今回は、HGCE 1/144 ブラストインパルスガンダムのレビューをご紹介します!
HGCE ブラストインパルスガンダムは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するMS「ZGMF-X56S/γ ブラストインパルスガンダム」の1/144スケールモデルキットです。砲撃戦用ユニット「ブラストシルエット」を新規造形で再現。デファイアントビームジャベリンが付属し、特徴的なポージングが楽しめるキットになっています。価格は2,200円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
インパルスガンダムに砲撃戦型シルエット「ブラストシルエット」を装着した形態で、劇中ではシン・アスカが搭乗。ガーティ・ルーの追撃戦やクレタ島沖での戦闘にてアビスを撃墜するなど戦果を挙げた機体「ZGMF-X56S/γ ブラストインパルスガンダム」がHGCEでキット化。
2016年6月に発売されたHGCEフォースインパルスガンダムをベースに、ブラストインパルスの特徴的なグリーンのカラーリングが成形色で、ケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲やデリュージー超高初速レール砲、4連装ミサイルランチャーを持つブラストシルエット、デファイアントビームジャベリンが新規造形で再現されています。
成形色はダークブルーとグレー気味のホワイトを基調に、頭部や胸部にイエロー、腹部やソール部などにブルー、肩やフロントアーマーなどにライトグリーンを配色。その他、背部ブラストシルエットがレッドやグリーン、内部・関節などがグレー成型色での再現。ややミリタリー感のあるカラーリングになっています。
ホイルシールは頭部や武器センサー、胸部のV字、膝の三角モールド、ブラストシルエットの一部を補いますが多くはありません。
ブラストインパルスガンダム自体は膝周りのダクトやブラストシルエットのスラスター内部などを塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。ただしコアスプレンダーやシルエットフライヤーは各部を塗装する必要があります。
内部・関節などのグレー成型色パーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用。なので塗装やスミ入れする場合も、破損をあまり気にする必要がなく安心して取り組めそうです。
ポリキャップはPC-002とボールジョイント型のPC-7を使用し、PC-002を腰部や肩部、脚部などに、PC-7をブラストシルエットのアーム部分に使用します。
肘はKPS、膝はポリキャップとKPS構成で関節強度はまずまず高め。背部に大柄なブラストシルエットを装備しているため、後方に負荷がかかりますが、少し前傾姿勢にすることで自立は可能です。
■付属品
デファイアントビームジャベリン、高エネルギービームライフル、機動防盾(非展開状態、展開用パーツ)、コアスプレンダー、シルエットフライヤーが付属。
余剰パーツがいくつか付属。説明書にインパルスガンダムの変形方法の記載はないですが、余剰パーツを使用すればチェストフライヤーとレッグフライヤーとしてディスプレイさせることができます。
■各部形状
ブラストシルエットを外してインパルスガンダム本体を全身から。形状自体はHGCEフォースインパルスガンダムに付属しているものと同じなので各部は簡単に見ていきます。
■頭部
頭部はまとまりのあるイケメンフェイス。4本のアンテナが長く存在感があり、額や顎のブルーもブラストインパルス特有のカラーリングで印象的です。とさか前後のセンサーはブルーのシールでの色分けです。
メット部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段差モールドっぽく造形。頬のダクト内部や後部の台形型モールドはグレーに塗り分けが必要です。
ツインアイはクリアグリーンパーツの表面にシールを貼っての色分け。そのままシールを活用したり、全体を塗装しても良いですが、内側にシルバーシールを貼って一部を塗装することで、クリアパーツを活かすこともできます。
■胴体部
胴体部。形状自体は印パするガンダムと同じですが、ダークブルーを基調としたカラーリングで締まった雰囲気を醸し出しています。エアインテーク周りはイエロー、腹部はブルーのパーツでの色分けを再現。ダークブルーの外装にイエローのエアインテークは映えますね。中央のV字はシールでの色分け。
中央のV字はパーツで色分けされているため、塗装しやすくなっています。首はKPSパーツ構成で後方に可動。肩はチェストフライヤーへの変形用に上方に展開することができます。
腰部は全体にシャープな装甲が造形。各部とも同一成形色で統一されていますが、フロントアーマーは裾がライトグリーンのパーツで色分けされているのでインパクトがありますね。
腰アーマー裏は特にモールドなどはなく簡易的な造りです。
■腕部
腕部。特別派手な造りではないですが、角型装甲の組み合わせでまとまりがあります。ショルダーアーマーはブラストインパルスガンダム特有のダークブルーとライトグリーン成形色での再現。
上腕以下にはKPS素材による内部フレームが造形。
上腕は筒型パーツの組み合わせで合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせで前後の端に合わせ目ができます。肘から分離しないので、合わせ目を消す場合は後ハメなどの処理が必要です。
ショルダアーマーはダークブルーの装甲部分が前後の組み合わせで端に合わせ目ができます。色分けパーツはばらせるので合わせ目を消すのはラク。側面ライトグリーンのダクト内部はグレーに塗り分けが必要です。
■脚部
HGCEのインパルスガンダムは脚部がスタイリッシュに造形。腕部と同様、派手さはないですが、ふくらはぎのダークブルーに少し個性が感じられます。膝の三角モールドは黄色いシールでの色分け。
大腿部は筒型パーツの組み合わせで合わせ目はなし。膝から下は前面と左右の組み合わせで後部中央に合わせ目ができます。膝から分離するので処理自体はし易いですが、後部スラスターを挟むので後ハメやマスキングが必要そうですね。
後部スラスターは上下に可動。内部にはスリットモールドが造形されていてリアルです。
ソール部はシンプルなハイヒール型。特別凝ってはいないですが、合わせ目などはなく落ち度のない造りになっています。
足裏は部分的に肉抜き穴がありますが、モールドが多めでデザイン性は高いです。つま先はレッグフライヤーへの変形用に折りたたみが可能。
背部にはブラストシルエットを装備。全体的にグリーンを基調としたカラーリングで、中央に赤いスラスターを持つバックパック、左右にケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲を持つ存在感あるユニットになっています。
ブラストシルエットはインパルスガンダム背部のコアスプレンダーに1軸固定。ですが形状に合わせてはめ込むようになっているのでしっかりと固定されます。コアスプレンダーは白一色なので各部の塗り分けが必要。
バックパック本体は合わせ目ができないパーツ構成でメカニカルに造形されています。後部スラスターは赤いパーツでの色分け。内部にはスリットモールドしっかりと造形されています。内部はグレーに塗り分けが必要。
スラスター前面のデリュージー超高初速レール砲は前方に展開可能。頭部のアンテナと干渉し易いので、片側ずつ干渉を避けるようにして展開していきます。
砲口は赤いパーツでの色分けですが、砲口内部はグレーに塗り分けが必要。砲身上部がモロ肉抜き穴なのはちょっと残念ですね。
ケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲。対艦・対要塞用の大出力ビーム砲になります。ガナーウィザードのオルトロス高エネルギー長射程ビーム砲の系譜に属する武装ですが、コンパクトで連装化されているとのこと。
グリーンの本体部分は左右の組み合わせで中央の一部に合わせ目ができます。ちょっともったいないですが、安価なので致し方ないところかと。
ダークブルーの装甲部分は展開可能。内部にはサーベル柄が造形されていますが、脱着ギミックなどはありません。飾りとして造形されています。
側面のグリップは展開可能。表面のリブを指で引っ掛けて展開します。側面のセンサー?は赤いシールでの色分け。
反対面はグリップやセンサーの組付け部分がそのまま残されているのでカバーパーツなどがあれば良かったですね。
砲口先端はメカニカルに造形。後部の4連装ミサイルランチャーも赤いパーツでの色分けとなっています。
ケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲接続用のアームは1個パーツ構成。内側は肉抜きですがあまり目立ちません。ボールジョイント型ポリキャップ接続でケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲を柔軟に可動させることができます。
なので脇から展開し、前方への射撃ポーズを再現することができますし、4連装ミサイルランチャーを前方に向けることもできます。
背部のコアスプレンダーは1個パーツ構成。内側は肉抜き穴です。白成形色のみで構成されているため、各部の塗装が必要。変形機構はありません。インパルスガンダム本体とは2ダボ接続なので、
HG水星の魔女シリーズやHGSEED FREEDOMシリーズのキットのバックパックと組み替えてカスタマイズすることができます。
■他キットとの比較
ベースキットであるHGCEフォースインパルスガンダムと並べて。装備するシルエットによってフェイズシフトのカラーリングが異なるため、青とグリーンで印象が違うのと、背部の装備が違うのでその分、全体的なシルエットも少し違っています。シルエットは共に換装可能。
HGCEソードインパルスガンダムと並べて。こちらも同様、装備しているシルエットが異なるため、カラーリングや背部装備の形状が違っています。こちらも装備を交換することができます。
HG SEEDでブラストインパルスガンダムはキット化されていないのでHG SEEDのソードインパルスガンダムと並べて。プロポーション、造形ともにかなり差がありますね。HG SEEDもならではの良さがありますが、HGCEはかなりスタイリッシュ。
■各部可動域
インパルスガンダム自体はHGCEフォースインパルスガンダムのものと同じ。なので各部可動域も全く同じです。
首は高くまで見上げる動きが可能。腕もY字以上に高くまで上げることができます。肘も2重関節で深くまで曲げることが可能。全体的に可動域は広めです。
腰は少し干渉しますが、うまく避けることで360度回転させることができます。膝は2重関節で深くまで曲げることが可能。立膝もきれいな姿勢で再現できます。
左右への開脚も水平程度まで幅広く展開させることができます。足首はあまり広くまで曲げることはできないようでした。
■武装類
デファイアントビームジャベリン。ケルベロス砲身内に収納されている投擲槍型のビーム兵器になります。接近戦というより敵機のと間合いを取るための装備で刺突に優れており、投擲を想定した設計にもなっているとのこと。劇中ではアビス撃破時の投擲シーンが印象的でした。
柄の部分は中央が細身になっています。モールドは簡単なのものみが造形。
先端のビーム刃はトゲ感がありますが、先端は少し安全加工が施されているようです。クリアピンク成形色での再現ですが、ブラックライトで照らしても発光はしませんでした。
MA-BAR72 高エネルギービームライフル。フリーダムやジャスティスが持つルプス・ビームライフルの改良型になります。左側面の角型モールドは赤いシールでの色分け。
HGCEフォースインパルスガンダムやHGCEソードインパルスガンダムと全く同じものが付属しています。表面にはメカニカルなモールドが入っているので物足りない感じはありません。
本体部分は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。
フォアグリップと上部センサーは左右にスイング可能。全体的にエッジが効いていて精密さが感じられますね。
高エネルギービームライフルはリアアーマーにマウント可能。固定強度はさほど高くはないですが、特に不自由がないくらいには固定できています。背部のケルベロスもこの状態だと特に干渉はしません。
MMI-RG59V 機動防盾。左腕部に装備する装甲板式のシールドになります。こちらもHGCEフォースインパルスやソードインパルスに付属するものと同じです。成形色も同じ。
内側の色分けパーツは分解可能。白いパーツを組み替えることで、機動防盾の展開状態を再現することができます。裏面のグレーの◯穴を押し込むことで、比較的ラクにバラせるようになっています。
機動防盾を展開状態に組み替えて。裏面は肉抜き穴や組み付け用のダボが気になるので、グレーなどに塗り分けたほうがメリハリが付いて良いかもです。
コアスプレンダーは白成形色のみの簡単な上下2枚パーツ構成。なのでキャノピーや本体部、尾翼などをダークグレー、ブルー、イエロー、レッドなどで細かく塗り分ける必要があります。コストの関係?か致し方ないですが、付属しているだけでもありがたいといったところですかね;
底面に3.0mm穴があるので単体で浮かせてディスプレイさせることができます。ウイング下部にミサイルはなく、ランディングギアなども特にありません。もちろん変形機構もなし。
シルエットフライヤー。シルエットを母艦から運搬する為の無人機になります。こちらもホワイト一色なので各部をダークグレーやレッドに塗り分けが必要。
こちらも底面に3.0m穴があるので、シルエットフライヤー単体でディスプレイさせることができます。
ブラストシルエットの飛行形態を再現する場合は、インパルスガンダムから取り外し、左右のケルベロスを後方に展開して水平にします。
そして先端部分にシルエットフライヤーを組み付けたらブラストシルエットの飛行形態になります。
シルエットフライヤーが一色なので少しさみしい気はするものの、背部のブラストシルエットが細かく色分けされているのでそこまで物足りない感じはありません。
特にロック機構はないですが、アームの固定強度が高いので形状が崩れることなくディスプレイできています。
シルエットフライヤー底面の3.0mm穴でディスプレイさせますが、特に後方が重苦しい感じはありません。ラクにディスプレイできています。
この飛行形態でも上部のデリュージー超高初速レール砲は展開可能。攻撃態勢を取ることができます。左右のケルベロスも動かせるので、前方に向けるなどして攻撃的な戦闘機を表現してみても良いかも。
■ポージング
高エネルギービームライフルと機動防盾を装備して。
高エネルギービームライフルは通常の握り手でグリップを握らせます。隙間なく握らせられるので安定した保持が可能。トリガーに指を添えるハンドパーツがあっても・・・とは思いますが見栄えは良いです。
背部に大柄なブラストシルエットを装備していますが、割と軽量なので特に上半身が反ったりということはありません。ポーズは取らせやすいです。
機動防盾はジョイントパーツを組み替えることで側面と後面に配置が可能。ポージング時の角度を変化させることができます。前腕にしっかりと固定されるので、キットを弄っても特に外れることはありませんでした。
ブラストインパルスが機動防盾を使っているイメージはあまりないですが、展開状態だとヒロイックさが出て格好良いですね。
背部のレール砲を展開するとより攻撃的な雰囲気が出てきます。
デファイアントビームジャベリンを装備して。グリップが細い箇所と太い箇所がありますが、太い箇所を握らせることでスルッと抜けることなく安定して保持させることができます。
全体的に可動が柔軟なので、ビームジャベリンの両手持ちも難なく保持が可能。ゆったりとした姿勢でポーズを変更、調整することができます。
ケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲を脇から展開して。グリップはなんとか握れる感じですが、手甲がバラけたりするようなことはありませんでした。多少手首が抜けやすいですが気になるのはそれくらいかなと。
ケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲を脇から展開する場合は高エネルギービームライフルを背部にマウントすることはできないので注意です。
ブラストシルエットだけでもケルベロス長射程ビーム砲やレール砲、4連装ミサイルランチャーといった武装が付属するので様々な攻撃パターンが演出できます。
インパルスガンダムをチェストフライヤーとレッグフライヤーに分離すれば、コアスプレンダーとブラストシルエットと組み合わせて4機で飛行するシーンを演出することもできます。
劇中ではブラストシルエットとフライヤー形態で飛行するシーンはなかったと記憶していますが、各種フライヤーがブラスとインパルスガンダムならではのカラーリングで楽しめるのが良いですね。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。背部のブラストシルエットに重厚感がありますし、多数の武装を備えているぶんポージングバリエーションが多彩に演出可能。4連装ミサイルランチャーやケルベロス、レール砲各種を展開することで様々な攻撃パターンが演出できるのが良いですね。グリーンを基調としたカラーリングもミリタリー感があって格好良いです。
気になる点は、他のHGCEインパルス系と同様、コアスプレンダーとシルエットフライヤーが色分けされていないぶん少し物足りないところがあります。レール砲の上部も肉抜き穴になっているので、せめて2個パーツ構成でうまく表現されていると良かったですね。
インパルスガンダム自体は可動が柔軟なのでで躍動感あるポーズも十分に再現できますし、劇中シーンの再現もとてもよく表現できます。おまけ的な要素ですがフライヤーにも分離できますし、フォースやソードと同様、インパルスガンダムの良さを十分に堪能できるキットなのが良いですね。
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2 件のコメントがあります。
バナナ猫
on 2024年10月8日 at 23:11 -
レビュー頑張ってください
nori
on 2024年10月12日 at 22:20 -
コメントありがとうございます!
ありがたいお言葉感謝ですm(_ _)m
コスト面など何かと厳しいのが現状ですけど、
できるだけ頑張ってみますので暖かく見守っていただけるとありがたいです!