HGBD ジムIIIビームマスター レビュー

今回は、HGBD 1/144 ジムIIIビームマスターのレビューをご紹介します!

HGBD ジムIIIビームマスターは、アニメ『ガンダムビルドダイバーズ』に登場するリクの親友ユッキーの所有ガンプラ『ジムIIIビームマスター』の1/144スケールモデルキットです。ジムⅢをベースに頭部や脚部などを新規で再現。ミサイル・ポッドや大型ミサイルランチャーに加え、チェンジリングライフルと腰バインダーとの連結ギミックを搭載するなど、遠距離支援機としての幅広い武装を持つキットになっています。価格は1,944円(税込み)。

機動戦士ガンダムZZ、機動戦士ガンダム逆襲のシャア、機動戦士ガンダムUCなどに登場したジムⅢを改造したガンプラのジムⅢビームマスター。元々重厚なジムに改良されていますが、ガンダムビルドダイバーズに登場するキャラ、ユッキーによってさらに肉厚な重装甲ジムにカスタマイズされたキットになっています。(設定上)

カラーリングはオレンジ、ライトブラウン、ホワイト、グレーの4色。オレンジの派手さとライトブラウンの渋さを併せ持つため、好みが分かれるカラーリングになっているかもしれません。

関節強度はまずまず。肩や手首のボールジョイントは少し緩めに感じますが、それ以外はある程度強度があるので自立も安定しています。(緩さには個体差がありそうです。)2011年発売のHGUCジムⅢがベースなだけあって古さを感じない作りなのもいいですね。ポリキャップはおなじみのPC-001を使用。

頭部。ジムⅢビームマスターで新規造形された部分です。両脇のアンテナは無く、シンプルなバイザーやクリアーパーツのアイガードで構成されています。パーツによる色分けはまずまず。アイガードはクリアーグリーンでバイザーはホワイトの成型色。額やとさか前後のセンサーはシールによる色分けです。

額のバルカンやアイガードの両脇などが塗り分けられていないので、塗装する場合は少し細かい部分を塗り分ける必要がありそうです。頭部は前後はさみ込みタイプなので側面に合わせ目ができます。

ガード内部は特にメカニカルな造形はなし。額のセンサーはクリアーパーツにシールを貼るようになっています。顎パーツは小さいですが、全体的に小さいパーツは少なめなので紛失もなく組み立てやすかったです。

胸部。形状はジムⅢと変わらずシンプルでお馴染みの形状ですが、カラーリングが全く違うので印象も違っています。左肩のセンサーはシールによる色分けで、エアインテークや腹部は別パーツによる色分けです。

首周りはシールによる色分けで、ボールジョイント型のポリキャップを挟み込む仕様になっています。

腹部、腰部。腹部やフロント部分はジムⅢと変わらず。ですがサイドアーマーやリアアーマーが新規パーツになっていて、バスターバインダーなどの武器類を自由にマウントできるようになっています。

腰部アーマー類はモールドの造形は全く無いので、好みで裏打ちパーツを造形してもいいかも。

バスターバインダー。ジムⅢビームマスター専用の武装です。色別パーツを挟み込むタイプのシンプル構造。両側面には3箇所のダボ穴が空いていて、マウントパーツによって配置変更が可能。

左右はさみ込みタイプなので上下に合わせ目ができます。上部の一部はシールによる色分けです。

先端は別パーツによってチャンジリングライフルなどがマウント可能。バスターバインダー用のマウントパーツは左右対象の形状でいろんな箇所へのマウント用に使えそうです。

試してみるとリアアーマーや脚部にマウントできました。

バスターバインダーはハンドパーツで保持することが可能。ですが肩が負けがちなので、ポージングは少し制限されそうです。

前後の穴にマウントしてバスターバインダーの配置変更をしてみました。一番後ろの穴にマウントするとかなり突き出た状態になります。

腕部。こちらもジムⅢと変わらず。肩にミサイルポッドを装備したワイルドなスタイルになっています。二の腕は筒型、前腕は左右はさみ込みタイプ。前腕の合わせ目は、前側はモールド化されていますが、後ろ側は縦に入っているので気になる場合は消す必要があります。

ショルダーアーマーはシンプルな形状。ミサイルポッドをマウントする穴は横長のポリキャップ仕様です。側面のダクトもスリット入りの造形。前後はさみ込みタイプですが合わせ目はそのまま出るので消す必要がありそうです。

ミサイルポッド。本体部分は上下はさみ込みタイプですが合わせ目は角にくるようになっているので消す必要はなさそうです。

前側の4機ミサイルポッドのふちは塗り分けが必要です。後部は縦型のスリット入り。

脚部。ジムらしい形状を残しつつも膝部やふくらはぎなどのボリュームが増し、肉厚なスタイルに進化しています。側面にはジムⅢで腰にマウントしていた大型ミサイルランチャーを装備。大型ミサイルランチャーはダボが緩いのでポージングしていると角度が変わったり外れたりすることがあるので注意が必要です。(個体差があるかも。)

大型ミサイルランチャーを外した状態。スネや膝のグレーはシールによる色分けで、側面のダクトは白いパーツによって色分けされています。

アキレスの内部パーツもジムⅢとは違った形状の新規パーツに。脚部は左右はさみ込みタイプですが合わせ目は段落ちモールド化されていたりしているので合わせ目消しは必要なさそう。太ももは前後はさみ込みタイプですがモールドを彫り込んで段落ちにしてもいいかもです。

膝のシールを剥がすと白の成型色。

足首から下の部分。ジムⅢと変わらずです。アンクルガードは左右で組み合わせるタイプで脇に合わせ目がくるようになっています。足裏は別パーツ化されているので肉抜き穴はなし。スラスターも造形されているので出来はいいですね。

大型ミサイルランチャー。左右はさみ込みタイプですが真横に合わせ目がくるわけではないので見栄えは良さそうです。ただしほぼ色分けされていないので塗り分けは少し手間そう。バスターバインダーの横穴に取り付けてみましたがスカスカで固定することができませんでした。サイドアーマーもリアアーマーの穴もスカスカでした。

白いパーツを外すとマイナスモールドっぽい造形になっています。

バックパック。ジムⅢが装備しているガンダムMk-Ⅱの量産化バックパックを改良し、上部のダクト部を排除。アンテナを新規にマウントした面白さのある形状になっています。アンテナ先端はシールによる色分けで、バックパック本体はモナカなので側面に合わせ目ができます。

バックパックは3本の縦ラインでマウント。まずまずの強度です。

動力パイプを差し込む部分は開口した状態。スラスター内部はシンプルな1本スリット入りです。

アンテナはボールジョイントによるマウント。しっかりと差し込めているので緩さはないですね。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと比較してみました。高さは陸戦型ジムとあまり変わらないですが、全体的にボリュームがあるのでそれほど小さく感じないキットになっているようです。形状的に、宇宙世紀に登場しても不思議ではなさそうなデザインですね。

では各可動域を見ていきます。首の可動はそれほど首が長くないので顎引きは微妙。見上げた状態はまずまず。

左右へはなめらかに可動させることができました。

腕部は水平程度にまで上げることが出来ます。肩のミサイルポッドはあまり可動に影響してないようです。腰のバスターバインダーや脚部の大型ミサイルランチャーは外しておきました。

肩はポリキャップが前側に引き出し可能。武器の両手持ちもしやすくなっています。

肘は完全ではないですが、まずまず曲がります。少し干渉物があるのが気になるところ。

前かがみ、胸張りといったスタイルは少し。腰部のボールジョイントを浮かすことで緩めに可動します。腰は360度回転可能。

腹部ボールジョイントや股関節の可動によって適度に腰を左右に振ることが出来ます。

股関節パーツにアクションベースを差し込んでマウント。安定度はまずまずです。ただし斜め前に倒してフライトポーズなどをするとクルッと回転したりするので、しっかりと差し込んでおいた方がいいかもです。(個体差がありそう。)

フロントアーマーは適度に上がりますが、膝などにボリュームがあるので脚部をあまり高く上げることはできないようです。リアアーマーも動かないので後方へもそれほどいかず。

膝も90度より少し曲がる程度。

足首は内部パーツの可動によって深めに曲げられるようになっています。

かかとはスリッパっぽく浮かせられるようになっていますし、アンクルガードも適度に可動します。

左右への開脚はサイドアーマーが干渉するので水平にも上がらず。全体的に脚部の可動は控えめです。

足首の左右への可動もそれなり。

内股は股関節と大腿部が干渉しますが、がに股はかなり広く、後方にまで可動します。他があまり可動しないのでちょっと違和感が・・・;回転する付け根部分はあまり弄っていると抜けることがあるので注意です。

立膝もそんなに得意ではないですね。

チェンジリングライフル、ビームサーベル(柄☓2、サーベル刃☓2)、ビームライフル、武器持ち手(右)が付属。

その他、シールドなどHGUCジムⅢのパーツが多数付属。シールこそないですが、ジムⅢ用のランナーがそのまま入っているのでカラバリとして組むことができます。

ジムⅢビームマスターの説明書に記載はないですが、パーツを組み換えることで4連装ミサイルポッドをオプションミサイルポッド(15☓2連装のマイクロミサイル)に交換することができます。(ジムⅢの説明書にはチョイス可能と記載があります。)

ビームサーベル刃はクリアーピンクのSB6。柄(グリップ)にはジムⅢでバックパックにマウントするダボ穴と肉抜き穴が開いています。

サーベル柄はハンドパーツに差し込むだけで保持が可能。保持力はまずまず。するりと抜け落ちることはなかったです。

ビームライフル。ジムⅢから付属する標準武器です。本体部分は左右はさみ込みタイプなので上下に合わせ目ができます。銃身とサブグリップは別パーツ。

グリップにダボがついているので武器用ハンドパーツでしっかりと保持してくれます。

少し腕がつっぱりますが、両手持ちもまずまず可能でした。サブグリップは可動式でセンサーなどを補うシールは付属していません。

チェンジリングライフル。曲線が多く特徴的な形状をしています。本体部分は左右はさみ込みタイプなので上下に合わせ目ができますが、その他の箇所は複数パーツの組み合わせなので合わせ目は出ず。

砲口はビームライフルとビームバルカンの2タイプを装備。後部にはバスターバインダーにマウントできるダボがついています。

チェンジリングライフル単独での両手持ちはラクですね。

下部のサブグリップは可動式で多様な持たせ方が出来ます。基部を組み換えることでビームライフルを上側に配置することもできます。

バスターバインダーとチェンジリングライフルをマウントした状態。腰のマウント部などを微調整しないと保持がカツカツで手首が外れたりしますが、構えた状態でのポージングはかなりカッコイイです。こういった重武装火器を使ってのポージングは後方支援機の醍醐味ですね。

では適当に何枚かどうぞ。

以上です。多少緩かったりポロリしたりする箇所があるのでもったいなさを感じますね。それと全体的な可動域が同シリーズのHGBDダブルオーダイバーに比べると控えめなので、柔軟性に乏しいところがあります。まぁ後方支援機という立場なので当然といえば当然ですね。

ですがその分ジムらしくない重厚感があって、重火器を使った射撃ポーズはなかなかの迫力を感じるのがいいですね。キットの出来も合わせ目はわかりにくくなっていますし、色分けもまずまず出来ているので簡単な筆塗り塗装とつや消しスプレーなどで済ませてもいい仕上がりになると思います。

チェンジリングライフルによる組み合わせも形態がいくつか選択可能なので、好みのスタイルでのポージングが選べるのもいいですし、HGUCジムⅢが組めるのもお得。全体的に遊びのあるキットに仕上がっているのがいいですね。

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