今回は、2000年8月に発売されたHGUC 1/144 RX-78GP01 ガンダムGP01 ゼフィランサスのレビューをご紹介します!
HGUC ガンダムGP01 ゼフィランサスは、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場するMS『ガンダムGP01 ゼフィランサス』の1/144スケールモデルキットです。カトキハジメ氏によってリニューアルされたデザインを基に、1/144スケールで立体化。プロポーション、各ディテールを細部にいたるまでリアルに再現されたキットです。別途コア・ファイターⅡも付属。価格は1,320円(税込み)です。
初代ガンダムの純粋な発展型機『ガンダム試作1号機(ゼフィランサス)』がHGUCでキット化。コア・ブロック・システムを採用し、パイロット『コウ・ウラキ』が搭乗。GP02Aサイサリス奪還の任を請けた機体です。コードネーム「ゼフィランサス」は『タマスダレ(ヒガンバナ科)』の学名。※このHGUCキットはコア・ブロック・システムによる分離合体構造は再現されていません。
成型色はホワイトをベースに、ブルーやレッド、イエローを採用したガンダムタイプ定番のトリコロールカラー。各部ともパーツで色分けされていますが、肩センサーや部分的なラインモールド、ダクト内などは塗り分けが必要です。シールはツインアイや膝の赤ライン、シールドの青などを補います。
ポリキャップはPC-123プラスを使用し、ほぼすべての関節がポリキャップ接続。組み合わせ強度は高めで自立も安定しています。
頭部。形状は見慣れたガンダムタイプですが、RX-78-2に比べてやや渋めのフェイスになっています。とさか側面に増設されたモニタリング用アンテナが特徴的。頭部は前後挟み込みタイプで、上部から側面に合わせ目ができます。左右のダクトやとさか前後のセンサーなどは塗り分けが必要です。
胴体部。各部がガンダムタイプ特有のトリコロールカラーで配色されていますが、エアインテーク周りの白い装甲や腰回りの造形が特徴的。肩のセンサーはグリーンに、中央のV字モールドはイエローに塗り分けが必要です。フロントアーマー中央の角型モールドは赤いシールでの色分け。
フロントアーマーやサイドアーマー裏は部分的にパーツで色分けされていますが、モールドなどは造形されておらずシンプルです。
腕部。レトロ感のあるシンプルなスクエア造形になっています。
二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右挟み込みタイプで前後に合わせ目ができます。肘から分離可能なので、合わせ目消しはラクかと。二の腕前後や前腕側面のラインモールドはグレーに塗り分けが必要です。
ショルダーアーマーも前後挟み込みタイプで上部に合わせ目ができます。側面の小型スラスター外周はグレーに、内部はレッドに塗り分けが必要です。
脚部。複雑というほどでもないですが、レトロ感を感じる渋めの造形になっています。ふくらはぎ下部の小型スラスターは別パーツ化され、中央の台形モールドはグレーに塗り分けが必要です。
大腿部は左右挟み込みタイプ。前面は段落ちモールドで、後面には合わせ目ができます。膝から下は左右挟み込みタイプで、スネや後部に合わせ目ができます。膝から分離できるので、それぞれ合わせ目消しはしやすいかと。大腿部の側面と前、ふくらはぎのラインモールドはグレーに塗り分けが必要です。
ソール部はシンプルな薄型タイプ。脚甲のラインモールドはグレーに塗り分けが必要です。足裏はモールド入りの蓋パーツが造形されているため、肉抜き穴などはありません。
背部。大型のバックパックを装備しています。
サーベルホルダーは適度に前後可動します。下部のバーニアもポリキャップ接続で適度に可動。
バックパックはポリキャップ式の1ダボ接続なので、他キットのバックパックを装備させるのは難しいようです。バックパック裏面にはコアファイターⅡの羽を折りたたんだ状態のモールドが造形されています。白く塗り分けが必要。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。設定通りのサイズ感です。GP01ゼフィランサスの全高は18.5m。
GP02Aサイサリスと並べて。体格にかなりの差があります。ですが全高はゼフィランサスもサイサリスも同じ18.5m・・・・・・。
頭部はわずかに上下する程度です。左右へは干渉なくスムーズに可動します。
腕は水平にまでいかないくらい。肘は90度程度まで曲げることができます。
肩はわずかに前後スイングします。
胸部、腹部共に可動するようになっていないので、上半身の前後スイングはできません。画像も省きました。腰は各アーマーが干渉しやすく、45度ひねられるくらい。股間部にアクションベース3.0m軸用の穴が空いていないので、この字パーツを取り付けてのディスプレイとなります。
腰アーマー類が小型なため干渉が少なく、前後開脚はまずまず広めに展開が可能です。
膝はくの字程度まで可動します。膝装甲の裏に裏打ちパーツはなく、抜けた形になっています。
足首は前後へはまずまず広めに可動します。左右へはそれなりといったところ。
左右への開脚は、コの字パーツを挟んだ状態だとほとんど開脚することができませんが、接地状態だとハの字程度まで展開が可能です。
股間部がボールジョイント接続で、ロール可動ができないため、内股、がに股はわずかに可動する程度。
立膝は、少し崩れた姿勢にはなりますが、ある程度きれいな姿勢でこなすことはできています。
可動域の総括としては、細身な割に可動範囲があまり広くないので、どこまでポージングできるかはやってみないとわからない部分がありますね。ただ、劇中でも派手なシーンは多くはないので、ある程度の演出はできそうです。
90mmマシンガン、ビーム・ライフル、シールド、武器持ち手(右)、ビーム・サーベルが付属。
コア・ファイターⅡが付属します。
コア・ファイターⅡをいろんな角度から。キャノピーやインテーク4箇所などは塗り分けが必要です。後部バーニア内部も赤く塗り分けが必要。機首部分がモナカ割で合わせ目があり、隙間もできやすい組み合わせなので、合わせ目消しなどが必要です。
下部のランディングギアは脱着が可能です。アクションベースなどにディスプレイできる仕様ではないですが、コの字パーツなどで挟むことである程度のフライトシーン演出はできるかと。
羽の裏面には肉抜き穴があります。
コア・ファイターⅡ単体でディスプレイするのもなかなかいいですね。
90mmマシンガン。本体部分はモナカ割で上下などに合わせ目ができます。
可動箇所やマガジンの脱着ギミックはありません。
ビーム・ライフル。こちらも本体部分は左右挟み込みタイプで、上下などに合わせ目ができます。センサー裏に肉抜き穴あり。
フォアグリップやセンサーは左右に可動します。センサーは赤く塗り分けが必要。
シールド。程よい造形にはなっていますが、表面の青はシールでの色分けで、裏面のモールドはグレーに塗り分けが必要だったりします。グリップも可動せず。ジョイントパーツは付け根ポリキャップ接続で回転可動します。
ビーム・ライフルとシールドを装備して。
ビーム・ライフルは武器持ち手(右)で保持。指がトリガーにかかっているのがいいですね。少し遊びがあってふらつきもありますが、ストレスを感じないくらいに保持してくれます。
シールドは説明書に記載はありませんが、グリップを握らせることができるようです。前腕へのポリキャップ接続で保持強度は高め。組み換えることで角度変更も可能です。
造形やプロポーションがいいので、何気ないポーズでも様になります。かっこいいですね。
両手持ちはギリギリではありますが、なんとかいい姿勢でポーズさせることができます。
90mmマシンガンは武器持ち手との組み合わせも良く、しっかりとした保持が可能です。表現力を高めるための平手が欲しいところです。
ビーム・サーベルは刃の部分をピンクに塗り分ける必要があります。スルッと抜けたりすることはないので、ポージングはしやすいです。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。可動域が広いわけではないので躍動感あるポーズを再現するのは難しいですが、ガンダムタイプ特有のかっこよさとGPシリーズならではの渋さが味わえるキットになっていると思います。だいぶ前のキットですが、まだまだ捨てがたい印象でした。
劇中シーンの演出も、なかなか再現性の高いポーズができました。もっとよく動くキットにリメイクしてもらいたい気持ちもありますが、思った以上に良いキットで満足感が味わえます。
合わせ目が多いため塗装する場合は処理する箇所が多いですが、価格も安く、プロポーションバランスもいいので、GP02Aやジム・カスタムなどと組み合わせつつ、作品の感動を蘇らせるなどして楽しみたいですね。
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