今回は、2009年6月に発売されたHG 1/144 GN-000 オーガンダム(実戦配備型)のレビューをご紹介します!
HG オーガンダム(実戦配備型)は、『機動戦士ガンダム00』に登場するMS『オーガンダム』の実戦配備型機1/144スケールモデルキットです。RX-78-2ガンダムをリスペクトしたカラーリングを再現。関節が柔軟に可動するフォーマットにより、劇中のGNビームサーベルを引き抜く動作も再現可能なキットになっています。価格は1,320円(税込み)です。
ラッセ・アイオンやリボンズ・アルマークが搭乗し、刹那のガンダムエクシアリペアIIとラストバトルを繰り広げた『Oガンダム』が実戦配備機仕様でキット化。RX-78-2ガンダムとそっくりなフォルム造形されたキットになっています。
成型色もRX-78-2ガンダムとほぼ同じような配色。全身のホワイトに加え、胸部ブルーや腹部レッドに色分けされた馴染みのあるトリコロールカラーで色分けされています。シールは頭部と胸部GNドライブの色分けのみ。塗装もほとんど必要なく、素組みで十分な完成度。
ポリキャップはPC-001を使用し、関節各部に組み込みます。関節強度も高め。オーソドックスなフォルムで自立は極めて安定しています。すべてPS素材パーツによる構成。
頭部。V字アンテナが造形されるなど、全体的にRX-78-2とよく似た作りですが、メット部にダクトモールドが造形されるなど少しメカニカルになっています。頬そのメット部や頬のダクトはグレーに塗り分けが必要です。
メット部は前後挟み込みタイプで上部から側面にかけて合わせ目ができます。とさか前後のセンサーはダークグリーンに塗り分けが必要。
胴体部。RX-78-2よりも近未来的なフォルムになっています。エアインテークはラインモールド化。
胸部中央にはGNドライブを装備。内部にダークグリーンのシールを貼り、その上からドーム状のクリアーパーツを被せての再現です。エアインテークから肩にかけて特徴的なアンテナが造形されています。アンテナは引っ掛けて破損させないように注意です。
リアアーマーもフロントアーマーと同じく、ヘリウムコアなどがイエローパーツで色分けされています。腰アーマー裏にモールドは造形されていません。
腕部。モールドもほとんどないプレーンな作りになっています。
二の腕、前腕は筒型パーツで合わせ目はありません。前腕は肘側が左右挟み込みタイプで中央に合わせ目ができます。肘から分離できるので合わせ目消しはラクかと。
ショルダーアーマーもプレーン。挟み込みタイプですが合わせ目は端で段差モールド化されています。
脚部。こちらもRX-78-2に似ていますが、ふくらはぎなどにはモールドが造形されています。膝左右のダクトはグレーに塗り分けが必要。
大腿部は筒型で合わせ目はなし。膝から下は左右挟み込みタイプで後部に合わせ目ができます。後部に複数あるダクトはすべてグレーに塗り分けが必要です。
ソール部。こちらもシンプルな作りです。つま先は比較的細身。足裏はつま先側に肉抜き穴があります。
背部にはGNドライブのコーンが造形されています。
GNドライブを外した状態で。背部の右側にはビームサーベルホルダーが造形。付け根ボールジョイントでフレキシブルに可動しますが、細身で固定強度が高めなので、破損させないように注意が必要です。基部には肉抜き穴があります。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。陸ジムよりも小型です。Oガンダムの全高は18.0m。
HGUC RX-78-2ガンダム(REVIVE)と並べて比較。Oガンダムは近未来的なデザインで、ガンダム00シリーズ特有のクセがあります。Oガンダムと並べるとスタイリッシュなREVIVE版でもレトロな感じに見えますね。成型色はOガンダムがピュアなホワイトになっています。
続いてHG RX-78-2ガンダム(THE ORIGIN)やHG RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL] とも並べて比較。Oガンダム単体だとあまり感じませんが、他のRX-78-2と並べるとその奇抜さがよくわかりますね。
そしてHG ガンダムエクシアとも並べて。
頭部はあまり広くはないですが、適度に上下可動します。左右へは干渉なくラクに可動。首のポリキャップ接続部が緩いので、頭部がフラフラしやすいかもです。
腕は斜め上まで上げることができ、肘も二重関節で深くまで曲げることができます。
肩の可動は、後方へはわずか。前方へはポリキャップが引き出せるので、少し広めにスイングします。特別広くはないので、武器(ビームサーベルなど)の両手持ちにはちょっと不安がありますね。
腹部と腰部2箇所のボールジョイントにより、上半身を適度に前後スイングさせることができます。
腰は少し浮かせて干渉を避けることで、360度回転させることができます。アクションベースやスタンドへのディスプレイは、股間部のカバーパーツを外して3.0mm穴に軸を差し込みます。股間部は少し回転可動し、脚部の可動域を広げることができます。
股間部は左右にも少し可動します。
前後開脚は広めに展開が可能。
膝は二重関節で完全に曲げることができます。膝関節パーツの合わせ目は端にくるようになっています。膝裏は空洞。
足首は前後可動は広めに、左右へはそれなりに可動します。
左右への開脚は水平にまで幅広く展開が可能。サイドアーマーは後方に向けて干渉を避けるようにします。
脚の付け根が回転するので、内股、ガニ股ともに水平以上に可動させることができます。
立膝は脚を少し広げることで、きれいな姿勢で再現することができます。
可動域の総括としては、全体的に不自由な箇所はなく、各部ともよく動きます。ポージングもしやすい安定した作りになっているので、不自由なく楽しめそうですね。
ビームガン、ガンダムシールド、ビームサーベル×2、GN粒子貯蔵タンクが付属。
ガンダムシールド。RX-78-2に付属しているような連邦軍の十字マークシールドではなく、中央にGNフィールド発生装置が造形されたものになります。表面はパーツで色分けされていますが、裏面はグレーやホワイトに塗り分けが必要。グリップは回転可動します。
ビームガン。小型武装になります。近未来的なモールドが造形。
本体部分がモナカ割なので上下に合わせ目ができます。
背部のGNドライブをGN粒子貯蔵タンクに組み換えることで、ラッセ・アイオン搭乗時のOガンダムが再現できます。下部の三角形スラスターは別パーツ化されています。
ビームガンとガンダムシールドを装備して。
武装類がシンプルなので、取り扱いがラク。特に干渉しあう箇所もないのでポージングしやすいです。肩のアンテナも頭部の可動には特に邪魔にはならないので気になりません。
ビームガンはグリップが細身なので、ハンドパーツに差し込んで保持させても遊びがあり、スルッと抜け落ちることが多いので注意です。
シールドもグリップが細いのでスルッとしますが、ジョイントパーツで前腕に挟んであるので外れることなく保持ができています。シールドは前腕の前後、左右ともに挟めるので、手前に向けて防ぐような配置も可能です。
リアアーマー中央の装甲をスライドさせることで3.0mm穴が露出。こちらを使ってスタンドなどにディスプレイすることで、股を閉じたようなポーズも再現できるようになります。
肘などの可動域が広いので、背部のサーベルホルダーにらくらく手が届きます。
サーベル柄はクリアーピンク成型色の平たいタイプ。グリップが固定されず、スルッと抜けやすいので注意です。
劇中のような両手持ちはなんとか可能でしたが、ギリギリな感じでハンドパーツが手首から外れやすいので注意です。
適当に何枚かどうぞ。
背部にGN粒子貯蔵タンクを取り付け、ラッセ・アイオン搭乗時のOガンダムに。
以上です。RX-78-2に似た容姿ということで親しみを感じるところもありますね。フォーマットも比較的近年のものなので可動域が安定していますし、プロポーションも少しスタイリッシュなくらいでバランスは良いと思います。
欠点的なものはほとんどないですが、あえて言うなら細部の色分けとサーベルホルダー基部、足裏の肉抜き穴でしょうか。まぁどちらもHGキットにはありがちなので、そこまで気にはならない感じではありますね。武器の保持はもう少し固定できると嬉しかったかも。
GNドライブや肩のアンテナといったガンダム00シリーズ特有のアレンジが加えられているので、その点は別機体としてしっかりと差別化されていると思います。取り扱いやすいキットで撮影がサクサク進むなど、遊びがっての良いキットとしても楽しめるのではないでしょうか。
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