今回は、1/100 ハイレゾリューションモデル ウイングガンダム EWのレビューをご紹介します!
1/100 ハイレゾリューションモデル ウイングガンダム EWは、『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』に登場するMS『ウイングガンダム』の1/100スケールモデルキットです。ハイレゾリューションモデルならではの高レベル機体設定を再現。金属等を活かした重厚感ある内部骨格フレームに、高密度な新規外部装甲パーツによる構成によって高いプレイバリューを実現したキットになっています。価格は14,580円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
ウイングガンダムEWが内部骨格フレームに細かな外装パーツを組み合わせて仕上げるハイレゾリューションモデル(以下:HiRM)でキット化。2018年2月に発売されたHiRMウイングガンダムゼロEWをベースに、ウイングや一部外装パーツが新造されています。
成型色はトリコロールカラーを交えたカラフルな配色。高級感あるつややかな成型色と細かいパーツの組み合わせによって密度感のある造形が再現されています。塗装はほぼ必要ないくらいの完成度。小さいパーツが多いので、パーツの紛失には注意が必要です。
外装パーツはアンダーゲート仕様なので、ゲート跡が目立たないようになっています。外装パーツは組み合わせがきつめなので、組み合わせると分解しにくかったりします。なので、仮組みの場合は外れやすいような処理をしておくと良さそうです。
背中に大型のウイングを装備しているため、自立はかなり難しめ。ウイングを真横に開き、少し前傾姿勢にしておくと自立は可能ですが、倒れて破損するのを防ぐためにも、アクションベースなど台座を使ってディスプレイしたほうが良さそうです。
内部骨格フレームはHiRMウイングガンダムゼロEWのものと全く同じ形状のダイキャスト仕様。ですが、ウイングの骨格フレームが省かれています。骨格フレームの可動域や各部詳細については、HiRMウイングガンダムゼロEWのレビューをご参考くださいm(_ _)m ⇒HiRMウイングガンダムゼロEWレビュー
ウイングを外して各部を見ていきます。まずは全身。HiRMウイングゼロと同じくマッシブ感のあるスタイルです。
頭部。パーツによって細かく色分けされ、カラフルな仕上がりに。ウイングゼロと同じく額センサーはクリアーグリーンパーツで、クマドリは赤パーツでの色分けです。
側面のウイングは複数パーツの組み合わせになっていて、上下で展開が可能です。
胸部。ウイングゼロでも細かくパーツ分割されていましたが、カラフルな配色でより密度感が増したような造形になっています。エアインテークはクリアーグリーンパーツでの色分けで、中央のサーチアイは内部フレームがそのまま露出した形になっています。
サーチアイ上部の装甲は少し上げることができます。(画像よりももう少し下がります。)
両肩のマシンキャノンはハッチが展開可能。ハッチを上げて手前に少し引き出します。ハッチは少しふらつきやすく閉じやすいので注意です。
肩部は広く展開させることができますが、広げると胸部パーツが外れやすいので注意です。
腰部。こちらも複数パーツを組み合わせたメカニカルな造形になっています。
腰アーマー裏は肉抜き穴っぽい造形や、細かいモールドが造形されていたり様々。サイドアーマーはリアアーマ―裏の可動式ジョイントパーツで連結しています。
腕部。ショルダーアーマーを含め、カラフルは配色が再現されています。
複数パーツの組み合わせになっていて、合わせ目は段落ちモールド化されています。グレーとホワイトパーツの境目が回転可動するようになっていますし、前腕も少し前後に可動するなど、細かい可動箇所が多いです。
前腕のクロ―は上下に可動。細いので、引っ掛けたりして折ってしまわないよう注意が必要です。白外装パーツの先端はウイングゼロと同じく、クリアーグリーンパーツでセンサーが造形されています。
ショルダーアーマー。ウイングゼロでは青一色でしたが、こちらはトリコロールカラーでカラフルになっています。
3枚の色分け装甲も展開し、それぞれに裏打ちパーツが造形されています。前後の装甲は回転、展開など柔軟に可動します。
脚部。ホワイトとグレー成型色で色分けされています。ホワイトは艶有りでグレーは艶なし。造形はウイングゼロと同じマッシブスタイル。
膝パーツは広く展開が可能です。スネはダボが展開。バード形態変形時に膝パーツと噛み合わせて固定することができます。
足裏はメカニカルなモールドが入っていて、脚底パーツで蓋がされています。つま先は変形用に伸ばせますし、つま先を少し反らせることもできます。
バックパック。内部フレーム構造こそウイングゼロと同じですが、外装パーツが新造され、角型の造形になっています。
変形時は中央のアームをスライドさせて配置を下げることができます。
ウイング。カラフルな配色で新造されています。完全左右対称ではなく、中央グレーパーツの形状が非対称です。
左右で挟み込む箇所が多いので、部分的に合わせ目ができます。
ウイングは中央の青い部分が左右に可動します。青いパーツにも合わせ目ができます。
上部の白い外装がスライド展開し、下部の赤い外装もスライド展開します。
ウイングは上下に展開可能。もちろん左右へも展開します。付け根も回転可動します。
少しわかりにくいかもですが、上翼と下翼で角度をつけることができます。ウイングは可動箇所が多く、機械的な造形ながらも柔軟性があります。
HiRMウイングガンダムゼロEWと並べて。どちらもド派手なウイングを装備しているので存在感があります。ディスプレイエリアを広く取る必要がありますね;ウイングの形状は違いますが、本体はプロポーションや造形がほぼ同じなのでよく似ています。MGのウイングガンダムEWが手元になく、比較できませんでしたm(_ _)m
キット本体の関節可動域や内部フレームの構造については、HiRMウイングガンダムゼロEWとほぼ同じなのでそちらをご参考ください。 ⇒ハイレゾリューションモデル ウイングガンダムゼロ EW レビュー
シールド、シールドマウントパーツ、バスターライフル、ビームサーベル刃×2、エネルギー・カートリッジ・ポッド×2、平手指パーツ(左右)、武器持ち手指パーツ2種(左右)、アクションベースマウントパーツが付属。
専用の水転写デカールが付属します。
細かい余剰パーツが多数付属します。
バスターライフル。複数パーツの組み合わせで密度感のある造形が再現されています。
グレーの砲身は左右挟み込みタイプなので、上下に合わせ目ができます。
3基あるカートリッジはそれぞれ脱着が可能。
センサーはクリアーグリーンパーツでの色分けです。後部グリップは脱着が可能。
グリップは2個パーツ構成になっていて、ハンドパーツにきっちりと固定できるようになっています。なので、ポロリなくバスターライフルがしっかりと保持できるようになっています。
ただ、親指を内側に回したりある程度細かい可動が必要なので、無理に力を入れてグリップパーツを折り曲げて白化させたり破損させたりしないよう注意です。説明書をよく読みながら手順を踏みつつ取り付けるとすんなり保持できます。
腕強度も各部の固定強度も高いので、腕が垂れたり姿勢が崩れたりすることなく保持が可能です。
シールド。複数パーツの組み合わせで細かく色分けされています。特に合わせ目などはありません。
サーベル柄はダボ固定になっているので、無理に取り外さず、少しスライドさせて引き抜いてから取り外すようにします。シールドのマウントパーツは前腕に取り付けるようになります。固定強度はまずまずで、ポージングして外れるようなことはなかったです。
エネルギー・カートリッジ・ポッド。こちらも細かく造形されています。側面が合わせ目っぽいですが、モールドとしておいてもいいのかも。
カートリッジは3基とも脱着が可能です。
エネルギー・カートリッジ・ポッドは(両)前腕に脱着が可能。固定強度はまずまずで、こちらも特に外れやすいということもなかったです。ショルダーアーマーと干渉するとはずれることもあるので注意です。(ウイングとも干渉しやすいので注意です。)
エネルギー・カートリッジ・ポッドとシールドは特に干渉なく装備が可能です。
バスターライフル、シールド、エネルギー・カートリッジ・ポッドを装備して。重武装感があります。エネルギー・カートリッジ・ポッドがウイングと干渉しやすく、ウイングをあまり広げるようにできないので、普段はエネルギー・カートリッジ・ポッドを外しておいたほうが良さそうです。バスターライフルとシールドを装備したことで、全体的な比重バランスが取れるので自立が安定しやすくなりました。
各部の強度も高めなので、一度ポージングさせると体型が崩れにくいのがいいですね。
ビームサーベル刃は湾刀(反りのある刀剣)型になっているので、切り込むようなポージングにも躍動感が生まれます。胸部パーツがたまにポロリするのと、重量のあるキットなので、支柱の細い台座だとふらつきやすいので注意です。腰を捻りすぎると腹部内側の赤いパーツが外れやすいので、その点も注意が必要です。
ではバード形態に変形させていきます。まずは二の腕部や前腕部を回転させ、画像のように爪が手前にくるようにしておきます。そしてショルダーアーマーをコンパクトに畳み、カチッとストッパーがかかるくらいまで外側に引き出して下げておきます。
脚部は膝をS字に曲げ、スネのダボを引き出します。つま先などは伸ばしておきます。そして膝のアーマーをスネのダボに接続します。
サイドアーマーを少し下げて大腿部に寄せておきます。バックパックを下げ、ウイングを左右に開きます。
バスターライフルとシールドは一部パーツを外して連結。
バスラーライフルの青い装甲を開き、シールドをバックパックに差し込みます。
前腕にエネルギー・カートリッジ・ポッドを取り付けたら変形の完了です。
バード形態を色んな角度から。変形させるまでは各部がポロリすることもありますが、一度変形させるとかっちりとしているので外れたりずれたりすることなく取り扱えます。
かなりのロングサイズなので、ディスプレイエリアを広めに確保する必要がありますね。
では適当に何枚かどうぞ。
ラストシューティングのポーズも可能ですが、バスターライフルが前腕で固定されているので、砲身を中央に配置するのは難しいようでした。少しずらした状態でポーズしています。
以上です。HiRMウイングゼロEWは外装のポロリ頻度がかなり高かったですが、こちらはそうでもなく、パーツの固定強度も高めでストレスもそんなになかったです。比較的取り扱い安いキットになっていて安心しました。経年劣化などもなさそうですし、武器保持も余裕でこなしてくれます。
ポーズを取る場合はどうしても手があたったり、干渉して外れる箇所はありますが、ストレスを感じるほどでもないかと。あと、重量のあるキットなので、アクションベースなどは安定性のあるものを使用したほうがいいですね。
ハイレゾならではの密度感が楽しめますし、ウイングの可動も造形も見事で高品質。ダイナミックで躍動感あるポージングが表現できる、とても存在感を感じる美しいキットだと思います。バード形態もかっちりとしていますし、遊びごたえはあるのではないでしょうか。
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2 件のコメントがあります。
名無しのトールギス好き
on 2019年2月24日 at 21:07 -
ハイレゾウイングゼロから気になっていた短足がハイレゾウイングガンダムだと胴体と脚部のバランス良く見える。胴体の装甲と翼の部分がウイングゼロに比べて大人しくなった影響かな。
nori
on 2019年2月25日 at 03:33 -
コメントありがとうございます!
ゼロよりもまとまってる感があるんですよね、このウイングEW。
装甲(ウイング)の形状はもちろん、配色の影響もあるのかもです。