今回は、RE/100 1/100 ZMT-S12G シャッコーのレビューをご紹介します!
RE/100 シャッコーは、『機動戦士Vガンダム』に登場する試作型MS「ZMT-S12G シャッコー」の1/100スケールモデルキットです。RE/100フォーマットにより、シャッコーの特徴的なプロポーションやディテールを再現。頭部カメラアイの変化や右肩2連ショルダービーム・ガンの展開など、特徴的なギミックを持つキットになっています。価格は4,180円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
ゾロアットやゾロに続く新量産型MS開発のため、データ収集を目的としたべスパの試作型MSで劇中ではクロノクルやウッソが搭乗。元敵サイドの機体でありながら最序盤には主役機として活躍する機体「ZMT-S12G シャッコー」がRE/100でキット化。肩のみ左右非対称の特徴的な機体形状、武装類が新規造形で再現されています。
成形色は外装がイエロー、頭部アンテナやハンドパーツ、ソール部、内部・関節などのパーツがダークブルー成形色での再現。ワンポイントとして頭部や腹部にレッドが配色されています。武装類はブラック成形色での再現。パーツは各色ともマットな質感の成型色で、組み立てるだけで塗装したような仕上がりになります。
ホイルシールが付属しますが、アンテナ先端と武器センサーを補うくらいでわずか。塗装もほぼ必要がなく、素組みで十分なくらいの色分けが再現されています。
全体的にKPSのような素材が使われていて軽量。ABSは使用されていないので、塗装などする場合も破損を気にせずに済みそうです。
ポリキャップも不使用。全てパーツによる組み合わせで関節強度はまずまず高め。脚底の形状が少し特殊ですが、負荷のかかるような装備もないので自立は安定します。
■付属品
試作型ビーム・ライフル、ビーム・サーベル(ビーム刃、柄)✕2、ビーム・ローター発生器、ディスプレイ用ジョイントパーツ、武器保持用指パーツ(右)、走査線モールド入りのカメラアイパーツが付属。
ビーム・ローターのエフェクトパーツが付属します。
専用のマーキングシールが付属。
■各部形状
RE/100 シャッコーの各部を見ていきます。
■頭部
頭部は昆虫をイメージしたような特徴的なフォルムで造形。複数パーツの組み合わせで、合わせ目も各部がモールド化されていて造りが良いです。アンテナ先端はシールでの色分けですが、額のモールドも赤いパーツで細かく色分けされています。
両眼(カメラアイ)はパーツを組み換えることで、走査線モールドが入った索敵時のようなカメラアイにすることができます。パーツは分解しやすいので、カメラアイの組み換えはスムーズです。
■胴体部
胴体部。複数の装甲を重ねたようなスタイルになっています。腹部内部にはダークブルーの動力パイプが造形。メカニカルさも程よく強調されています。腰中央部は赤いパーツでの色分け。
胸部は内部フレームが造形。腹部には球状のコックピットがモールド造形されています。首は前後にスイング可能。両肩も引き出せ、前方にスイングさせることができます。上下にも可動。
腰アーマーは比較的軽装ですが造りは独特。内側には簡単なモールドも造形されています。
股間部はスライド可動し、脚部の可動域を広げることができます。
腰アーマーも少し可動するようになって適度な表情付けが可能。
■腕部
腕部。肩は独特の形状をしていますが、上腕以下は細身でシンプルです。モールドも多くはないですが、物足りなくない程度にバランスよく造形されています。
前腕は筒型で合わせ目はなし。肘関節と前腕は左右の組み合わせで合わせ目ができます。前腕後部はパーツを挟む構造で段落ちモールド化。肘から分離しないので、合わせ目を消す場合は後ハメ加工が必要そうです。
ハンドパーツは親指のみ可動し、残りの4指は組み換え式。指パーツは握りしめた状態ではなく、武器保持のための隙間があります。手首は上下にスイング可能。
ショルダーアーマーは右と左で形状が異なります。まずは右肩。装甲は前後の組み合わせで部分的に合わせ目ができます。構造が複雑なので、合わせ目を消す場合は少し手間そう。
右肩には2連ショルダービーム・ガンが内蔵されており、カバー部と基部の可動によって2段階で展開させることができます。
先端のビーム口も展開可能。2連ショルダービーム・ガンはフレキシブルに可動します。
左のショルダアーマーにはスラスターが造形。特に可動箇所はありません。単純に肩部を交換するだけで左右を入れ換えることができます。
■脚部
脚部。少しトゲ感を持ちつつも、全体がバランスよく造形。こちらもモールドは比較的少なめですが、スネ周りなどはパーツで丁寧に色分けされています。
脚部は大腿部とスネ部分に簡単な内部フレームが造形されています。
大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目はモールドっぽく造形。膝から下は左右の組み合わせで後部に合わせ目ができます。肘から分離しないので、合わせ目消しは割と大変そう。溝を掘って段落ちモールド化するのも手かも。
大腿部後部にはサーベル柄が収納可能。
ソール部はスネからの一体構造です。足首の三角モールドはパーツでの色分け。つま先は左右の組み合わせで先端部に合わせ目ができます。足裏も独特の形状で細かな色分けが再現されています。
つま先は展開が可能。内部がボールジョイント接続になっていて、他のキットとは異なる独特の動きを表現することができます。
■バックパック(背部)
背部は簡単に外装パーツを被せてあるだけです。特にバックパックの脱着などはなし。スラスターにはスリットが造形されています。
■他キットとの比較
MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べてサイズを比較。機動戦士Vガンダム登場機なので、1/100サイズの中でも小型な部類のキットになっています。シャッコーの全高は14.7m。ダブルゼータと比べると同じ1/100とは思えないくらいの差がありますね。
同シリーズのMG VガンダムVer.Ka、RE/100ガンイージとも並べて。サイズは同じくらいです。機動戦士Vガンダム登場機は全体的に小柄な印象。
■各部可動域
頭部は適度に上下します。左右へは襟が顎と干渉するため、真横にまでスイングさせることはできないようでした。
腕は水平以上に上げることが可能。肘は2重関節でV字程度まで深く曲げることができます。ショルダーアーマーの形状が違いますが、左右とも上げられる角度は同じでした。
肩は後方へはわずかにスイングする程度ですが、前方へは肩が引き出せるので広めにスイングさせることができます。
上半身は少し前後スイングさせることができます。
腰は干渉なく、360度回転させることができます。アクションベースやスタンドへは、付属のジョイントパーツを股間部に挟んでのディスプレイとなります。股間部に溝があるのでジョイントパーツがカチッとはまり込みます。3.0mmジョイントに差し込みたい場合は、アクションベースなどに付属しているパーツを連結させるようになります。
腰にアーマー類がないので、前後開脚はかなり広くまで展開させることができます。
膝も2重関節で深くまで曲げることが可能。膝装甲の内側は抜けた状態です。
足首周りは可動箇所が多く、一般的なソールとは異なる動きをするようになっています。
左右への開脚は水平まではいきませんが、ハの字以上に広く展開することができます。
内股はわずかで、がに股も45度程度までとなります。これよりも広く可動するかもしれませんが、回転軸の強度が高く、ムリに回すと破損しそうでできませんでした。
立膝はまずまずな姿勢でこなすことができました。
可動域の総括としては、広く動くところとそうでないところがあり、全体的にはまずまずな感じかと。肘、膝、肩が広めに動くので、ポージングの表現力はそこそこ高そうです。
■武装類
試作型ビーム・ライフル。機体と合わせてテストされていたEパック方式のライフルです。表面には適度にモールドが入っていますが、試作型らしいシンプルなデザインになっています。
本体部分は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。
フォアグリップは左側にのみ可動します。上部のセンサーは引き出しが可能。表情を変化させることができます。センサーはグリーンのシールでの色分け。
ビーム・ローター発生器はシンプルな2個パーツ構成。間にフェクトパーツを挟んで使用します。
保持用のサーベル柄は大腿部に収納しているものとは形状が異なります。
ビーム・ローター用のエフェクトパーツ。PET素材で表面は凸凹が入っています。光の当て具合によって虹色に輝きます。色鮮やか。
■ポージング
試作型ビーム・ライフルとビーム・ローター発生器を装備して。
試作型ビーム・ライフルは武器保持用の指パーツをグリップに組み付けて保持します。ダボ固定ではないため、場合によっては持ち手から外れることがあるので注意。もう少ししっかりと保持できると良いですが、そこそこ安定しているのでストレスを感じるほどではありません。
クセのあるデザインですが、各部がバランスよく造形されていますし、プロポーションも良く造形的な格好良さが感じられていいですね。つや消しの成型色もキットが映える要素になっているようです。
走査線入のカメラアイに組み替えて。劇中のような印象的な表現ができていいですね。
関節強度は程よくあるのでポーズが取らせやすいです。武器保持以外のポロリなどはないのでキット自体も取り扱いやすくて良いですね。
ビーム・ローター用のエフェクトパーツを組み付けて展開状態に。ビーム・ローターを展開することで、ヘリのように飛ぶようなポーズを楽しむことができます。この表現がベスパ所属機の特殊で面白いところ。発生器とエフェクトパーツはややバラけやすいので注意です。
ビームサーベルは持ち手(通常の握り手)で保持します。ダボ固定ではないため、場合によっては外れることもありますが、こちらもポージングでそんなにストレスを感じることはありませんでした。
MGコア・ブースターVer.Kaに付属のガトリングガンを装備し、劇中のようなシーンを再現。こちらもダボ固定ではないため保持の安定力はないですが、ある程度は保持してくれます。指パーツが武器保持用ではないですがご了承をm(_ _)m
適当に何枚かどうぞ。
ビームローターを上向きにして、印象的な飛行ポーズを再現。
以上です。成型色がつや消しになっていることで、組んだだけで実機感が感じられるようになっているのはいいですね。独特のデザインをした機体なのでクセがあるかと思いましたが、意外と可愛らしく、愛嬌を感じるところもありました。
欠点としては、四肢などに合わせ目が出てしまっているので、段落ちモールドや組み合わせ方によって見栄えが良くしてあると良かったですね。それと、武器がダボ固定による保持ではないので、もう少ししっかりと保持できるような工夫が欲しかったところです。
本体はかっちりとした作りになっていて取り扱いやすいですし、可動域も広めでブンドドなども十分に楽しめます。ベスパの印象を体現したようなフォルムがとてもよく再現されているので、このクォリティで他のベスパ所属機もキット化されると嬉しいですね。
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2 件のコメントがあります。
774
on 2020年5月26日 at 05:03 -
プレバン送りになったのが悔やまれるキットですね…2次でもう品切れ表示ですし。
今思えばそもそもRE/100のコンセプト自体がプレバン向けだったのかもしれませんが、
ハンマハンマ辺りも全然再販かかりませんし、先行きが非常に不安なシリーズです
nori
on 2020年6月3日 at 05:41 -
コメントありがとうございます!
確かに、買いたいとき、商品に気がついたときなどにすぐ買えないのがプレバンの辛いところかもですね;
RE/100はラインナップは渋いものが多いです。
それだけに、万人受けというよりはコアファン寄りなところがありますね。
なので再販という部分では後回し感もあるのかないのか・・・;