今回は、RE/100 1/100 シャッコーのレビューをご紹介します!
RE/100 シャッコーは、『機動戦士Vガンダム』に登場する試作型MS『シャッコー』の1/100スケールモデルキットです。RE/100フォーマットにより、プロポーションやディテールを新規造形パーツを用いて立体化。頭部カメラアイの変化や右肩2連ショルダービーム・ガンの展開など、特徴的なギミックを持つキットになっています。価格は4,180円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
「クロノクル・アシャー」や「ウッソ・エヴィン」が搭乗したザンスカール帝国軍(ベスパ)の試作機『シャッコー』がRE/100でキット化。特徴的な容姿が完全新規造形によって再現されています。
外装のイエロー、関節や内部パーツはグレーとブラック成型色で構成されています。部分的にレッドを使用。パーツは各色ともつや消しタイプの成型色になっていて、素組みでも塗装が必要ないくらいの仕上がりになっています。シールはアンテナ先端と武器センサーのみ。塗装もほぼ必要ありません。
ポリキャップは不使用で、全てパーツによる組み合わせです。関節強度も高め。脚底形状が少し特殊ですが、比重がかかるような装備もないので自立は安定しています。
プレバン商品ですが、パッケージや説明書表紙はカラーになっています。説明書に機体や武器解説などはありませんでした。
頭部。昆虫をイメージしたような特徴的なフォルムで造形されています。複数パーツの組み合わせで合わせ目も各部がモールド化されています。アンテナ先端はシールでの色分けですが、額のモールドも赤いパーツで色分けされています。
両眼(カメラアイ)はパーツを組み換えることで、走査線モールドが入った索敵時のようなカメラアイにすることができます。パーツは分解しやすいので、カメラアイの変更はスムーズです。
胴体部。複数の装甲を重ねたようなスタイルになっています。腹部は動力パイプが造形。腰中央部は赤いパーツでの色分けです。
胸部は内部フレームが造形。腹部には球状のコックピットがモールド造形されています。両肩は引き出しが可能。
腰アーマーは独特のものが造形されています。
股間部はスライド可動し、脚部の可動域を広げることができます。
腰アーマーも少し可動するようになっています。
腕部。肩は独特の形状をしていますが、二の腕以下の形状は細身でシンプル。
前腕は筒型で合わせ目はないですが、肘関節と前腕が左右挟み込みタイプで合わせ目ができます。前腕後部はパーツを挟み込んで段落ちモールド化されています。肘から分離しないので、合わせ目を消す場合は後ハメ加工が必要そうです。ハンドパーツは親指のみ可動し、残りの4指は脱着式になっています。指パーツは武器保持用の少し開き気味のものになっています。
手首はスイングが可能。
ショルダーアーマーは右と左で形状が異なります。挟み込みタイプで部分的に合わせ目ができます。構造が複雑なので、合わせ目消しは少し手間そう。
右のショルダーアーマーには2連ショルダービーム・ガンが内蔵され、カバー部と基部が可動し、2段階で展開させることができます。
先端のビーム口も展開可能。2連ショルダービーム・ガンはフレキシブルに可動します。
左のショルダアーマーにはスラスターが造形。特に可動箇所はありません。単純に肩部を交換するだけで左右を入れ換えることができます。
脚部。脚甲と一体になったような印象的なフォルムが造形されています。
脚部は大腿部とスネ部分に簡単な内部フレームが造形されています。
大腿部は前後挟み込みタイプですが、側面の合わせ目はモールドっぽくなっています。膝から下は左右挟み込みタイプで、後部に合わせ目ができます。肘から分離できないので、合わせ目消しは結構大変そうです。溝を掘って段落ちモールド化するのも手かも。
大腿部後部にはサーベル柄が収納可能。
ソール部はスネからの一体構造です。足首の三角モールドはパーツでの色分け。つま先は左右挟み込みタイプで合わせ目ができます。足裏も独自の形状で色分けなどが再現されています。
つま先は伸ばすことができます。内部がボールジョイント接続になっていて、他のキットとは異なる独特の動きを表現することができます。
背部は簡単に外装パーツを被せてあるだけです。特にバックパックの脱着などはなし。スラスターにはスリットが造形されています。
MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べてサイズを比較。機動戦士Vガンダム登場機なので、1/100サイズの中でも小型な部類のキットになっています。シャッコーの全高は14.7m。相変わらず、同じ1/100とは思えないくらいの差がありますね。
同シリーズのMG VガンダムVer.Ka、RE/100ガンイージとも並べて。サイズは同じくらいです。
頭部の可動は、顎引きはまずまずで、見上げる動きは広く可動させることができます。左右へは、襟が顎と干渉するため、真横にまでとはいきませんでした。
腕は水平以上に上げることができ、肘は二重関節でV字程度に深く曲げることができます。ショルダーアーマーの形状が違いますが、左右とも上げられる角度は同じでした。
肩は後へはわずかにスイングする程度ですが、前方へは肩が引き出し可能なので、広めにスイングさせることができます。
上半身は少し前後スイングさせることができます。
腰は干渉なく、360度回転させることができます。アクションベースやスタンドへは、付属のジョイントパーツを股間部に挟んでのディスプレイとなります。股間部に溝があるので、ジョイントパーツがカチッとはまり込みます。3.0mmジョイントに差し込みたい場合は、アクションベースなどに付属しているパーツを連結させるようになります。
腰にアーマー類がないので、前後開脚はかなり広くまで展開させることができます。
膝も二重関節で、完全に折り曲げることができます。
足首周りは可動箇所が多いですが、通常のソールとは異なる動きをするようになっています。
左右への開脚はハの字程度まで。
内股はわずかで、がに股も45度程度までとなります。これよりも広く可動するかもしれませんが、回転軸の強度が高いので、ムリに回すと破損しそうでできませんでした。
立膝はまずまずな姿勢でこなすことができました。
可動域の総括としては、広く動くところとそうでないところがあり、全体的にはまずまずな感じかと。肘、膝、肩が広めに動くので、ポージングの表現力はそこそこ高そうです。
試作型ビーム・ライフル、ビーム・サーベル(ビーム刃、柄)×2、ビーム・ローター発生器、ディスプレイ用ジョイントパーツ、武器保持用指パーツ(右)、走査線モールド入りのカメラアイパーツが付属。
ビーム・ローターのエフェクトパーツが付属します。PET素材で、表面は凸凹に造形されています。
光の当て具合によって虹色に輝きます。
専用のマーキングシールが付属。
試作型ビーム・ライフル。ある程度モールドが入っていますが、試作型らしいシンプルな形状になっています。
本体部分は挟み込みタイプで上下に合わせ目ができます。
フォアグリップは左側にのみ可動します。上部のセンサーは引き出しが可能。センサーはグリーンのシールでの色分けです。
ビーム・ローター発生器はシンプルな2個パーツ構成。間にビーム・ローターのエフェクトパーツを挟んで使用します。
サーベル柄は大腿部に収納しているものとは形状が異なります。
試作型ビーム・ライフルとビーム・ローター発生器を装備して。
試作型ビーム・ライフルはダボなどが造形されていないので、場合によっては持ち手から外れ落ちたりします。ある程度は安定していますが、もう少ししっかりと保持できると良かったかも。
特徴的ながらもバランスよく造形されていますし、プロポーションもいいので造形的なかっこよさも感じられていいですね。つや消しの成型色もキットが映える要素になっているようです。
走査線入のカメラアイも違った表現ができていいですね。
ビームローターもまた一味違った表現ができます。発生器とエフェクトパーツは手が当たったりすると分解しやすいので注意です。
ビームサーベルは持ち手で保持します。ダボ固定ではないので場合によっては外れ落ちたりもしますが、ポージングでそんなにストレスを感じることはありませんでした。
MGコア・ブースターVer.Kaに付属のガトリングガンを装備し、劇中のようなシーンを再現。こちらもダボ固定ではないため保持の安定力はないですが、ある程度は保持してくれます。指パーツが武器保持用ではないですがご了承をm(_ _)m
適当に何枚かどうぞ。
ビームローターを上向きにして、印象的な飛行ポーズを再現。
以上です。成型色がつや消しになっていることで、組んだだけで実機感が感じられるようになっているのはいいですね。独特のデザインをした機体なのでクセがあるかと思いましたが、意外と可愛らしく、愛嬌を感じるところもありました。
欠点としては、四肢などに合わせ目が出てしまっているので、段落ちモールドや組み合わせ方によって見栄えが良くしてあると良かったですね。それと、武器がダボ固定による保持ではないので、もう少ししっかりと保持できるような工夫が欲しかったところです。
本体はかっちりとした作りになっていて取り扱いやすいですし、可動域も広めでブンドドなども十分に楽しめます。ベスパの印象を体現したようなフォルムがとてもよく再現されているので、このクォリティで他のベスパ所属機もキット化されると嬉しいですね。
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2 件のコメントがあります。
774
on 2020年5月26日 at 05:03 -
プレバン送りになったのが悔やまれるキットですね…2次でもう品切れ表示ですし。
今思えばそもそもRE/100のコンセプト自体がプレバン向けだったのかもしれませんが、
ハンマハンマ辺りも全然再販かかりませんし、先行きが非常に不安なシリーズです
nori
on 2020年6月3日 at 05:41 -
コメントありがとうございます!
確かに、買いたいとき、商品に気がついたときなどにすぐ買えないのがプレバンの辛いところかもですね;
RE/100はラインナップは渋いものが多いです。
それだけに、万人受けというよりはコアファン寄りなところがありますね。
なので再販という部分では後回し感もあるのかないのか・・・;