとか可動しました。

肩は水平以上に上げることができ、腕も真横にまで可動させることができます。肘は画像のように90度程度にまで可動。

腕は付け根がボールジョイントなので、前後を含め回転可動など、柔軟のある動きが再現可能です。

肩の前後スイングはごくわずか。

肩のスラスターは付け根が上下可動し、ボールジョイントによって回転など自由な動きが可能です。

付属のマウントパーツを使用してアクションベースにディスプレイします。マウントパーツは形状の異なる2個を組み合わせて使用するタイプで、他のディスプレイ用台座にも対応できそうです。まずまず固定されるのでポージングはしやすそうです。腹部の前後スイングは微動ですが、腰は360度回転可能。

腰部アーマー類も小さく、干渉するものがないので、前後開脚はかなり広くまで可動させることができます。

膝は外装パーツの干渉もあり、可動範囲は90度程度まで。ただし、反対側にも少し曲げることができます。

足首の前後可動は、つま先はしっかりと伸ばせますが、かかとを上げる可動はアンクルガードが干渉するためほとんどできずです。足首の左右への可動は適度に。前からだと可動が見えにくいので、後ろから撮影してみました。

左右への開脚もハの字程度。

つま先は可動させることができます。

意外にも、内股、ガニ股はかなり広く回転可動します。

立膝はそれほどキレイな形にはならず、それなりといった感じ。

背中のバインダーは付け根のポリキャップによって適度に展開が可能。

肩部と干渉しますが、上下にも回転可動します。

ビーム・サーベル刃☓2と武器持ち手(左右)が付属。

その他、バイアラン・カスタムとバイアラン・イゾルデ用の余剰パーツが多数付属します。どれも部分的なものばかりなので、ちょっとしたカスタマイズくらいに使える程度です。

ビーム・サーベルの保持方法はイゾルデと変わらずで、サーベルのモールドを武器用ハンドパーツの凹みに合わせても持たせるタイプ。保持力は高めで、サーベル柄が抜け落ちることなくポージングが可能です。

では適当に何枚かどうぞ。

以上です。ベースが2012年のバイアラン・カスタムのフォーマットなので、腕部や肩部、大腿部などに合わせ目ができ、合わせ目消しをする場合は大変だったりするところもあります。ですがこの独特の造形はカッコいいですし、Zガンダムに登場した往年のデザインには魅力を感じます。成型色もネイビーとブルーグレーでうまくまとまっていますし、部分的なレッドやイエローも映える要素になっているかと。

各部にポリキャップが使用しているため強度も高く、ポージングも安心してできますし、可動部が多いので様々なポージングも楽しめます。欠点としては、肩部とバックパックのバインダーが干渉しやすいということくらいでしょうか。

このHGフォーマットではカスタム(一般発売)、イゾルデ(プレバン)と2体のバイアラン系が発売されていますが、それらとはまた違った良さを感じることができるので、Zガンダムファンならぜひ入手しておきたいキットの一つですね。

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