今回は、HGUC 1/144 バルギルのレビューをご紹介します!
HG バルギルは、『機動戦士MOONガンダム』に登場するMS『バルギル』の1/144スケールモデルキットです。頭部やファンネル・コンテナなど、各部の特徴的な機体形状を新規造形を交えて再現。バタフライエッジに加え、ビームライフルやビームトマホークといった武装類も付属します。価格は2,750円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
ムーンガンダムの原型機であり、サザビーのプロトタイプであるサイコミュシステム搭載型MS『バルギル』がキット化。2018年9月に発売されたHGUCムーンガンダムをベースに、頭部や背部ファンネルコンテナなどが新規造形で再現されています。
成型色は全身をパープル、関節や背部ファンネルコンテナなどをダークグレーで再現。エアインテークやダクト類をイエローで色分けしますが、全体的に派手さのないカラーリングになっています。肩や膝など部分的なイエローのストライプ模様はシールでの色分けで、塗装はほぼ必要ないくらい、素組みで十分な色分けが再現されています。
ポリキャップは不使用。関節などはKPSパーツによる構成です。関節各部の強度はまずまずで、背部にファンネルコンテナを装備していますが自立に影響はありません。
頭部をムーンガンダムと並べて比較。ガンダムタイプ頭部のムーンガンダムに対し、バルギルはサザビーに酷似した頭部形状が新規造形で再現されています。メット部は左右挟み込みタイプで、とさか上部は後部に合わせ目ができます。モノアイととさか前後のセンサーはピンクのシールでの色分けです。
モノアイはモールドのないパーツにシールを貼るようになっているので、シールを使わず塗装して仕上げたい場合は市販のパーツなどを使って改修などする必要があります。モノアイシールは予備が付属しています。
胴体部。ムーンガンダムと同じ形状ですが、全体がパープルで統一され、ややヒール感が感じられるものになっています。(バルギル本体の頭部以外の部分はムーンガンダムと同じ形状です。)
肩は少し外側に引き出せ、上部に可動させることができます。
腰アーマーはリアアーマーとサイドアーマーに裏打ちパーツが造形。リアアーマーの裏打ちパーツには肉抜き穴があります。フロントアーマー裏にはモールドが造形。フロント、リアアーマー共に展開が可能です。
股間部はスライドギミックにより、脚部の可動域が広がるようになっています。
腕部。こちらもパープルで統一された配色に。肩や前腕にあるイエローストライプはシールでの色分けです。
腕部は簡単な内部フレームが造形されています。
二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右挟み込みタイプですが、組み合わせ方がよく、合わせ目はモールド化されています。
前腕に格納されているバタフライエッジは脱着式。展開してビーム刃を取り付けることで武器として使用可能です。
ショルダーアーマーは挟み込みタイプですが、こちらも合わせ目ができない組み合わせになっています。側面のダクトはパーツによる色分けですが、中央はグレーに塗り分けが必要です。
側面の装甲は上下に可動。裏には簡単なモールドが造形されています。
脚部。全体がパープルで統一されていますが、部分的なスリットダクトなどがパーツで細かく色分けされています。膝や後部装甲のイエローストライプはシールでの色分け。
ソール部を含め、脚部はしっかりとした内部フレームが造形されています。
大腿部は筒型で合わせ目はなし。膝から下は内部フレームにいくつかの外装を被せるようになっていて、合わせ目はモールド化されています。
脚部は膝を曲げる動きに合わせて装甲がスライド展開します。
側面の装甲は少し展開が可能。装甲はフィン状の裏打ちパーツが造形されています。
後部のスラスターカバーも展開が可能。こちらも内部が造形されています。
ソール部は比較的シンプルな形状です。裏面は裏打ちパーツが造形され、肉抜き穴はありません。
バックパック。ファンネルコンテナやそれに付随したプロペラントタンクなど、サザビーの簡易版のような形状になっています。
ファンネルコンテナはビット風の3基のファンネルを装備。下部のプロペラントタンクはモナカ割で合わせ目ができます。
ファンネルコンテナは左右に展開が可能。
ファンネルも脱着が可能で、コンテナ内部はシンプルな作りです。
ファンネル。こちらも2個パーツの簡単な作りです。
バックパックとリアアーマー。バックパックはモールドが細かく入っていてメカニカルな作り。リアアーマーはサザビーに似た形状です。
バックパックは3ダボ接続で、固定強度はまずまず高め。
ファンネルコンテナは付け根のボールジョイントによって少し上下可動します。
左右へは幅広く展開が可能。
ファンネルコンテナは左右に少し角度を変えることができますし、プロペラントタンクも付け根がボールジョイントなので、ある程度柔軟に可動します。
中央のビームトマホーク柄も脱着が可能です。付属のビーム刃を取り付けて武器として使用可能。
バックパックの形状が同じなので、ムーンガンダムからサイコプレートとアームを拝借して装備することも可能です。
もちろんムーンガンダムにファンネルコンテナを装備することも可能です。ちょっと似合わない感じですね;
HGUCムーンガンダムと並べて。ムーンガンダムにはヒロイックさがありますが、バルギルは渋いカラーリングでやや締まった印象です。
頭部の可動はかなり柔軟。バルギルはムーンガンダムよりもさらに首周りに余裕があるので、より広めに可動させることができます。
その他の可動はHGUCムーンガンダムと同じなのでそちらのレビューをご参考くださいm(_ _)m
ビーム・ライフル、ディスプレイ用マウントパーツ、ビーム・トマホーク用ビーム刃、平手(左右)、武器持ち手(右)、バタフライ・エッジ用ビーム刃☓4が付属。
HGUCムーンガンダム用の余剰パーツがいくつか付属します。
ビーム・ライフル。ムーンガンダムに付属のものと同じです。成型色も同じ。モナカ割ですが合わせ目は段落ちモールド化されています。
ビーム・ライフルを装備して。
若干の遊びはありますが、ハンドパーツの組み合わせ強度が高いのでしっかりと保持してくれます。
スタイリッシュなプロポーションと柔軟な可動域によってダイナミックなポーズが再現可能です。
ビームトマホークはハンドパーツに差し込むのではなく、手甲パーツとで挟み込むようになります。なのでスルッと抜けることはなく、ラクに保持が可能です。
ファンネルコンテナの展開時、手が当たると閉じやすいので、その点はちょっとめんどうな感じがあるかも。
ファンネルは3.0mm軸ではないため、単体でディスプレイするのはちょっと難しそうです。アクションベースの接続パーツにのせてディスプレイさせています。うまくディスプレイできる拡張セットなどはなさそうですね;
バタフライエッジは、握るように保持するのは無理っぽいですが、肘に装備したままビーム刃を展開することも出来ますし、投げるようなポーズを演出することも可能です。
適当に何枚かどうぞ。
パープルカラーがバルギルの形状ととても良く合っていて、ポージングさせるとかっこよさが際立ちます。
以上です。大部分はガンダムタイプのムーンガンダムと同じながら、サザビーに似た形状(頭部やファンネルコンテナなど)やパープルカラーはどうなんだろうと少し心配でしたが、全く文句なく、ポージングさせるととてもかっこいい良キットでした。
欠点的には、ファンネルコンテナが閉じやすいのと、せっかくのファンネルが射出状態でディスプレイしにくいのがもったいないかも。RGνガンダム用の拡張セットなど、既存のものを使ってでもディスプレイできると面白みがあってよかったですね。それと、多少股関節の弱さを感じますが、ヘタレはそこまで気にしなくていいのかなと思います。
近年のキットらしいスタイリッシュさがあり、ダイナミックなポージングが可能なのも魅力的です。武器はムーンガンダムと同じながらも、個性的で演出力は高いですし、高品質なフォーマットなのででついついグリグリと動かしたくなるのがいいですね。
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