HGAC ウイングガンダム レビュー

今回は、2013年9月に発売されたHGAC 1/144 XXXG-01W ウイングガンダムのレビューをご紹介します!

HGAC ウイングガンダムは、『新機動戦記ガンダムW』に登場する主人公機『ウイングガンダム』の1/144スケールモデルキットです。胸部インテークなどの特徴的なデザインを忠実に再現。ウイングの展開・収納ギミックを搭載し、ダイナミックなアクションポーズが再現可能なキットになっています。バード形態への変形も可能。価格は1,650円(税込み)です。

主人公ヒイロ・ユイの搭乗機であり、「オペレーション・メテオ」のために開発された可変型ガンダムタイプMS『ウイングガンダム』がHGACでキット化。ヒロイックなデザインとスタイリッシュなプロポーションで再現されたキットになっています。2013年9月から始まったHGオールガンダムプロジェクトの第1弾キット。

成型色はホワイトをベースに、胸部や腕部、背部など各部にダークブルーやイエロー、レッドを配色。ガンダムタイプ定番のカラーリングになっています。シールは各部センサーやモールド補うのみ。部分的なダクトを塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分な色分けが再現されています。

ポリキャップはPC-002を使用し、全て使い切ります。関節や内部パーツはグレー成型色のKPSで、関節強度はまずまず。背部に軽装のウイングを装備しており、若干後方に比重がかかりますが、自立にそれほど影響はなく安定しています。

キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)現在使用し始めて4ヶ月程度経ちますが、刃こぼれもなく切れ味は変わらずです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパー

バスターライフル、シールド、ビームサーベル刃が付属。ビームサーベル刃は1本余剰になります。

頭部。印象的な左右の装甲など、ウイングガンダム特有の形状が再現されています。各部にモールドが造形されるなど造りは細かいです。頬のダクトやこめかみのバルカンはグレーに塗り分けが必要です。

メット部は前後挟み込みタイプで上部から側面にかけて合わせ目ができます。消す場合はマスクの後ハメが必要。とさかセンサーは前がグリーンのシールで色分け、後部は塗装が必要です。首はポリキャップ接続。

胴体部は勇者シリーズを意識したようなヒロイックでカラフルなデザイン。エアインテークや腹部などがパーツで細かく色分けされています。

両肩のマシンキャノンは砲口をグレーに塗り分けが必要、胸部中央のサーチアイはグリーンのシールを貼り、その上からドーム状のクリアーパーツを被せての再現です。フロントアーマー中央はモールドの上からシールを貼っての色分けで、下部のダクトはグレーに塗り分けが必要です。

腰アーマー裏にモールドや裏打ちパーツはなくプレーンそのもの。リアアーマーのカバーパーツを外すと3.0mm穴が露出。バード形態のディスプレイで使用します。

腕部。全体的にシャープですが、前腕にはバード形態用の爪(ランディングギア)が造形されるなど個性的な造りになっています。

二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右挟み込みタイプですが合わせ目は段落ちなどでモールド化されています。肘の三角モールドは黒いシールでの色分け。

前腕の爪(ランディングギア)は2箇所が可動し、展開が可能。

ショルダーアーマーも適度な色分けを再現。白いパーツ上部の合わせ目は段落ちモールド化されていますが、側面や肩内部には合わせ目ができます。合わせ目がダクト内部を通過しているので消すのは難しそう。肩内部パーツの後ハメ加工なども必要そうです。

脚部。曲型のスタイリッシュなフォルムで造形されています。カラーリングは大部分がホワイトでシンプル。膝の三角モールドは黒いシールでの色分け。

大腿部は筒型で合わせ目はありません。膝から下は左右挟み込みタイプですが、後部、スネの合わせ目共に段落ちなどでモールド化されています。スネのダクト内部はグレーに塗り分けが必要ですが、別パーツ化されているので塗り分けはラクそうです。

後部のバーニアはボールジョイント接続ですが可動はしません。

ソール部。可変機のそれらしいシャープな造形で再現されています。脚甲のモールドはグレーに塗り分けが必要。かかと側が左右挟み込みタイプで合わせ目ができます。つま先が分離するので、合わせ目を消すのは難しくないかと。脚裏はつま先側に肉抜き穴があります。

つま先は変形用に角度変更が可能。

背部にはバックパックと2枚のウイングを装備。

ウイングユニットは薄型で機械的なデザインになっています。赤いウイングの一部は白く塗り分けが必要。白、赤共に、ウイングの先端には安全基準フラッグが設けられています。

ダークブルーの部分が挟み込みですが合わせ目は段落ちモールド化されています。

ウイングは展開が可能。赤いウイングも可動します。

バックパックは薄型ですが、下部のスラスターもパーツで色分けされています。

2ダボ接続なので、陸戦型ジムやウイングゼロのバックパックとも交換が可能。ゼロのウイングが似合うかどうかは・・・微妙・・・?

左右のウイングはスイングやロールなどフレキシブルに可動します。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。ウイングガンダムの全高は16.3m。一般的なHGに比べて若干小型ですが、サイズは同じくらいに作られています。

HGACウイングガンダムゼロと並べて。ウイングゼロのほうがカラフルでヒロイックさが強いです。造形的にも肉厚。

その他のHGAC(HGACガンダムサンドロックHGACガンダムヘビーアームズ)と並べて。5体揃うのが待ち遠しいですね。

HGACリーオーとも並べて。組み合わせれば初登場シーンも再現可能です。(HGACリーオーにドーバーガンは付属せず。)

首が長めなので、頭部は幅広く前後可動します。左右へも問題なくスイングが可能。首の固定強度が弱めなので注意です。

腕は水平よりも少し上げられる程度。ショルダーアーマーの可動に影響されることはありません。肘は爪が干渉しますが、深くまで曲げることができます。

肩は前後とも広めにスイングが可能。前方へはポリキャップが引き出せるので、更に広く展開します。

上半身は適度に前後スイングが可能。腹部は2箇所がボールジョイント接続ですが、腰部の1箇所のみ可動に影響します。画像は用意していませんが、腰は干渉なく360度回転が可能です。

アクションベースへは、通常通り股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイとなります。リアアーマーのカバーパーツを外してディスプレイさせても良さそうですね。

フロントアーマーが幅広く展開するので、前後開脚は前方にかなり広く開脚させることができます。後方はリアアーマーが可動しませんが、それでも広く可動させることができます。

膝も深くまで曲げることができます。膝関節は合わせ目がモールド化。膝装甲の裏打ちパーツも合わせ目はありますがしっかりと造形されています。

足首も前後左右ともまずまず広めに可動させることができます。

左右への開脚は水平まで展開が可能。

内股は45度程度まで。がに股は水平以上に展開させることができます。

立膝もかなりきれいな姿勢でこなすことができます。

可動域の総括としては、腕上げ以外は各部ともかなり広くまで可動させることができます。細身でポージングにおける干渉や影響も少ないので、自由なポージングが楽しめそうですね。

バスターライフル。比較的簡易的な造りになっています。部分的にグレーなどに塗り分けが必要。カートリッジの脱着ギミックはありません。

左右挟み込みタイプで上下に合わせ目ができます。

センサーはグリーンのシールでの色分け。グリップはバード形態用に収納が可能です。

シールドは白と赤成型色パーツでの色分けを再現。部分的なモールドは黒いシールでの色分けです。先端のセンサーもグリーンのシールで色分けされ、全体的に完成度の高い造りになっています。

グリップは変形用に収納が可能。

先端の装甲を開くことでサーベル柄が露出。ギミックの再現度も高いです。

一通り武装して。

シールドはグリップをハンドパーツで握らせますが、サイズが合っているのでクルッと回転することなく保持させることができます。抜け落ちることもなく保持は安定。

バスターライフルは前腕とライフル後部が干渉して少し浮いたりしますが、完全に抜け落ちることはないのでそれほどポージングに不自由さはないですね。取り扱いはしやすいと思います。

ウイングを展開させることでポーズにより迫力が出ます。ハンドパーツが多少抜けやすいのと、二の腕の付け根部分が抜けやすいので注意が必要です。

ビームサーベルはハンドパーツと柄のサイズが合っているので、抜け落ちることなく保持が可能です。ビーム刃は蛍光タイプのクリアーグリーン成型色での再現。

ビームサーベル刃はブラックライトで照らすと発光します。

バード形態への変形は、首と腰部を回転させ、頭部と下半身の向きを変えます。そしてハンドパーツを外し、ショルダーアーマーを下げておきます。(画像左)膝を逆向きに反らせ、つま先を伸ばします。腕部は爪を展開し、角度をつけておきます。(画像右)

バスターライフルとシールドを組み合わせてバックパックに装着。ウイングを展開させたらバード形態への変形完了です。

バード形態をいろんな角度から。ウイングガンダムの高速飛行形態で、その名の通り鳥のような姿をした形態になっています。

ウイングゼロのバード形態と並べて比較。変形スタイルはほとんど同じですが、ウイングの開き方やバスターライフルの配置などが違っているので見た目にもだいぶ差があります。

ウイングガンダムのバード形態は機首が長く、全体的に見ても細身で縦長なフォルムになっています。

フライトシーンを演出。各部がロックなどで固定されてはいないので、弄ると少し位置がずれることがあります。ですが関節強度がまずまず高く、微妙に動くくらいですぐに修正がきくので特にストレスは感じませんでした。

サイズ感があるのでダイナミックなフライトシーンが再現できていいですね。造形がいいのか、どんな角度から見ても様になっています。

ウイングを可動させるなどすれば、少し表情を付けることができます。

適当に何枚かどうぞ。

可動が柔軟なので、細かい部分にまで配慮が効きます。ポージングに柔らかい柔軟な表情がつくのいいですね。

以上です。スタイリッシュでプロポーションが良く、デザイン性の高い安定したキットになっていると思います。色分けもよく、合わせ目も各部が段落ちモールドなどで丁寧な造りになっていますし、可動域も広いのでどんなポーズにも対応してくれるのがいいですね。

気になる点はそれほどないですが、頭部アンテナ中央の赤いパーツがたまに外れるので、経年で劣化するとポロリしやすくなってくるかもです。あと、ポーズを付けているとハンドパーツや二の腕の付け根が外れることがあったので、その点は少し気にしてやる必要があるかと。

さすがにバスターライフルのカートリッジ脱着ギミックはありませんが、シールドのサーベルホルダーなどの作りもしっかりとしていますし、バード形態もプロポーションがよくできています。落ち度のない作りで、万人に受ける主人公機として楽しめそうですね。

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