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HG アヘッド レビュー

今回は、2008年11月に発売されたHG 1/144 GNX-704T アヘッドのレビューをご紹介します!

HG アヘッドは、『機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン』に登場するMS『GNX-704T アヘッド』の1/144スケールモデルキットです。胸部に擬似太陽炉「Τ(タウ)」を持つ特徴的な機体形状を新規造形で再現。背部スラスターの可動の他、ロングバレルへの換装が可能なGNライフルが再現されたキットになっています。対人オートマトンや専用コンテナも付属。価格は1,320円(税込み)です。

ジンクスIIIをベースにした発展型機で、アロウズ所属の擬似太陽炉搭載型汎用モビルスーツ『アヘッド』がHGでキット化。関節モーターにティエレンのものを踏襲するなど、旧人革連の技術者達が開発したと言われる個性的な機体形状が再現されています。

成型色はくすみのあるレッドをベースに、肩部やソール部、背部スラスターなどにダークグレーを配色。背部GNドライヴ[T(タウ)]やビームサーベルはホワイト、関節、内部パーツはグレー成型色での再現となっています。

シールは頭部や襟元、胸部左右のGNビームサーベル格納口を補うくらいで少なめ。前腕や足首の一部に塗装が必要ですが、素組でも十分な色分けが再現されています。

ABSやKPSは不使用。すべてPS素材で構成されています。

ポリキャップはPC-123プラスとPC-7を使用し、各部関節や可動部に殆ど使い切ります。関節強度は高め。背部左右にスラスターを装備していますが、影響はなく自立は安定しています。

GNビームライフル(ロングバレル付き)、GNシールド、GNビームサーベル×2、オートマトンコンテナ、オートマトン×2が付属します。

頭部。4眼を持つ、アヘッド特有の個性的な形状が再現されています。4眼はモールドにシールを貼っての色分け。額のセンサーはオレンジのシールを貼り、その上からクリアパーツを被せての再現です。クリアパーツは一旦はめ込むと抜きにくいので、仮組みでは注意が必要。額のGNバルカンは砲口をグレーに塗り分けが必要です。

メット部は前後の組み合わせで頭頂部から側面にかけて合わせ目ができます。モールドっぽいのでそのままでもいいかも。首はポリキャップパーツで通常のキットとは上下が逆。頭部側に接続されています。

胴体部。曲状で幅のある装甲が再現されています。襟元や左右のGNビームサーベル格納口はオレンジのシールでの色分け。

中央、左右の装甲共に前後の組み合わせで、側面の合わせ目は段落ちモールド化。上部は合わせ目ができます。

胸部中央のGNドライヴ[T]は内部にクリアパーツを被せての再現。クリアパーツ内部にもモールドが造形されています。

腰部。フロント、リアアーマーのないタイプですが、左右サイドアーマーは角型で厚みのある装甲が造形。

サイドアーマーは通常のキットと同じくポリキャップ接続でフレキシブルに可動します。

腕部は各部とも筒型形状で細身。前腕にはメカニカルなモールドが造形されています。

肩から二の腕にかけては前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。前腕は肘側が左右、前腕が前後の組み合わせでどちらも合わせ目ができます。各部とも分離するので、合わせ目消しはラクかと。前腕の一部はグレーに塗り分けが必要です。

前腕の手首側はロールします。二の腕も通常のキットと同じくロール可能。

ショルダーアーマーは簡易的な1個パーツ構成。ボールジョイント接続でフレキシブルに可動します。肩の接続部も上下に可動。

脚部。程よい肉付きですが、起伏のある個性的なデザインで造形されています。

大腿部は左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。膝から下は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。膝から分離するので、大腿部の合わせ目は消しやすいかと。

脚の付け根は上下に可動。合わせ目が出来ますが、分離するので消すのはラクです。

大腿部装甲はカバーパーツでダボ穴を塞ぐようになっています。ダボ穴はHGミスター・ブシドー専用アヘッドの大腿部装甲用。

後部のフックのような装甲は上下に可動します。

ソール部は2爪のヒール型。特別複雑な構造でもないですが、足裏にはモールド入りの裏打ちパーツが造形されています。

背部にはGNドライヴ[T]と左右には薄型のスラスターを装備。

中央GNドライヴ[T]は1個パーツ構成とシンプルです。三角モールドはグレーに塗り分けが必要。

スラスターは上下と後部フィンの3個パーツ構成で合わせ目はモールド化。

接続アームは左右ともボールジョイント型ポリキャップ接続で、背部スラスターがフレキシブルに可動します。

リアアーマーにもスラスターを装備。こちらは前後色違いの2個パーツ構成です。

付属のオートマトンコンテナと組み替えが可能。オートマトンコンテナも前後2個パーツ構成で合わせ目はモールド化されています。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。なかなかの一般的なHGよりも高さ、横幅共に一回りほど大きめです。アヘッドの頭頂高は20.6m。

劇中で交戦したソレスタルビーング所属機(HGダブルオーガンダム、HGケルディムガンダム)と並べて。ソレスタルビーイング所属機は小柄。

頭部は広めに上下させることができます。左右へも干渉なくスムーズに可動します。

腕はショルダーアーマーと肩装甲の干渉を避けることで、水平よりも少し高くまで上げることができます。肘は1重関節で90度程度まで。

肩の前後スイングは、後方は背部スラスターが干渉するので制限されますが、前方へは幅広くスイングさせることができます。

腰部ポリキャップにより、上半身を適度に前後させることができます。

腰は多少干渉しますが、360度回転させることができます。アクションベースやスタンドへは、股間部のカバーパーツを外し、3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。

腰アーマーがないので、前後開脚は広く展開させることができます。

膝は2重関節で深くまで曲げることが可能。

足首は前後左右ともそれなりです。

左右への開脚は水平まではいきませんが、幅広く展開させることができます。

内股、がに股は、股間部のボールジョイントと膝がわずかロールするので、共に45度程度まで可動させることができます。

立膝もきれいな姿勢で再現することができました。

可動域の総括としては、程よく肉厚ですが、見た目によらず各部は広めに可動させることができます。一般的なガンプラとは若干可動箇所が異なるものの、ポージングの自由度は高そうなので、どんなポーズにも対応してくれそうです。

GNビームライフル。アヘッドの主兵装になります。GN粒子を使用したビーム兵器で、威力、射程がジンクスのGNビームライフルよりも高いとのこと。左右には筒型のGNコンデンサーを装備しています。GNコンデンサー(片側)は1個パーツ構成で合わせ目はありません。一部をグレーに塗り分けが必要。

ロングバレルと左右のGNコンデンサーを外すことでGNサブマシンガンとして使用することができます。

ロングバレル、本体共に左右の組わせで上下に合わせ目ができます。

GNサブマシンガン。威力と射程を低下させる代わりに連射性を重視しているとのこと。

左右のフォアグリップは展開可能。後部ストックも可動式です。

後部ストックのダボを前腕にはめ込んで下にスライドロックさせることで、GNビームライフルを大腿部にマウントさせることができます。外側に突き出てしまうので少し不格好なところも;

HGシールド。高い強度を持つEカーボン製の実体盾になります。表面のGNフィールド効果によって、ビーム・実弾を問わず防御可能とのこと。ポリキャップを挟んでの簡易的な2枚パーツ構成です。ジョイント部はロール可能。

オートマトン。1個パーツ構成ですが、適度にモールドが入っています。生物的な形状で可愛らしさがありますね。

一通り武装して。

GNビームライフルはハンドパーツでグリップを握らせ、更に前腕にストックをダボ固定します。2箇所でしっかりと固定されるので、ポージングでも簡単に外れることはありません。

両手持ちは多少余裕がありますが、腕をしっかりと伸ばしたほうが保持しやすいかも。

ロングバレルと左右のGNコンデンサーを外してGNサブマシンガンに。GNビームライフルの時点でしっかりと保持できているのでこの形態でも特に不自由さはありません。軽装になったことでより取り回しやすくなっています。

GNシールドは前腕を90度ロールさせてダボ穴に固定します。こちらも固定強度はまずまずありますが、干渉したりすると外れやすいので注意です。

GNビームサーベルはホワイト成型色の1個パーツ構成なので、ビーム刃をピンクに塗り分ける必要があります。ハンドパーツとグリップに隙間があるため、たまにスルッと抜けることがあるので注意です。

2本付属するので、二刀流が再現できるのがいいですね。

オートマトンとオートマトンコンテナが付属するので、劇中、アロウズによる掃討作戦のイメージシーンも再現することができます。

HG ジンクスIV (指揮官機)に付属のNGNバズーカを装備して、劇中のソレスタルビーング襲撃シーンっぽく再現。グリップとハンドパーツとの間に隙間ができるので多少ふらつきますが、特に構えるのが難しいということはないようです。後部マガジンが肩と干渉しやすいので、うまく構えさせたいですね。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。独特の容姿でインパクトのあるキットになっていると思います。各部に合わせ目ができますが、比較的消しやすいような構造になっていますし、可動域も広めでポージングでの躍動感もしっかりと表現できるのがいいですね。オートマトンが付属しているので、掃討作戦シーンのようなちょっとしたシーン演出が楽しめるのも魅力。

気になる点はそれほどないですが、シールドがややポロリしやすかったです。それと、胸部左右の装甲(シールで色分けしている装甲)が、外れてふらついたり縦に回転したりするのもちょっと面倒でした。どちらもポージングしていると簡単に外れてしまうので、予め補強しておくのも手ですね。

ついでにNGNバズーカも付属していると良かったですが、GNビームライフルはGNサブマシンガンへの組み替えも可能で表現には事欠かないですし、GNビームサーベルやGNシールドによって一通りの演出が可能。クセのある容姿に引き込まれそうな、存在感のあるキットになっているのがいいですね。

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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん優秀。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら

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