今回は、東芝 食器乾燥機 VD-B5Sのレビューをご紹介します!
東芝の食器乾燥機VD-B5Sは、コンパクトに置ける、ハイパワーの清潔食器乾燥機です。通常は洗い終えた食器類を乾燥させるために使う電化製品ですが、今回、ガンプラ制作のドライブース用として購入してみました。価格はAmazonで7,150円程度。
ガンプラ制作用の食器乾燥機といえば山善のYDA-180やYDA-500が超有名ですが、中には「内部が狭く、蓋にパーツが付いてダメになった」などの意見も見られたので、できるだけ内部が広いものが欲しかったという感じです。
山善の食器乾燥機のメリットは低温(40℃ほど)だったり、自然対流式※だったりと、モデラーが納得する要素が多数あるのも事実。通常の食器乾燥機だと乾燥温度が高く、接着剤のアセトンが熱で揮発して合わせ目がヒケやすかったり、パーツが溶けやすいなどの話は聞きます。※自然対流式・・・・温風を送るのではなく、底板などの熱によって庫内を温めることで乾燥させるため、ホコリの浮遊が少ない。
ですが実際にそうなったという声はあまり見ないので、今回チャレンジとして、山善以外の食器乾燥機を買ってみたというわけです。
まずは全体のデザインから。山善のものはカゴが内部に埋まっているタイプですが、こちらは平らなステンレストレイの上にカゴを乗せるタイプになります。なのでその分、山善のものよりも出し入れがラクなのかなと思います。
ちなみにこの東芝 食器乾燥機 VD-B5Sのスペックは以下の通り。
●本体サイズ:幅44.4cm×奥行37.5cm(蓋開示42.4cm)×高さ36.9cm(蓋開示39.8cm)
●本体質量/約4.4kg
●消費電力/220W
●食器容量:6人分
●清潔機能/ステンレスクリーントレイ、90℃高温乾燥のみ、ステンレスカゴ
●60分メカタイマー、静音設計約32dB、
山善の食器乾燥機のスペックは以下のとおりです。
●本体サイズ:幅41cm×奥行40.5cm×高さ34.5cm
●重量 約 3.1kg
●消費電力 180W
●乾燥方法 自然対流式
●庫内抗菌・防カビ処理
●約5人分の食器を一度に乾燥
●120分タイマー付き
90℃高温乾燥というのがネックですかね;山善のものに比べるとやや奥行は小さいですが、高さは2.4cmほど大きめになっています。食器容量も、山善は5人分ですが、東芝のほうは6人分の食器乾燥が可能。
タイマーは60分まで設定可能。電源を入れるとオレンジのランプが点灯します。
背面には電源コードがあります。長さは1.75mで、山善のものよりも30cm程度長め。コードを脱着することはできません。本体重量は山善のものに比べて若干重いようですが、実際に持ってみても思った以上に軽かったです。女性でも持ち運びはラクそうですね。
包装を解いた状態で。水筒、哺乳瓶を乾燥させる抗菌温風スタンドや包丁が収納可能な抗菌包丁ケース、抗菌箸立ても付属しています。ステンレスカゴのままでもパーツ乾燥できなくはなさそうです。
山善のものは少し油分がついている場合があり、15分ほどカラ運転が必要とのことですが、こちらはそういったことはなく、匂いや油分のようなものも全くないようでした。一応軽く拭くなり手洗いするなりしたほうがいいとは思いますが、そのまますぐに使えそうではありますね。
本体サイズは幅44.4cm×奥行37.5cm×高さ36.9cmなので、一般的なこたつ1/4程度のスペースは必要です。(例えが難しい・・・?)
中身はかなり広く、1/144サイズのキットも余裕で入りますし、ホビーベースの大きな塗装ベースも若干干渉するものの、2個問題なく入れることができます。
そして気になる高さですが、長さの違うペインティングクリップを立てても、上はかなりの余裕があります。
蓋が正円に近いため、前後は少し制限されそうですが、上の方はかなり余裕があります。ペインティングクリップでペーネロペーのデカいパーツを挟んでも、全く蓋と干渉することなく乾燥させることができます。ちなみに側面のグレーのヒンジ部分は脱着可能。ヒンジを外すことで透明な蓋を外すことができます。
大きな塗装ベース一つだけなら広大なスペースで乾燥させることができますね。これだけスペースがあれば、パーツを通常のクリップに挟んで簡易的な棚を設置すれば、2段で大量のパーツを乾燥させることもできそうです。
HGのランナーをそのまま塗装して乾燥させることもできます。
ただ、温風吹出口が後部にあるため、塗装ベースを置いたときに吹出口を塞いでしまうことになります。なのでその上に交わすように置き、温風の吹き出しスペースを確保してやる感じですね。このタイプの場合温風でホコリが舞いそうですが、その点は使って確認してみる必要がありそうです。
それでは食器乾燥機のレビューをちょっと休憩して、簡単に猫の爪とぎのご紹介を。ダイソーで入手した普通の猫の爪とぎになります。価格は税込み220円。モデラーさんならこれを何に使うかはお分かりのことと思いますが、これを塗装ベースにしていきたいと思います。
大きな塗装ベースと重ねてサイズを比較。横幅が1cm程度大きく、長さは1.5倍程度。半分にカットすれば、大きなホビーベースのハニカム部分くらいの大きさになる寸法です。
大きなホビーベースはハニカムの隙間が大きく、パーツを挟んだペインティングクリップを差し込むとクルッと回転してパーツ同士がくっつく可能性があります。
一方、この猫の爪とぎはハニカムが少し小さくなっているので、ペインティングクリップを差し込んでもしっかりと固定され、クルッと回転しにくくなっています。(大きい穴に挿すと微妙ではありますね;)開封後、マタタビ?のような匂いがするのが玉に瑕;
最近は発泡スチロールをカットして使っていたのですが、スチロールも分離してゴミが出やすかったりします。こちらはゴミが出ないので最適というわけですね。
半分にカットすると東芝の食器乾燥機内にもきっちりと収まりますし、長さが少し短くなったことで温風吹出口も塞がなくなりました。
ただそのままだと、ペインティングクリップを指した際に向こう側に突き抜けやすいのと、耐久性に少し不安があるのでダンボールで底を作っておきます。余っているダンボール板を同サイズに切り出します。
そしてビニールテープやガムテープ(布テープが剥がれにくいと思います。)で周りを固定。これで簡易的ながらも塗装ベースが完成しました。
それでは食器乾燥機のレビューに戻ります。ここから実際に内部を温めてみたいと思います。『90℃高温乾燥』とあるので、その熱がどのくらいパーツに影響があるのかが気になるところですね。今回はエコプラ HGガンキャノンに実験台になってもらおうと思います。内部には温湿度計を入れ、内部の温度と湿度を計測します。
スイッチを入れて40分程度放置してみました。温度は50℃以上になると表示される『HH』、湿度20%未満で『Lo』と表示され、温度が『HH』になった時点で『–』の計測不能になりました。つまり、内部温度は50℃以上、湿度は20%以下。
結果、ガンキャノンはポリキャップの関節部分が少し弱くなってはいたものの、外装(PS)部分は全く溶けることもなく変わらずでした。一緒に入れていた温湿度計も猫の爪とぎも全く変化がなく、程よく温まっていたくらい。(熱が冷めたらポリキャップの強度も元に戻っていました。)
塗装したパーツを乾燥させてみたわけではないのでなんとも言えませんが、一応、細かいことを気にしなければ普通に模型のドライブースとしても使えそうではありますね。
90℃という温度が気になる場合は、少し蓋を開けて隙間を作ったり、乾燥時間を短くするなり対処すれば問題なさそうです。とりあえずこのまま使用してみて、気になる部分や使用時の問題点などがあれば、おいおい追記、ご紹介していきたいと思います。