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MG エクリプスガンダム2号機 レビュー

今回は、MG 1/100 エクリプスガンダム2号機のレビューをご紹介します!

MG エクリプスガンダム2号機は、公式外伝『機動戦士ガンダムSEED ECLIPSE』より、MS『エクリプスガンダム2号機』の1/100スケールモデルキットです。特徴的な黒と赤の機体カラーを成形色で再現。特徴的な頭部形状に加え、R2-W1ビームライフルやR2-W2実体剣といった武装が再現されたキットになっています。MA形態への変形も忠実に再現。価格は6,600円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

イージスの多目的センサーユニットの改良版を頭部に搭載し、索敵能力を向上させている他、夜間迷彩を兼ねた黒を基調としたカラーリングの特徴的な機体で、ケン・ノーランド・スセが搭乗するニュートロンジャマーキャンセラー、核エンジン搭載機『MVF-X08R02 エクリプスガンダム2号機』がMGでキット化。

2021年8月に発売されたMGエクリプスガンダムをベースに、赤と黒のカラーリングを成型色で、イージスやジャスティスガンダムを思わせる頭部形状、特徴的なR2-W1ビームライフル、R2-W2実体剣といった武装類の一部が新規パーツを用いて再現されています。※一部にMGフリーダムガンダムVer.2.0MGモビルジンのパーツを使用。

成型色はブラックを基調とし、頭部や胸部、前腕部、腰部アーマーなどにレッド、胸部や前腕部にイエローを配色した白いエクリプスガンダムとは対象的なカラーリング。その他、腹部や膝装甲はホワイト、内部。関節、ビームライフルなどはグレー成型色での再現となっています。

シールは頭部ツインアイやセンサー、武器センサーを補うくらいでわずか。ほぼパーツで設定通りの色分けが再現されているため、塗装は殆ど必要ありません。

グレー成型色の内部・関節パーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用。一部はMGフリーダムガンダムVer2.0からの流用パーツになります。

ポリキャップも不使用。特別負荷のかかる装備はないですが、エクリプスガンダムと同様に脚底が小さいため、自立させるのが難しいところがあります。ですがかかとなど、外装パーツの位置をうまく調整することで安定した自立は可能です。

72E4式ビームライフル「ジンライ」✕2、ストライカーパックやウィザード各種、指パーツ(平手:左右、握り手3種:左右、武器持ち手:右)、ストライカーやシルエット系各種を装備させるためのジョイントパーツ3種(左右)、ディスプレイ用ジョイントパーツ(MS形態用、MA形態用)が付属します。

ビームエフェクトパーツ(ジンライ用✕2、PS-02ビームシールド用2種✕2)が付属。

スライドロック式のアクションベースが付属。

MGフリーダムガンダムVer2.0などの余剰パーツが多数付属します。改造などに使用しても良さそうですね。頭部などエクリプスガンダム(1号機)用のパーツが一通り付属するので、1号機のカラバリとして組むことができます。

専用の水転写デカールが付属。

形状の異なる部分のみ、MGエクリプスガンダム(以下、1号機)と比較しながら各部を見ていきます。

頭部を1号機と並べて。1号機がヒロイックなアンテナを装備しているのに対し、2号機はイージスやジャスティスを意識したとのことで、とさかのような縦長センサーやマスクなどそれらに似たデザインになっています。額も赤い装甲が新造された個性的なデザインになっています。額も赤い装甲が印象的。センサー各部はグリーンのシールでの色分け。

メット部は複数パーツの組み合わせで、合わせ目はありません。側面の装甲は適度に上下し、向きを変えることができますが、MA形態への変形時は一旦取り外してから組み替えます。

ツインアイやセンサーのクリアグリーンパーツはブラックライトで照らすと発光します。

胸部・腹部は1号機と同じですが、胸部が黒、腹部が白に配色されるなど対照的とも言えるカラーリングになっています。

上部の装甲を手前に引き出すことで、内部のコックピットが露出。内部にはパイロットスーツのフィギュアが格納されています。

胸部装甲は手前に引き出せ、変形用に頭部を格納することができます。

胸部・腹部は簡単な内部フレームが造形。ただし変形機構があるので可動箇所は多いです。

腰部も1号機と同形状。全体が黒成型色の渋いカラーリングになっています。後部の尾翼のみ赤成型色での再現。サイドアーマーは軽装ながら、中央には武器マウント用のハードポイントが造形されています。

両サイドアーマーにはR2-W1ビームライフルとR2-W2実体剣がマウント可能。武装類を装備することで容姿が少し派手になります。左右非対称になるのも1号機とは異なる点。

R2-W1ビームライフル。フリーダムのデータを基に開発された各エンジン搭載機用ビームライフルになります。側面の赤い羽が特徴的。

ビームライフル基部は可動式で、360度ライフルの角度変更が可能。ビームライフル部分は大部分がMGフリーダムガンダムVer.2.0からの流用ですが、色分けされていた上部装甲は1個パーツに、下部のフォアグリップはオミットされています。

ビームライフルのグリップは展開可能。保持用の指パーツが組み付けやすくなっています。センサーはクリアグリーンパーツにシールを貼っての色分けで、頭部と同様、クリアグリーンパーツはブラックライトで照らすと発光します。

赤い羽の内側には簡単なモールドが造形。

フリーダムガンダムVer.2.0のビームライフルと並べて比較。

R2-W2実体剣。ソードストライクの戦闘データを元に開発された実体剣になります。こちらも側面にはビームライフルと同じ赤い羽を装備しています。

こちらも剣部分を360度回転させることができます。反転させることでロングサイズの実体剣として使用可能。

刃先にはMGモビルジンの重斬刀用パーツが流用されています。

リアアーマー中央の尾翼は変形用のアームによって幅広く展開可能。リアアーマー自体もヒンジ接続で適度に展開します。

腰も変形用に幅広く展開可能。リアアーマー裏にダボがあり、変形時のロックの役割を果たします。

腰アーマー裏は各部ともモールドや裏打ちパーツが造形。外装が黒なので、ダボピンによるモールドも1号機ほど目立たず様になっています。

股間部はMGフリーダムガンダムVer2.0と同じフレーム構造で、左右に広く展開可能。股間軸が細身なので、塗装などで厚みが増すと組み合わせがきつくなり、ねじ切れてしまうこともあるので注意です。

腕部も1号機と同型。肩には幅のあるアーマー、前腕には厚みのあるPS-02ビームシールドを装備しています。上腕以下は細身。

上腕、前腕とも合わせ目が出来ないパーツ構成。MGフリーダムガンダムVer2.0と同じフォーマットなので、肘関節の上下を引き伸ばすことができます。

PS-02ビームシールドはメカニカルな接続アームによって展開が可能。アームは回転、展開など柔軟に可動します。

PS-02ビームシールド。両腕部に装備するビーム防御兵装で、内側にはメカニカルな裏打ちパーツが造形。

上下の装甲はスライドさせることで展開可能。付属のビームエフェクトパーツを組み付けることができます。一旦黄色い外装パーツを外してからエフェクトパーツを組み付けます。

ショルダーアーマーも合わせ目が出来ないパーツ構成。前後には上腕を隠すくらいのウイングを装備しています。ウイングもパーツできっちりと色分けされています。

ショルダーアーマーもシルエットに合わせた内部フレームが造形。

前後のウイングやショルダーアーマーの基部はそれぞれ幅広く展開可能。変形用のギミックになります。

前後のウイングは基部がロールしますし、ショルダーアーマー側面の尖った部分も細かく展開可能。可動ギミックが満載です。

肩内部の構造も特殊で、腕部は肩部に直接接続されてはおらず、ショルダーアーマーのアームを介して配置されています。

なのでショルダーアーマーの基部をロールさせることで腕部も合わせて展開します。

脚部も1号機と同じ。程よく厚みがあり、外装の表面にはメカニカルなモールドが造形。ソール部はシャープな装甲が印象的なデザインになっています。

脚部もシルエットに沿った内部フレームが造形されています。

大腿部は前後の組み合わせですが、合わせ目はモールド化。膝から下もパーツを細かく組み合わせていく構造で合わせ目は全くありません。内外パーツとの兼ね合いでメカニカルに造形されています。

膝を曲げると大腿部の装甲が合わせてスライド。可動による細かいギミックもしっかりと再現されています。

脹脛後部の装甲は展開可能。

ソールは小型でコンパクト。ハイヒール型で足首は前後やロールなどフレキシブルに可動します。かかとの赤い装甲もボールジョイント接続でかなり細かく可動するようになっています。

つま先も変形用にコンパクトに折りたたみ可能。

スネなど足首周りは変形用に前後に幅広く展開。

背部は軽装ですが、中央にはストライカーパック各種が装備可能なコネクタ(角型穴)が造形。上下の装甲は展開可能です。下の赤い装甲がプラプラするのはちょっと気になりますね。

背部にコネクタがあるので、エールストライカー(MGエールストライクガンダムVer.RMに付属)などのストライカーパック各種が装備可能。

肩部に付属のジョイントパーツを組み付けることで、ソードストライカーやランチャーストライカーの肩部ユニットが装着可能。なので2号機もエクリプスガンダムと同様、ソードストライカーやランチャーストライカー、パーフェクトストライカーパックそれぞれを装備させることができます。画像ではパーフェクトストライカーパックを装備。

背部パーツを付属のジョイントパーツ(穴大)に組み替えることで、ガナーウィザードやブレイズウィザード、スラッシュウィザードなども装備可能。

こちらは組付けが簡単だったので、ブレイズ、スラッシュそれぞれ装備させてみました。

更に別のジョイントパーツ(穴小)に組み替えることで、インパルスガンダムのシルエット系(フォース、ソード、ブラスト)も装備させることができます。画像ではブラストシルエットを装備。

その他、ディバインストライカー(別売りのMGテスタメントガンダムに付属)やマニューバストライカーなども装備させることができます。ライトニングストライカーはリアアーマーにマウントできないので装備不可。

MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べてサイズを比較。ダブルゼータはMGの中でも比較的大きめですが、エクリプスガンダムはそれに匹敵するぐらいの大きさ。とさかセンサーが長いぶん更に大きく見えます。

ベースのMGエクリプスガンダムと並べて。違うのがカラーリングや頭部形状、腰脇の武装くらいなので、造形的にはとても良く似ています。2号機はヒールというほどではなく、バリエ機らしさがあって良いですね。

頭部形状が異なりますが、全体的な可動域はエクリプスガンダムとほぼ同じ。頭部は適度に上下左右に動きます。腕は真上くらいにまで幅広く可動。肘も2重関節で深くまで曲げることができます。

可動箇所が多いので、立膝も自然な形で再現可能。膝も深くまで曲がります。腰は干渉しやすいですが、90度程度まで曲げることができます。

左右への開脚も幅広く展開可能。エクリプスガンダムは経年で各部がヘロヘロになっているため、関節の多数を補強しておきました。経年劣化で自立もままならなくなるのはこのフォーマットの問題点かなと・・・;

ただ、変形ギミックがあるのも関わらず全体的な可動域が広く、柔軟なポーズを再現することができます。なのでMS形態時のポージングでは自由度高く楽しめそうですね。

可動域の詳細については以下のリンクからMGエクリプスガンダムのレビューをご参考くださいm(_ _)m

⇒MG エクリプスガンダム レビュー

72E4式ビームライフル「ジンライ」。エクリプス系専用のビームライフルになります。MGエクリプスガンダムに付属しているものと形状は全く同じですが、成型色が2号機に合わせた黒でまとめられています。複数パーツで細かく造形。

本体部分は左右の組み合わせですが、上下の合わせ目は各部とも段落ちモールド化。

グリップは収納可能。側面のジョイントは左右とも展開することができます。

先端部分はパーツで細かく色分けされています。センサーは黒パーツにグリーンのシールを貼っての色分け。

後部のグリップ基部は本体から引き抜くことができ、付属のビームエフェクトパーツを組み付けることで72式ビームサーベルとして使用することができます。

ジンライはエクリプスガンダムと同様、サイドアーマーにマウント可能。

R2-W1ビームライフルを装備して。

R2-W1ビームライフルは付属の武器用指パーツに組み替えて保持します。指パーツのダボをグリップに組み付けますが、固定強度はあまり高くはありません。ある程度固定できますが、はずれないように注意です。一旦保持させたら指周りはあまり弄らないほうが良いかも。

保持する場合は外側の赤い装甲が少し邪魔なので、赤い装甲をライフルから一旦外して保持させるとラクです。赤い装甲は反転させて尖った側を前方に向けます。

指パーツが外れやすいため、R2-W1ビームライフルを保持してのポージングは少し気を使う必要がありますが、刺々しい派手な容姿なので簡単なポーズでも格好良く決まりやすいです。

ビームライフルの赤い装甲部分はシンプルにシールドとしても使用できそうです。

R2-W2実体剣は付属の指パーツ(ダボなし)でグリップを握らせて保持します。グリップに隙間なくしっかりと収まるのでかっちりと保持させることができます。

実体剣に重量がありますが、関節強度がまずまずあるので問題なく取り回すことができます。見た目によらず、ビームライフルよりもこちらの方が取り扱いがラクなのが良いですね(笑)

かなり長い実体剣なので、振り下ろすようなポーズの迫力がスゴイです。

PS-02ビームシールドはビーム刃がクリアオレンジ成型色での再現で、1号機とは少し雰囲気が違っています。黒と赤の2号機によく合った色味なのが良いですね。

両サイドアーマーに72E4式ビームライフル「ジンライ」を装備した状態で。どことな勇者系のヒロイックな雰囲気があるのは気の所為・・・・?

ジンライはダボツキの握り手用指パーツに組み替えて保持します。ダボでしっかりと固定されるので安定した保持が可能。

ジンライのビームサーベル状態はより軽量になるため、更に保持や取り回しがラクになります。

保持がラクな武器だと気を使う必要がないので、ポージングがサクサク進みます。グリグリ動かしても意外と耐えてくれますし、組み立て直後だとポロリも少ないので取り扱いはラク。経年でポロリが増え、関節もヘロヘロになるのがちょっと残念;

クリアオレンジのエフェクトパーツはブラックライトで照らすと発光します。

続いてMA形態に変形させていきます。変形方法は1号機とだいたい同じ。頭部形状が変わっているため、その点だけ変形が少し異なります。まずは腰部の武装を外し、1号機と同様に脚部を変形して両脚を組み合わせます。

頭部の可動は、1号機は頭頂部が回転するのに対し、2号機は頭部全体を回転させます。側面の装甲は一旦取り外し、反転させてから組み付けます。そして頭部を胴体内部に沈み込めます。

後は腰を曲げ、腕部を1号機と同様に変形させます。そしてサイドアーマーに武装類を組み付けたら、MA形態への変形完了です。

MA形態。シャープなデザインが特徴的。最高速度が音速を超えるという設定の通り、全体的にスピード感を感じさせるシルエットになっています。それにR2-W1ビームライフルやR2-W2実体剣を装備することで重厚感も適度に加えられています。

MA形態をいろんな角度から。腰回りや足裏など一部にロック機構がありますし、組み立て直後だと適度に可動強度があるので、特に弄っていて形状が崩れるような感じはなかったです。

1号機のMA形態と並べて比較。こちらもMS形態と同様、カラーリング以外、そんなに違っている感じはないですね。

MA形態も頭部周りはかなり差別化されています。

浮かせてディスプレイさせる場合は腰部裏にMA形態用のジョイントパーツを組み付けます。一部の腰部外装パーツを外し、2箇所のダボ穴に差し込んで固定。腰部を支えるように組み付けるため、形状が崩れにくくなるのでかなり助かります。

特に弄る箇所はなく、シンプルにディスプレイさせるだけなので形状が崩れることはありません。背部武装の存在感は2号機ならでは。

MA形態にエールストライカーやスラッシュウィザードを組み付けて。ストライカーやウィザードを装備させると更に重厚な機体形状に変化。多数のユニットが装備できるので、色々試して自分好みを装備を見つけるのもありですね。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。大部分は1号機と同じですが、黒と赤のカラーリングにはそれを感じさせないくらいの違った雰囲気がありますし、黒い機体色だからか、とさかのグリーンが目立って存在感があります。刺々しい容姿や柔軟な可動でポージングが格好良く決まりやすいですし、これだけの変形機構を持ちつつもラクにポーズが取れるのも良いですね。

気になる点は、エクリプスガンダムと同様、変形による可動箇所が多いので、自立を安定させるにはソール周りを細かく調整する必要があります。それとヘタれるとどうしてもふらつきやすく、形状や姿勢を維持するのが難しくなってきます。股間部も開きやすくなってくるので、経年劣化による補強は必須です。

R2-W2実体剣は意外にもしっかりと保持できますし、この大型剣を使ったポージングもサクサク進みます。なのでダイナミックなポーズも再現可能。装備時の迫力も凄いです。その他の武装類も多いですし、これにMA形態への変形ギミックやストライカー、シルエット系の装備など、遊びの幅が広すぎるくらい、多彩なバリエーションが楽しめるキットになっているのが良いですね。

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